フォロー

メールアドレスを登録して購読フォローお願いします。記事をメールで受信できます。

DAY64 エチオピアを旅する③「山の中にひっそりと広がる聖なる町ラリベラ」-岩窟教会群と少年イヤヨ-

2019年7月16日、天気くもり時々雨。

今回の宿Mini Lalibela guesthouseのベランダからの眺め

インターネット環境が良いのか悪いのかわからないエチオピアです。サクサクはつながらないものの、SIMを入れたおかげでどこでもネットにつなげられるという快適(かいてき)さがありまして。とにかく今日もこうしてブログで発信できることに感謝です。ただそんな中、昨日書き忘れた大事なエチオピアのネット情報が一つありました。なんと現在エチオピアではFacebookとInstagramの2つのSNSが使えません。これはウワサには聞いてましたが、来てみて本当でビックリ!!使おうと思ってアプリを開いてもフリーズします。何やら国の対策らしく、情報発信を制限しているとのことです。中にはこの2つのSNSで私の旅の様子を見てくれている人たちもいるので、ここで情報の共有も兼ねて(かねて)念のためのお知らせでした。あとついでにもう一つ。エチオピアは7月現在非常に涼しいですが、蚊はいます。

さぁ、ということでやって来たのは②のアディスアベバから北へ600kmほどの所に位置する「ラリベラ」という町です。

山の中にひっそりと広がる聖なる町 ラリベラ

ラリベラ(アムハラ語ላሊበላ/英語Lalibela)は、エチオピアアムハラ州の都市。人口17,367人(2007年)。世界遺産ラリベラの岩窟教会群」がある。【Wikipediaより】

これだけ読むと非常にシンプルな町ですが、とにかくまずそのロケーションがすごいんです。ここはラリベラの中心地になります。ここを別の角度から見ると

こうなります!写真を撮っている場所も小高い山の上です。「山に囲まれた」という表現を使いたくなりますが、

このラリベラの町自体が山の中に広がっていると言った方がしっくりきます。以前訪れたカーボベルデのサントアンタン島の絶景を思い出しますが、あれは山と山の間の谷に広がる町でした。対して、ラリベラは山に沿ってつくられた町。空港からこの町に向かう道のりはかなり急な坂道になります。標高はおよそ2600m!すごいところにある町なんです。

そして、この山の中にひっそりと広がる町になんと世界遺産が存在するんです!こんなところに!?と思われるかもしれませんが、実は写真の中にもうそれは写っています。その名も「ラリベラの岩窟教会群」です。(ちなみに今日のブログは写真の時系列がバラバラなので曇ったり晴れたり雨が降ったりします。)

ラリベラの岩窟教会群

ラリベラの岩窟教会群(ラリベラのがんくつきょうかいぐん)は、エチオピア世界遺産の一つ。凝灰岩(ぎょうかいがん)いて作り上げたエチオピア正教会教会堂群で、世界の石造建築史から見ても非常に重要な建造物である。【Wikipediaより】

まず始めに正直に言います。この世界遺産を語るには私の知識は非常に乏しい(とぼしい)です。このエチオピアの歴史的に重要な意味を持つ建造物のことを私の言葉でつづるというのはあまりにも中身がありません。なので、申し訳ないのですがこのラリベラの岩窟教会群の歴史については詳しく書かれた情報サイトがありますので、そちらをご覧ください。

参照:LINE トラベルjphttps://www.travel.co.jp/guide/article/23683/

情報に関しては詳しく書いてくれているものを読むのがわかりやすいです、本当に。そこに私が感じたことや聞いたことをプラスするのが一番かなと!さらに写真!これも私だから撮ったものってのを大事にしたいなと思うわけです。が、と言いつつ、やはりこの一枚は王道です。これぞ岩窟教会!という十字の教会になります。上から見ると本当にキレイなその姿(すがた)。ただ、写真だとその大きさがなかなか伝わりづらいですが

こうやって下をのぞくと迫力(はくりょく)が少しは伝わるかなと思います。下にいる人と比べてその大きさを感じてみて下さい。まぁとにかく大きい!そして大きいだけではなくて、非常に正確!まだ測量器具も無い時代に、こんな美しい建物を造ることができたというのがまず驚きです。ちなみにこちらがこの教会群で一番最後に造られた聖ギオルギス教会です。それまでの経験を全て活かしたこの教会は、その技術の集大成!

他の教会群はユネスコによって雨風による劣化(れっか)を防ぐために天井が造られているのですが、

聖ギオルギス教会はその必要がないんです。それほどの技術力!美と技術の結晶はこのラリベラの町のシンボルになっています。ちなみに、建物が黄色に変色しているのは雨の影響だそうです。落書きではありません。

ここからの情報は今回のガイドさんが教えてくれたことを元に書きます。なので、情報サイトと多少違う点がありますが、ご了承(りょうしょう)いただければと思います。こちらはラリベラの全部で11ある岩窟教会群の中で一番最初に造られた教会になります。よく見ていただきたいのが、この教会は岩を、いや大地の岩盤(岩盤)をくりぬいて造られているんです。くりぬくといっても穴を掘ってそこに教会をドンと建てるわけではありません。教会そのものも大地をくりぬいて造られているんです!…なかなかわかりづらいですね。

つまり!①岩盤を口の字に掘る(といってもとんでもない深さで建物3階分ぐらい)。②中心に残った一つの岩の塊(かたまり)の中を掘っていく(要はかまくらです)。③教会の完成!…と簡単に言いますが、これ、岩です。雪じゃなくて岩です。かたいんです。そのかたい岩をくりぬいてこんなすごい建造物を造ってしまうわけです。…すごすぎですよね。

内部もただの穴ではないんです。柱があり、見事な装飾(そうしょく)がありと、細部にまでこだわったつくりになっています。もう一回言いますが、全て一枚の岩をくりぬいて、けずってつくられたものです。

そしてこの教会群は今もラリベラの人々の信仰の場となっています。聖地エルサレムへの巡礼(じゅんれい)がかなわなかった人々のためにラリベラ王によってつくられたこの教会群は「第二のエルサレム」と呼ばれ、その姿を今も残しているわけです。エチオピア正教と呼ばれるエチオピア独自の宗教に触れ、また一つ信じるということの意味について考えさせられるのでした。

ラリベラの岩窟教会群は入場料がかかります。1450ブル【現金でブル支払いのみ】で、全部で3つのグループに分かれている教会群に入ることができます。システムはしっかりしていて、グループごとにカードの入れ替えをして、順番【1→3→2】に回っていきます。ちなみに、グループ3が聖ギオルギス教会になります。こちらはグループと言っておきながら教会は1つしかありません。が、テンションは上がります。

そして個人的に印象に残ったのはグループ2の地獄から天国への道を模したトンネルです。本当に真っ暗で、しかもかなり長い道を、右手で触れる岩肌(いわはだ)のみを頼りに進んでいきます。どこまで続くかわからない道を歩いて進む中でよぎる不安。そして、その先にかすかな光が見えた時の安堵(あんど)。心が洗われるような不思議な感覚を覚えました。

教会だけでなく、このエリアそのものが岩をくりぬいてできた一つの巨大建築になっているラリベラの岩窟教会群。

探検心をくすぐる通りの連続です。ちなみに、この教会群はラリベラの町の中心にあり、はっきり言って来るだけなら一人でも歩いて来れてしまいます。が、ガイドはおそらく必要です。正直私も最初はガイド無しで!と考えていましたが、この教会群を一人で回るのはかなり厳しいかと思います。

教会用語は理解ができませんが、今回お世話になったガイドのマムシさんはとても親切丁寧に案内してくれました。今からおよそ900〜800年前にできたこの教会群。その歴史や宗教観を素人でも少しですが感じることができる場所でした。

さぁ、ここが世界遺産のラリベラの岩窟教会群になるのですが、実はもう一ヶ所!ラリベラには有名な教会があるんです。それはこの教会群ができるよりも前に建てられた、ラリベラの始まりの教会です。その教会があるのはなんと山のてっぺん!ちょこんと出たところなんです。

ここラリベラの移動手段はトゥクトゥクになります。今から3〜4年前に導入されたようで、まだかなり新しい感じです。このトゥクトゥクに乗っててっぺんを目指します。

道はかなーり悪いです。しかも今日はお昼に雨がザーザー降ったのでまぁすごかった。それでも車窓からの景色はどんどん絶景になっていきます。子どもたちもお金を求めてしれませんがハローと言って手をふってくれるのがうれしくなります。

30分ほどかけて山の上に到着(とうちゃく)します。そこで入場料350ブルを払い、そこからは歩いて教会を目指します。が、これまたすごいところを進むこと!その間も左手には絶景が広がっています。

そしてようやくたどり着いた教会がこちら。…まぁつまり一番古い教会なわけなので歴史的価値は非常にあるわけですが、教会自体はシンプルなわけです。ただ、この教会の裏に登ると

すごい絶景が広がっていました。360度広がる山々の陰影。いつの間にか標高3200mからの大自然の景色は壮大(そうだい)なスケールでした。くもってましたがそれも乙(おつ)ってやつです。今回私は2つの入館料にトゥクトゥク代とガイド代の38USドル分を入れて、全てで100USドルで1日ツアーを交渉(こうしょう)しました。十分値段に見合った観光ができたなと感じています。ちなみに、今は雨季ですが、乾季になるとトレッキングが人気だというラリベラ。大自然をさらに感じることができるそうです。

ということで、ラリベラの町の岩窟教会群を回った本日でしたが、時間を昨日の午後に巻き戻したいと思います。町を歩いていると少年から声をかけられました。すごく熱心に語りかけてくる少年イヤヨ。家の事情で他の子たちより学校に行くのが遅くなり、今は13歳で5年生とのことでした。が、なんと言語は5つしゃべれるよと。スペイン語は少しだけどね!というその少しがきっとすごいんだろうなぁと想像できました。

そんな彼が昨日はラリベラの町を案内してくれました。町を見下ろせる場所があるよ!ということで、サンダルでしたががんばって登った小高い山からの景色はまぁキレイで、今日の町の写真もほとんどが彼が見せてくれた景色です。鳥がいるから静かに!なんて気を利かせてくれるステキなガイドを務めてくれました。

ちなみに、アディスアベバで食べたあのビワのような「バラス」という果物。彼は「カクテル」と呼んでいたのですが、ちょっと行ってくるよと言って山を下ってわざわざ採ってきて、ごちそうしてくれました。うん、やっぱ美味しい!そしてその後でした。あれがカクテルだよ!と言って彼が指し示したのは

サボテン!!この写真のやつはもうかたくなりすぎてますが、若いうちに収穫(しゅうかく)したものがあのバラスだったんです!!サボテン食べてたの!?と驚きましたが、美味しいんだということを知れて良かったです。本当に美味しいです、これは。

そんな彼が別れ際に一つお願いがあるんだと言ってきたんです。まぁ、そうだろうなぁと予想はついてました。お金だろうなぁと!これまでも案内をしてお金を求めるというのは経験してたので、今回は想定済み。しかも、彼にならチップを渡してもいいなと思っていました。が、彼が要求してきたのはお金ではなかったんです。

「本が欲しいんだ」

お金をもらってその後に好きなものを買うのではなく、彼は具体的に本を買ってほしいというのです。そして、お目当の本があるという店に行き、彼が手に取ったのは44000文字を収録しているアムハラ語&英語の辞書でした。…マジか。てっきりマンガとかだろうと思ってたら、まさかの辞書でした。私と話していても流暢(りゅうちょう)な英語を話すイヤヨ。そんな彼がこの本を選ぶ。その本気に胸打たれました。

ただ、ここでそのまま買ってあげるというのも違うなと思い、その本の半額分だけチップとして渡しました。歯科医師になりたいというイヤヨ。彼ならがんばって必ずこの本を手にできるはずです。ラリベラの町を歩いていると出会う明るくて元気な子どもたち。ですが、山奥の方では学校が不足していたり、学校に行けない子どもがいたりという問題もあるそうです。学べるということの有難さを改めて感じるのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれの32歳。神奈川県横浜市出身。 2009年小学校の先生としての生活がスタート。 2015年から約2年間、青年海外協力隊としてナミビアへ。 2019年3月、先生として成長するために先生を辞める。 2019年4月からアフリカ54ヶ国訪問の旅をスタート。