2020年3月14日、天気晴れ。
目次
ルワンダの歩き方
1日の内に1回は雨が降るここ数日でしたが、今日は朝から良い天気!久しぶりの青空で迎えたムサンゼの朝です。今日はこの街をのんびり歩き回ります。
昨日からお世話になっているAmahoro Guest House。ドミトリーだと1泊12000ルワンダフラン(約1400円)で泊まれる安宿なんですが、この値段で驚くほどオシャレな朝食がついてくるんです。スタッフさんがその場で作ってくれる温かいパンケーキやスクランブルエッグ。そして飲み物はもちろんルワンダコーヒー。さらにはレモングラスティーまで用意してあるという朝からすんごい贅沢(ぜいたく)を楽しめてしまいます!
何よりスタッフさんがものすごく親切な方たちでとっても居心地の良い宿です。朝食の時間が8時半頃なので、ついついこの宿で午前中をゆっくりしたくなる気もします。
が、良い天気だと外に出たくなるもの!ということでまずはムサンゼの街のスポットを少しずつご紹介します。
Musanze Modern Market
アフリカ各国の街を訪れたら必ず見ておきたいのは「市場」です。市場にはその街の特徴がよーく表れるのが面白いところ!さぁ、ムサンゼの市場がどこにあるのか地図アプリを使って調べてみると…ココ?これは市場ではないよねぇ??まぁそれでもちょっと面白そうなので中に入ってみることにしました。
5階まである大きなショッピングセンターのような建物。エレベーターが動いていないので螺旋(らせん)階段をグルグル歩いて上にのぼっていきます。
そして4階まで上がってくるとようやく市場の雰囲気が!アフリカ布や日用品が並ぶお店がたくさん並びます。こんなところに!?と驚くわけですが、人もそれなりにいてそこそこ繁盛(はんじょう)している様子でした。
さらにこの建物の屋上からはキレイな景色が一望できるんです!これはなかなかの絶景スポット。火山の姿もバッチリ見えました!!
なぜか1階がサンダルがメインの靴専門コーナーになっているのが非常に不思議なムサンゼの市場でした。
ゴリラ探し
そんな市場の入っている建物の入り口には日本の狛犬(こまいぬ)かのように2匹のゴリラが!昨日も紹介したルワンダを代表する動物「マウンテンゴリラ」です。ちなみにこちらはメス。背中に赤ちゃんゴリラが乗っています。そして反対側には
オスです。背中の毛が灰色なのがその証拠(しょうこ)。成熟したオスのゴリラのことは「シルバーバック」と呼びます。ちゃんとオスメスの対になっているところがさすがルワンダだなという感じです。
マウンテンゴリラが生息するルワンダ北部の火山国立公園(Parc national des volcans)の玄関口となっているムサンゼではこの他にもゴリラの像や絵にたくさん出会うことができます。火山やゴリラを見るツアーもあり、外国人観光客がたくさん訪れるわけです。…ならばゴリラの像で満足せずに本物を見に行きたい!と思うわけですが、なんとそのツアーのお値段1500USドル(約16万円)!!さすがに厳しいぞということで断念しました。なのでその代わりのゴリラ探し。結構(けっこう)リアルな見た目をしているのでこれはこれで意外と楽しいです。※隣国のコンゴ民主共和国にもゴリラツアーはあるのですが、なんと今のシーズンは200USで参加が可能とのことでした。実際に参加した方の写真を見せてもらいましたが、ものすごく近い距離でマウンテンゴリラを見ることができるようです!!
ちなみに首都キガリにもマウンテンゴリラ像があります!
Karisoke Research Center
ゴリラの像を探してマウンテンゴリラを発見する楽しさを味わったところで、さらにゴリラについて知るためにやって来たのがこちらの博物館。
ゴリラについての情報がたくさん展示されていて、写真や動画でマウンテンゴリラの迫力(はくりょく)を感じることができます。入場無料なのがありがたすぎます。
ここでは絶滅危惧種となっているマウンテンゴリラを守るための研究も行なっているそうです。まだ直接は見たことのないゴリラへの興味が益々(ますます)高まる博物館でした。ちなみに先ほどのシルバーバックの知識はここでゲットしました。
カフェ「CREMA」
そしてそのゴリラ博物館の隣にあるのが『ムサンゼで1番美味しいコーヒーが飲める』というカフェ「CREMA」になります。外観からもう良さげな雰囲気(ふんいき)が漂っているわけですが
中に入るともうそこはステキなコーヒーの世界!カフェ好きにはたまらない空間が広がっています。実は昨日もここに来たのですが、あまりに良すぎて本日も2日続けてやって来てしまいました。ちゃんと私のことを覚えてくれている店員さんの温かさも居心地の良さの一つですが
なんといってもこのコーヒーです!!ルワンダのコーヒーが美味しいのはもう十分にわかっているつもりでしたが、またその上をいく一杯を提供(ていきょう)してくれるのがこのCREMA。お願いをすると「ケメックス」と呼ばれるコーヒーメーカーで淹(い)れてくれまして、この特別感がまたたまりません!2000ルワンダフラン(約230円)でいただけるルワンダコーヒーとステキな時間。
さらにもう我慢できずにこちらもいただいちゃいました!美味しそうなベーグル。いや、「美味しい」んです!!卵にチーズ、ハムと野菜の全部入りベーグルはもうしあわせの味しかしませんでした。
外のオープンスペースにはステキなアート作品が並びます。実は『芸術のまち』でもあるムサンゼ。
Inshuti Arts and Culture Center
カフェから5分ほど歩いたところにある「Inshuti Arts and Culture Center」。
建物の中には見ていて楽しくなるアート作品がたーくさん!毎週金曜日の夜8時からは伝統ダンスのショーもあるなど、ルワンダの文化と芸術を感じることのできる施設です。
ちなみに現在はこのゼブラの車両の中にカフェを建設中。本当になんでも絵になるムサンゼです。
伝統工芸アート「イミゴンゴ」
そんなカフェCREMAの前には大きな看板があります。これ自体は別になんの変哲(へんてつ)もないただの看板なのですが、見てほしいのはその看板を支える”柱”です。白黒のなんとも不思議なこのデザイン。実はこれが「イミゴンゴ」と呼ばれるルワンダの伝統工芸アートなんです。
天然素材だけでつくられる伝統工芸アート「イミゴンゴ」は、木板に下絵のパターンを描き、その線を指にすくった牛の糞と灰をこねて作った粘土状素材でなぞりながら、幾何学模様を立体的に構成。乾燥した後、赤粘土や黒灰・白土・アロエやハーブなどの天然素材から何日もかけてつくった顔料で着彩。最後にヤスリで磨きをかけ、さらに数回着色を繰り返して仕上げられていきます。まさに完全ハンドメイド、ルワンダで古よりつくられるミステリアスな伝統アートがイミゴンゴです。【Ruise Bより】
シンプルなのに奥深いその模様と色づかいに一度見るとハマってしまうイミゴンゴ。名前も特徴的でさらに頭から離れないイミゴンゴ。ルワンダの観光ポスターや紙幣のデザインにもこのイミゴンゴが取り入れられています。
街を歩けばあちこちにイミゴンゴ。ここにも!
あそこにも!!
そしてこんなところにも!!!こちらは首都キガリにあるKIGALI ARENAです。ルワンダを象徴するアート「イミゴンゴ」はお土産屋さんに行けば手に入れることができます。これまたゴリラと一緒に街に隠れたイミゴンゴを探すのもルワンダの楽しみ方の一つです!
ルワンダの飲み物
ということで街を歩いているだけでもう次から次へと紹介したいアレコレが出てくるムサンゼ。最後にルワンダの飲み物シリーズを一気にまとめて紹介していきます!!
ファンタシトロン
なんとこのルワンダで新しいファンタとの出会いがありました!日本では私はまず飲まないファンタ。それがアフリカだとファンタを見つけるとテンションが上がってしまうから不思議です。こちらのシトロン味はほぼレモン味。
ファンタカシス
そして新種がもう一つ!!こちらははっきりとカシスの味がする美味しいやつでした。アフリカのファンタはこれで
の4種を発見!まだ見ぬファンタを追い求めて冒険はまだまだ続きます。
イチャーイ
こちらは昨日お世話になった青年海外協力隊の津田さんが教えてくれたルワンダのローカルドリンク!たっぷりのミルクが入ったあまーい紅茶です。あったかくてホッとする地元の味。雨が降ると少し寒いくらいの気温なのであったかい飲み物が心にしみました。
ビール「Virunga」
ただやっぱり1日の終わりにはキンキンに冷えたビールが飲みたい!そしてこのルワンダはビールの種類がこれまたたくさんあるんです。が、その中に一つ面白いビールが!!
こちらの「Virunga」というビール。その名は北部にあるヴィルンガ国立公園に由来しているのですが、このビールのラベルに注目してください。一番左のMISTというタイプのビールのラベルが通常のものになります。そして残り3つのGOLDのタイプにはあるものが…!!拡大して見てください。
左が通常。右にはある動物が描(か)かれています。このブログを読んだ方ならわかるルワンダといえばの動物です!時間があったら是非探してみてください。
ムサンゼの街でのんびり過ごした本日。建物の屋上からキレイな火山のシルエットを眺めながら飲むビールはこれまた格別です。いよいよルワンダの旅も終わりだなぁと。そして世界で広まっているコロナウイルスへの対策が日に日に強化されているルワンダの変化を今日も感じました。次々と街中に設置される手洗い場。果たしてこのあとどうなるのか。この1週間後に日本に帰国する飛行機の中にいることをこの時はまだ「もしかしたら」程度にしか考えていませんでした。
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