2019年5月16日、天気晴れ時々くもり。(※2023年4月更新)
カーボベルデを旅する
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ついに今日からカーボベルデの旅。
『冒険』
という言葉の方がいいかもしれません。
島をめぐる大冒険がスタートします。
この国も本当に情報が少ないので楽しみで仕方がないです。
実はかなり観光にチカラを入れている国で、宿のオーナーさんには無料の地図をいただきました。
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かなりしっかりした内容の無料のカラー刷り観光案内ブックも出されているなど情報は発信されているカーボベルデ。
ですが、日本にはなかなか届かない。
「なんせ遠い」
そしてさらには非常に小さな島が点々としているということで旅行者的には不便な国になります。
が、冒険の旅をするならこれ以上の国は無いかもしれません。
どんな世界が待っているのか!
まず最初の冒険は火の島
「フォゴ島」
です。
②フォゴ島
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フォゴ島は、カーボベルデ、ソタヴェント諸島の島。
Wikipediaより
フォゴとは、ポルトガル語で『火、炎』を意味する。
成層火山であるフォゴ山からなる島である。
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モーリタニアの旅でシンゲッティの町をいっしょに旅したポルトガル人のアンドレ。
カーボベルデはポルトガルの植民地だったこともあり、彼がこの国のことを少し教えてくれました。
ハイキング好きのアンドレがとにかく魅力的な国であると絶賛していたカーボベルデ。
まずその島や町の名前が特徴的なんです。
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この島の
「フォゴ」
というのは、ポルトガル語で
「火・炎」
を意味する言葉なんです。
つまりこの島の名前を決めるときに先人たちは
「よし!この島は火山でできてるから『火の島』という名前にしよう!」
という非常に単純な決定がなされたわけです。
アンドレが笑いながら話してくれました。
文字通り島全体がまるごと火山の
「火の島」
というゲームの中に出てきそうな島を今日はタクシーを借りてグルッと回ってきました。
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まず走らなくても少し歩くだけでわかるのが、ここが山だという事実。
アフリカではテーブルマウンテンといって、頂上が平たくなった山が多く見られるのですが、ここは今も活動を続けている火山の島です。
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なので、その形状は日本の富士山のように頂上がとがった、いわゆる日本人が想像するキレイな山の形をしているんです。
そしてその山の途中に町がつくられて、人々が生活をしています。
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下の方にぐるっと一周輪をえがくようにメインの道路がひかれていますが、これも山の途中。
もっとわかりやすくいうと、この島でボールを置くと、ボールはそのまま山の一番下まで転がり海にたどり着くことになります。
まぁ実際はどこかで止まると思いますが、それくらい
『山』
ってことです。
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上を見上げれば山、下を見下ろせば海。
こんな島、初めてです。
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なので車に乗ったら急な坂道をどんどん進んでいきます。
道路はしっかり整備されたところもあるのですが、黒い火山岩をしきつめたゴツゴツロードエリアも。
このゆれる感じがドライブにほどよいアトラクション感をあたえてくれます。
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ただやはり何と言っても車の窓からの風景に今日はもうずっと感動と興奮しっぱなしでした。
今まで見たことのない
『火山と大西洋のコラボレーション』
は地球という大きな惑星のパワーを感じさせます。
さえぎるものが何も無い中で火山のてっぺんを目指していくドライブ。
車から見える海は小さくなるのではなくどんどん大きくなって空を飲みこんでいくんです!
空の青と海の青が逆転するような不思議な感覚でした。
そしてキレイに弧(こ)をえがく水平線。
頭ではわかっている
「地球は丸い」
「地球は青い」
という知識を本当の意味で理解できる光景です。
地球は青くて丸いんです。
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そんなフォゴ島を車で巡る際の大事なポイントを2つ!
一つ目。
山をどんどん登っていく道はひたすらクネクネカーブの連続です。
『乗り物に酔いやすい人は要注意』
です。
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そしてもう一つ。
『島を移動するときは反時計回りで』
カーボベルデは日本とは違い左ハンドルになります。
なので、運転をドライバーにお願いして助手席に乗る場合は右側に座ることになります。
反時計回りで島を移動すると右側に海がキレイに見えるんです。
火山はひたすら目の前にそびえているのでご安心を。
時計回りで観光してしまうとずーっと山側にいることになり、ドライバーさん越しに海をながめることになるので、反時計回りがオススメです。
フォゴ山
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さぁどんどん登ってついに見えたのは島の中心に位置するフォゴ山のテッペン!
非常にキレイな山の形をしているのですが、これが今もなお活発に活動を続けている火山というから驚きです。
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「火山は全てを破壊する」
ドライバーを務めてくれたアデリトさんが教えてくれました。
調べてみると最後に噴火したのは2014年ということでまだそんなに遠くない過去の出来事です。
フォゴ島のいたるところに噴火の際に頂上から流れてきた溶岩が冷えて固まり黒くなったもの(ラバー)を見かけました。
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そしてこの火山と共に生きる人々がいるわけです。
なんと火山のすぐ近く・・・というよりも火山によって頂上にできたくぼみ(カルデラ)に人々が住む村があるからまぁビックリ!
「ここで生活してるの!?」
と信じられない気持ちでしたが、レストランがあったり、売店もあったりとたしかにそこに暮らしがある様子を感じることができました。
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ちなみにこちらがフォゴ島の伝統的な家
「フンコ」
になります。
大きな井戸のような外壁にコンクリートでできた屋根が上からかぶさっています。
万が一の噴火の際に燃えないようになどの工夫が感じられる伝統家屋でした。
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遠くから見ても白い屋根がちょこんと目立つのがカワイイです。
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それにしても本当に不思議な風景が広がって、巨大な壁に囲まれているこの村だけがどこか別の世界のような気がしてきます。
そして火山の噴火とも人々は共に生きるわけです。
こちらの写真の右側に写っているのは、前回の噴火の際に流れてきた溶岩によって埋まってしまった建物たち。
ちゃんと事前に避難をしたそうで、死者はいなかったとのことですが、それでもこの全てを飲みこむ火山の破壊力には言葉が出ませんでした。
ココで生きていく人々のフォゴ島に対する誇りと愛。
自然と共に生きるということを教えられた気がします。
そして、写真左奥に写っている新しい建物。
これは学校だそうです。
「学びに行ける場所がある」
このしあわせは忘れてはいけない感覚ですね。
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火山というとなんとなく暑くて生き物は生きていけないようなイメージがあったのですが、このフォゴ島はカーボベルデの中でも雨が多く降り、さらに南に位置して気候が暖かいということで植物がよく育つ島だそうです。
南国ならではのパパイヤやバナナの木も見られますが、フォゴ島で特に有名なものが2つあります。
名産品① ワイン
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一つ目はこちら。
これは
「ブドウ」
なんです!
火山のまわりに地面からたくさん生えるブドウたち。
そこに植民地時代のポルトガルの文化が合わさればもう当然アレが生まれるわけです!
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ワインの産地として有名なフォゴ島。
プライアでお世話になった旅行会社のお姉さんにカーボベルデの美味しいものを聞いた時も
「フォゴ島のワインは美味しいよ!」
と教えてもらいました。
ワイン用のブドウというとキレイにならんだプランテーションを想像していましたが、ここフォゴ島のブドウは山の中で太陽の光をいっぱいに浴びてありのままに育つこの自由な感じがなんとも力強い味になるそうで。
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「やはり気になるそのお味!」
ということで飲ませていただきました。
ドライな辛口ワインと甘口の2種類。
さぁ、ワインの味を文章に表すなんてことをこんなワイン素人の私がやったらバチが当たりそうですが、読者の皆さんに伝えたいので書きますね。
とにかくどちらのワインもこれまで飲んだことのない独特の重さを感じました。
ドライはかなり酸味が強めですが飲み口はスッキリ。
甘口の方も深みのある甘さで味をしっかり感じることのできる一杯でした。
どちらも単体で楽しめるワインかなと。
私が飲んでいる間も村の人たちがワインを飲みにやってきては、昼間からワイン片手に楽しそうに会話をしていました。
名産品② コーヒー
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そしてもう一つ有名なものがこちらのコーヒーです。
ポルトガルはブラジルも植民地として支配していた歴史があり、アフリカ大陸と南アメリカ大陸の中間に位置するカーボベルデは航海の中継地点となったためにブラジルの文化も持ち合わせているわけです。
なのでカーボベルデにはコーヒー文化があります。
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山の上の方にはコーヒー農園があるそうですが、そこは見れませんでした。
が、代わりにかわいい苗たちを見せてもらいました。
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そのあと寄った小さなガソリンスタンドの売店にもちゃんとコーヒーメーカーがあり、コーヒーが人々の日常にあることがよくわかりました。
酸味があって風味豊かな味わいのフォゴコーヒーです。
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ワインは重くて持ち帰るのが大変ですが、フォゴコーヒーはお土産にもあり!
ということで、宿のオーナーさんに紹介してもらったお店に行ったらこれがまぁオシャレな雰囲気で。
というこちらのお店。
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豆の良し悪しとかは正直わかりませんが、このパッケージが超カワイイというのはわかります!
店主のお姉さんが一つ一つ袋にプリントしているというこのグルグルデザインに思わず引き寄せられまして迷わず購入。
地元ならではのビールとコーヒーには目がないです。
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ということでフォゴ島を一周して、火山の島という大自然を目と心でたーくさん味わった本日。
火山ももちろんインパクトがありましたが、そこに生きる人たちがいるというのもかなり印象に残る姿でした。
直径およそ25kmの火山でてきた島のパワーを思う存分感じさせていただきました。
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1日ドライバーを務めてくれたアデリトさんにオブリガード!
(ポルトガル語で「ありがとう」)
車の手配は宿のオーナーさんが行ってくれるので助かりました。
半日のドライブでお値段は13000エスクード(日本円で約1万5千円)。
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今日はお昼を食べずに島めぐりをしていたのでもう完全な空腹で夕食です。
「やはり魚だ!」
ということでグロウパという魚料理を注文。
カーボベルデに来てからメニューがポルトガル語なのでどんな調理方法でサーブされるのかがわからずに毎回注文してるのですが、今回は煮魚でした。
しっかりとした身で見た目で美味しいの決定!
アクアパッツァ的な野菜と共に煮込んだスープといっしょにいただくともうご飯がすすみましてあっという間に完食でした。
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さらにたまにはということでオススメされたデザートも食べてみることに。
こちらはパパイヤとチーズのデザート。
フォゴ島はチーズも有名だそうで。
ウシの姿も島のあちこちで見かけました。
キャラメリゼ的な感じで煮詰めたパパイヤとモッツァレラチーズの組み合わせはまさに芸術。
甘すぎずほんのり苦味も感じさせるパパイヤにチーズの塩気が絶妙にからみあって。
で、こうなるとフォゴコーヒーを飲まずにはいられません!
コーヒーの酸味も加わり、感動のハーモニーを楽しませていただいたのでした。
地球の強さというか原点みたいなもの感じますね〜!!この島めちゃくちゃ興味あります!早く話聞きたいなー♪
カーボベルデ、島によってここまで個性があるの!?ってくらい違いがあって面白い!10個中5つ回る予定です!