ルワンダを旅する⑦ コンゴ民主共和国との国境の街「ギセニ」〜キブ湖ボートクルーズ&ニーラゴンゴ火山〜

2020年3月15日、天気晴れ。

ルワンダの歩き方

ルワンダの旅が始まってから1週間が経ちました。これまで見てきたアフリカとは一味も二味も違う”アフリカ”に連日感動させられっぱなしで、気がつけばあっという間に時間が過ぎていたという感じです。そしてこの国では旅の間は常にオートで入れている私の警戒(けいかい)スイッチが反応することもほとんどありません。あまりに居心地が良すぎるのでずっといたくなってしまう気もするわけですが、ルワンダを知ったからこそ他のアフリカの国々への興味が益々(ますます)高まったのも事実!ということでいよいよ今日からはアフリカ25ヶ国目として訪れた「コンゴ民主共和国」へ再入国するための移動を開始していきます。

が、その前に大事なことを書いておきます。このルワンダにいる一週間で大きく変化したことがあります。世界中に拡散しているコロナウイルスへの対策です。このアフリカ54ヶ国制覇の旅-第4章-が始まった2020年2月頭は影響がほとんど出ていなかったアフリカですが、2月25日に大陸で初の感染者が確認され、3月12日には初の死者が。そして昨日3月14日に一気に感染者が増加。旅をしながらずっとコロナウイルス関連の情報を気にしてきましたが、新たな情報が出るたびに信じられない気持ちでいっぱいになっています。

毎日チェックしている日本の外務省が出しているアフリカの入国制限情報。これ以上の感染拡大を防ぐために日本からの入国を停止したり、入国後の行動制限をしたりする国が少しずつ増え、なんと今朝の時点でその数はついに25ヶ国となりました。その中には今いるルワンダやこれから向かうコンゴ民主共和国も入っています。…一体どうなってしまうのか。経験したことのない不安を抱きつつ、旅を前にすすめることにしました。


ここで再度ご報告させていただきます。このあと旅を続けることは困難であると早めに判断し、3月20日に帰国に向けて動き出し、2020年3月22日の夕方に無事に日本に戻ってきました。ご心配をおかけして申し訳ありません。

そしてブログはこの日を入れてあと6日分の旅が残っています。正直ここからは常にコロナウイルスの心配がありました。が、せっかくのアフリカ旅!ドキドキワクワクする感じを届けたいのでここからは気分を変えて筆を走らせていきたいと思います。読者の皆さんにも少しの間だけですがコロナウイルスの心配を忘れてアフリカを楽しんでもらえたらと思います。皆さんどうぞお体に気をつけてお過ごし下さい。


ムサンゼ出発

まずやって来たのはムサンゼのバス乗り場。ここから向かうのはルワンダの北西、コンゴ民主共和国との国境の街「ギセニ(Gisenyi)」です。

利用するのはもちろんルワンダの誰もが認めるNo.1バス会社「Ritco」!ルワンダの旅は本当に移動手段がノーストレスなのがすごいところです。ムサンゼ⇄ギセニは1300ルワンダフラン(約150円)。値段の安さにも毎回驚かされます。

ただ、このムサンゼからギセニに向かうバスは首都キガリから走ってきたバスに乗るので出発時刻が少しズレます。が、それでも誤差は10分ちょっと!さすがルワンダ!!

バス移動もこれが3度目ということでわかってはいましたが、それでも感動が止まらない車窓からの景色。今日も絶景が続きます。

ルワンダは一年を通して緑が豊かなようで、この景色がずっと続くそう。心癒(いや)されるステキな景色です。

ギセニ到着

そしておよそ2時間のバス旅を終えて「ギセニ」に到着しました。

ギセニ

ギセニは、ルワンダ西部州の都市。かつてはギセニ県の中心都市であった(2006年、ギセニ県は西部州に再編された)。キブ湖岸に位置しており、対岸はコンゴ民主共和国となっている。砂浜のあるリゾートで、ウォータースポーツやブルワリーも有名である。ルワンダ紛争におけるジェノサイド(大量虐殺)のとき、臨時政府がこの街に設置された。【Wikipediaより】

ついにルワンダ旅の最終目的地に到着したわけですが、もうバス乗り場に着く前からついに”ソレ”は姿を現しました。今回の旅でなぜ一度コンゴ民主共和国を出国したにも関わらず、あえてもう一度東側から入国することにしたのか。全ては”ソレ”のためでした。

ムサンゼでお世話になった宿Amahoro Guest Houseの建物にも描(えが)かれているルワンダ北西部に広がる火山群の絵。ムサンゼでもその迫力(はくりょく)ある山々の姿に感動したわけですが、その火山群の中でも一際(ひときわ)目立つ山が一つ。この絵の中でも唯一(ゆいいつ)山頂から吹き出るマグマが描かれているその山こそが

あちらに見える「ニーラゴンゴ山」でございます!!ウォーーーーー!!まさかギセニの街でその姿にお目にかかれるとは思っていなかったのですが、ココはコンゴ民主共和国との国境の街。よくよく考えれば大きい山なら見えて当然だったんです。コンゴ民主共和国に再入国するのはあのニーラゴンゴ山を登るため!!ものすごい存在感の山を目の前にしてすでにテンションが上がりまくってるわけですが、山との戦いは3日後。今日はギセニの街に滞在することにしました。

ということでまずはバイクタクシーのお兄さんに目星をつけていたホテルの名前を伝えて向かうことに。

Discover Rwanda

しかし、やって来たのは伝えた所とは違うホテル。まぁ重い荷物がおろせればどこでもよかったのでココでオッケーすることにしました。が、気になるのはお値段です。首都キガリやムサンゼと比べるとホテルの宿泊費の設定が少し高めのギセニ。あまり高いのはちょっとなぁ〜と思いながらスタッフさんに聞いてみると

なんとキャンプサイトが!!お値段1泊9000ルワンダフラン(約1000円)。これはありがたすぎます。今回のアフリカ旅中ずっと携帯(けいたい)していたのに出番がなかったテントがついに登場です!テント泊はいくつになっても気分が上がるもの。ちなみに、アフリカの東西南北と中央部の5つのエリアを全て旅した私の結論は

『アフリカ南部を旅する際はテントが便利!』

です。他のエリアは基本的に安宿があります。今回お世話になる宿Discover Rwandaのドミトリーも1泊12000ルワンダフランなので正直テント泊とそこまで変わらないお値段でした。が、安さと刺激(しげき)を求めるならやはりテントです。

そして今日のドラマはここからでした。バイクタクシーのお兄さんの間違えでやって来た宿のすぐ目の前には美しい湖が広がっていたんです。

キブ湖

キブ湖は、アフリカ中央部に位置する湖。コンゴ民主共和国南キヴ州とルワンダ西部州にまたがっており、湖の中ほどを国境が通る。コンゴ川水系に含まれる。およそ2700km²ほどの面積を有しており、その広さはアフリカ有数の規模である。(後略)。【Wikipediaより】

ずっと海を見ていなかったのでその大きな湖の景色に心をつかまれたのも束の間。ボート乗りのお兄さんから衝撃(しょうげき)の事実を教えてもらうことになります。

「明日からこの湖岸は封鎖(ふうさ)されるんだ!お店もレストランも全て営業停止だよ。」

これがコロナウイルス拡散防止のための国の対策であることはすぐにわかりました。ついにルワンダの北西の端の街にまで影響が及(およ)ぶようになったということに驚きを隠せません。後日談ですが、この頃(ころ)から「帰国」の二文字を意識するようになった気がします。

ボートクルーズ

気分は少し落ち込みましたが、このタイミングでキブ湖に来たことにも何か意味があるのかもしれない!ということで、声をかけてくれたお兄さんにお願いをして、午後は急遽(きゅうきょ)ボートクルーズツアーに参加することにしました。キブ湖からはルワンダとコンゴ民主共和国の国境がバッチリ見えます!

まわりの火山活動の影響などから湖の底にはガスが発生しているキブ湖。そのガスを使って発電をしているそうです。

パニッシュメントアイランド

湖にポツンと浮かぶコチラの島。その昔、罪(つみ)を犯した人を島流しにする場所だったそうです。…ここに置いてけぼりにされたら生き残る術(すべ)が無い気もしますが、中にはコンゴ民主共和国へと向かう船に乗せてもらうことで命を救われた方もいたそうです。

ちなみに上陸するとこんな感じ!「パニッシュメントアイランド(罰の島)」という名前だそうです。

ルバビュー温泉

今回お願いしたのは全部で2時間のボートクルーズ!最後にやって来たのは地元の漁師船がたくさん停泊している湖岸でした。人がかなりいるのも気になるわけですが、なんとここに「温泉」があるというんです。

そんなわけないでしょ〜!?と思いながらも入場料1000ルワンダフラン(約110円)を払い敷地内に入ると

本当にあるんです!火山活動によって地表からグツグツと湧(わ)き出るルバビュー温泉(Rubavu hot springs)!

これがとんでもなく熱くて!10秒足を入れるのが限界なやつでした。その隣(となり)でバシャバシャとこの熱々のお湯をカラダにかけている彼。熱くないよ!と笑っていましたが、明らかに熱いです。

すぐ隣にあるキブ湖の水といい感じに混ざってちょうどいい温かさになった温泉スポットはたくさんの人で賑(にぎ)わっていました。

温かいお湯に入ることが気持ちいいと感じるのは世界共通なのかもしれません。まさかのルワンダで温泉に入るこれまた貴重な体験でした。

Chez Yves

ラストは湖岸のオシャレなレストランで対岸のビール工場を見ながらビールを飲むという贅沢(ぜいたく)な時間を過ごしました。

そしてさすが湖沿いの街ということで出てきた焼き魚がまぁ絶品!ティラピアというアフリカでは有名なお魚なんですが、シンプルに焼いただけのこの魚がもう美味しすぎて手が止まりませんでした。これで6000ルワンダフラン(約700円)!いやー、最高です。

こちらのレストランも明日からは営業を停止するそうです。キブ湖のボートも明日からはストップ。正直まだウソでしょ?と思う自分がいます。

「君は本当にラッキーだよ。」

お世話になったボート乗りの彼からは何度もこう言われました。

果たして明日から一体ルワンダは、そしてアフリカはどうなってしまうのか。コロナウイルスの影響が世界中に広まっていることを認識した本日。ボートクルーズは2時間で50000ルワンダフラン(約5700円)でした。


コロナウイルスのことは一旦(いったん)忘れて!といったものの、もうそんなことは言っていられないんだなということも痛感したところです。


そして辺りが暗くなった頃、帰りのボートから見えたのは頂上が赤く光るニーラゴンゴ山のシルエット!こんなに遠くからでもハッキリとわかる不気味に美しく光るマグマ。3日後、あの頂(いただき)を目指します!!

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