ガンビアを旅する① 首都「バンジュール」&最大都市「セレクンダ」〜アフリカ大陸で最も小さい国の主要都市を巡る〜

2019年5月23日、天気晴れ。(※2025年4月更新)

DAY39の続き

ガンビアを旅する

ガンビア

ガンビア共和国、通称ガンビアは、西アフリカ西岸に位置する共和制国家。
イギリス連邦加盟国であり、西はガンビア川の河口がある北大西洋に面している。
陸地部分の国境はすべてセネガルと接している。
言い換えれば、海に面した西側以外でセネガルに取り囲まれている。

Wikipediaより

ではここでガンビアの国の位置をお伝えしようと思います。

「・・・えっ、どこ!?」

見つけられませんか?
それもそのはずで、ガンビアの国土面積はなんと11300㎢。
実は

『アフリカ大陸で最も小さい国』

なんです!
(島国を除いて)
人口は約200万人。
アフリカ大陸の地図で見るとまぁ見えづらいので拡大すると

こうなります。

「なんだココは!?」

というところにあるんです。
セネガルから陸路で入国しましたが、そのセネガルに包み込まれるような形で存在するのが

「ガンビア」

です。
面白いとしか言いようがないこの位置関係。
なぜこんなことになったか。
その背景には、このガンビアの国名にもなっている

「ガンビア川」

の存在があります。

国の中心を横に走るこの川。
川というのは人類が文明を発展させる上で欠かせないものです。
生活のための水源であり、水があることで植物を育てることができます。
動物の飲み水にもなれば食料として魚を捕ることもできる。
さらには川があることで歩かずに船で長距離の移動ができる!
世界四大文明もナイル川やチグリス川、ユーフラテス川、黄河に長江と必ず

「川」

の周辺で起こりました。
ここガンビアも同じく、川があったために欧米列強から植民地としての有益性を見いだされ、都市が形成されていったわけです。
国の形や位置というのも考えてみると非常に面白いです。
そして★マークは私の現在地!

フェリー乗船

ということで、その川をフェリーで渡ります。
辺りも明るくなった7時にようやく乗船したのですが、まぁものすごい人の数!
久々に日本の電車を思い出すような人の波に乗ってフェリーへと向かいます。

目の前に現われた鉄のかたまりのような重厚感のある3階建てのフェリー。
乗り込みいざ出発です!

乗っている人をよく見ると学生が多いんです。
教科書を開いて読んでいる子の姿があり、たくさんの学生がこのフェリーで学校に通っていることがわかりました。
たしかに乗船料は25ダラシ(約50円)なのでとても利用しやすいです。
そしてもしかしたら学生は乗船の際に違うゲートを通っていた気がするので無料なのかもしれません。
船の上からこの旅で初めてじっくりとながめる朝日。

「ガンビアの旅が始まるぞー!」

という一日の幕開けです。

フェリーは30分で川の対岸に到着しました。
降り立ったのはガンビアの首都

「バンジュール」

です。

①バンジュール

バンジュールは、アフリカ大陸でも最も西に位置する国の一つガンビア共和国の首都。
旧名バサースト。

Wikipediaより

さぁ、まずは首都めぐりからスタート!
ということで街を散策です。
学生さんたちも学校に向かって歩いていきます。
私は特にあてもなくとりあえずメインストリートらしき道路沿いを歩いてみるのですが・・・

「ココは首都?」

と思わせる静かな感じなんです。
たしかにまだ朝は早かったのでこれから活気を見せ始めるのかもしれませんが、それにしても静か。
建物の様子も落ち着いた感じです。
のどかだなぁ〜と思いながらもう少し歩きます。

バンジュールはガンビア川の入り江に広がる街なので、貨物船に荷物を積み込むトラックが目立ちます。
物流のための港という感じで、大きな船の姿も川の方に見えました。

が、街はというと特に目立つものもなく、いたってシンプルな印象です。
そしてしばらく歩いていると、通勤途中の男性に声をかけられました。
いろいろ話してると首都の話に。

「ガンビアの首都はバッドだよ」

と語るその彼。
たしかに閑散(かんさん)としていて、人も多くはない首都バンジュール。
なのでバンジュール散策はこれにて終了。
これから私が向かう今日の宿を予約した街の方が大きいとのことだったので、男性といっしょにタクシーに乗って向かうことにしました。

バンジュールから車でおよそ15分。
到着したのが、ガンビアの首都を差し置いて最大都市の

「セレクンダ」

です。

②セレクンダ

セレクンダは、ガンビア共和国西部のバンジュール地方の都市。
首都バンジュール市の南西に位置し、同国最大の都市である。
人口は約33.7万人。
セレクンダからファジャラへ向かうカイラバ通りは、ガンビア最大の商業地となっている。

Wikipediaより

着いた瞬間に先ほどの首都バンジュールとは明らかに違う人と車の多さに街のにぎわいを感じました。
巨大な看板がたくさんあることも、この街を行き来する人が多いことを教えてくれます。

この街もセネガルのダカールと同様に緑がたくさん。
道路わきには植物園があり、道を歩けば木々の緑が自然と目に入ります。

オレンジ色の砂の歩道は歩きにくいですが色が映えて街に馴染(なじ)むのでいい感じです。

アフリカ大陸の移動としては北のモロッコから少しずつ南下しているので、そのせいか太陽がどんどん眩(まぶ)しく感じられるような気がしています。

南国の雰囲気(ふんいき)を感じる景色を見ながらの散歩は楽しいものです。

コツビーチ

少し歩いてやってきたのは海!
天気が良くて暑い日には自然と海を見たくなるわけで。
コツ(Kotu)というガンビアの中でも有名なビーチに来ました。
やはり大西洋は何度見てもキレイです。
ここのビーチは弱い波が絶え間なく続く感じのおだやかな海になります。

時期的なものなのか、海で泳いでいる人の姿はあまり見かけず。
ビーチサイドのオシャレなホテルの敷地内でのんびり過ごしている人がほとんどでした。
静かな波打ち際は気持ちが良いです。

コツビーチは完全に観光客向けのリゾートとなっています。
なのでラマダンですがレストランは通常営業!
ということで、今日はお昼をいただくことに。
やはり最初はガンビアの料理を食べたいぞということで、店員さんに聞いて注文したのが・・・

伝統料理「ベナチン」

ベナチン(Benachin)というこちらの料理。
エビか牛で選べたのですが、肉を欲していたので牛をチョイス。
お味はというと、非常に美味しいハヤシライスのような感じです。
ライスの赤はケチャップではなく、野菜や出汁(だし)で炊き込んだウマミたっぷりのごはんでした。
そこにデミグラスソースで柔らかく煮込まれた牛肉と野菜のルーをかけて食べるので、美味しくないわけがないやつ!
ここはビーチレストランなので、オシャレ感はローカルの伝統的なやつよりはかなり高めだと思います。
ベナチン、これはハマりそうな一皿でした。

ちなみにガンビアに入国して大きく変わったことが一つ。

「英語が通じる〜!!」

この国を最後に植民地として支配していたのはイギリスです。
そのため英語が公用語となっているガンビア。
メニューの文字も、話す言葉もぜ~んぶ英語。
わかる!伝えられる!!ということがこんなにも楽しいことなんだという感覚を久しぶりに味わっています。
このベナチンについても店員のブバさんが英語で教えてくれました。
そのあとついでにガンビアのオススメの街についても教えてくれて、言葉が通じる幸せを感じたのでした。

セレクンダマーケット

さぁ、セレクンダの街の中心に戻ってきました。
そしてそこに広がる市場がまぁすごかった!

いったいどれだけの広さがあるんだ!?
というくらいのエリアの中にパラソルがブワーッと並び、縦横無尽に細い路地が走っているセレクンダマーケット。

自分が今どこにいるのかなんてことは全く把握(はあく)できません。
視界もパラソルでさえぎられるので、不思議な世界に足を踏み入れたような感覚になります。

パラソルの色も鮮やかですが、店先に並ぶ食材もキラキラしていて、見ているだけで楽しい市場巡り。
ここでも会話が英語なので、現地の人とのコミュニケーションを取れるのも嬉しいポイントです。

ただ、奥の奥にはこんな暗い中を青いライトで照らすゾーンも。
セレクンダマーケットは店と店の間がかなり狭(せま)いので、圧迫感があります。
あとでお世話になった宿のオーナーの方に話を聞くと、マーケットエリアは100%安全な場所ではないとのことでした。
お金や貴重品の管理をしっかりすることはいつでもどこでも大切なことですが、ココではいつも以上に気をつける必要があるかもしれません。

街の活気を存分に味わうことのできるセレクンダマーケットでした。

朝一の入国から休むことなくセレクンダの街を歩き回った本日。
本当はもう少しイロイロと書きたいことがあるのですが、長くなってしまったので今日はここまでにしたいと思います。
見つけたアレコレは後日、少しずつ小出しにしていきます。
ということで一昨夜は空港のベンチ泊、昨夜は野宿とハードな夜が続いていましたが、ようやくベッドで寝れる本日。
今夜はゆっくりとカラダを休められるぞ~!!と思ったのですが・・・!?
詳しくはまた明日です。

DAY40へ続く

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