エチオピアを旅する① 首都「アディスアベバ」〜独特な文化と人の温かさに触れる街歩き観光〜

2019年7月14日、天気雨のち晴れ。(※2023年4月更新)

エチオピアを旅する

街を歩いているとその国ならではのモノに目がいきます。
昨日とにかく気になったのがマンゴーのような、アボカドのような謎の果実。
表面のつぶつぶが印象的なこちらは

「バラス」

という名前の果物だそうです。
アディスアベバではいたるところで見かけます。

「気になったら食べる!」

ということで1ついただいてみると、これが美味しいんです。
ビワのような感じのみずみずしい果肉で、中にはタネがたくさん入っていますがそのままいただきます。
ジューシー&タネの食感が楽しいフルーツでした。

「俺がおごるよ!」

とデニムシャツの彼がごちそうしてくれたバラス。
エチオピアのみなさんの歓迎(かんげい)は本当に温かくてビックリしています。
ということで今日はエチオピアの首都

「アディスアベバ」

を歩き回ります。

①アディスアベバ

アディスアベバは、エチオピアの首都。
アディスアベバとはアムハラ語で「新しい花」を意味する。
2015年の人口は327.3万人。
アフリカ有数の世界都市であり、2014年のアメリカのシンクタンクには世界都市80位の都市と評価された。
アフリカ連合(旧アフリカ統一機構)やアフリカ経済委員会の本部が所在し、国際連合などから「アフリカの政治的な首都」と呼ばれている。
Wikipediaより】

まず最初に、アディスアベバはものすごく大きな都市です。
今から首都アディスアベバの様子をご紹介していきますが、私が見たのはほんの一部。
昨日と今日を含めて4万歩以上歩いてみましたが、まぁ回り切れない!

『アフリカの首都』

と呼ばれるにふさわしいスケールの大きい街がアディスアベバです。

ホーリートリニティー大聖堂

イタリアからのエチオピア解放を記念して造られたというホーリートリニティー大聖堂。
エチオピアで二番目に
重要な教会だそうです。

「じゃあ一番の方がスゴイのでは!?」

と思ったのですが、昨日インジェラを一緒に食べたおじさん

「ココに行け!」

と教えてくれたので、おそらくこちらの方が立派な建築なんだと思います。

今日は日曜日。
街を歩いているとエチオピアの伝統衣装らしき白い布をまとっている方がたくさんいたので

「キリスト教の礼拝の日かな?」

と思っていたのですが、それにしてはあまりにも多い人の数。
なんだか違和感があり確認すると、なんと今日は特別なお祝いの日とのことでした。
大聖堂に着くと聞こえてきたのは美しいゴスペル(賛美歌)。
たくさんの人であふれかえり、非常ににぎやかなお祭りムードが漂っていました。
ちなみに教会の建物内に入るためにはチケットが必要と言われましたが、外観だけを眺めるぶんには無料でOKでした。

ということで今日はどこも人でにぎわうアディスアベバの街。
昨日は空港付近のエリアだけを歩いていたのであまり感じませんでしたが、やはりここは人口300万人を超える大都市なんだということを実感しました。

それにしてもこのアディスアベバはゆるやかな坂の連続で歩いて回るのはかなり大変です。
なので移動には

「タクシー」

が便利。
青と白のタクシーが街中にたくさん走っています。
市内を走る乗り合いバスも同じ配色です。
色づかいにもこだわりを感じるアディスアベバの街づくり!

メルカート市場

『東アフリカ最大の市場』

があるということでやってきたのですが

「規模(きぼ)が大きすぎてもうよくわからな〜い!」

というのが正直な感想です。
ギニアで訪れた『西アフリカ最大の市場』と呼ばれるマルシェ・マディナと対をなす、メルカート市場。

「西と東を制覇(せいは)したぞ〜!」

という満足気分で市場を散策です。
ちなみに、市場を訪れる際はどんな場所でも警戒(けいかい)レベルをしっかりと上げます。
楽しく安全に市場を観光するための約束です。

まず目に入るその広々としたメインロード。
人はものすごい数いるのですが、不思議なことにとっても開放感があります。

そのメインロードから分岐するように市場は広がっています。
そしてこれがアディスアベバならではで、道が平坦(へいたん)ではなく坂になっています。
丘の上にあるメルカート市場。
一度下るともう一度上るのはかなり大変です。
長い坂道にどこまでもお店が続いています。

面白いのがエリアによってお店の商品の傾向が変わる点です。
衣類、野菜、シューズ、食器、車関係といった感じで、それぞれがなんとなく固まっています。
お隣のお店と同じような商品を売るのはなぜだろうといつも不思議で仕方ないのですが、これがいいのかもしれません。

「仲良くやろうよ!」

ってことですかね。

そして海無し県ならぬ

「海無し国」

のエチオピア。
今日回った限りでは魚を売るお店を見つけることはできませんでした。
その代わりにファッションに力を入れているのか、ジーンズを売るお店が非常に目立ちました。
市場にはそれぞれの国や地域による特色が出るので何度訪れても飽(あ)きることがありません。

今日も人が多かったメルカート市場でしたが、平日はさらにたくさんの人で賑(にぎ)わうとのことでした。
さぁ、かなり歩いて疲れたので、帰りは電車に乗ります!

路面電車(ライトレール

なんと路面電車が走っているアディスアベバ。
街には縦と横に2本の線路が通っています。
電車は10分おきぐらいに来るのでとても利用しやすいです。

驚くべきはその乗車賃。
なんと2ブル。
(エチオピアの通貨は「ブル」といいます)
日本円だと約8円!
一生懸命歩いた距離をたったの8円で戻っていくのはなんとも複雑な気分でした。
チケットは各駅で購入できます。

この電車は高架の上も走っているのでポイントによっては景色も楽しめます。
アディスアベバ観光のアトラクションの一つに!
ただ、電車内への飲み物の持ち込みが禁止されているので気をつけてください。
荷物チェックがあります。

エチオピアンローズ

さぁ、ここからはアディスアベバの街で見つけたイロイロを紹介したいと思います。
まずは道端で目立つキレイな花!
エチオピアはバラが有名です。
街を歩いていると花屋さんをちょくちょく見かけます。

道の途中でバラの花束を売る人たち。
なんともすごくロマンチックな感じです。

靴磨き

そして一際私の目を引いたのが路上で靴(くつ)を磨く人たちでした。
アディスアベバの街のいたるところで見かける靴を磨く男性の姿。
この国では靴磨きが一つ主流なビジネスになっているようです。
大人から子どもまで、水の入った小さなバケツとクリームを持ち歩いて仕事をしていました。
これが仕事になるというのはファッションや美への意識が高いエチオピアならではなのかなと。
私に対しても声をかけてくれるのが非常に嬉しいので、今度磨いてもらおうかと思います。

謎の植物「カート(チャート)」

もう一つ。
これも目立つので書いておこうと思います。
巨大なちまきのようなものが置いてある店がこれまたけっこうな数あるんです。
店の前にはその大きな葉が無造作に捨てられているのでイヤでも目につくこの謎の商品を扱うお店。

葉の中には大量の植物の葉っぱが。

「これは何ですか!?」

と。彼らに聞くと

『カート(チャート)』

という名の食べると頭が冴(さ)える葉だということでした。
カフェインが多く含まれてるとか、毎日食べると良いとか、人によって意見が様々ですが、な〜んだかあやしい雰囲気(ふんいき)があります。
少し食べてみましたが、ただの苦い葉っぱ。
あまり深入りしない方がいいやつかもしれません、きっと。

ビル群に目がいきがちですが、ちゃんと人々の暮らしもそこに感じるのがアディスアベバ。
パラボラアンテナの数がすごい!

街の上を走る電車というのも日本では当たり前かもしれませんが、アフリカで見るとなかなか衝撃的(しょうげきてき)です。
ちなみに

『アフリカの首都』

の異名を持つアディスアベバは、通りの名前にアフリカ54ヶ国の国名がついています。

こちらは私の第二の故郷であるナミビアストリート!
近くにはカーボベルデストリートもあり、歩いているだけでアフリカ旅行気分も味わえます。
さらにはアフリカ各国の大使館への案内表示もしっかりしているアディスアベバ。

『アフリカの首都』

の名は伊達(だて)ではありません。

ということで、アディスアベバの街はこれまで出会ってきたアフリカでは見たことのないモノやコトであふれていました。
ヒトもみなさんすごーく親切!
距離感が近くてビックリするくらいです。
他の国では首都だと人々はかなりサバサバした感じがあるのですが、エチオピアのみなさんは気さくに声をかけてくれます。
子どもも若者も、大人もご老人も。
タクシーの運転手は

「タクシー??」

と車の中からも客引きの声をかけてきますが、大丈夫ですと断ると

「OK!」

と明るくサッパリと返事をしてくれるのがこれまた面白いです。

ただ。
今日はそのあと実はイロイロあったんです。
が、それは明日に回します。
イロイロありましたが、アディスアベバの人たちは総じてすごく魅力的(みりょくてき)です。
本日の夕飯はこちらの美味しそうな牛肉を

インジェラと共にいただきます!
やっぱり酸っぱい。

「肉だけの方が・・・」

なんて思いながらも、この酸っぱさがいつかエチオピアの味として思い出になるんだろうなぁと言い聞かせて食べるのでした。

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