ギニアを旅する② 首都「コナクリ」Part1 〜西アフリカの熱を感じる街中観光〜

2019年6月7日、天気晴れ。

ギニアの歩き方

改めてアフリカ8ヶ国目「ギニア」の場所を確認します。ギニアはギニアビサウと西側に陸続きになっている、西アフリカの中では比較的大きな国です。国土が面白い「への字」型をしているため、北の一部はセネガルにも面していて、全部で6つの国に囲まれています。さらに大西洋にも面しているギニア。そして面白いのはその国名です。昨日までいた「ギニアビサウ」に「赤道ギニア」、一つだけオセアニアに属する「パプアニューギニア」と「ギニア」。世界にはギニアの名のつく国が全部で4つあるんです。そのため、今私がいるシンプルなギニアのことを地元の人たちは他と区別するために「ギニアコナクリ」と首都の名前と合わせて呼びます。

そんなわけでギニアビサウから24時間の移動を経てやってきたのはギニアの首都「コナクリ」です。

コナクリ

コナクリは、ギニアの首都。ギニア最大の都市であり、大西洋に面した港湾都市でもある。当初は、ロス諸島の小さな島の一つであったトンボ島に建設された町であったが、次第に大陸側のカルーム半島へと拡大した。2014年の人口は約166万人。【Wikipediaより】

よくわからないWikipediaの文章に関する説明はあとで詳しく!まずこの街に来て思うこと。コナクリはとにかく広いです!厳密にどこからどこまでがコナクリなのかは定かではありませんが、長くつき出た半島にブワーッと道路が縦横に細かく広がっている迷路のような感じで、地図を見ながら歩いているとその広さをものすごく感じます。移動も大変なので今日も何回かバイクタクシーにお世話になりました。人と車が密集した混雑した感じがなかなか刺激的な街です。

ここもメインの通信会社がOrangeの元フランス植民地の国になります。「西アフリカの海沿いの街=奴隷貿易の拠点だった場所」というのはこの旅で学んだ一つの知識。各国の発展した首都が海沿いに多いのもこれが理由です。コナクリは区画整理がある程度しっかりされていて、道路も立体交差になっているなど街並みはとても整った印象を受けますが、なかなかゴミゴミしているなと。街中につつみ隠さずキレイにゴミが並べられているのはなかなか面白い光景です。

まずはこの街にある『西アフリカ最大』のものを2つ紹介します。

グランドモスク

一つ目は「西アフリカ最大のモスク」です。ここギニアも国民のほとんどがイスラム教を信仰(しんこう)する国になります。なのでモスクはたくさんあるのですが、コナクリの街のモスクはまぁ立派!大きさもそうですが、見た目もキレイなモスクを街のいろんなところで見かけます。その中でも特に有名なのがこちらのグランドモスク。名前の通り大きいモスクなわけですが、その大きさがなんと西アフリカ最大とのこと。たしかに大きくてかなりの人数が入れるだろうなぁという感じです。モスクのまわりもくつろぐことのできる庭園スペースになっていて、今日は金曜日のお祈りの日だったために人がたくさんいました。ちなみに、このグランドモスクはムスリム(イスラム教を信仰する人)でなくても中に入ることができるそうです。

マルシェ・マディナ

二つ目は「西アフリカ最大の市場」。マディナという地区にあるこちらの市場がこれまた西アフリカの中で最も大きいマーケットだそうなんです。たしかにものすごい人と車の混みようで、人のガヤガヤと車のクラクションの音が鳴り止まない市場の中心地。警察もたくさん出動して交通整理をしています。歩いても歩いてもお店が立ち並び、細い通りに入っても店がビッシリという感じのこの市場。

ですが、こればかりはすぐに「はい、最大ですか!」と納得できないのが正直な感想です。これまでも各国のいろんな街で市場に寄ってきましたが、それぞれをどう比べるのかがよくわからず。人の数でいうともっと多い所もありましたし、エリアの広さでいうとどこからどこまでを市場と呼ぶのかという基準がないので比べようがないのかなと。体感的にはガンビアのセレクンダが非常に大きかった印象です。

このマルシェ・マディナには日本に帰国する前にもう一度寄って、お土産を買うついでにまたじっくり歩いてみたいと思っています。が、このゴミゴミした人の密集するエリアはガッツリ警戒態勢(けいかいたいせい)で歩かないとマズイなという印象!気をつけて楽しみたいと思います。

コナクリを散歩しているといろんな人やモノとの出会いがたくさん!まずはこちら。昨日の夕方、美味しそうなにおいがしていたのを覚えていたのでやってきた何の変哲(へんてつ)もないローカルなお店。元フランス植民地はパン(フランスパン)が美味しいということもこの旅で学びました。

オーダーしたのはシンプルなサンドイッチ。「卵をはさんで下さい!」という注文はガンビアで学んだテクニックです。お世辞にもキレイとは言えないキッチンで作られるわけですが、そんなことはどうでもよくなるくらいにこの牛ひき肉とフライドエッグのサンドイッチがまぁ美味しすぎる!なんでこんなに!?と一口食べるごとに感動。値段が120円ほどというのも驚きですが、16歳の青年がこんなサンドイッチをササッと作るところがまたカッコよすぎで。アフリカでは各国のどの街でも楽しい食べ歩き。今日も焼き鳥にワッフル、コナクリでよく目にするジェラートなどたくさん美味しいものをいただきました。

街を歩いているとなんと水道を発見!ギニア北部では井戸が主流のようでしたが、首都ではタンクに貯められた水を生活用水として使う光景が。同じ国でも場所によって水事情も様々です。

大西洋沿いの街ということで小さなビーチもありましたが、泳いでいる人の姿はあまり見かけず。みなさん海岸でのんびり過ごしていました。

10月2日庭園

そんな中、気になってやって来たのはメインの通りに面した非常に目立つ「10月2日庭園」という面白い名前のこちらの公園。

10月2日というのはフランスからの独立記念日になります。昨日はラマダン明けのお祭りが行われていたようで、たくさんのオシャレをした家族連れの人々でにぎわっていました。が、もう日も暮れてしまっていたので日を改めて本日再び訪問。入園料は5000ギニアフラン(約60円)です。

中には子どもが喜ぶ遊具がたーくさん!すべり台などの定番はもちろん、なんとメリーゴーランドまであります。これは絶対楽しいやつ!そしてこの場所が先ほどのWikipediaの説明でよくわからなかった謎をスッキリさせてくれます。

実はもともと海だったこの場所。半島の先にあった浮島と本土をつなぐために埋め立てられた土地で、そこに公園を造ったわけです。

この公園の中にはレストランやお土産屋さんもあるんですが、そこで見かけたのが謎の彫刻。不思議なポケモンのようなその姿。

ニンバ

最初に見かけたのは環状交差点でした。コナクリの環状交差点には必ず何かしらの像が建てられています。

10月2日庭園の中にも明らかにソレをモチーフにした巨大なオブジェが。

こちらは「ニンバ(Nimba)」というギニアを代表する仮面なんです。仮面!?と思われるかもしれませんが、足のように見える部分を手で持ち、肩でかつぐようにして頭の上に乗せる仮面になります。子宝や繁栄(はんえい)の女神であるニンバ。ギニアのシンボルとしての役割もあるそうです。そんなニンバを是非お土産に買いたい!と思ったのですが、ちょーっと大きいかなと。

そしてこういう時はお願いするのが一番です。立派な彫刻が店先に飾ってあるお店の従業員さんに「小さいの作ってくれませんか?」と言うと、二つ返事でオッケーしてくれました!よっしゃー!!何でも言ってみると叶(かな)うものです。この公園で家族で木彫りの作品づくりをしているという彼ら。数日後に来ることを伝え(お兄さんが英語が話せました)、今日は店をあとにしました。

夕方になると道路の真ん中で繰り広げられるサッカー。どこで売っているのかわからない小さくても意外と立派なサッカーゴールを2つ使って行われるかなり本格的なサッカーです。

夕暮れ時の子どもたちがサッカーに夢中になる姿はいいもんだなぁと眺めていたわけですが、コナクリのサッカー熱は私の予想を超えていました。

この通りでも、あの通りでも!もういたるところでサッカーなんです。さらには小さな子どもたちだけでなく、高校生や大学生くらいの現役バリバリの若者たちも本気で汗を流しながらプレーをしています。しかも道の真ん中で!車が来ても御構い無しなのがビックリ!歩行者優先ならぬサッカー選手優先です。ユニホームもバッチリ着ているわけですが、目立つのはギニア代表!自国のサッカーユニホームを着る国民の数で、その国のサッカー熱はわかるもの。代表ユニホームが市場でもそこら辺のお店でもとにかくどこでも買えるギニア!サッカーへの愛を感じる夕暮れ時のコナクリでした。

ということで、広くてまだまだ見足りない&食べ足りないコナクリですが、ひとまずコナクリ散歩はここまでです。本日最後はついに受けた「アフリカンシステム」の洗礼の話を。街を歩いて今日もいつも通りに写真を撮っていると急に警察の方が声をかけてきまして…。この建物は撮影してはいけないやつだ!と注意をされてしまいました。ここはもう謝ることしかできないので英語ですがソーリーと伝えます。が、そのあとも注意が続きます。ギニアでは写真は撮っちゃいけない!!…ここら辺からもう魂胆(こんたん)は見えてきましたが様子を見ることに。ちなみに完全にフランス語しか通じない警察官の方々(3人でした)。もう撮りませんと謝るも全く通じず。ただ、そんな彼らが唯一(ゆいいつ)話せる英語がありました。

「ギブミーマニー」

悲しくなりますが、先日この「アフリカンシステム」については教えてもらっていたので、ショックは受けませんでした。これかと。何度謝っても全くラチがあかないので、200円ほど渡してさようなら!彼らの上司らしき人が来てくれて、もういいから行きなさいと言ってくれたことが救いでした。ハァ~。アフリカンシステムはなかなかに疲れます。

そしてココロが疲れたあとはウマイものを食べてリフレーッシュ!この旅で初めての、めったに食べないハンバーガーを食べたのですが、これがなかなか美味しかったので気分が一気にハッピーになったのでした。

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