モーリタニアを旅する④ アイアントレインの車窓から 〜世界で一番長い列車に乗ってサハラ砂漠を行く〜

2019年5月5日、天気晴れ。

アイアントレインの車窓から

東へと進んでいく貨物列車にゆられて過ごす深夜。見上げるとそこには本当に星しかない世界。この星空をそのままこのブログを読んでいただいている全ての人に届けたい!と願うばかりでした。そして、この旅でついにデビューとなった銀マット!いつもバックパックの横にアフリカ布で作ったケースに入れて持ち運んでいたのですが、これのおかげで横になることができました。ちょっと大きいですが、あると便利なマットです。そして寝袋にくるまり快適(かいてき)で最高の夜を過ごしたのでした。

…と終わればいいんですがね。まぁ貨物列車なのでとにかくゆれるんです。ものを運ぶための列車ですからね。そして、砂漠の中を走っているので砂けむりが舞うんです。これがバチバチ全身に当たり続けます。なのでまぁ〜ぐっすり眠れる状況ではありませんでした。さらに寝袋に入っていても寒いと感じるくらいの夜の砂漠の冷え込み。そして極めつけは1時間に1回ほどやってくる衝撃(しょうげき)!私たちが載っている貨車にはブレーキがないので、前の貨車にぶつかる形で無理矢理停車します。そのとんでもない音と振動でイヤでも起こされてしまいます。が、それもアイアントレインだけの貴重な体験です。なんだかんだ旅の疲れもあったので途切れ途切れでしっかり眠っていたように思います。

夜明け

気がつくと人の声が。風と砂と寒さから身を守るために全身ミノムシ状態の完全防備だったので、朝になったことにも気付きませんでした。やっぱりよく寝ていたようです。そして体を起こすと全身から砂がドバーっと!マットの上にもバックパックにも砂砂砂。でも、そんなことよりも目の前に広がる地平線の美しさに心を奪(うば)われました。

この旅で初めて見る日の出はアイアントレインの中から。太陽の光を浴びると自然と元気になり1日が始まるという気持ちになるのは、やはり動物的な本能なのかなと思います。手をかざすと本当に温かいんです。もちろんこの時も風はビュービュー吹いていました。砂も舞っています。でも、この朝日には勝てません。

世界で一番長い列車

そして、明るくなってハッキリとわかるこの列車の長さ!!世界一長い列車であるという事実を見せつけるかのようにはるかかなたに見える先頭車両。こんなところでまさか世界一のモノと出会えるとは思っていなかったので本当にラッキーでした。そんなアイアントレインの正式名称は「モーリタニア鉄道」。

モーリタニア鉄道

モーリタニア鉄道とは、モーリタニアのズエラットとヌアディブを結ぶ鉄道である。ディーゼル機関車が3 – 4両で牽引する、最大230両の貨車をつないだ全長3 kmにもおよぶ長大編成で運転されている。これは、世界でもっとも長い列車であるとされている。大半の車両は鉱石車であるが、一部にタンク車なども連結しており、末尾には客車も連結されている。客車に乗る場合は料金がかかるが、貨車に乗る場合は無料とされている。ただしモーリタニアでは自動車による移動が一般的であり、旅客輸送はわずかである。砂漠地帯を走行することから、砂によるレールの磨耗や砂嵐による列車脱線などが問題となっている。【Wikipediaより】

…最後の一文は見なかったことにします。ちなみにそもそもなぜこの貨物列車に乗ることができるのか!この貨物列車は港街ヌアディブと鉱山があるズエラットという町をつないでいます。採れる鉱物は鉄鉱石!ズエラットで採掘された鉄鉱石を山盛りに乗っけた長ーい列車がヌアディブに行き、鉄鉱石は港から世界各国へと輸出されます。

そしてその帰り道!空になった列車はまたズエラットの町に戻るのですが、その時荷物は何もないんです。なので、その空きスペースに人が乗れるというわけです。お金を出すと乗れる有料の席もあるようですが、アイアントレインを全身で感じたい場合は迷わず無料の貨車に乗車です!

彼はこんなことをしていますが、列車は終始ものすごくゆれてますからね。この陽気な彼が列車に乗る前には「いっしょにやろう!」とトランプのマークを合わせる的なゲームに誘ってくれました。『旅にトランプ』はどの国でも定番のようです。

アイアントレイン乗車の際の注意点

列車はゆっくりと進み続け、目的地に着いたのは13時間後の午前10時。太陽もだいぶ高くなっていました。そしてこのアイアントレインは本当に無料でした。こんな絶景が見れて、砂けむりを含めてスゴイ体験ができて無料!これは間違いなくモーリタニアのNo.1アクティビティーです。では、忘れないように乗車の際の注意点をまとめておきます。

  • 砂けむりがすごいのでバックパックにはカバーをかける
  • ターバンがあれば顔に巻いておくと◎
  • サングラスで目を守る
  • 食料はクッキーなど手軽に食べれるものを用意
  • ペットボトルなどの飲み水も買っておく
  • 乗車にはパスポートのコピーが必要

こんなところですかね。時刻表は無く、その日によって乗れる列車が異なるようですが14時発というのがよくある時間だそうです。

チューム到着

到着したのはヌアディブとズエラットの間にある★チュームという小さな町です。

今日のゴールはここではありません。まずはこの町から乗り合いタクシーに乗って近くの大きな町へと向かいます。さよならアイアントレイン!!

DAY21.5へ続く

2 件のコメント

  • 個人的にかなりモーリタニア編好きです!これぞ旅!って感じですね!自分がやれないこと、見れないことをヒデがやって見せてくれてます!いつもブログを妻と2人で見ています!妻は様々な国の料理にとても興味があるので、どんどん紹介してください!笑

    • 料理はね、美味しいんですinアフリカ!
      なんか虫とか食べてるんでしょ的なイメージを吹っ飛ばせるように、自分の味覚が感じた感覚&写真で伝えるので!
      モーリタニア、忘れられない旅路になりました^_^

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