レソトを旅する① 首都「マセル」〜知っておきたい基本情報とバソトハット〜

2019年11月1日、天気晴れ。

レソトの歩き方

今日から11月。日本とアフリカを行き来していると季節がコロコロと変わるので11月の実感が湧(わ)いていないのが正直なところですが、今年があと2ヶ月で終わる!という事実はしっかりと認識しています。今年の4月からアフリカ各国を旅してきてついに15ヶ国目!残り2ヶ月でまたどんなアフリカと出会えるのかがとても楽しみです。ということで今日からレソトの旅がスタートします。

ソト語を話す人々の国

まずは驚いたことを3つ!一つ目は言葉です。昨日国境を越えてレソトに入国した直後のことでした。国境はタクシー運転手たちにとっては客をつかまえる絶好のポイントということで、さっそく私にも声がかかります。が、そこで不思議な感覚になりました。彼らが話す言葉は私がこれまで聞いてきたアフリカの言葉とは明らかに違うんです!何が違うのかと言われても具体的に説明はできないのですが、感覚的に「違う!」と感じました。南部アフリカ特有の言語と似ていない彼らが話す言葉は「ソト語」と呼ばれるもので、なんと国名の「レソト」は「ソト語を話す人々」という意味とのこと。このソト語というこの国の母語が独特なのだと思います。ちなみに、英語も公用語になっているので言語面の心配はそこまでないのですが、少し不思議な英語を使うなという印象です。

山に囲まれた国の気温

二つ目は気温!南アフリカを旅した際はケープタウンやポートエリザベスなどのアフリカ最南部に位置する街が予想以上に寒かったので、ダウンジャケットが欠かせませんでした。そして今日から旅するのは国土の標高が平均1500mほどあり、山がたくさんあることから別名「南アフリカのスイス」とも呼ばれることもあるレソト。これはきっとますます寒い国だろうなぁと思って今朝もダウンを着て外に出たんです。が、なんと暑いんです!!なんだこれは!?という予想に反する暑さ。朝は涼しい(すずしい)ものの、そこからどんどん気温が上がりお昼には30度近くに。これは山に囲まれた谷に広がる首都マセルだけかもしれませんが、とにかく予想外の暑さにビックリです。日差しもかなり強いので、街を歩くと日傘をさしている人の姿をたくさん見かけます。

実際に歩いて感じた治安

そして最後の三つ目は治安の良さです!本日はまるまる1日首都マセルを歩き回ってきたのですが、まぁとにかく平和すぎるんです!南アフリカの旅の後だからこそより際立(きわだ)つのかもしれませんが、歩いているだけで感じられる街の雰囲気の良さ。何より地元のみなさんが気さくな方ばかりなんです。すれ違う私に明るく声をかけてくる人がたくさんいてビックリしました。中には

「一緒にセルフィー撮ってくれる?」

という人たちも!南アフリカに続き、この国にも私を見た際に「チャイナ」という言葉をかけてくる人はいません。純粋(じゅんすい)にアジア人である私に興味(きょうみ)があるんだろうなぁという印象をみなさんの態度から感じます。ネットで調べると治安の不安があるという情報が多く出てくるレソト。もちろん私も常に最低限の警戒はしています。が、それにしてもこんなに安心して街歩きができる首都は珍しい(めずらしい)です。

ということで今日はレソトの首都マセルの様子をお届けします。

①マセル

マセルは、レソト首都マセル県の県都でカレドン川の河岸にある同国の最大都市同国西部、南アフリカ共和国との国境からわずか2kmで、標高1,600mの高原にある。同国の商業の中心地でありマセル市域での人口は約18万人で、マセル首都圏に於いては人口37万人(1999年)。Wikipediaより】

一国の首都にもかかわらずこの情報の少なさと古さ!これは旅のしがいがあるぞというものです。ちなみに恒例(こうれい)の白地図ですが、レソトは内陸国ということでまわりは海の水色ではなく陸地を示すクリーム色で塗り(ぬり)つぶされます。このクリーム色の大地は全て南アフリカ。本当に面白い位置にある小さな国です。

バソトハット

マセルの街の中心地にやってくるとすぐに目に入るのがこちら。いかにもアフリカの家という感じの大きな建物は観光案内所です。レソトの地図もここで手に入れることができます。この建物はレソトの人々の伝統家屋でその名を「バソトハット(Basotho Hat)」と言います。これはバソトハットをアレンジしたものです。本来はこんなに大きくはありません。そして「ハット」ということで

こんなものもあります。こちらも建物と同じバソトハットという名前の帽子です(手前左はただの帽子)。そしてこの伝統的な帽子はレソトのシンボルに!

レソトの国旗の中心にはバソトハットが描かれています。街を歩いていても車のナンバープレートや会社のロゴなど、いろんなところで見かけるこのバソトハットのマーク。レソトの人々の民族としての誇り(ほこり)がこのバソトハットに込められているようです。が、正直首都マセルではかぶっている人はたまーに見かけるくらいです。こらから旅をする中でバソトハットをかぶる人たちとたくさん出会うことを期待しています。

今日はとにかくマセルの街を歩きました。有名な観光スポットがあるわけでもない街なので、こういう時はあてもなく歩くのに限ります。街のまわりにはアフリカならではのテーブルマウンテン!カラカラした大地が広がります。

坂を見るとつい上りたくなるもの。坂の上から今いる場所はどう見えるのだろうかと思うと自然と足が動いてしまいます。遠くから見えた上り坂を実際に目の前にするとけっこうな傾斜(けいしゃ)でオォーと軽く怯(ひる)むこともしばしば。

歩いていると遠くからハロー!という声が。私を見つけて手を振って挨拶してくれた少年たち。こういう何気ないハロー!はすごく嬉しいものです。

そして上の方までくると『こちらへどうぞ!』という感じで山の奥へ向かう道が伸びていました。秘密のルート的な感じにテンションが上がります。が、こういう人気のない方向へ進む場合は注意が必要です。まわりをよく見たり、においをかいだりして安全かどうかを見極めます。なんか危ないかもと思ったら行かない!これが大切です。私の野生の勘(かん)が問題無しと判断したので先へと進んでいくと

マセルの景色が一望できる場所にたどり着きました。手前には住宅街が広がり、奥には山が。ちなみに左手奥にある横に長い建物はショッピングモールです。マセルモールというかなり大型のショッピングモール。さっそく用事があったので行ってきたのですが、それはまた明日書きたいと思います。とってものどかな街の風景をながめられるこの丘のさらに上にはレソトの国会議事堂のような建物があり、Parliament hillと呼ばれていることがあとでわかりました。マセルの絶景ポイントです!

丘の反対側へ下ってくると街の中心へと続くにぎやかな通りに出ました。人が多い通りを歩く時は警戒心(けいかいしん)が高まるものなのですが、このマセルにはなんともおだやかな雰囲気(ふんいき)が漂っているんです。これは本当にビックリ!歩いていて本当に気持ちがいいんです。

伝統料理「パップ✖︎豚肉✖︎キャベツ」

そしてその通り沿いに屋台が集まるエリアを発見!キターーー!ついに待ちに待ったアフリカ飯を食べられる場所にやってきました!!南アフリカでは安全を第一に考えて地元の方が行くようなローカルレストランには行かないようにしていたので、これがアフリカ54ヶ国制覇の旅-第3章-で初めてのザ・アフリカ飯!もう見つけた瞬間に食欲が湧(わ)いて即注文したのが

こちらです!ウォーーー!!ついにきました!南部アフリカと言えばのトウモロコシ粉を練った伝統料理「パップ」です!!国によって呼び名が違ったり個性が出る南部アフリカの主食になります。マセルのパップは粒が粗(あら)めで食べ応えがあります。そしてその上に乗っかるのがなんとスパイスで味がしっかりついた薄切りの豚肉!もう美味しくないわけがないやつです。ちなみにアフリカでも豚肉は手に入りますが、ローカルレストランで豚肉が出てくるのは非常にレア。さらにつけ合わせのキャベツがこれまた絶品で!パップに豚肉とキャベツを合わせるのがレソト流です。

これでお値段は30マルティ(約220円)!パップは腹持ちもいいのでこの一皿でかなーりお腹はいっぱいになります。大満足!ちなみに数ある屋台の中で私が選んだのはこちらのBIG MAMA。入り口一番近くにあり、お客さんもたくさん入る人気店です。ごちそうさまでした!キヤレボーハ(ソト語で「ありがとう」)!※レソトの通貨「マルティ」は南アフリカのランドと同じレートになります。

ということで歩いて、食べて、マセルの街を満喫した本日。もう今日1日だけでこれまで南アフリカの旅で張り詰めていた緊張感から一気に解き放たれた感じがしました。場所は南アフリカの内陸ですが、全く違う国であるレソト。もちろん南アフリカが嫌いなわけではないですよ!そこだけはお間違えなく。それぞれの国にそれぞれの魅力的なヒトモノコトがあるのがアフリカです。

本日の最後は宿へと向かう帰り道。バソトハットの写真を撮っていたら「写真、撮ってやるぞ!」と親切に声をかけてくれた彼との1枚です。こうやって私を特別視しながらも、それでいてごく自然に声をかけてくれるマセルのみなさんの温かさで心がいっぱいになった1日でした。

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