モロッコを旅する⑥ 砂漠の村から山を越えて観光地「マラケシュ」へ 〜乗り合いバスで560km大移動〜

2019年4月29日、天気晴れのち雨のち晴れ。

モロッコの歩き方

「日本人!起きる時間だ!!」

朝6時、ラクダガイドのお兄さんの声で目が覚めました。熟睡(じゅくすい)でした。今回参加しているサハラ砂漠のラクダツアーには寝泊まりする場所も組み込まれていたのですが、実は昨日小さなトラブルが発生。参加人数が把握(はあく)できていなかったようで、なんとテントが足りない!ということになってしまいました。幸い(さいわい)私がテントを持っていたのでそれを伝えると、それは助かる!となり一件落着でした。が、なんと。ラクダツアーからずっと自分のことを気にかけてくれているガイドのお兄さんが、自分のためだけに特別にテントを用意してくれたんです。おそらくガイドさんたち用のテントで、自分にとっては十分すぎる立派なものでした。本当にありがとうという気持ちでいっぱいで、その彼がさぁ行くぞ!とこれまた私を起こしに朝一にテントにやって来てくれたわけです。

ラクダツアー2日目

朝6時のサハラ砂漠は月明かりでほんのり明るく、昨日とはちがう姿を見せてくれました。砂は冷たく、まるで別の世界のような不思議な感覚。すっかりなれた感じでラクダに乗り、ガイドの彼の先導で一人だけで進むサハラ砂漠。これ以上ない贅沢(ぜいたく)な時間でした。

残念ながら今朝も雲が少しかかってしまい朝日は見れませんでしたが、キャンプへもどっていく途中から背中に太陽の温かさを感じることができました。「一日が始まる」と思うと同時に、サハラ砂漠で過ごした「一日の終わり」と感じる瞬間(しゅんかん)。心も体もしあわせな気持ちでいっぱいになりました。

本当にお世話になったガイドの彼。見た目もカッコいいけど、中身もカッコよかった。昨日の夜はジャンベ(アフリカのたいこ)の演奏(えんそう)の仕方も教えてくれました。砂漠の写真のとり方もさすがな感じで、iphoneを見返すといい写真がたくさん!「日本人!」と何度も呼んでいただき気をつかってくれた彼にはお礼のチップをはらいたい!と思ってたのに、朝日を見にいくツアーが終わったら会えずにそのままお別れとなってしまいました。…思い立ったらすぐに行動しないといけなかったなぁと少し後ろ髪を引かれながらメゾルーガの村、サハラ砂漠を出発。まぁ、これが一期一会ってやつですね!そして彼のことはこう呼びたいと思います。タノメルテ(ベルベル語で「ありがとう」)。

「ベルベル人!」

モロッコのコト

いよいよモロッコの旅をおわりをむかえようとしています。今いるメルズーガはモロッコの南東。隣(となり)の国アルジェリアがすぐそこ!という⑤の位置です。ここから、最初におとずれた①のカサブランカの街まで2日かけてもどります。今日目指すのはその途中の⑥に位置する「マラケシュ」という街。その距離およそ560km!ということで今日はほとんど移動の一日になるので、これまでモロッコで見つけたいろいろなコトを書いていこうと思います。

飲み物の温度

暑いイメージでやってきたモロッコですが、朝方はすずしく、日中も北部では上着が一枚あった方が快適(かいてき)にすごせます。まぁそれでも暑いといえば暑いんですがね。で、そういう時に飲みたくなるのはキンキンに冷えた飲み物!ということで、基本的に旅中の水分補給はペットボトルの水を飲むようにしていて、ごはんを食べずに昼をすませる時はエネルギーになると信じてコカコーラを買って飲んでいます。そしてその飲み物の温度がキンキンでもなく常温でもないという微妙(びみょう)な冷たさなんです。これが面白いなぁと個人的に思いました。昨日のメルズーガでの停電の経験から、貴重な電気の節約の意味もあるのかもしれないと考えました。冷えすぎた飲み物はお腹にもよくないですからね。その影響かアフリカに来てから今のところ私のお腹はいたって健康です!ちなみに観光客の集まる大きな街のレストランではキンキンに冷やした飲み物が出てきます。

そしてこのコカコーラのケースの話でもう一つ!アラビア語は右から字を書く面白い文字になります。日本も昔はそうだったし、なんだったらたてに書くというのも世界的に見たら珍しい(めずらしい)かもしれませんが。で、コカコーラのアラビア語を見ていたら気付いた!「コ」というのはおそらくこう書くんだなと。つながった文章だと全くもって理解不能のヘビのような線に見えますが、こうやってヒントがあるとちょっとはわかるもんだなという発見でした。

オレンジ

チュニジアの旅の際に書いたことで一つ訂正が必要なことがありました。オレンジの街ナブールをおとずれた際

「チュニジアはオレンジが有名だから、通信会社の名前がオレンジなんだ!」

という持論を書きましたが、あれはまちがいでした。なぜならモロッコにも「ORANGE」の同じ会社があったからです。さらにはタンジェやフェズの街でもいたるところにオレンジジュース屋さんがあったり、オレンジの木があったりしました。カフェでもオレンジジュースが定番のメニューに入っています。つまり!北アフリカでオレンジがたくさん採れるから!?なのかもしれないなと。かもです、かも。

日本とモロッコの共通点

モロッコに来てから私のことを「日本人」と認識して接してくれる人とたくさん出会ってきました。それはきっと、日本からの観光客がたくさん来ている影響が大きいのだと思います。そして私が日本人とわかるとすぐに出てくる様々な日本語。よく覚えているなぁと感じると共に、それだけ興味(きょうみ)をもってくれていることが嬉しく感じられます。そして昨日、ベルベルの音楽を聞きながらのキャンプファイヤーが終わったあと、テントに戻る際に少し酔(よ)っぱらったベルベルのおじさんと色々話すことができました。その彼が言ったことの一つ。

「日本人は私たちモロッコの文化をとても尊敬してくれる。だから私は日本人がすごく好きなんだ。」

酔っていたので本音だと思います。日本人の自分に熱く語るくらいですからね。ありがたい言葉でした。彼は日本人の礼儀(れいぎ)の正しさについても挙げていました。そして、その文化が自分たちモロッコ人と似ているから、日本人とは気が合うんだと彼は言っていました。もちろん全ての人々じゃないけれどねとも。うん、たしかに少しわかる気もします。

実は今日乗った乗り合いバスが途中でパンクしてしまったんです。なのでそこで30分以上待つことになり。で、到着した新しいバスに乗りかえて再出発。そしてその時でした。

「パンクで車を変えることになってもうしわけなかった。」

ドライバーさんが謝る(あやまる)んです。当たり前!?いやいや、そんなことはありません。私はこれまでアフリカの国々で車の故障(こしょう)で乗りかえをしたり、最悪の場合はそこで降ろされてさようならなんて事も経験しました。ドライバーさんが乗客に謝るというのを見たのは今日が初めて!ドライバーさんの謝罪(しゃざい)に対して乗っていたみんなはもちろん「いいよ!」と言って彼とはそこでお別れでした。たしかに日本人とモロッコ人は似ているところがあるなと納得させられる出来事でした。

フェネック

車で移動していると、道路のわきでものを売る人がいることがあります。私が青年海外協力隊として2年間過ごしたナミビアの村では、魚を持ってドライバーたちの気を引く少年たちがよくいました。モロッコでは花などを売る人たちを見かけます。そして砂漠の村メルズーガでドライブをしているとなぞの生き物を持っている子どもたちを発見!最初は何かわからず少し怖くなったのですが、よくよく見るとそれはフェネックと呼ばれるキツネでした。思わず小学校4年生国語の「ごんぎつね」を思い出すのですが…まさかね。まさかとは思うけど…食べないよね??と思いユセフさんにたずねると思いっきり笑われました。食べないそうです。よかった〜とホッと一安心。彼らは観光客にフェネックを見せることでお金をかせいでいるそうです。ちなみにこの写真を撮った時には私はそのことを全く知らなかったので、彼にお金をあげることができませんでした。いやー、後悔(こうかい)してます。

通過「モロッコ・ディルハム」

最後はモロッコのお金を紹介です。モロッコ・ディルハム(MAD)という単位のお金で、1ディルハムが日本円で約11円ぐらいになります。チュニジアのディナールと似ているので間違えやすいです。お札は全部で4種類(写真以外にあと50ディルハム)あるのですが、表に描かれた人物は全て同じで、現モロッコ国王のムハンマド6世です。2024年に日本の紙幣(しへい)が新しいデザインになりますが、日本だとお札に描かれる人物は偉大な先人だけです。しかし、世界には現在国を動かしている人物が紙幣に描かれている国もあるんです。お札も国によっていろいろな特徴があります。

バスの乗り換えもあり、今日は本当に日中はずっと車の中で過ごす一日となりました。道中ではこの旅で初めての通り雨も。

それにしても本当に楽しいモロッコのドライブ!ここは同じ国なんだよね!?と疑いたくなる景色の変わりようがまぁ楽しいです。

都市の街並みももちろんステキですが、ドライブするだけで砂漠や山岳地帯などの様々な景色に出会えるのもモロッコの魅力(みりょく)の一つだなと感じました。とんでもないアトラス山脈の山越えもした本日。こんな時私は乗り物酔いを全くしない体質でよかったなぁと心から思います。

ただ、そんな楽しいドライブの途中で起きた出来事です。助手席に座り、開けた窓から入ってくる風が気持ちいいなぁ〜なんて感じてた時でした。

「イテッ!!」

突然右のまゆげあたりに痛みが走ったんです。かまれたような。なんだ!?と思ってとっさに手をやるとなんとハチが!!小さなトゲが刺さっていたのですぐに抜いたんですが、痛い!!幸い(さいわい)小さいハチだったのと、腫れ(はれ)てもこなかったのでよかったですが、マジでビビったー。日本でもどこでも虫に好かれるこの体質はいつまでたっても変わらないようです。

そんなこんなでなんだかんだいろいろあった約12時間の車移動を経て、ついにモロッコ旅最後の目的地「マラケシュ」に到着しました!が、辺りはもう暗いので散策はまた明日。今夜はたくさんの観光客でにぎわうこの街で、美味しいものを食べて、ビールも飲みたいと思います!560kmの大移動、つかれました!!

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