2020年3月9日、天気晴れ。
ルワンダの歩き方
深夜1時半に到着したアフリカ26ヶ国目「ルワンダ」。さすがにもうこの時間の外出は危険!宿代も節約しようということで、今夜は空港のロビーで過ごそうと思っていました。が、なんとルワンダの空港はセキュリティーの関係で入国してから再度空港内に入ることができないんです。これは予想外。まぁ仕方ないので外のベンチに座って時間を潰す(つぶす)しかありません。空港のWi-Fiになんとかギリギリ接続することができまして、これであと5時間ほど待つか…と思っていたらです。
一応調べてみたBooking.comの宿情報にビックリ!なんと空港の近くに宿がたくさんあるんです!!これは他の国ではなかなかないこと。あったとしても空港併設(へいせつ)のお高めのホテルなのでまず泊(と)まれません。それがルワンダの空港周辺にはかなり安く泊まれる宿があるではないですか!しかも歩いて行ける距離にあるんだからこれはもう行くしかない!となるんですが、
ここはアフリカ。安全な旅の基本その1は『夜は外出を控(ひか)えること!』です。夜暗くなってからの行動には気をつけなければなりません。そしてもうこのとき時刻は深夜の2時をまわっていました。出るな絶対!!の時間帯です。が…この空港周辺は不思議なオーラに包(つつ)まれていたんです。うまく言葉にできないのですが、私の旅人としての感覚が”歩いてもOK”だと感じていて。こんなことは初めてで自分自身でもビックリしました。再度書きますが『夜の外出には細心の注意が必要』ですからね!まぁつまり、この時点で私は本能的に感じてたんです。ルワンダは私がこれまで見てきたアフリカとは違う(ちがう)ということを。ということで、アフリカ26ヶ国目「ルワンダ」の旅がスタートです!!
ルワンダ
ルワンダ共和国、通称ルワンダは、東アフリカに位置する共和制国家。内陸国であり、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接する。首都はキガリで、イギリス連邦加盟国のひとつ。アフリカでもっとも人口密度が高い国である。治安は比較的よいとされる。【Wikipediaより】
Wikipediaに「治安は比較的よいとされる」という文面が入っている!これがルワンダ!!もう到着直後から驚(おどろ)かされっぱなしです。これから一体どんな出会いや発見が待っているのか…!?もう楽しみで仕方ありません。空港から歩いて10分のところにあるコチラのKava Guest House。深夜に行ってもウェルカムしてくれるありがたい宿でした。ドミトリーは1泊朝食付きで15USドル(約1600円)!おかげで横になってゆっくりカラダを休めることができました。
さぁ、体力も完全回復したのでもう今日は思う存分ルワンダの首都「キガリ」を歩き回ります!まずは中心地へ向けてレッツゴー!!と思って道を曲がるといきなり視界がブワッと開けました。
一部の山岳地帯を除き国土のほぼ全域がなだらかな丘陵によって覆われているため、ルワンダは「千の丘の国」と呼ばれた。この丘陵はすべて頂上まで耕されており、ルワンダの稠密な人口を支えている。【Wikipediaより】
もうこの首都を少し歩いただけでもすぐにわかる”丘の国”ルワンダ。いくつもの丘が連なった風景がまぁキレイで感動しっぱなしです。こんな景色見たことないぞと。そしてどんどん丘を下っているということは
次はまた上りが待っている!これが千の丘の国です。まぁまずはちょっと自分の足で歩いてこのルワンダを感じたいなぁ〜なんて思っていたのですが、この坂がまぁキツイこと!歩きだけでこの街を回るのはまず厳しいということを痛感しました。いやー、キツイ!!
そんなルワンダの便利(べんり)な移動手段はやはりバイクです。とりあえずルワンダの空港から街の中心に向かうときはバイクを利用することをオススメします。とんでもない上り坂でした。まぁ、上り終えた後の達成感は歩いた者にしか味わえませんがね!
そして上り終えるとまた視界が開ける首都キガリ。もう今日は何度景色に心を奪(うば)われたかわかりません。これがルワンダの首都「キガリ」です。
①キガリ
キガリは、ルワンダの首都。人口は約113万人(2012年)。【Wikipediaより】
えっこれだけ!?Wikipediaにこう何度も驚かされるのも非常に珍しい(めずらしい)なぁと。いろんな意味でこれまで出会ってきたアフリカの首都とは一味も二味も違うルワンダの首都キガリ。アフリカの国をたくさん見てきた私にとっての驚き&感動ポイントを少しずつ紹介していきたいと思います!
安心して乗れるバイクタクシー
これまで旅してきた国でもバイクタクシーは非常に便利(べんり)なので利用してきましたが、ルワンダのバイクタクシーはサービスがバッチリ!
ちゃんと乗客用のヘルメットを用意してくれているのはマラウイの観光地ケープマクレアへ向かうバイク以来です。ここルワンダではヘルメットの着用がルールとして徹底(てってい)されています。安全第一なその姿勢(しせい)が素晴らしい!!
そして何といってもこの千の丘をバイクで走る爽快(そうかい)感がたまりません!キガリの景色を思いっきり楽しめる観光バイク。さらにこれで街の端(はし)から端へと移動しても1000ルワンダフラン(約110円)ほどなのでお得感もすごいバイクタクシーです。
温かい地元のみなさんの歓迎
今日もさっそくルワンダサッカー代表ユニホームを求めて動き回った私です。詳しくは後日書きますが、まずは目星をつけていたサッカースタジアムへと向かうことにしました。さぁ、中に入ってさっそく調査だ!と思っていると
「自動車学校へようこそ!」
と声をかけてくるお兄さんがいるんです。意味がわからないのでハハッ!と笑ってごまかしたのですが、今度はまた別のお兄さんに同じことを言われました。えっ?ドライビングスクール??
はい、なんと本当にサッカースタジアムの隣(となり)の空き地のような場所が自動車学校だったんです。こんなところに!?とそれも驚きでしたが、明らかに彼らにとって”外国人”である私に対してウェルカム!と歓迎(かんげい)してくれる彼らの姿勢にものすごくビックリしました。1ヶ月あれば運転免許(めんきょ)が取得できるよ!と本気で私を勧誘(かんゆう)してくれた彼ら。なんだかとっても嬉(うれ)しい気持ちになりました。ココ以外でも本日たくさんの地元の方に出会いましたが、とにかく親切な方がたくさんいるなという印象のキガリ。温かいウェルカムに溢(あふ)れるステキな街です。
とってもキレイな街づくり
ルワンダの情報を目にすると書かれていることの一つに「ゴミが落ちていない」というものがあります。たしかに本日キガリの街を実際に歩いてみてそれが事実であることはよーく感じました。分別もしっかりと意識されたゴミ箱が街中に設置されているのもさすがだなと思うわけですが、何よりそのゴミ箱がパンパンになっていない!それがすごいなと。ゴミの収集も含めてキレイな国をつくろうとするルワンダの意識の高さを感じました。
そしてこの国はゴミが無いのもそうですが、とにかく街がキレイ!美しい丘の景色も、中心地のそびえるビル群も、どこを見ても絵になります。
アフリカで最もビニールゴミが少ない国とも言われるように環境への意識の高さもアフリカトップレベルのルワンダ。なんだか街を歩いていると背筋(せすじ)が伸びる思いです。
安心できる移動手段があり、人が温かくて、さらにはとってもキレイな街キガリ。治安が比較的よいと言われるのも納得(なっとく)です。そしてアフリカの中でも日本人が多く訪れる国の一つであるルワンダ。その理由がよくわかりました。ここはアフリカを知る最初の国としては非常にオススメです。私のアフリカのイメージをまた大きく広げてくれたルワンダの首都キガリ!
そして今日は最後にこの場所を紹介して終わりにしたいと思います。この治安のいい国と呼ばれるルワンダ。街を歩いててもなんて平和な国なんだろうと終始感じました。しかし実はそこに人々が今もなお背負う深く悲しい人類の歴史があります。このホテル「ミラコリンズ」はその象徴です。
ルワンダ虐殺
ルワンダ虐殺とは、1994年にルワンダで発生したジェノサイド(虐殺)である。1994年4月6日に発生した、ルワンダのジュベナール・ハビャリマナ大統領と隣国ブルンジのシプリアン・ンタリャミラ大統領の暗殺から、ルワンダ愛国戦線 (RPF) が同国を制圧するまでの約100日間に、フツ系の政府とそれに同調するフツ過激派によって、多数のツチとフツ穏健派が殺害された。正確な犠牲者数は明らかとなっていないが、およそ50万人から100万人の間、すなわちルワンダ全国民の10%から20%の間と推測されている。【Wikipediaより】
オテル・デ・ミル・コリンとは、ルワンダの首都、キガリにあるホテル。1994年のルワンダ虐殺の際に、1000人以上の避難民をかくまった場所として有名になった。映画『ホテル・ルワンダ』は当時の支配人であったポール・ルセサバギナの話をもとにしている。ホテルの名前になっている、フランス語のミル・コリン(千の丘)とは、ルワンダの別称である。【Wikipediaより】
アフリカの小さな国で起きた虐殺の歴史。私自身まだまだ深くは理解できていないので、事実としてここにWikipediaを引用させていただきました。これがわずか26年前の出来事です。そこからものすごい発展をとげて今日のルワンダがある。そう考えるとまたこの国が違った感じで目に映ります。
ということでルワンダの首都キガリを巡りましたが、まだまだ伝えたいこの街のアレコレはまた後日お届けしたいと思います。ルワンダは私の知らないアフリカがまだまだたくさんあることを教えてくれる国です!
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