2021年6月5日、天気晴れ(強風)。
週末土曜日の本日は気持ちの良い天気でスタート。と言いたいのですが、写真には写せないものすごく強い風が吹いている朝のスワコプムントです。飛びそうになる帽子を手で押さえながら、今日は朝から活動開始。向かったのは
こちらのケンタッキーフライドチキン!ちなみにアフリカにはマクドナルドはあまりありませんが、KFCはちょくちょく見かけます。ということで朝からケンタ!ではなく、このケンタッキーがある通りを歩いているとタクシーの運転手が向こうからクラクションを鳴らして声をかけてくれます。
「ウォルビスベイ?」
スワコプムントから南に30kmほど離れた場所⑧に位置する港町が「ウォルビスベイ」です。
左にナミブ砂漠、右に大西洋という絶景を眺めながらの30分ほどのドライブで到着します。
目次
⑧ウォルビスベイ
ウォルビスベイは、ナミビア共和国の沿岸中部に位置する港湾都市である。エロンゴ州に属し、大西洋に面する天然の良港を抱える。「Walvis」はアフリカーンス語の「くじら」であるため、英語風でホエールベイと呼ばれることもある。ウォルビスベイを含む一帯は、南アフリカ共和国がナミビア独立前に自国に併合していたため、1990年3月21日のナミビア独立後も引き続き南ア領であるとして自国領土とし、飛び地として占領していた。これに対しナミビア政府が再三の返還要求を行った結果、1994年3月1日にナミビアに返還された。
【Wikipediaより】
アフリカ植民地の時代。当時の南アフリカを支配していたイギリスにとって非常に重要な中継地であったこのウォルビスベイ。ドイツ植民地下にあったナミビアの中でも、イギリスはこの港町だけは手放すことがありませんでした。
そのためイギリスが領有したこの街はスワコプムントとは少し違う雰囲気が広がります。
またスワコプムントは港としての機能は既にありませんが、このウォルビスベイは現役バリバリ!このナミビア、さらには南部アフリカの海に面していない国(ザンビア、ボツワナなど)にとっての重要な交易の拠点として今日もフル稼働しています。
スワコプムントに来るまでの道ですれ違う何台もの巨大なトラックはこのウォルビスベイの港からの物資を各地へと運んでいます。そしてそのトラックが通る道がデコボコでは当然まともに走ることはできません。ナミビアの道路コンディションが良い理由の一つにはこの港の存在が欠かせません。
さぁそんなウォルビスベイはただの港町ではないんです。スワコプムントに引けを取らない観光ポイントが盛りだくさんのこの町!今日はその魅力を余す所なく全てお伝えしたいと思います。
フラミンゴラグーン(6月)
もう書いてしまいましたがこの町に来たらこれ!フラミンゴ!!ウォルビスベイには野生のフラミンゴが群生する入江(ラグーン)があるんです。今日私がこの町に来た理由も90%がこのフラミンゴを見るため。さっそくそのラグーンを目指して歩いていきます。
ただ本当に風が強い本日。ウォルビスベイの散歩を楽しみたいわけですが、まぁ風が一向にやみません。
が、カゼニモマケズ!この町を象徴するラグーン沿いの高級住宅街を横目に見ながら歩き続け
ついに視界にとらえたフラミンゴの姿。ではご覧ください。ウォルビスベイの自然の絶景!フラミンゴの群れです!!
…いる。たしかにいるんです。が、しかし。…これだけ?と思ってしまうのは私がこのウォルビスベイの大群のフラミンゴを見たことがあるからですかね。もっと多くいるのを想像していたのでちょっと残念。
たまらず近くのホテルに入って従業員の方に聞いてみました。フラミンゴはこれだけですか??
「今日、明日は風が強いから数は少ないよ。」
風め~!!いつの間にか砂漠の砂を巻き上げるほどの強さの風になっていまして…。ただ夕方になれば増えるかもと教えていただいたので、このホテルのレストランで待つことにしました。
では、待っている間にウォルビスベイの観光スポットを紹介します。(レストランメニューにYou must eat!と書いてあったこのサンドが本当に美味しかった!)
Jetty
ウォルビスベイのコンテナターミナルの近くにある桟橋(Jetty)。スワコプムントに比べると非常に短いJettyですが、この付近がウォルビスベイの観光スポットになっています。
雰囲気抜群のレストランにお土産屋さんなどが並ぶこのエリア。ウォルビスベイの港感を存分に味わうことができます。
クルージングツアー
またここにあるMOLAMOLAというツアー会社でクルージングに参加することができます。やはりここまで来たらウォルビス(くじら)が見たいところ!
ただまぁこちらはフラミンゴとは違い確実に見れる保証はありません。私が参加した時も残念ながらクジラは見れず。
ですがオットセイやペリカンなどはたーくさん見ることができます。おそらくこちらは確実!先ほどの写真にもよく見ていただくとペリカンが船の上に乗っています。
さらに船上で軽食も出るのですが、ここでなんと生ガキが登場するのがさすが海沿いの町!お酒も飲めるので思わず欲張ってたくさん食べてしまいます。3時間のクルーズで全て込みで620ナミビアドルなのでかなりコスパの高いツアーです!寒さ対策もしっかりと忘れずに。
レストラン「THE RAFT」
Jettyにもレストランやカフェはありますが、ウォルビスベイのNo.1と言えば間違いなくこちらのTHE RAFTです。
何よりそのロケーションがもう最高!海の上に作られた海上レストランになります。この橋を渡ってお店に行くワクワク感。店内は港感あふれるワイルドな雰囲気で、サンセットタイムにはバッチリ夕日が見えるウォルビスベイの海を満喫できるレストランです。
そしてもちろん料理も美味しいわけですが、ここでもやっぱり食べたい生ガキ!はっきり言ってナミビアの大西洋に面した町に来たらもう生ガキを食べないわけにはいきません(苦手な人はごめんなさい)!どの店のメニューにも大抵スターターの一番最初にFresh oystersと書かれています。さらにそのお値段が一つ160円程度で食べれるからもう大興奮!最高のしあわせを味わえるTHE RAFTです!!
サンドイッチハーバー
最後に紹介するのがまたまたナミビアの絶景ポイントです。先ほどのスワコプムントからの道路の様子をご覧いただいてわかるようにこのナミビア西部は砂漠と海が両方見えるという世界でも珍しい場所になっています。日本の鳥取砂丘もそうですが、砂漠のスケールが違います。国土に縦長に広がるナミブ砂漠にはかないません。
そしてこのサンドイッチハーバーと呼ばれるウォルビスベイからさらに60kmほど南のポイントへと進んでいくと砂漠は「砂丘」へと変わっていきます。左には海、右には砂丘!!しかもこの砂丘はとんでもない傾斜でまるでそりたつ壁です。不思議な世界にやってきたような景色が広がります。そしていよいよサンドイッチハーバーに到着!!
砂漠と砂漠に挟まれた湾、それがサンドイッチハーバーです。急な砂丘を頑張って半分くらいまで登ってからふり返ると素敵な景色が一面に広がります。スゲーとしか言えないスゴイ絶景です。ナミブ砂漠と大西洋が作り出す自然美に感動が止まりません。
そしてさらなる感動スポットへ!サンドイッチハーバーから4WDに乗り込み、そこからなんと砂丘へと進路をとります。これを登れるの!?と思った次の瞬間。ギュイーーーーンと一気に砂漠を駆け上っていきます!!まるで絶叫マシンな迫力満点のドライブを終えて到着した場所からの景色が
こちら。砂漠と海。これでも広角レンズを使って撮った写真ですが伝わりづらいですね。立っているのはナミブ砂漠の砂丘の上。
まわりを見渡せばうしろは180度一面の砂漠。そして見下ろす先には180度の大西洋!このシチュエーションには言葉を失いました。
こちらのサンドイッチハーバーも完全にツアーでないと来れない場所になっています。軽食も込みで、またまたお酒が出ます。砂漠から海を眺めながらのビールはこれ以上ない贅沢(ぜいたく)!!ナミブ砂漠といえばソーサスフレイという場所が非常に有名ですが、サンドイッチハーバーは本当のナミビア通のみが知る砂漠の絶景スポットです。
ちなみにこの砂漠と海を見ながらスワコプムント→ウォルビスベイ区間を走るマラソン大会もあります。人生初のマラソンをここナミビアの地で走り切ったのは良い思い出です。足の痛みに苦しんだこともよみがえってきますが。ということで夕方5時。そろそろ良い時間になりました。長居させていただいたレストランを出て、目の前に広がるラグーンへ!!
ウソでしょ~。あまりに潮が引きすぎてなんとも残念なラグーン。フラミンゴの姿ははるか遠くの方に点々と見えるだけです。
風はおさまって先ほどより空も明るいのですが肝心のフラミンゴが…。まぁ、こんなこともあるということを自身3度目のウォルビスベイ訪問で知ることができたということです。
ただこれではさすがに終われないので最後にウォルビスベイのフラミンゴの絶景をお見せしたいと思います。あとで得た情報によると今の時期は子育てシーズンで別の場所に飛んでいっているのではないかということでした。
フラミンゴラグーン(3月)
ラグーン沿いの道の目の前には数えきれない無数のフラミンゴ!
きれいなピンク色が目にも色鮮やかです。
少し引きで写真を撮るとこんな感じ。本当にすごい数です。
そしてカワイイのがこの団体行動。何か異変を少しでも感じるとみんなで一斉に同じ方向に動くのがとっても微笑ましい光景でした。
そして夕暮れ時。夕日に照らされたフラミンゴの群れにはまたなんともいえない風情があります。
フラミンゴが飛び立つ瞬間に生まれるウォルビスベイの絶景。
大西洋に沈む夕日に映し出されたフラミンゴたちのシルエット。まるで影絵の世界に入り込んだような気分になります。ほんの一瞬しか見ることができないこの景色を今日も見たいなぁと思いやってきたわけですが、この絶景はまたいつの日か!
大衆向けの観光地スワコプムントに対して、落ち着いてのんびりとした時間を過ごすのにピッタリなウォルビスベイ。スワコプムントから日帰りで簡単に行けるのもいいところです。
帰りは右にナミブ砂漠、左に大西洋。またいつかフラミンゴを見に戻ってきたいと思います!(スワコップムンド⇄ウォルビスベイ区間は50ナミビアドル)
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