2019年8月14日、天気晴れ。
セーシェルの歩き方
これまで旅してきたアフリカ12ヶ国。新しい国に入るたびに、新しいアフリカとの出会いがあり、『アフリカ』という言葉で54の国を一括(ひとくく)りにすることはできないなということを毎回強く感じてきました。それぞれの国にそれぞれの魅力があるなと。そして13ヶ国目セーシェルもまた見たことがないアフリカを感じさせてくれるわけです。が、この国ではもはやアフリカにいるという感覚すらなくなるというとんでもない現象が!朝起きて外がキラキラしているなぁと思いカーテンを開けるとこの景色。ココは…どこ!?私はアフリカにいる…んだよね!?
「インド洋の真珠」の異名を持つセーシェル。今日はこの国のさらなる美しい景色を求めて第2の島へと向かいます。それにしても何度も書きますが今回お世話になったStella Seychellesは本当にステキすぎる宿でした。
すっかり利用に慣れたバスに乗り、まずはマヘ島の中心地である首都ヴィクトリアにやってきました。今日は朝から太陽が顔を出してイイ天気です!気分も上がるわけですが、実は昨日お土産をいろいろ買ったので今日からは結構な量の荷物を持ちながらの移動になります。暑いのと大変なのとでもう汗が止まりません!
それでも歩きたくなっちゃうのがセーシェル!フェリーの時間まで少しあったのでやってきたのはヴィクトリアの市場です。
島国ならでは新鮮な魚たちが目を引きます。野菜もお馴染(なじ)みのものがズラッと。親しみの持てるこじんまりとした感じで、市場にもどことなくリゾート感があります。
その後もフェリーの時間まで街をウロウロ。恒例(こうれい)のサッカーユニホームをゲットするためのお店の聞き込みも!今のところそれらしいユニホームは一度も見かけていないので、これは難しいかもなぁと思いながらもとにかく情報収集です。立派な観光案内所もあるヴィクトリア。「サッカースタジアムに行けば手に入るかもしれない!」という有益(ゆうえき)な情報をゲットしました!今日はもう時間が無いので旅の最終日、マヘ島に戻ってきた時が勝負です。ということで、フェリーに乗って目指すのは「プララン島」!観光案内所のスタッフさんたちにサヨナラと言いながら去ろうとした時でした。
「チケットはある??」
フェリーの乗船方法
えっ!?必要なんですか!?フェリー乗り場に行けば手に入るだろうと考えてたので完全に意表を突(つ)かれました。出発まで1時間を切っていたので一気に焦りモード!!どこに行けばチケットが買えるのかを聞いて急いで向かったのがこちらのCreole(クレオール)というプルメリアの花がシンボルの旅行会社です。
これまたしっかりとしたスタッフさんがいまして、「このあとすぐにフェリーに乗りたい!」と伝えると、あっという間に予約を完了させてチケットを発行してくれました。よかった〜。
ちなみに、チケットはフェリー乗り場でも買えるということがあとでわかりました。だったら慌てなくてもよかったじゃないかー!となるわけですが、このフェリーチケットは売り切れることがあり、予約しておくのがベストだとのこと。念には念をです。確かに今日も港に着くとたくさんの乗客の方がいました。なので計画的なセーシェルの国内移動のためには事前予約が必須(ひっす)!ちなみにフェリーは日によって異なりますが1日2本程度しか出ていません。セーシェルのフェリー会社Cat Cocosのホームページでネット予約や時刻表の確認ができます。マヘ島からセーシェル第2の島「プララン島」に向かうフェリーの乗船料は835セーシェルルピー(約6500円)。
午前10時30分。フェリーは時間通りに出発!次なる島に向けて気分が一気に上がります!!ただ、こちらのフェリーも当然ですが揺れます。こればかりはリゾートだろうが関係ありません。私は相変わらず船酔いとは縁遠いわけですが、やはりキツイ方には苦しいようでした。マヘ島からプララン島はわずか1時間ほどなのであっという間に到着するのですが…船酔いしやすい方はお値段はしますが飛行機移動がいいかもしれません。
そして見えてきたのは青とは言えない青すぎる海に浮かぶ緑の島。なんじゃこりゃー!とその美しすぎる海に大興奮!!セーシェル第2の島「プララン島」に到着です。
②プララン島
プララン島(Praslin)は、セーシェルの島。面積38km²、人口6500人。マヘ島に次いで、セーシェルで2番目に大きな島である。プララン島は美しい海と海岸で知られ、リゾートホテルが点在し、アンス・ラジオやアンス・ジョルゼットなどの美しいビーチもあるため、多くのリゾート客が訪れる。またこの島には、セイシェルヒヨドリやセイシェルクロオウムなどの固有種も生息している。また、プララン島周辺にはキューリーズ島、ラ・ディーグ島、カズン島、アライド島などがある。【Wikipediaより】
昨日巡ったマヘ島の海ももちろんキレイでした。ただ、それを超えてくるこの海の美しさ!これがセーシェル!!これがプララン島!!!まだ島に上陸したばかりですが、もう言いたい!来てよかった〜!!
今すぐ海に入りたいのですがその前に重い荷物を置きたいのでまずは宿に向かいます。道にはバナナの木が!豊かな緑が一面に広がる風景に心が癒(いや)されます。この都会を離れた離島の雰囲気、最高です。もう一度言います。来てよかった〜!!
そして港から歩いて15分ほどで着いたのがプララン島でお世話になる宿La Residence d’Almee。またまたビックリするほどステキな部屋なのでここで紹介したいのも山々なんです。が、ブレる。今日はこの島の美しい自然との出会いの感動を伝えたいんです!なので部屋に入ったとたんにワーキャー言いながら大興奮してしまった話は後日に回したいと思います。荷物を置いて、いざ海へレッツゴー!!
プララン島のバス移動
プララン島にもマヘ島と同じようにバスが走っています。これが本当にありがたい。さっそく宿の目の前のバス停からバスに乗り、プララン島で一番有名なビーチに行くことにしたのですが…あれっ!?ここで曲がるの??すっかりマヘ島でバス移動には慣れたつもりでしたが、このプララン島の地理感はまだつかめていなかった!なんとバスは思わぬ方向へと進んでいきます。※プララン島のバスのルートはマヘ島よりも複雑です。乗り方のポイントは明日紹介したいと思います。ちなみに平日の時刻表はコチラ。
要は乗るバスを間違えたわけです。が、それもまた旅!正解を求めるのではなく、その時その場の出来事に身を委(ゆだ)ねる。それも旅の醍醐味(だいごみ)です。あえて降りることはせずにバスに揺られて進んでいきます。そしてこういう時に「ココはどこ!?」と慌(あわ)てる必要がないのが救いです。地図アプリmaps.meを使えば今どこにいるのかがハッキリとわかります。どこへ向かっているのかもなんとなく見当がつくわけです。文明の利器に感謝!
ということで、結局バスで終点までやってきました。…ココはどこーー!?はい、正直一瞬ひるみました。バスの終点とは思えない密林への入り口。ココが「MT. PLAISIR」というプララン島の主要バス停ポイントの一つになります。
場所を確認しておきます。⑴が先ほど着いた港で、⑵が今いるバス停です。この島は面積38㎢とマヘ島と比べるとだいぶ小さく、この港とバス停もその距離は15kmほどしか離れていません。が、この島の中央に引かれた点線。これが山になります!マヘ島と同じく、このプララン島も中央に山がそびえます。なので、港側から山を越えてやってきたこのバス停。
Mt. Plaisirトレッキング
実はこの山の奥にプララン島で一番美しいといわれるビーチがあるようなんです。正直今すぐ海に入りたいわけですが、この山を越えないとたどり着けないので行くしかない!さぁ、ここから全く予期していなかった大冒険が始まります。これが旅です。
海に入るはずだったのがまさかのトレッキングスタート。もちろんサンダルです。それでもこの先にビーチがあると思えば足取りは軽くなります。
どんどん登っていくと下には海が!キレーー!!こんな景色との出会いが待っているとは思っていなかったのでこれはラッキー。私以外にも登っている人がいるというのも心の支えになります。ただかなり登ってきました。ビーチに行くってことは…また下るんだよなぁと。
さらにドンドンきつくなる傾斜(けいしゃ)!私は海に入りにきたんだよね!?と何度も目的を見失いそうになりますが、ちゃんと矢印があるので、それを頼りに汗をダラダラ流しながらまずは山のテッペンを目指します。
たどり着いた一番上からの景色がコチラ!スゴイー!!島を囲む海が一望できるプララン島の隠れた絶景ポイント。
反対側を見ると、当初行く予定だったビーチも見えました。もしあの時正しいバスに乗っていたら決して見ることのできなかったこの景色。偶然(ぐうぜん)が生み出した絶景との出会いに感謝です。上から見てもキレイなあちらのビーチには明日行きたいと思います。
さぁ、テッペンを超えたのであとは下るのみ!目指すゴールは山を越えた先にあるビーチです。
あんな道や
こんな道を進み
山道を下りに下ってようやく見えたのが
ビ〜〜〜チ!!この景色に感動が止まらないわけですが、同時に頭をよぎる帰り道の不安。今来た道を戻る。バス停からここまで約1時間かかったので帰りも…。まぁ、まずは何より暑くて仕方ないので、とにかく海を楽しむしかありません!ということでここから一気に下ってビーチに直行です!!
アンスジョルジェットビーチ
ここがプララン島の隠れリゾートビーチ「アンスジョルジェット(Anse Georgette)」です。とにかく海がキレイすぎる!!プララン島に来てから海を見る度に「なんじゃこりゃー!?」の連続ですが、ここはさらに驚くほどに青く透明な海が広がります!この島で一番の美しさという表現も納得のアンスジョルジェット。しかし、このビーチ。波が高い!!ザッバーンザッバーン系の海で、案の定ビーチ入り口にある看板には遊泳禁止のマークが。1時間かけて山を越えてやって来たビーチがまさかの遊泳禁止。…いや、さすがに汗もかいたので泳ぎたいということで、その下に書いてある決まり文句「泳ぐ場合は自己責任です(Swim at your own risk)」を確認して海へGO!
海はとっても気持ちいいわけですが、波はやはり高かった。泳いでいる人はたくさんいたので、みんなで渡れば怖くない方式でがんばって泳ぎましたが…すぐに上がりました。アンスジョルジェットはシュノーケルをしたり、のんびりプカプカしたりできる海ではないようです。砂浜で日焼けをしたり、ボートに乗って贅沢をしたりするのがこのビーチの楽しみ方。山を越えた先にあるこの特別感がたまりません。
ちなみに、このアンスジョルジェットはプララン島の超がつく高級ホテル「コンスタンスレムリア(CONSTANCE LEMURIA)」の敷地(しきち)内にあるビーチになります。なので本来は宿泊客のみが利用できるビーチなのですが、そこを一般客にもオープン。そのためにあの山道を超えてやって来る必要があるわけです。が、なんとホテルに前日電話で予約をしておくと、ホテルの玄関口からこのビーチに入れるそう!山を越えなくてもアンスジョルジェットビーチに来ることができるということです。が、トレッキングもオススメです。行きは山道を通り、帰りはホテルのエントランスから!という選択もありかなと思います。
ですが、いくつになっても冒険野郎の私はホテルのゲートを目指すでもなく、帰りは行きと違うルートを登ってみよう!なんていうチャレンジをしたわけです。このあととんでもない崖(がけ)を登り、草木に道を遮(さえぎ)られ、サンダルですべって転んで。なんで違う道を選んだんだ〜!と後悔(こうかい)し…。まぁイロイロありました。が、なんとか無事にバス停に帰還。よかった〜。
⑶がアンスジョルジェットビーチです。⑵のバス停まで約1時間。いやー、疲れた!でも、最高に気持ちイイ疲れです!!
予想外の連続だった本日。明日はまたどんな予想外が待っているのか。予想できないからこそ面白い!旅はやっぱり人生です。まだまだ自分が成長できる気がして嬉しくなったプララン島滞在初日でした。
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