2021年6月22日、天気くもりのち晴れ。
DAY224の続き
目次
エチオピア出国
わずか12時間だけでしたが、幸運にもエチオピアに入国できた今回。インジェラを食べて、エチオピアのビールとコーヒーを飲み、さらにアディスアベバの街並みも見て。半日にしてはかなりエチオピアを楽しませてもらったなと感じています。
ということで再び空港に戻ってきました。するとなんと新しいターミナルが完成していたボレ国際空港。今回は初めて新ターミナルから空港内に入ることに!今はこのアディスアベバの街で乗り継ぎのための1泊をした旅行者専用の入場ゲートとして機能しているようです。
「どうして入国スタンプがないんだ!?」と言われたら面倒だなぁと思っていた出国審査も一瞬で終了。コロナ禍の特別措置に空港全体がバッチリ対応しているところはさすがアフリカの巨大ハブ空港という感じで感激でした。ということで心配していた自分が恥ずかしいくらいにあっさりと空港内に戻ってきてしまいました。さよならエチオピア!
それにしても驚かされる人の多さ!もちろんコロナ前と比べたらその数は格段に少ないわけですが、それにしてもかなりの人数がいます。その中でも今回私が乗る飛行機の搭乗ゲート前が特に混雑しているからあら不思議。こんなに多くの人が向かう国とはいったいどんな国なのか!?
搭乗開始のアナウンスと共に長蛇の列ができるのも久しぶりの光景です。ちなみにこの飛行機の最終目的地はアフリカ西部のギニアの首都コナクリだそうで、多くの方はそちらに向かうようでした。今回私が向かう国はその一歩手前!アフリカ28ヶ国目「コートジボワール」です!!
コートジボワール入国に必要なもの
およそ2年ぶりとなる西アフリカということで久しぶりの緊張感もある中、飛行機はエチオピアを出発しました。慣れ親しんだナミビアとは違い、完全に未知の国コートジボワール。一体どんな国なのか?
ちなみに今回コートジボワールをアフリカ28ヶ国目に選んだ理由の一つはビザがオンラインで申請できるからでした。
①オンラインビザ取得(E-VISA)
コートジボワールはオンライン申請で取得できるE-VISAを導入しています。もちろん大使館でも取得可能ですが、ナミビアにはコートジボワール大使館がありません。ということで自身初となるE-VISA取得に挑戦しました。
ここで注意が必要なのがオンラインでのビザ申請では偽サイトによる被害があることです。必ず公式サイトで取得する必要があります!といってもどのサイトを信用していいのかわからない。ダマされているかも…。という時に信頼できるのは日本の外務省のホームページです。外務省の各国のページにあるE-VISAのリンクが一番安心できるというのが個人的見解です。一応ここにもコートジボワールのE-VISA取得ページのリンクを貼っておきますが、心配な方は外務省のホームページにご自身でアクセスしてください。
コートジボワールのE-VISA申請に必要なものは以下の3つ。
- パスポートの画像データ
スマホで撮ったものでOKです。
- 帰りの航空券データ
これがバックパッカーとしては悩みどころ。陸路で次の国に行きたい場合でも航空券のデータがなければE-VISAの申請はできません。まぁコロナ禍の旅では陸路での国境越えは何かと難しいことが予想されるので、飛行機での移動に前向きな姿勢になることも必要かもしれません。
- 宿の予約データ
滞在期間中の宿の宿泊予約がわかるもののデータが必要になります。国内の移動の予定が事前に決まっていれば特に問題はありませんが、私のように現地で情報を得てから気の向くままに旅がしたい人にとってはこの条件もなかなか大変です。…裏技が知りたい方は直接ご連絡下さい!
以上3つのデータが必要になります。コートジボワールはフランス語圏ですが、書類は英文でも申請が通りました。そしてこの申請サイト。データをどうやればアップできるのかやVerification Codeって何?などいろいろとわかりづらい点がありますが、いろいろ試しているとなんとか最後はうまくいきました。やはりこういう困難さも含めてVISA取得だよな!と思うのであえてここで細かくフォームの入力に関しては記載しません。ただ一つだけ書かせてください。このオンライン申請には制限時間があります。20分で申請が完了しないとゲームオーバー!画面上にタイマーが表示されるので常にドキドキ感があります。私も一度失敗して、二度目でクリアしました。VISAをゲットする喜びを感じるところから旅は始まります。
コートジボワールのE-VISAの費用は73€(約1万円)。申請が完了するとすぐに領収証がメールで送られてきます。そして申請が通ると翌日には申請受領のドキュメントが届きます。これで手続きは全て終了です!
②オンライン入国申請
さらにナミビアを出国する際にチェックインカウンターでスタッフさんから指示されたのが入国申請(Declare)です。コートジボワール入国の7日以内にオンラインで申請が必要とのことでした。が、このオンライン申請フォームが複雑で『記入内容が正しくありません』というエラーが起きて先に進めず。結局ナミビア出国時には申請することができませんでした。が、1日経ってエチオピアで再チャレンジするとあっさり完了。申請費用は2000CFAフラン(西アフリカの共通通貨、約400円)がかかります。
③PCR検査陰性証明書
そして先日ナミビアで取得したPCR検査の陰性証明書があるので、これでもう必要なものは全て揃いました!
が、一つ心配なことが。PCR検査の証明書は紙ベースで用意したのですが、E-VISAの申請受領メールを印刷するのを忘れていました。ネットには印刷して持ってくるようにと書かれていまして…。そもそも申請したけれど内容に不備があって急に「やっぱりE-VISAは発行できません!」と言われたらどうしよう…。初めてのE-VISAへの心配事が尽きない中、飛行機はついに着陸態勢に入りました。
すると見えてきたコートジボワールの大地!目に飛び込んできたのは木々の緑と上空に浮かぶ大きな雲。そう、ここは赤道近くの熱帯エリア!一気に西アフリカに来た感が高まります。
さらに見えたのはギニア湾!!ずっと地図で見てきたコートジボワールの最大都市の特徴的な地形が眼下に広がります。またまた見たことのない新しいアフリカがそこにある!!E-VISAの心配や西アフリカということで言葉の不安もありますが、この景色を見てもう楽しみの方が一気に強くなりました。
コートジボワールの入国審査
エチオピアを出発して5時間半!飛行機は無事にコートジボワールに着陸しました。エチオピアとの時差が3時間あるため、時計は2時間半しか進んでいないのが不思議な感覚です。さぁ、機内を出ると
暑い~!わかっていましたがここは熱帯!暑いです。そしてすぐに感じるはその暑さの種類の違い!乾燥の国ナミビアでは経験してこなかったカラダの内側からジワっと汗が出てくるこの感じ。ムワッとした湿気が空港内にもすでにただよっています。
E-VISA発行
空港内に入るとまずはここに来るまでの搭乗券のチェックがあり、それが終わると歩いてすぐのところにE-VISAの発行所を発見。中に入るとすごくしっかりとした役所の雰囲気で、ビザ発行のための立派な機械が並んでいました。機械の前に座ると、担当の方からE-VISAの申請受領書類を見せるよう指示が。頼む!と思いながらスマホでメールのPDFファイルを見せると…
「印刷したものでないとダメです。」
ですよね。ちゃんとメールにも記載(きさい)があったのでここはもう完全に私のミスでした。いやー、どうすればいいでしょうかと思ってとりあえず待っていると
「コートジボワールへの入国は今回が初めてですか?」
「はい、そうです。」
「次は必ず印刷してきてください。」
しっかりと注意を受けました。ビザはいただくものであるという大切なことをE-VISAというオンラインの手続きのために忘れてしまっていた自分に喝(かつ)です。厳しくもやさしい担当の方の対応に感謝しかありません。ありがとうございます!
すでに”次”という言葉を使ってくれるあたりにも温かさを感じながら待つことわずか3分。流れるような手際の良さであっという間にビザが発行されました。そしてなんとめっちゃキレイなビザ !!個人的ビザ3段階格付けルールでいうところの最高位3+のビザにもう感激です!!このレベルのビザがオンラインで取得できるコートジボワール。まだ入国してないのにもう大好きです。
さぁビザも取得してこれでもう入国に必要なものは全て揃ったぞ!と思い入国審査の列に並んでいたら最後に大事なものを思い出しました。
④イエローカード
西アフリカの多くの国の入国に必要な黄熱病予防接種証明。コートジボワールもこちらが必須の国になります。PCRの陰性証明書も紙で用意しておいて正解だったようで、その後は全てスムーズに進みまして
コートジボワール入国
アフリカ28ヶ国目「コートジボワール」入国しました~!!暑いぞ~~!!ちなみにエチオピアで済ませたオンラインでの入国申請に関しては一切触れられませんでした。見えないところで確認されたのか…?400円ほどの手数料なので念のための保険だと思って心にしまっておきます。(後でわかったことですが、この入国申請は必須です!)
時差の関係で1日が27時間になった本日。もうだいぶ時間がたったはずなのに、なんとまだ時刻はお昼の2時です。こうなってくるとさっそくコートジボワールを動き回りたいところ!
SIMカード購入
まずは空港でSIMカードをゲット!旅行者を待ってたかのようにタクシーの運転手と同じくらいの勢いで声をかけてくる換金所と西アフリカのフランス語圏といえばの通信会社Orangeのお兄さんたち。お金はATMでおろすことができるので、ここではSIMカードだけお願いしました。SIMカードと1週間3GBのプランで合わせて5500CFAフラン(約1100円)。ちなみに空港は英語が通じる方がそれなりにいるなぁという印象でした。
定番のタクシーのしつこい客引きはなく、熱帯ならではの色鮮やかな緑に心を一気に奪われるコートジボワールの国際空港。…なんて平和でのどかな空港なのだろうか。そして地図で調べると宿のある街の中心までの距離は9km。ほとんど直線なので迷う心配もなさそうだ。…歩こうかな!?
入国直後に歩こうと思える国は、空港と街があまりに近い国を除いてまぁなかなかありません。なのでコートジボワールは珍しいケース!不思議とわかる『ここは大きな荷物を背負って歩いても大丈夫』という感覚。もちろん最低限の警戒心は常に持っていることが条件です。
空港から歩いて市街地へ
が、その警戒心さえ緩(ゆる)ませるコートジボワール。いきなり落花生の塩茹でを売る女性に出会い胃袋をつかまれ
少し歩くとなんと一面に広がる畑の景色に目を奪われ
畑仕事をする人々を見たらもう立ち止まらざるを得ません。
「これは何ですか?」
この国の公用語はフランス語。これまでの旅ではフランス語の国ではボンジュールとメルシーしか言えなかった私ですが、今回はカタコトのフランス語がしゃべれます!!コロナの自粛期間に勉強していたフランス語。ようやくその成果を発揮する時がきました!!
まぁだからといって思い通りに話したり聞いたりできるわけもなくカタコトのレベルです。が、なんとなくわかる自分がいることに気付きました!
「私は日本人です。今日コートジボワールに着きました。」
こんなことを伝えると喜んでくれる地元の人たち。何だろうこの感覚!今まではどうしても言葉の壁があったフランス語圏の国でしたが、その壁に少し穴が空いただけで一気にみなさんとの距離が近くなったような感じがするんです。
空港から歩いた9km。想像していたコートジボワールという国のイメージを覆す景色に感動が止まらないのと同時に、さっそくたくさんのステキな人たちとの出会いがあり、もうすっかりコートジボワールのことが好きになってしまいました。
そして肌で実感する『西アフリカに来たぞ!』感。道端で売られている美味しそうな食べ物を見てもここが熱帯エリアだということがわかりますが
何よりも汗をかいているというこの事実に自分自身が驚いています。2時間も歩いたのでTシャツはビッショビショ!えっ?それって当たり前じゃないの!?と思われるかもしれませんが、ナミビアでTシャツが濡れるほど汗をかくことは一度もありませんでした。これが気候の違いです。
宿に着いたらすぐにクーラーのスイッチオン!トイレの便座がないことにも『あぁ、そうだったよね!』という感じですぐに納得。やって来ました西アフリカ!!今朝まで着ていたダウンジャケットとは完全にお別れです。アフリカ28ヶ国目コートジボワールの旅、スタートしました!!
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