DAY98 セーシェルを旅する⑦ セーシェル出国!アフリカから日本へ -アフリカ54ヶ国の旅 第2章 完-

2019年8月19日、天気曇り時々雨のち晴れ。

2019年7月12日に日本を経ち、アフリカ旅第2章がスタートしました。今回は1ヶ月ちょいという短い期間での旅となりました。第1章では2ヶ月間で8ヶ国を回ったわけですが、長くアフリカを旅しているとドンドン感覚が麻痺(まひ)してきて、悪い意味でアフリカに慣れてしまう自分に気付かされました。なので、今回は常に新鮮な気持ちで5ヶ国を巡ることができました。が、この5ヶ国は濃すぎました!!もうそれぞれの国の個性があまりに強すぎて強烈(きょうれつ)な印象を残したアフリカ第2章でした。これくらい刺激的な国だったらもう少し期間を長くしてもう1ヶ国ぐらい旅しても良かったかも!?とも思いますが、パンチが強い分心身の疲労がかなりあったのも事実。何事も腹八分目ということで、本日いよいよ日本への帰路につきます。

ラディーグ島2日目にお世話になった宿はこちらのLucy’s Guesthouseです。お値段1泊8000円とセーシェルの中でも安く泊まることができるこちらのゲストハウス!とても気さくなお兄さんがオーナーで、何でも親切丁寧に対応してくれました。

セーシェルの中では!お手頃価格な宿ですが、お部屋は文句なしの快適(かいてき)さ!一人旅には十分すぎる部屋でした。ということで、荷物のパッキングをして、アフリカ旅の思い出に浸りながら眠りについた夜が明け、まだ月が明るく見える薄暗い中、宿を出発。お世話になりました。

早朝の涼しい風にどことなくさみしさを感じながら港にやってきました。ラディーグ島の魔法が解けるような不思議な感覚です。あぁ、セーシェルの旅、そしてアフリカの旅が終わるんだ…。始まりがあれば終わりがある。わかっていることですが、何度経験してもこの終わりの感じはセンチメンタルになります。

そして朝7時のフェリーでラディーグ島からマヘ島へ。この区間のフェリーは1日に2〜3便あるのですが、今回は飛行機の時間も考え、念には念をで早朝の便を選択しました。朝早いということでお客さんも少なめで、これまた朝早いからかはわかりませんが波もおだやかで。おかげでフェリーにゆられながらもう一眠り。眠っている間に現実世界に戻っているというのが一番しあわせな楽しい時間の終わり方です。

しかし!!ここはセーシェル!!まだまだ終われません!!飛行機に乗って離陸するまでが遠足です!!わずか1時間半でフェリーはマヘ島に到着。

やはり本島の雰囲気(ふんいき)はプララン島やラディーグ島などの離島とは全く違うなと。自然美が際立つ離島に対して、マヘ島はやはりリゾートな感じが何ともイイ感じです!2度目のマヘ島ということで地理も把握(はあく)できているため、もう我が物顔で街を散策しちゃいます。通りで見かけたオシャレなベーカリースタンド的なところでモーニングを食べようなんて思えるのは今日が最終日だから!財布(さいふ)に余裕(よゆう)は無いはずですが、今日だけは!と自分に甘くなるのが最終日です。

ということで甘さ控(ひか)えめのデニッシュとコーヒーをいただきました。美味しくないわけがない!そして、ここで注目していただきたいのがこちらのコーヒーのカップ。そこには「made from plants」や「compostable(コンポスタブル)」の文字が書かれています。これは植物から作られたもので、最終的にゴミとして燃やす必要がなく、堆肥(たいひ:ひりょうのこと)にすることができるという地球にやさしいカップなんです!ここセーシェルはこのような環境へ配慮した取り組みが積極的に行われていて、先日ラディーグ島で食べたテイクアウトの容器も同じくコンポスタブル!そしてセーシェルではどんなお店にも買い物をした際に日本だと当たり前についてくるビニール袋(ぶくろ)がありません!日本でも少しずつ話題になっているレジ袋の撤廃(てっぱい)をすでに実施(じっし)しているんです。こういう環境問題を考えた取り組みについては非常に感心させられました。

さぁ、優雅(ゆうが)なモーニングタイムを終えたらさっそく行動開始です。今日の私のマヘ島での目的はもうただ一つ!そう、サッカーセーシェル代表のユニホームをゲットすることです!!6日前にマヘ島のお土産通りで収集した情報を頼りに動き回りました。帰国直前ということで大量の荷物を持っての移動はなかなかハードですが、全てはユニホームのために!!街中のスタジアムに行き、手当たり次第にお土産屋さんに入り、それでも見つからないユニホーム。…これは無理かもなぁと思いながら最後の希望を託(たく)してやってきたのが

首都ビクトリアの中心から4kmほど離れた所にあるStad Liniteスタジアムです!まぁー観光客がまず来ない場所ですね。もしかして日本人でここに来たのは私が初なんじゃないか!?なんて勝手に思うことにしました。

なんとも表現しづらい謎(なぞ)のキャラクターがお出迎えしてくれまして、さぁ!いざ中に入りまして聞きます!

「ユニホームはありますか!?」

「このスタジアムの裏にある事務所で買えるよ!」

もうこの買える!という言葉を聞いて一気に気分がラクになりました!!よっしゃーー!ゴール見えたー!!ということで、荷物の重さが軽くなったかのような足取りでスタジアム沿いにグルっと進んだところにあったのが、こちらの事務所です。サッカーボール発見!!もうここしかないということで入りまして、受付のお姉さんにたずねました。

「ユニホームはありますか!!?」

あったーーーー!!そしてそのデザインがステキすぎる〜!!全体に広がる波の模様の中に浮かぶセーシェルの島々。マヘ島、プララン島、ラディーグ島!!そして肩の部分にはアディダスの三本線と見せかけて、セーシェルの国旗を構成する5色のストライプが!これ、おそらく最高のセーシェル土産だと思います。もうゲットできて感激です!!そしてコジマ調べですが、買えるのはおそらくここだけです。セーシェルの旅の思い出に是非買って帰るのはいかがでしょうか!ちなみにお値段はレプリカは1枚500セーシェルルピー(約4000円)、そして本物は1枚1100セーシェルルピーです。私はレプリカをチョイスしました。カッコイイ〜!!

お昼近くになると本格的な雨がザッとふった本日。バス停で雨宿りをしながらタクシーを待ちます。ちなみにセーシェルのバスは大量の荷物を持っていると乗車を拒否(きょひ)されてしまいます。なので仕方なくタクシーを利用しますが、これが高い。最後の最後で痛い出費です。

が、この最後のタクシーに乗っている時間が私は好きです。フロントガラスから見える旅の最後の景色にジーンとなる一人の特別な時間。あぁ、旅が終わるんだ…。そして演出かのように青空が見えてくる最高のエンディングに心が弾み(はずみ)ます。あぁ、日本に帰るんだ!!空港に到着する瞬間はマラソンのゴールテープを切る感じに似ているかもしれません。アフリカ5ヶ国のバトンをつないで走り抜けた第2章。ゴールを迎えました。

と思ったのも束(つか)の間。ゴールはここじゃありませんでした。まだ終わりじゃありませんでした!そこからいろいろ問題が発生。一つはいつものよくあるトラブルで、持ち込み荷物の重量オーバー。これは完全に私に非があります。セーシェルの空港は荷物制限にはかなり厳しめで、笑顔でごまかすことはできませんでした。残念。ということでロストバゲージの心配が帰国までつきまとうことになったわけですが、ここでもう一つトラブルが!

今回の帰国はまずエチオピアのアディスアベバ空港へ戻り、そこから日本の成田空港へ向かうルートなのですが、なんと乗り継ぎの手続きがうまく取れず、航空券が発券できないという事態が発生。まぁ結果的には空港スタッフさんがなんとか処理してくれたのですが、飛行機に搭乗(とうじょう)したのは離陸の5分前というドタバタな出国になりました。もうちょっとセーシェルの名残(なごり)を惜しむ時間がほしかったのですが、まぁこんなサヨナラもありなのかもしれません。またね、セーシェル!!

ということでエンディングです。23時25分、エチオピアはアディスアベバの空港から離陸し、アフリカの大地を離れました。エチオピアのインジェラの酸っぱさ。ネットが使えない一週間を過ごしたエリトリア。世界で一番暑い夏を過ごしたジブチ。ソマリランドの忘れられない国境での野宿と深夜の悪路ドライブ。そして楽園セーシェル。いやー、濃い5週間でした。「アフリカの角」と呼ばれるアフリカの東側を旅した5週間。私の中のアフリカがまた大きく変わったなと感じます。これでアフリカ13ヶ国の旅が終了。まだまだ54ヶ国までは遠い道のりです。次はどんなアフリカが待っているのか!?まだ見ぬアフリカに想いを馳(は)せながら、アフリカ旅第2章に幕を下(お)ろしたいと思います。お読みいただきありがとうございました。

エピローグです。預けた荷物は無事に成田に到着しました。よかった〜。

第2章 -完-

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