2019年11月14日、天気くもりのち雨。(※2023年7月更新)
アフリカ17ヶ国目「モザンビーク」へ
アフリカ17ヶ国目
「モザンビーク」
へと移動をする本日は先週に続いて早朝から行動開始です。
このエスワティニの旅中3日間をお世話になった宿Legend Backpackersに別れを告げ(つげ)ます。
値段にも、そして受付のお姉さんにもとても助けられました。
ギャボン!
そのお姉さん曰(いわ)く
「朝6時に出発すれば間違いなくモザンビークに行くバスに乗れる!」
とのことで、6時に宿を出発。
そう、一週間前のレソト出国の日に宿を出発したのと同じ時刻です。
そこからエスワティニへの道のりは想定外の連続で、結局36時間という長時間移動になりました。
が、今回は大丈夫!
なんせエスワティニとモザンビークは隣接している国で、さらには今日の目的地であるモザンビークの首都「マプト」はマンジニから200kmも離れていません。
これを近いと言っていいのかは人それぞれの感覚によりますが、私的には
『超近い!』
です。
ということでまずはマンジニの街までバスで向かいます。
何度も通ったこのマンテンガのショッピングモールともお別れです。
ちなみに、エスワティニの通信環境はそこまで良いとは言えません。
レストランなどでフリーWi-Fiは使えますがサクサクとはいかず。
今後より良くなることに期待です。
エスワティニ出国
朝の時間帯ということもあり、会社や学校に向かう人たちが次々と乗り降りするバスはゆっくりと進み、朝7時半ごろにマンジニのバスステーションに到着。
さっそくモザンビーク行きのバスを探します。
はい、あっさり発見!
エスワティニのバス乗り場ではどのお兄さんに声をかけても親切丁寧に対応してくれるのが本当に助かります。
そしてすかさず助手席をゲット。
あとはこれで人が集まればもしかして午前中にアフリカ17ヶ国目に着いちゃうかも!?
なんて浮(う)かれていたところで、バス乗り場の長(おさ)的なおじさんが一言。
「ビザは持ってるか?」
モザンビークは今回のアフリカ54ヶ国制覇の旅-第3章-で初となる入国にビザが必要な国になります。
事前の調べでアライバルビザ(国境で申請して取得するビザ)が取れるという情報を得ていたので、今日まで特に何もせずにいたのですが、おじさんによると証明写真と宿の予約が確認できる書類のコピーが必要とのこと。
ということでバスが出発するまでの間に急いで用意をすることに。
ここでも力になってくれたのがバス乗り場で働くタビュソさん。
いっしょについてきてくれて何から何までサポートしてくれたんです。
「次にエスワティニに来るときはこの番号に電話して!自分のミニバスでエスワティニを案内するから!」
なんともステキすぎる紳士(しんし)なタビュソさん。
おかげで書類もコピーできたので、これでアライバルビザの取得の準備が整いました!
なんですが、肝心(かんじん)のバスは一向に出発する気配が無く。
「乗客が集まらなーーい!」
朝7時半に一番乗りでやってきて気持ちが高まっていたものの、気づけば間も無く正午。
これは久しぶりの長期戦の予感です。
まずは腹が減っては戦はできぬ!
バス乗り場の一角にお昼ごろになるとできた人集り(ひとだかり)。
気になって見てみるとパップのお店でした。
お母さんのオススメの豚肉のパップを注文するとこれがとんでもない大きさ&美味しさで。
レソトのような薄切り肉ではなく、肉厚で食べ応えのあるしーっかりと味がついた一枚肉がジューシーすぎて感動が止まらず。
これで35リランゲニ(約250円)はお手頃価格。
「バスが出発しなかったからこそ食べられた!」
と思えば待ち時間だって苦ではありません。
と言いたいところですが、お昼ご飯を食べ終えたらそりゃもう早く行きたい~!となります。
もう思い残すことはありません。
そして午後13時半。
ついに出発です!
「長かった〜~」
そしてこのタイミングでさっきまでパラパラと降ったりやんだりだった雨が豪雨(ごうう)に。
国境を越えるときはイロイロと予期しないことが起きるものです。
マンジニからモザンビークの首都マプトへのバスは100リランゲニ(約740円)。
出発したバスですが雨でなかなか思うように進まず。
国境までは100kmほど
『しか』
ないのでそこまで時間はかからないだろうと思っていましたが、結局2時間ほどかかってようやくエスワティニ側の出入国管理所に到着しました。
途中で雨も上がり、見事な半円の虹(にじ)が見えまして気分はハッピー!
さぁ、いよいよ出国です。
はい、一瞬で出国が完了しました!
そしてここからです。
パスポートと証明写真、先ほど用意した宿の予約確認書類を持って、いざモザンビークの入国審査。
アライバルビザをゲットします!!
モザンビーク入国
【2023年最新情報】入国にビザが不要に!
2023年3月31日からモザンビークへの観光目的での30日以内の滞在にはビザの取得が不要となりました。
これはものすごく嬉しい改訂です!
なお、このように入国条件は適時変更があるので、海外へ渡航する際は外務省のホームページなどをご活用いただき必ず最新情報を入手するようにして下さい。
では、まだビザが必要だった頃に時を戻します。
はい、とっても大変でした!
結局はビザが取れたので何が大変だったかを簡潔に書きますと
- 宿の予約確認書類は正式なものを用意しないといけません。
ここでいう正式というのは
『ネットで予約した際の宿名と宿泊期間がわかる画面をA4フルサイズで印刷したもの』
のことを指します。 - 担当の国境のボスが厳しめでかなり質問をされます。
「どこに行くんだ?何をするんだ?」
そして私は初日1泊分の宿しか予約をしていなかったので
「このあとはどうするんだ?」
と質問攻めでした。
ですが、真面目に仕事をしている姿は好印象で。
なんだかんだあっても最後は
「これに必要事項を書くんだ!」
と言っていただき、ポルトガル語で書かれた記入の難しい申請書の書き方を愛のある厳しさでやさしく教えてくれました。 - まさかのネットワークトラブルが発生。
「この画面を見てみろ!システムがダウンしているんだ!!ビザは発行できない!!待ってろ!!」
というボス。
イエッサー!
でボスの言うとおりに待つしかありません。
宿の書類を近くのプリント屋さんで印刷し直して、申請書の記入も終えたのですが、ネットワークの問題でビザが発行できず。
・・・マジかー。
そして私がビザ取得に手こずっているこの間、他の乗客の皆さんはずーーっと待ってくれていたんです。
もうすでに1時間は経っていまして。
しかし私はビザが無いことにはどうすることもできず、ボスの指示通りに待つしか選択肢(せんたくし)はなく。
結論、ここで私はミニバスを降りることにしました。
あいのりのラブワゴンみたいにロマンチックでもなんでもないのが残念。
ですが、
「待たせて本当にごめんなさい!!」
と伝えると、嫌な顔一つ見せずに、逆に私の心配をものすごくしてくれた乗客のみなさん。
もう嬉しすぎました。
「バイバ〜イ!」
と離れていくミニバスを見送るのはなんとも切ない気持ちになるわけですが、みなさんの温かさに元気をもらいました。
よし、こうなったらもう何時間でも待ってやる!!
取るぞ、モザンビークビザ!!
アルイバルビザの取得
「システムが回復したぞ!早くパスポートを出せ!!」
・・・私、たった今そこでミニバスとお別れしたばっかりなんですが・・・
さすがボスです!
ということでビザ代50USドルを払い、そこからはあっという間にビザが発行され、無事にモザンビークの入国スタンプが押されました。
少々、いやかなり面倒なモザンビークのアライバルビザの取得でしたが、終わりよければ全てよし!
改めて申請に必要なものをまとめると
- 証明写真
- 宿の予約確認書類
- 50USドル
の3点です。
ということでアフリカ17ヶ国目
「モザンビーク」
入国しました~!!
と喜んだところで、さぁここからどうしようか。
ミニバスはもう行ってしまいました。
国境付近に町はなく。
さぁどうする!?
※この国境で換金ができます。
これまで旅してきた南アフリカ、レソト、エスワティニでは南アフリカの
「ランド」
が使えましたが、モザンビークでは使用できないのでここで換金をしておくと◎
モザンビークの通貨は
「メティカル」
です。
「そこで待ってな!俺たちが車を見つけてあげるから!」
そう言ってくれたのは国境のゲートで車の確認をしている警備の方たちでした。
確かにそれが一番だと思ったのでお願いをすることに。
何台か通過しますが、乗客がいっぱいの車が続きます。
そして辺りがすっかり暗くなった頃、セダンを運転するマプトへ向かうおじさんと交渉を成立させてくれたお兄さんたち!
当然ここで車を確保した分のお金を要求されるかと思いきや、お兄さんたちは笑顔で
「セーフトリップ!」
と言って見送ってくれました。
逆にチップを渡さなかったことを後悔(こうかい)するくらいの気持ちの良い方たちでした。
「オブリガード!!」
(ポルトガル語で「ありがとう」)
エスワティニ出身のセダンのおじさんもとーっても良い方で。
「ここは〇〇という場所だ!」
「あそこに見えるのは〇〇だよ!」
とモザンビークの町のことをいろいろと教えてくれました。
暗かったのでよくわからなかったのが正直なところなんですが、そのやさしさでもう胸はいっぱいに。
そしてついに見えたマプト!
道路がどんどん広くなり、外灯がキラキラと輝(かがや)くモザンビークの首都です。
おじさんとはその少し手前でお別れ。
心からのギャボン!を伝えて車を降りました。
が、ここからは一気に警戒モードです。
マプトは治安の面ではあまり良い噂(うわさ)を聞かない街になります。
もう時刻は夜の8時を過ぎているということで、一早く宿にたどり着きたいところ。
声をかけてきたタクシーの運転手に対しても少し緊張(きんちょう)するわけです。
が、その彼が宿の番号を聞いてきてわざわざ電話をかけて宿の場所を確認してくれたんです。
これは信頼できるという直感を信じて彼のタクシーに乗って宿へ!
実は今回が2度目の訪問となる首都マプト。
タクシーの窓から見える景色に懐(なつか)しさが爆発して一人思いっきりテンションが上がったのですが、それはまた明日街をじっくり歩きながらふり返っていきたいと思います。
ということで夜8時半過ぎ。
ついについについに宿に到着しました!!
エスワティニの宿を出発してから14時間半。
今回もかなり時間がかかりましたが、無事に着いたので全てよし!
しっかり休んで明日からの旅に備えます。
アフリカ17ヶ国目「モザンビーク」の旅、スタートです!
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