DAY133 マラウイを旅する⑥ リビングストニアから首都リロングウェへ -リビングストニア物語の終焉とチティンバの村-

2019年11月26日、天気晴れ時々くもり。

リビングストニアの1日は国の東に面したマラウイ湖からのぼる朝日で始まります。昨日ここに到着した際は天気が心配で、果たしてこの滞在中にキレイな湖を見られるのか!?なんて思っていましたが、運は味方してマラウイ湖の絶景を思いっきり堪能(たんのう)することができました。

そしてこの絶景を心ゆくまで楽しめるのはこの宿があるからといっても過言ではありません!リビングストニアの一番人気の宿「Mushroom Farm」です。崖(がけ)の上に建てられた特別感のあるシチュエーションと、洗練(せんれん)されたオシャレな雰囲気がなんともステキなこの宿。

この最高の立地にあって、なんとそのお値段はドミトリーで1泊6000クワチャ(約900円)という信じられない安さです。さらにテント泊も可能でその場合は驚愕(きょうがく)の1泊3000クワチャ!!もし到着時に天気が良かったら迷わずテント泊をしていましたが、今回はドミトリーを選択(せんたく)しました。

そして毎日開催(かいさい)されている5つのアクティビティー!昨日のマンチェウェの滝を見に行くツアーもこの宿で申し込みをして参加しました。参加人数が複数いれば、当日の飛び入り参加も可能です。そしてなんと1つのアクティビティーにかかるのは2000クワチャ(約300円)ほどとこれまた安いんです!

そして何よりこのマラウイ湖の絶景がずっと眺めていられるという贅沢(ぜいたく)な時間を過ごすことができるのがこの宿の最大のポイントです!何もしなくてもここにいるだけでもう十分かもしれません。マラウイ湖を眺めながら飲む宿でローストした豆で淹れる(いれる)コーヒーは本当に最高です!

Wi-Fiが使えず、トイレは環境にやさしいコンポストトイレ(バイオトイレ)、そしてレストランのメニューは山の上ということで肉や魚が無い野菜のみの料理です。しかし、それらはこの宿では非日常を創り(つくり)出すための仕掛け(しかけ)になっている気がします。日常を忘れてゆったりのんびりできるステキな宿でした!

さぁ、マラウイの旅も最終日ということで、今日は次の国への移動のために首都リロングウェへと戻ります。ですが、せっかくなのでこの山の上にあるリビングストニアの中心地をグルっとバイクで回ってもらってから下山することにしました。

リビングストニ

リビングストニアは、マラウイ北部州カロンガ県にある都市である。首都リロングウェから北に435kmの場所に位置し、北部州の州都であるムズズからは南におよそ100km、車でおよそ4-5時間の距離である。このリビングストニアの町は、1894年にスコットランド自由教会宣教師によって設立された。名前の由来は、東アフリカ地域の調査を行い、イギリス人によるアフリカ布教活動を再燃させた功績者で、1873年にマラリアで没したデイヴィッド・リヴィングストンである。また、リヴィングストニアの住宅における特徴として、大半が赤レンガで構築されていることが知られている。【Wikipediaより】

山の上にある小さな町になります。標高およそ1400mに位置することからアフリカ南部中央では注意が必要なマラリアも比較的(ひかくてき)流行しづらい土地ということでこの地を布教の中心地としたことが、こんな山の上に町がある理由なんです。

ということで町には立派な教会があります。この町のシンボルです!

説明にもあった通りで赤レンガの建物がたくさん目立つリビングストニア!山の上の土を使ったからでしょうか?統一感があってとてもオシャレに見えます。

そして同じく赤レンガで造られたこちらの建物。これはなんと大学キャンパス!こんな山の上にある、その名もリビングストニア大学はマラウイの有名な大学の一つだそうです。たしかにバイクで走っているとキャンパスライフを楽しんでいそうな大学生っぽい人の姿をたくさん見かけました。

本当に小さい町ですが、山の上にあるからこそ守られてきた伝統や歴史が伝わってくるリビングストニアでした。さぁ、山を下ります!

行きは雨で道がぬかるみそれはそれはもう必死な3けつ山登りでしたが、雨さえ降らなければ下りはまぁ爽快(そうかい)!オフロードなので当然揺れ(ゆれ)はありますが、十分楽しめる余裕(よゆう)があるスリリングなアトラクションです。

なので行きは楽しむことができなかったマラウイ湖の景色も楽しみながらのバイク山下り!

下りもクネクネとした道を行ったり来たりしながら進んでいくので、何度も似たような景色を見るわけですが、もう何度見たって感動できるのがマラウイ湖です。本当にキレイすぎて言葉を失います。

そして一番上のリビングストニアの町からおよそ50分かけて、玄関口であるチティンバの村まで戻ってきました。グァーッとバイクで一気に山を下ってくるとさっきまでいたリビングストニアの世界がまるで幻(まぼろし)だったかのような錯覚(さっかく)になりました。夢でも見ていたのかと。

村に着くと目の前に広がるのはもう日常の風景です。そして振り返るとそこには非日常の世界へと続く一本道が山へとまっすぐ伸びています。すごい場所にいたなぁと非現実から現実に帰ってきたことを実感。まるで物語の中にいたようなリビングストニアでした。

さぁ、現実に帰ってきてまずやりたかったのはこちら!昨日リビングストニアに行く前にヤギの屠殺(とさつ)を見せていただいた屋台でその命をいただきました。シンプルに焼いて塩で食べるヤギ肉は柔らかくて噛む(かむ)たびに肉の旨味を感じます。宿での野菜だけの食事が続いたあとだったので、いつも以上に肉の美味しさが口の中に広がりました。最高のヤギ肉!ごちそうさまでした。

リビングストニアから下山している途中から徐々(じょじょ)に感じ始めていましたが、暑い!こんなに下は暑かったかとビックリです。現実に戻ってきたなぁとさらに実感する変化でした。重い荷物を背負って歩いているのでさらに暑いわけですが、それでも私の足を動かすのはやはり

マラウイ湖です。上から見てきたマラウイ湖ですが、やはり近くでも見たい!ということでチティンバの村の湖沿いまでやってきました。海とは違う波の無い静かな世界が目の前に広がります。

泳いで遊ぶ子どもたちやボートに乗って魚をとる人たちの姿がありました。

観光地ではないこの村の湖に旅行者が来るのは珍しいらしく、私を見かけると非常に喜んでくれた漁師のおじさん。ここでもたくさんの海の命がありました。この小魚は「ウシパ」と呼ばれ、マラウイでは非常によく食べられているそうです。

チティンバの村をグルッと歩いたところで、バスに乗って首都リロングウェへと戻ります!この村にはバス停はありませんが、バスが停車するポイントになっているので道で待っていればオッケー。バックパックを背負っている私を見たお兄さんが親切にバスを確保してくれました!ズィコモ!!

ということでここからはとにかく南下してリロングウェへと戻ります。が、やはりなかなか遠い首都までの道のり。まず目指すのはチティンバから130kmほど南に進んだところにあるマラウイ第3の都市「ムズズ」です。ミニバスの料金は4000クワチャ(約600円)でした。

ミニバスということで乗客の乗り降りもありつつ進んでいくのでなかなか時間はかかります。が、深夜の高速バスでは見ることのできなかった街の景色を楽しめるのはミニバスの良さです!

チティンバから約3時間で「ムズズ」に到着です。この時すでに夕方の6時!そしてまだリロングウェまでは360kmほどあります。これはまた着くのが夜になること確定ですが、まぁ仕方ないということで高速バスにお世話になることに。ムズズからリロングウェは8000クワチャ(約1200円)です。バスは夜7時に出発ということで

まだ今回のマラウイ旅で一度も食べていなかったシマをいただきました。うーん。シマと言えばの柔らかさがなく、ちょっと残念なやつでしたが、見た目はかわいかったです。付け合わせのローカルチキンは美味しかった!南部アフリカのチキンは皮が厚め(あつめ)で弾力(だんりょく)があるのが特徴(とくちょう)です。さぁ、夕飯も食べたのでこれであとはもうバスに乗っていよいよリロングウェ!

と意気込んでいたのですが、一向に出発しないバス。7時出発だと聞いていたんですが、バスの中で待機すること2時間!夜9時前にようやく動き出したバス。マジかー。マラウイ北部の移動はなかなか思うようにいかないということがよーくわかりました。さぁ、いったい何時にリロングウェに着くのか!?マラウイ旅は最後までとってもエキサイティングです!!

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