コートジボワールを旅する④ 首都「ヤムスクロ」 〜ギネス認定!世界最大の大聖堂&ワニと少年〜

2021年6月26日、天気くもり時々晴れ。

コートジボワールに来てからは毎晩蚊との格闘(かくとう)が続いています。日本から持ってきた蚊に効くワンプッシュのスプレーを使うも、しばらくするとまた姿を現す皆様。

12時間効果が持続すると書いてありますが、アフリカでは数時間おきに使用しないと厳しいです。どこかの隙間(すきま)から入ってきているのかもしれません。蚊はマラリアを媒介(ばいかい)する虫なので、アフリカ旅では虫除けの手段の持参を忘れずに!

ということで雨上がりの本日はコートジボワールの首都「ヤムスクロ」を巡ります!

③ヤムスクロ

ヤムスクロ自治区、通称ヤムスクロは、コートジボワール共和国の憲制上の首都。 1983年にアビジャンより遷都され、政治の中心地となった。しかし旧首都であるアビジャンが経済の中心地であるため、人口は約35.6万人とあまり多くない。

Wikipediaより】

まず宿の外に出た瞬間に感じる街ののどかな雰囲気。聞こえてくるのは鳥の鳴き声。ここが首都の中心地から少し外れた場所だというのもありますが、それにしてもあまりの首都感のなさに「なんだココは!?」と思わず驚いてしまいます。

最大都市アビジャンの喧騒(けんそう)はこれっぽっちもなく、緑豊かで静かな景色が広がるヤムスクロ。アフリカの中には”首都”と”最大都市”が異なる国がいくつか存在しますが、ここまで穏やかな気持ちで外を歩ける首都というのは初めてかもしれません。ちなみにWikipediaでは説明が次のように続きます。

国際会議場や、世界最大の大聖堂である平和の聖母聖堂など数施設を除いて首都らしいものはなく、首都機能は現在もアビジャンに残ったままである。 経済的にも特にめぼしい産業はなく、行政都市としての機能も持っていない。

Wikipediaより】

と書かれています。ここまで言い切られてしまう始末。なんか逆にかわいそうになってきました。さぁ、そんなヤムスクロは街自体も非常に小さく、中心エリアは端から端まで10kmほどしかないので歩き回っても十分観光できるのがいいところ!さぁ、この街に来たからには一番の観光名所であるその『世界最大の大聖堂』に行くぞ!!と意気込んで宿を出たのですが、なんとわずか5秒でした。今回お世話になっている宿のもう目と鼻の先に見えたこの街のシンボル。いきなりの登場にちょっと呆気(あっけ)なさを感じたわけですが

そんなことはなかった!実はとんでもなく大きいこの大聖堂。見えたところがゴールではありません。歩いても歩いてもなかなか近づくことができず。さらに地図上で見るとどこからでも入れそうな表記になっているのですがなんと入り口は一ヶ所しかないんです。私は完全に逆を行っていたので、ずっと視界には大聖堂が入っているものの一向にたどり着けず心が折れました。

ようやく正面まで戻ってきてその立派な建物を写真に撮っていると、同じく写真撮影をしている家族が。そして聞こえてきたのが”英語”だったのでもうすぐに声をかけました。フランス語圏を旅していると英語が聞こえてくるだけで安心感を覚えます。

実はこの時私は入り口が全く見つからなかったので今日はもしかして閉まってるのかと思っていました。なので彼らに聞いてみると

「開いてるよ!今からボクたちも車で向かうから乗って行きなよ。写真を撮るからちょっと待ってて!」

もうすでにかなり歩いたあとで、今日は雨上がりのかんかん照りで気温も暑かったので本当にありがたすぎたこの言葉。なので甘えさせていただきまして無事に入り口に到着しました。が、なんとこちらの大聖堂に入るためにはパスポートが必要とのこと。マジか…宿の部屋に置いてきてしまった。…もう一回この道を戻るのか〜。と思ったら代表1名が見せればOKということで、なんとこちらの家族のみなさんと一緒というていで中に入れてもらえることに!!本当に旅というのは出会うべくして人に出会うんだなと感じました。サンキュー!

ということでついに敷地内に入ることができました。こちらが日本語で「平和の聖母聖堂」と訳されるコートジボワールが世界に誇る大聖堂です!

平和の聖母聖堂(La basilique Notre-Dame de la Paix)

ヤムスクロにあるノートルダムドラペ大聖堂は、世界最大のカトリック宗教建築物です。その外観はローマのサンピエトロ大聖堂を彷彿とさせます。コートジボワールの首都ヤムスクロに位置し、1983年に国の初代大統領フェリックスウフェボワニーによって建てられました。大聖堂の牧師はフランクアラティンです。ギネスブックは1989年にこの大聖堂を世界最大のキリスト教の宗教建築物として認めました(サンピエトロ大聖堂の115mに対して幅150m)。

Wikipedia英文和訳より】

教会(Church)ではなくバジリカ(Basilica)と呼ばれるこの大聖堂。ローマにあるサンピエトロ大聖堂の”レプリカ”として建てられたので、外観などは非常に似ているそうです。が、その大きさは本物より少し大きくしたということでなんと世界一!まだ建てられて40年も経っていない非常に新しい世界最大のバジリカです。

英語のガイドさんが案内をしてくれて建築の歴史やモニュメントの意味などを説明してくれるのですが、とにかくもうその美しさに終始目を奪われます。

12本のメインの柱で支えられた円形状の建物。その壁には太陽の光を浴びてキラキラと輝く

ステンドグラスが施(ほどこ)されています。もうその美しさに圧巻されっぱなし!まるで宝石箱の中にいるかのような感覚になります。

エレベーターが設置されていて建物上部に行くこともできるバジリカ。ですがなんと現在修理中とのことで今回は螺旋(らせん)階段を歩いて上がります。高さが34mある階段を上りきると見える上からの景色が

これまたスゴイ!!神聖な雰囲気に感動が止まりません。

元々はココナッツの木が一面に広がっていた土地を拓(ひら)いて建てられたこの大聖堂。上部のテラスからはその面影を感じるヤムスクロの街の景色も一望できます。

バジリカの正面には立派な庭が広がります。

この大聖堂はもちろん現在も人々の信仰の場として機能しているため、写真を撮影してはいけない場所があります。ガイドさんが説明してくれるのでそれに従えば問題ありません。

約1時間にわたって内部を見せていただいた平和の聖母聖堂。巨大な大聖堂の建築美を堪能(たんのう)できる非常に大満足のツアーでした。

そしてこの大聖堂へ入るには入館料が必要なんですが、なんとここまで車で送っていただいたシリルさんにここもお世話になってしまいまして。コートジボワールのアビジャン出身のシリルさん。奥さんはインド出身で、今回は彼女にこの大聖堂を見せるために来たとのことでした。そこにお邪魔させていただき、さらに入館料まで払っていただき、もう感謝してもしきれません。スマホで家族写真を撮るお手伝いはきっちりとさせていただきました。本当にうれしい出会いでした!サンキュー!!

レストランLa Brise

大聖堂ツアーのあとはヤムスクロの人気レストランLa Briseへ。昨日は夜遅くに到着して雨も降っていたので夕飯は食べれず、今朝も何も食べていなかったのでもうおなかはペコペコです。地元の人もたくさんいてにぎわう店内。これは間違いないレストランだぞということで注文したのは

伝統料理「アチェケ」

魚とアチェケ!もうすっかりコートジボワールの伝統料理のアチェケにハマってしまいました。そして魚はもちろん美味しいわけですが、この国の料理に必ず付け合わせでついてくる玉ねぎのマリネ的なやつがさらに食欲をそそるんです!かなりボリュームがありましたがサラッと完食。ごちそうさまでした!

昼からビールも飲んだので午後は軽くホロ酔い気分で街を散策です。これは平和で静かな街だからこそできること。こんなことができる首都というのは本当に異例です。

なんと街中で美しい蓮(はす)の花が広がる景色まで見れてしまうヤムスクロ。アビジャンの渋滞や人混みとはあまりにもかけ離れた世界観に心が洗われます。

外国人旅行者は平和の聖母聖堂やこの穏やかな雰囲気を求めてこのヤムスクロにやって来るようです。さっそく蓮の花に注目している集団の方たちを発見。やっぱりキレイですよねぇ~とみなさんのいるところに近づいていくとなんとそこにいたのは

クロコダイルモーリング

ワニ!もちろん花も見ていたかとは思いますが、みなさんが注目していたのはこのワニだったんです。まさかの街中でワニが見れるというこの水辺のエリア。ヤムスクロの数少ない観光スポットの一つです。

物売りの子どもたちもここに観光客が来ることがわかっているようで、旅行者にティッシュを売る姿がありました。あいにくティッシュは必要ありませんでしたが、

「あそこにワニがいるよ!」

と教えてくれる少年たち。私のカタコトのフランス語にもやさしく応対してくれる彼らだったので、少しですがお礼を渡しました。こんな気持ちになれるのはヤムスクロののどかな雰囲気のせいなのか、昼から飲んだビールのせいなのか。シリルさんにいただいた恩を誰かに送りたいというのもあったと思います。頑張れ、少年たち!!

ということでコートジボワールの首都ヤムスクロを巡った本日。久しぶりにのんびりとした気持ちで街歩きを楽しむことができました。そして最後はヤムスクロのバス乗り場をチェック。街の雰囲気とは異なるガヤガヤとした熱気が溢れるバス乗り場にまた明日からの移動が楽しみになったのでした!

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