2019年8月18日、天気晴れ時々くもり。(※2025年3月更新)
目次
セーシェルを旅する
実は現在(2019年8月18日時点)、非常に大変な事態に見舞われているラディーグ島。なんと、昨日から計画停電が島全体で行われているんです。小さなラディーグ島の電力は、隣(となり)のプララン島から引いている海中を走るケーブルによって供給されているのですが、なんとそのケーブルに問題が発生したとのことでした。島の人も「こんなことは初めて!」ということが昨日からというドンピシャのタイミングで起こったことに運命的なものを感じるわけです。が、これはラディーグ島の人たちにとっては本当に大問題。アフリカではよくある停電ですが、ここはリゾートアイランド!世界中から観光客が連日のようにやってくるわけです。そんな中の停電。観光業に力を入れているラディーグ島にとっては致命的(ちめいてき)なこの状況(じょうきょう)。ですが、私が見た限りこの事態に文句を言っているような観光客の方は一人もいませんでした。だってここはセーシェル!地上の楽園!!美しい自然と海を満喫(まんきつ)するのがこの島の楽しみです。電気が停まっていることなんていつの間にか忘れてしまうくらいに外へ出るだけで気分が上がるのがラディーグ島。今日もこの島を思いっきり楽しんできました!
ラディーグ島
本日もこちらの地図を使ってラディーグ島2日目のツアー・・・いや、冒険!をプレイバックしていきます。今日は❻番の島の中心から自転車ですぐの所に位置する場所からスタートです。
❻レユニオンエステートパーク(L’Union Estate Park)
島の西側に位置するのがラディーグ島の観光スポットとなっている公園、レユニオンエステートパークです。島内でこのエリアだけ入園料(115セーシェルルピー)が必要になります。
入り口で入園料を支払うとバンドをもらえるので、これを腕(うで)に巻けばOK。パーク内はそのまま自転車で入ることができます。さぁ、わざわざ入園料を払ってまで入るこのエリアはいったいどんな場所なのか!?
まず園内に入るとプランテーションゾーンが広がります。一面ヤシの木がズラっと!昔は収穫したヤシの実(ココナッツ)を加工する工場があり、ココナッツ製品の製造が盛んだったようです。工場はもう稼働(かどう)していないようですが、園内には今もたーくさんのヤシの木が生えており、南国の気分を演出してくれます。ちなみに、この島にはセーシェル固有のヤシの木である双子ヤシ(ココデメール)は生息していません。ココデメールが生えているのはセーシェルの中でもプララン島とキューリーズ島だけです。
南国気分になれるヤシの木もいいですが、この場所に来て必ず見たかったのはこちらになります。昨日のブログに載せたWikipediaのラディーグ島の説明にも書かれているこの植物。こちらはバニラの木です。バニラはセーシェルを代表する香辛料で、このラディーグ島がその生産地になります。
最初は自転車で走っていても・・・コレかな??という感じでした。正直見た目はパッとしないバニラの木。ですが、農園の中を歩いてみるとかすかーにバニラの甘い香りが漂(ただよ)ってきた気がしました。気がしただけなので本当は香ってないと思います。ちなみに、園内にはこのバニラを使った製品がお土産として売られています。おそらくその香りだったんだと思います。ちなみに、バニラ関連の商品はラディーグ島が一番品揃(ぞろ)えがいいので、買うならこの島にいる間にお買い求め下さい。
園内にはあのセーシェル固有種のアルダブラゾウガメもいます。が、観光客疲れをしているのがソッポを向いていました。ということで、ヤシの木にバニラにアルダブラゾウガメを見ることのできるレユニオンエステートパークでした!・・・とここで終わってはわざわざ入園料を払ってまでこの場所にやってきた意味がありません。プランテーションゾーンはこのエリアの入り口。この先に待ち受けるのがレユニオンエステートパーク最大の人気スポットです。
園内を奥へと進んでいくとずらっと並ぶ自転車。ここから先は歩いての移動です。この自転車の数がこの場所の人気ぶりをうかがわせます。自転車を停めて先へ進んでいくとたどり着いたのが
❼アンス・スース・ダルジャン(Anse Source d’Argent)
セーシェルに来てから驚くことがあります。それは、海の感動が毎日更新されることです。昨日の海も最高だったけど、今日のはもっと最高!これの連続です。そしてやって来たのがこの旅で最後となるビーチ、アンススースダルジャン。正直に言います。これまでセーシェルを旅してきて出会ってきた海の中でここが紛(まぎ)れもなくナンバーワンです!透明すぎる海と美しすぎるビーチ。もうすごすぎて言葉にならないアンススースダルジャン。素人目にもわかるこのビーチのすごさ。当然ラディーグ島のNo.1ビーチなわけですが、実はセーシェルの数あるビーチの中でもNo.1と言われています。そしてそれだけではありません。このアンススースダルジャンはなんと世界のベストビーチランキングでも常に上位に顔を出すすんごいビーチなんです!
何度見てもビックリする海の透明さ。透き通る海ってのは本当に海なのか!?もう私にもよくわかりません。大きな花崗岩(かこうがん)が海岸にゴロゴロとオブジェのように並んでいるのもこのビーチの特別感を演出します。
絶景ビーチでのんびりするのもよし。海でシュノーケリングするもよし。ここの海はかなーりの遠浅で、だいぶ沖の方に行ってもまだ足がつくという安心して泳げるのも素晴らしいポイントです。逆に浅すぎて泳ぎづらいくらいですが、そこに広がる魚の世界がまた絶景。
セーシェルビーチ巡りの有終の美を飾ったアンススースダルジャン。アフリカにはこんな美しい海が広がるインド洋に浮かぶ小さな島がある。私のアフリカ感がまた一つ広がった絶景ビーチとの出会いでした。
❽絶景スポット「The end of the world」
絶景ビーチ、アンススースダルジャンに後ろ髪を引かれながらも、今日がラディーグ島で過ごす最後の1日。行けるところは全部行く!と自分に言い聞かせ、レユニオンエステートパークを後にして向かったのが島の中央にそびえる絶景ポイントです。島の山奥にあるレストランBelle Vue Cafe。ここで人気なのが沈む夕日を見ながらのサンセットディナー。宿泊しているホテルまで車で迎えにきてくれるという送迎込みで500セーシェルルピー(約3900円)というかなり破格のこのディナーは完全予約制になります。よし!宿のスタッフさんがかなり推(お)してきたのでアフリカ旅第2章の最後の夜だし贅沢(ぜいたく)しちゃうか!!と思ったのですが、残念ながら今夜は予約がいっぱいでした。さすが人気のサンセットディナー。まぁディナーは正直食べれなくても問題なかったのですが、山の上からの景色は見ておきたい!しかも、maps.meの地図で見るとレストランの上に気になる観光スポットを発見したんです。・・・The end of the world (世界の終わり)!?
ということでやってきたのは世界の終わりへと向かう一本道の入り口。島の中央に走る小道を自転車で走っていると突如(とつじょ)現れるこの看板(かんばん)が目印です。そこにはBeautiful Sunset (美しい夕日)の文字が!
看板からレストランまではわずか1kmちょいということで気楽な感じで向かったのですが、これが予想を超える傾斜(けいしゃ)の道でした。自転車で上れるわけもなく、しっかりチェーンをかけて自転車は下に停めてきました。ものすんごい急な坂を登っていきます。
登っても登ってもずっと上り坂が続く世界の終わりへの道。汗がとまらないわけで、今すぐアンススースダルジャンに戻りたい気持ちでいっぱいになりながらも頑張って登り続けました。
そしてサンセットディナーが楽しめるレストランがこちら。ようやくここまで来たという感じですが、ここで休んだらもう先には進めないと判断してそのまま裏手の山道を登っていったのですが、
これがとんでもない山道だった。マジかー!!と引き返すことも考えましたが、もうここまで来たら先に進むしかないと自分を鼓舞(こぶ)して、すべったり枝で足を引っかいたりしながらひたすら絶景を求めて登り続け、出発からおよそ30分。たどり着いた世界の終わりが
こちら!!下に広がるのはラディーグ島!遠く浮かぶのはプララン島!という絶景ポイントが待ってました。いやー、ここまで来るのがまぁしんどく、この道のりこそがThe end of the worldだったなと。まぁまずほとんどの観光客の方はおそらくさっきのレストランまで来て引き返すだろうと思います。この最後の10分が一番キツかった。ですが、この場所まで来た者にのみ、この景色を独り占めする権利が与えられます。ラディーグ島観光の完全な穴場です。このあとこの岩の上で1時間ほどのんびりしながら、明日の帰国を前にいろいろと旅の思い出をふり返るのでした。ちなみに、この場所に来る際は靴(くつ)を履(は)いた方が◎。サンダルは大変でした。
❾レストラン「Chez Jules Restaurant」
登りはすごく大変だったThe end of the world への道のりも、帰りは呆気(あっけ)なく終わるというのがなんとも儚(はかな)い感じで、それは旅も同様だなと。長かったセーシェルの旅もついに実質最終日となり、ふり返ると本当にあっという間だったなとしんみりしてしまうわけです。節約のために外食を我慢(がまん)してきた日々も懐(なつ)かしく感じられるということで、最後の食事はラディーグ島で一番美味しいシーフードが食べられるというレストランにやって来ました。島の東側の海沿いにあるこちらのレストラン。
まずは海を眺めながらのビール。しあわせすぎる一杯です。登山で汗をかいた分まぁ沁(し)みること沁みること。※日本では飲酒後の自転車運転は禁止されているのでご注意を。
そしてこちらが本日の一皿!的な魚のプレートになります。白身魚に塩気のきいたバターソースが見事に合って、もう感動が口の中に終始広がる気絶級の美味しさ。なんじゃこりゃ!?スゲー!!ウメー!!これが頭の中でずーっとリピートされてましたね。魚がまたジューシーで柔らかくて・・・あぁ、もう一度食べたい!!360セーシェルルピー(約2800円)とお高めですが、値段に文句無しの美味しさでした。ちなみに、ここのオクトパスカレーも絶品のようです。次回は是非そちらもいただきたいと思います。
ということで2日間に渡って駆(か)け巡ってきたラディーグ島。とにかく何もかもがステキすぎて感想を一言にまとめるのはまず無理です。島を巡るドキドキ感で心は常にトキメキ、美しい絶景を目に焼き付けすぎたことで頭はパンク状態。セーシェル第3の島「ラディーグ島」、すごすぎました!明日、セーシェルを離れて日本に帰国する。まだ信じられません。
DAY98へ続く
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