DAY136 ザンビアを旅する③ ムフウェから首都ルサカへ -アフリカ動物図鑑と高速バスJONDA-

2019年11月29日、天気くもりのち晴れ。

ウォーキングサファリやゲームドライブは基本的に朝早くや夕方に行われるアクティビティーになります。お昼の暑い時間帯は動物もあまり動かず住処(すみか)で休んでいることが多いからです。動物たちが活動するのは起きた直後や夜暗くなる前、水飲みや食事をする時間帯!そして中には辺りが暗くなってから活発に動く動物もいます。暗闇(くらやみ)を利用して獲物(えもの)を狙う(ねらう)肉食動物たちです。そして同時にその肉食動物たちから命を守らなくてはならない小動物たちも逃げ回る夜のサファリ。動物たちの生存をかけたリアルな世界が広がるのは夜なんです!さっきまでゴロゴロ寝ていたライオンたちも日が沈むとこの通り!彼らの時間の始まりです。

夜の動物図鑑

昨日夕方3時半から参加したゲームドライブは日が沈むとライトを使って動物を探しながら宿へと戻っていきました。その道中でも刺激的(しげきてき)な動物たちとの出会いがありました。

ハイエナ

ハイエナ: Hyenas)は、食肉目ハイエナ科(Hyaenidae)に属する動物の総称である。長い鼻面と長い足を持ち、イヌに似た姿をしているが、ジャコウネコ科に近縁である。

ライオンキングの悪役のイメージが強いハイエナ。夜の暗闇が似合います。肩を落としてダラダラゆっくり歩く感じも不気味で怪しい(あやしい)雰囲気が漂う(ただよう)ハイエナです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ハイエナ

スコーピオン (サソリ)

サソリサソリ類さそりscorpion)は、鋏角亜門クモガタ綱サソリ目Scorpiones)に属する節足動物の総称である。体の前端に鋏型触肢、後端に針を有する捕食者である。

まさかのスコーピオンの出現に夜のサファリの恐ろしさ(おそろしさ)を感じました。彼らも夜の闇に紛れる(まぎれる)危険な存在です。正直どんな大きな動物よりもこの小さなスコーピオンの方が怖かったです。でもカッコイイ!

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スコーピオン

レオパード (ヒョウ)

ヒョウ(豹、Panthera pardus)は、哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。

そして夜に活発に動き出すビッグファイブがこちら。捕まえたインパラを木の上でいただくレオパードを発見しました!ライトで照らされようが全く気にしないのはさすがだなと。全身の黒い斑点(はんてん)模様は妖艶(ようえん)なレオパードです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/レオパード

ちなみにアフリカ大陸に生息する大型哺乳類(ほにゅうるい)の中でも特に危険度が高い動物であるライオン、アフリカゾウ、バッファロー、ヒョウ、そしてサイの5種の総称(そうしょう)が「ビッグファイブ」になります。アフリカ野生動物界のスターたちです。今回はその内4種と出会うことができました。そして最後の1種であるサイですが、なんと実は絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)になっています。動物界では敵知らずのサイの最大の敵(てき)は残念ながら人間です。今も密猟(みつりょう)が絶えないという悲しい現実があります。だからといって私には大それたことはできないので、こうしてブログで書くことで一人でも多くの方に「知ってもらう機会」をつくりたいと思います。ナミビアのサファリで出会ったサイの写真で紹介します。

サイ

サイ(犀)は、奇蹄目サイ科(サイか、Rhinocerotidae)に分類される構成種の総称。

見ただけでわかるそのかたそうな皮膚(ひふ)と立派なツノが機械のような美しさを感じさせるサイです。写真のサイは「シロサイ」になります。ちなみに、シロサイの「シロ」は色を指し示す意味はありません。対照的な存在として「クロサイ」がいますが、この2種のサイに色の違いはありません!豆知識でした。

さらにもう一つ豆知識を。このシロサイのカラダに泥(どろ)がたっぷりついていますが、これは暑さと乾燥(かんそう)対策のために地面にゴロゴロして自分でつけたものなんです。動物たちの行動には生きるための知恵が詰(つ)まっています!

そして今このシロサイの写真を見返して改めて感じたこと。やはりゲームドライブに参加する場合はiPhoneだけではなく望遠でバッチリ撮れるカメラは必需品(ひつじゅひん)です!この寄りの写真はカメラでしか撮れません。iPhoneは非常に便利でコレさえあれば!とも思うわけですが「動物」「海の世界」「星空」の3点に関しては圧倒的(あっとうてき)に力不足です。もちろん写真を撮ることが全てではなく、1番大切にしたいのは自分の目で見ること!ですが、思い出も残したいのが事実!!次にサファリに行くことを計画に入れてアフリカに来る際は、重くても一眼レフを持ってこようと決意しました。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サイ

ということで夜の7時半まで続いたおよそ4時間のゲームドライブでした。そして一夜明けて本日は、動物の世界をウォーキングとドライブで思う存分満喫(まんきつ)したサウスルアングワ国立公園のあるムフウェの町に別れを告げます。

お世話になった「Croc Valley Camp」はテント泊だと1泊10USドル(約1100円)!それでいてサファリのリゾート感がある広々としたロビーやキレイなプールのある贅沢(ぜいたく)な宿になっています。なのでレストランの料理のお値段も高めの設定になっています。そして、昨日も書きましたが、ここは動物の世界のすぐ隣(となり)、いや、もう中と言ってもいいくらいの環境にある宿です!いろいろと動物に関する注意事項がありますが、それもまたドキドキして特別感を演出してくれました。

首都ルサカへ

さぁ、今日これから向かうのは③のザンビアの首都「ルサカ」になります。今いる②のムフウェからは一度①チパタまで戻って、そこから高速バスに乗って向かいます。その距離およそ700km!今日もかなりの長距離移動です。

つまり朝早くから動かないといけない本日!先日利用した高速バス「ジョンダ」はムフウェを5時に出発する便があるのですが、さすがに早いかなと。他の方法でチパタに戻れないかと宿の人に聞くと、地元のミニバスも動いてるとのことだったので、それに乗ることにしました。ちなみに、朝のまだ暗い時間帯に一人で宿からバス乗り場まで歩くことは決してしてはいけません!なので必ずタクシーを呼ぶ必要があるのですが、今回はなんとバスが宿まで迎え(むかえ)にきてくれました!宿のスタッフさんに感謝です。ズィコモ(ザンビアの「ニャンジャ語」で「ありがとう」)!そしてやってきたのはなんと幼稚園バス!日本のどこかで走っていたこんな「はたらくくるま」もザンビアの地で現役で活躍(かつやく)しています。ムフウェからチパタまでは80クワチャ(約600円)です。

そして朝の通勤時間ということで乗客を乗せたり降したりしながらゆっくり進むこと3時間。

チパタの街に戻ってきました。朝の8時半でこの人の数!これがザンビアの一番東、マラウイへの玄関口となる街「チパタ」の盛り上がりです。ゆっくりしたいのも山々でしたが、今日のゴールはまだまだ先!気持ち高まる街の風景を楽しみながら歩いて向かうのは高速バス乗り場です。

ここチパタから首都ルサカへの高速バスは1日に何本も、そしていろんなバス会社から便が出ています。なのでバス乗り場に行けば必ずルサカ行きのバスを見つけることはできます。ということで、せっかくなので今日はジョンダバスではなく違うバス会社を利用したいなぁと思いながらバス乗り場にやってくると、いきなりジョンダのスタッフさんが声をかけてきました。

「おっ!おかえり!!ムフウェはどうだった?」

私のことを覚えてくれていたスタッフさん。まぁバスを利用するアジア人というのは珍しい(めずらしい)存在だと思うので、私を覚えていたことはさほど驚くことでもありませんでした。が、やはり嬉しく(うれしく)なるものです!今日はルサカに行くの?と聞かれてたら無視(むし)することもできず、そうだよ!と伝えると、まもなく出発するバスがあるとのことで、そのまま流れるようにジョンダバスに案内されてしまいました。そしてご好意を無駄(むだ)にはできないなとなり、結局今日もジョンダを利用することにしました。まぁ仕方ないと思いながらルサカまでの料金250クワチャ(約1900円)を支払い、受付のお姉さんからチケットを受け取ろうとした時でした。

何も言っていないのに名前の欄(らん)に「KOJIMA」と書かれていたんです。え!?なんで知ってるの!?とビックリしたんですが、すぐ次の瞬間(しゅんかん)に疑問(ぎもん)は変わりました。もしかして覚えてるの!!?

これは本当に驚きました。彼女は先日チケットを購入(こうにゅう)した際にたった一度だけ伝えた名前を完璧(かんぺき)に覚えていたんです。すごすぎる!こんなステキなお客様サービスがあるならもう迷わずジョンダバスを利用するしかありません。いやー、感動でした。ズィコモ!!

ちなみにあとでわかったことですが、このジョンダバスはザンビア東部を走る高速バスの最大手!西部では走っていないそうです。そしてこの長距離区間では飲み物とお菓子のサービスが!かなりクセの強いチョイスなので口には合いませんでしたが、さすが最大手のジョンダです。

しかしこのチパタ〜首都ルサカ区間には一つ大きな問題が。アフリカの道路には車のスピード出し過ぎを防ぐ(ふせぐ)ためにワザと大きな段差がつくられていることがあります。この段差を「ハンプ」と呼ぶのですが、このパンプをいちいち減速してゆっく超えていたらルサカ到着までとんでもない時間がかかってしまうということで、とにかくガンガン進んでいくジョンダバス。なので…ガタン!!!とんでもない衝撃(しょうげき)でカラダが宙(ちゅう)に浮く(うく)んです!!!それが一度や二度ではなくもう何度も何度も!!!平気で居眠り(いねむり)もできないほどのバスのたて揺れ(ゆれ)がものすごいので乗車の際は覚悟(かくご)が必要です。

たて揺れはおさまったと思った頃(ころ)にまた突然(とつぜん)やってくるので注意してください。これがまた怖いんです。もし飲み物を移動途中で買う場合は必ずペットボトル!缶(かん)だと思いっきりこぼれます。はい、こぼしました。ということでスリルと共に永遠とまっすぐに伸びる(のびる)道をひたすら猛(もう)スピード進んていくバス。そして500km以上走ってようやく首都ルサカが近づいてくると、この街ならではの渋滞(じゅうたい)が現れ始めました。こうなるともうルサカまではあと少しです!

そしておよそ8時間のバス移動を経てついに到着したのがこちらのバスターミナル!いやー、来たぞ〜!!4年ぶりにやってきたザンビアの首都「ルサカ」の懐かしすぎる、そして変わらない光景にもう大興奮(こうふん)してしまいました。朝から12時間の移動でもうカラダはクタクタに疲れ(つかれ)ましたが、ココロは一気に元気に!明日はこの街を思いっきり歩き回ります!!いやー、着いた〜!!

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