ナイジェリアを旅する② 最大都市「ラゴス」〜安全に観光するために知っておきたい基礎知識〜

2023年11月29日、天気くもりのち晴れ。

ナイジェリアを旅する

試験を受けているかのようなビザ申請から始まり、水路を通る刺激的な入国を果たしてようやく辿り着いた西の大国ナイジェリア。
もう既にたくさんのドラマがありすぎて胸がいっぱいというのも正直なところです。
入国するだけでこんなに話のネタができる国はそうそうありません。
もちろん本番はここからですがね!
壮大なプロローグは終わり、いよいよナイジェリアの旅の本編がスタートします。
その最初の舞台となるのはナイジェリアの最大都市

「ラゴス」

です。

①ラゴス

ラゴスは、ナイジェリア最大の都市。
南西部のベニン湾岸に位置し、同国最大の港湾施設を備えている。
かつてナイジェリアの首都であった。

Wikipediaより

これまでアフリカで出会ってきた地元の人たちに

「あの国は気を付けろ」

と言われる機会が何度かあったナイジェリア。
アフリカの人がそのように言うとは一体どんなヤバイ国なのかとかなりビビってやって来たわけですが、確かに彼らが言わんとしていたことが昨日今日とこの街を見て回って少しずつわかってきました。

治安について

フランス植民地だったトーゴやベナンとハッキリ変わったのは建物の建築様式。
ナイジェリアはイギリス植民地だったので素人目で見ても家の作りが違います。
が、気になるのはそこではなく、その周りを囲む高めの塀(へい)。
中は入れさせません&見させませんと主張するかのように塀でしっかりガードされているんです。

こちらはショッピングモール。
本来であれば人で賑わう様子を見せることで消費者の関心を高めて集客したいところなはずですが、ここも外からは中が見えないようになっています。

建物唯一の入口であるゲートには警備の方が常駐。
車で中に入る場合はトランクの中身まで確認されることもあります。
まぁこれはどの国でも見られる光景ですが、ラゴスは警備の方の数が多いなという印象でして。
基本2人態勢で、場所によってはそれ以上というケースもあり、建物に入る際には常に圧を感じます。
外界から内側を守るという気迫が街全体から伝わってくるラゴスです。

ラゴスはアフリカで2位、全世界で7番目に急速に成長する大都会である。
人口1億を超えるナイジェリア全土から多数の人たちがよりよい雇用や教育機会を求め集まってくる。
人口増加率、人口密度、そして失業率と犯罪の多さでもナイジェリア最大。

Wikipediaより

移動は配車アプリで安心安全に

つまりそれだけ危ない街であるということなので、極力外は歩かない方が◎
ナイジェリアではUberやBoltなどの配車アプリが利用できます。
ドライバーもちゃんとドアtoドアで送迎することの重要性がわかっているので安心です。
ただ、客の取り合い合戦をしているのか、みなさん先にマッチングをして、そのあと行き先を確認するというスタイルを取っているようで。
わざわざチャットや電話で

「Where do you go?」

と聞いてくる多くの運転手さんたち。
・・・いやいや、事前に地図で指定してるんだから見てよ!とツッコミたくなりますが、間違えられると困るので私は毎回丁寧に説明しています。

街中での写真撮影は要注意

Google Mapsより

さぁ、多いのは警備の方だけではないんです。
街を移動していると常に視界に入るのがナイジェリア警察!
治安をコントロールする意味で抑止力として必要な存在ではあるわけですが、それにしてもアチコチにいます。
交通整備のために十字路に立ったり、ショッピングモールや銀行の前で警戒をしたりするのはわかるのですが、不思議なのはフラッと街中を歩いている緑の迷彩服を着た警察の方の存在です。
それも一人や二人ではなく、何度もすれ違うのでもしやコスプレかと疑ってしまいます。
が、本物なんですこれが。

とにかく警察が多いナイジェリアの最大都市ラゴス。
これがこの街に限ったことなのかどうかは後日答え合わせができると思います。
そしていたるところに警察がいるということで、気をつけないといけないのが街中での写真撮影。
もうこれに関してはこれまでのアフリカ旅でイヤというほど学んできたことです。

絶対に禁止されているのは政府関係の建物や警察官の写真撮影。
これは一発アウトで言い逃れはできません。
一方、何気ない街の様子を写真に収めるという行為は法には触れていないように思います。
しかし、警察の方に写真を撮っている姿を見られると声がかかるんです。
撮影理由を問われ、パスポートで身分確認をされ・・・
最終的にはお金(賄賂)を求められる。
これがよくあるパターンです。
特に警察が絶対的なチカラを持っている国ではよくあること。

「車を降りる時はサッとお願い!モタモタしてると警察が僕を捕まえるんだ。」

車で移動中、目的地に着く前にそう私に伝えてきた運転手のお兄さん。
やはりナイジェリアもそういう国なんだなというのが確信に変わった瞬間でした。
警察の言うことは絶対!
周囲の治安に気をつけつつ、警察の目に止まるような不用意なことをしない。
これがこの国を旅する際の最大のポイントです。
※引用以外の写真はほとんどが移動する車内から私が撮影したものになります。

街中に警察がいる分、何もしなければとっても安全ですが、万が一彼らの気にでも触れたら大変なことになることが予想されるナイジェリア。
面倒ごとは避けたいので写真で思い出を切り取ることがあまりできないのが残念です。
みなさんに街の様子が伝わるように、ブログではネットに上がっている写真も引用させていただきます。
では、治安の話はここまで。
最大都市ラゴスの様子を紹介していきます。

まず知っておきたいのがラゴスの全体像。
「ラゴス」と一言でいっていますがその範囲はかなり広く、ラゴスラグーンと呼ばれる湖の西側に位置する大きな都市になります。
ちなみにラゴスそのものがポルトガル語で「ラグーン(潟湖)」を意味するので、ラグーンラグーン。
それはいいとして、ラゴスを形成するのが①本土側②ビクトリア島③ラゴス島の主な3つのエリアです。

❶本土側

最も大きいのが空港を有する本土側。
ここはがっつりローカルエリアになります。
訪れる際は警戒レベルはしっかり上げて下さい。

有名なマココという水上にできたスラム街があるのもこのエリアですが、旅行者が一人で行っていいような場所ではありません。
ガイドをつけたり、ツアーに参加したりすれば安全に訪れることができます。
写真は空港へ車で向かう途中の海上ハイウェイからチラッとだけ見えたマココの様子です。

いわゆるザ・ラゴスは本土側ではなく、ラグーンを挟んだ向かいのエリアです。

❷ビクトリア島

島と呼ばれていますが、そのまま東へ辿ると本土と地続きになっているビクトリア島。
非常に整った感じで、オフィスビルやショッピングモール、ホテルにレストランなどが集まっています。
オシャレなカフェがあるのも嬉しいビクトリア島。
比較的治安も良いのでラゴス滞在の拠点にするのにピッタリです。
私が今回お世話になっているホテルCaesar’s Luxury Hotelもビクトリア島のレッキ(Lekki)という区画にあります。

Nike Art Gallery

ビクトリア島からレッキ方面へ進むとあるのがこの名前の画廊(がろう)。

「ナイキのアートギャラリーがあるの!?」

真面目にそう思っていた私です。

実際はあのナイキではなくニケさんという方が設立した画廊になります。
ただこのニケさん。
西アフリカの芸術界では知らない人はいないという超有名人なんです。
彼女の作品を含めたナイジェリアの様々なアーティストの作品が展示されているこのニケアートギャラリー

ネット上では8000点以上と書かれていますが、スタッフさんの話では25000点ほどあるとのこと。
中に入るとまるでアートの世界に迷い込んだような感覚になります。

作品でビッシリ埋め尽くされた4つのフロア。
こんなに感性を揺さぶられる作品にたくさん出会える場所は他には無いかなと思います。
一つ一つじっくり見ていると時間はいくらあっても足りません。

何より驚きなのはこのアートギャラリーがまさかの入場料無料だということ!
おわかりの通り写真撮影もOKです。
そこにはナイジェリアのアートを広めたいというニケさんの思いがあるのかもしれません。
(ニケアートギャラリーはラゴス以外にもナイジェリア国内に3ヶ所にあります)

❸ラゴス島

最後3つ目がラゴスの名を冠する、こちらは本当に島になっているラゴス島です。
ビクトリア島から本土側へと車で移動する際に必ず通過するようになっていて、島へと出入りができる橋はそれぞれ3本ずつの計6本。
2000万人を超えるこの街の人口を考えると当然数は足りておらず、朝方や夜は常に大渋滞します。

Google Mapsより

そんなラゴス島は東と西で全く異なる雰囲気です。
東はビクトリア島の延長といった感じの閑静な住宅街になっていて落ち着いた空気が流れます。

Google Mapsより

対して西はというとココがラゴスの中心地!
島の外周をグルっと囲むように高速道路が走り、そこに乱立する高層ビル。
最大都市ラゴスを象徴する景観が広がります。

イドゥモタマーケット
Wikipediaより

目がチカチカするレベルに人の数もものすご〜いラゴス島西部。
そこに広がるのがWikipedia英語版様が

「西アフリカで間違いなく最大の市場の一つ」

と称するイドゥモタマーケットです。

Google Mapsより

間違いなくという表現は嘘(うそ)ではなく、とんでもなく大きな存在感を感じるイドゥモタマーケット。
通り沿いに壁のようにビルがそびえていることでココに閉じ込められたかのような気分になるのでかなり緊張感があります。

Google Mapsより

まぁ警察の方もウジャウジャいるのでひったくりに遭(あ)う可能性もそこまで高くないとは思います。
が、油断大敵!
人がかなり多く距離感も近いのでスリには十分注意を。

よくわからない声かけもたくさんされるので少し歩けばもうお腹いっぱいになりまして。
とりあえず探していたナイジェリアのサッカー代表ユニホームは手に入ったので大満足です。

Google Mapsより

先日ベナンから水路を渡って到着したフェリー乗り場もこのラゴス島西部にあります。
いきなりこの人混みの中に放り出された時はマジでパニック状態でしたねぇ。
既に懐かしい思い出です。

Google Mapsより

ということで以上がザックリとしたラゴスの全貌(ぜんぼう)になります。
治安の悪いイメージがどうしても先行してしまうので常に気は張りますが、大都会の景色を見ると自然とココロはワクワクしてしまうもので。
もちろん私が見ているのはこの街のキラキラしたわずか一部分。
その裏にある様々な問題は見えていません。
2100年には人口8000万人を超える世界最大の超巨大都市になると予測されているラゴス。
果たして今後どのように街が変わっていくのか。
その動きに注目していきたいと思います。

DAY386へ続く

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