セネガルを旅する⑥ セネガル出国!〜ダカール名物の渋滞と通貨と食文化〜

2019年5月14日、天気くもりのち晴れ。(※2023年4月更新)

セネガルを旅する

首都ダカールを起点に細かく移動したセネガルの旅後半でしたが、今日でいよいよラストになります。
4日間を首都で過ごすということで宿代が非常に心配なところでしたが、今回お世話になった宿Ngor International Hostelはなんと1泊750円という格安のドミトリー!
首都でこの値段で泊まれるのは本当にありがたかったです。
温水シャワーは水圧が弱いものの、Wi-Fiはそこそこ使えるし、何よりもオーナーさんがすごく親切でダカール観光に関することを丁寧にいろいろ教えてくれるんです。
場所は中心地からは離れていますが旅の拠点としては十分。
充実した時間を過ごさせてもらいました。
※2023年4月現在閉業中

さぁ、今日は最終日ということで、これまではセネガルの中でも有名な街や場所をおとずれてきましたが、ラストは少し冒険してみようかなと!
モーリタニアで出会ったフランス人の旅人クリストフがセネガルでオススメだと言っていた町へと向かうことにしました。
全く情報が無いのでどんなところなのかとても楽しみです。
しかしそれにしてもやはりお昼になってもこの渋滞。
セネガルは今日も大忙しです。

通貨「セーファーフラン」

ここで少しセネガルのお金に関するコトについて書きたいと思います。
まずはセネガルの通貨です。
「セーファーフラン」
という単位で、100円がおよそ450セーファーフランになります。
(2023年4月時点)
で、買い物をする時に困るのが、料金をフランス語で言われても理解できないこと。
私は指の本数で
「いくら?これで合ってる??」
とたずねるのですが、このジェスチャーは世界共通ではないようです。
結局わからずに多めの紙幣を支払い、おつりを見て料金を知るというのも一つのテクニックですが、ここで便利なのはやはりスマホですね。
電卓を渡すと、大抵の場合意味を理解してくれて金額を入力して示してくれます。
タクシーに乗る際には必ず
『乗る前に料金を確認』
した方がいいのでこの方法は使えると思います。

そしてセネガルの人たちはお金に対してすごくきっちりとしているんです。
たとえば、たった今、目の前で起きたこと。
現在ものすごい渋滞中で出発してから間もなく1時間が経とうかというところです。
が、なんと2kmも進んでいないというすごい事態。
それにしびれを切らしたバスの乗客の皆さん。
たまらずバスを降りるのですが、その際になんとお金を返金してもらってるんです!
これは日本だと当然かもしれませんが、一度払ったらお金は返ってこないものという私のアフリカの感覚からするとすごい驚きです。
バスやタクシーの値段についても地元のルールがしっかりと整っており、旅行者である私に対しても高い金額を請求してくるということがありません。
これは感動ポイント。

さらに、なんとセネガルでは支払いの際におつりをきれいに出したいのか、コインを使いたくないのかわかりませんが、日本人が55円の買い物をする際に105円出す的な感じで
「コイン持ってないの?」
と逆にたずねられるんです。
これには本当にビックリ!
この感覚でお金のやり取りができるのはかなり珍しい国だと思います。
海外では親切にコインを出したつもりが
「なんでコインなんか出してるの!?」
と迷惑がられてしまう場合がほとんどです。
日本と同じ感覚をもつセネガル。
ちなみに共通点を発見したんです。
日本とセネガルはお札の数字が同じで、一番上から
「10000、5000、2000(日本だともう普及してませんが)、1000」
という風に数字の感覚が似てるんです。
ちなみにセネガルにはそのさらに下に500があります。
こういう買い物の中で自然と数学的考え方は身につくんだなということを改めて感じたのでした。
写真はアフリカだとコンビニ的な働きをしているガソリンスタンドの売店で見かけたサンドイッチ。
フランス文化の影響を受けてか、相変わらずパンが美味しいのですが、見た目もまぁオシャレ!
菓子パンやケーキなどもついつい買ってしまいたくなるセネガルです。
※この時の私は知りませんでしたが、実はこのセーファーフランは西アフリカ8ヶ国で流通している共同通貨になります。セネガル独自の通貨ではないので覚えておいて下さい。

さぁ、まだ喜ぶには早いかもしれませんが、ようやく車が動き出しました。
ちなみに今日これから向かう先はかなりマイナーな場所なのでバス乗り場も無いとのこと。
なのでとにかくまずは
「聞く!」
これが大事です。
ミニバスを洗車しているお兄さんたちなら知っているだろうと思い声をかけます。
そしてこういう時に必ず聞き返してくれるのが
「フランス語?それとも英語?」
という質問なんです。
「ちゃんと話をするよ!」
と地元の人が前向きな姿勢を見せてくれるのはモロッコなどのフランス語の国に入ってからずっと続いています。
本当に感謝です。
洗車のお兄さんたちから今日は数珠つなぎに人が現れて私を助けてくれました。
お兄さんたちからそのボスのおじさん、警備のおじさんと続き

最後はキャッチの彼が目的地に向かう車を確保してくれました。
「助かった~」
そして誰一人としてお金を求めてこないんです。
こういう無償(むしょう)の親切には本当にありがたい気持ちでいっぱいになります。
「メルシー!!」

では、こうれいのセネガルのヒトモノコトをまとめておきます。

  • フランス植民地時代の歴史と共に生きる心やさしき人々
  • 乾燥地帯にありながらも緑豊かな国土
  • 街中でひときわ目立つ船やバス、女性のドレスなどのカラフルな色づかい

  • 素材の味を活かした美味しい伝統料理
    (個人的にはやはりヤッサポアソンが一番!)

今回はこれまでの国の中で一番移動距離が短く、国の東の方には全く行くことができませんでした。
内陸の様子はまたきっと違うのかなと思います。
ですが、とにかく色よし食事よし緑ありというとても過ごしていて楽しい国だなという印象が強く残りました。

さぁもう渋滞のために本当になかなか前に進めず。
時間的にもちょっと遅くなってしまい・・・。
そしてGPSを見ながら車の進む方向を見ていると・・・。
「あれ?もしかして??」
運転手に念のために目的地を確認すると

「君の目的地だと乗りかえが必要だよ」

的なことをフランス語で言われてしまいまして。
「よし、じゃあここでいいや!」
ということで下車。
着いたのは⑤「シンディア」という町でした。
完全に行き当たりばったりの目的地。
でも今日が最後ということで日も暮れかかってますが少し散歩することにしました。

どこにいても緑がある。
それがセネガルのステキなところです。
人も多くなく、ゆったりとした時間が流れる田舎町。
突然の訪問でしたが、こういう場所は自然と心が落ち着きます。

そしてやっぱりこちら!
首都から少し離れたのでまたマンゴーがそこら中にたくさん並びます。
ナイフがあればいくらでも買ってその場で食べたいところですが、旅中に刃物を持ってると飛行機で荷物を預けないといけないのでこれは断念。
さらに今はラマダン中なので外で堂々と食べるのも遠慮(えんりょ)しないといけませんからね。
でも、今日はセネガル最後だ!
ということで1個買っちゃいました。
おばちゃんに選んでもらった完全に熟したやつ。
完熟マンゴーゲットです!

そして時間はもう夕方5時。
町の中では日中の断食終了に向けて夕食やレストランの仕込みの準備が始まります。
この女性は魚をさばいていました。
ヤッサポアソンかチャブジェンか!
あぁまた食べたくなってくる!!

ということでまだ日没までもう少しですが夕食の時間に。
がっつり地元のレストランにおじゃましました。
女性のみなさんが4人くらいで仕込みをする中、まだ食べていなかったセネガル料理を注文!
それが

伝統料理「マフェ」

カレーのように見えますが、こちらは
「マフェ」
と呼ばれる、スパイスが効いたピリッと辛めのピーナッツソースをかけたご飯になります。
一口食べると、最初のインパクトがかなりすごいです!
ピーナッツがはっきりと感じられてその味におどろきます。
そして中には具材としてホルモンが入っていて、これもアクセントになりました。
が、正直に言いましょう。
あまり私の好みではなかった。
いつも料理に関しては
「美味しい〜!」
という言葉を多用していて、おそらく読者の方の中には
「本当に美味しいのか!?」
と疑問を持っている方もいるかなと思いますが、味に関しては常に本音しか書いていません。
美味しいものは美味しいと書きますが、そうでないものはちゃんとそれなりの感想を書くので信じていただければと思います。
マフェ。
最初は
「おぉ!」
という感動があるのですが、後半になると味に飽(あ)きてしまう感じでした。
ひたすらピーナッツなので。
まぁでもそれはこのお店だけかもしれませんので、おいしいマフェ情報があったら調べてみたいと思います。

伝統ドリンク「ビサップ」

そしてマフェといっしょにたのんだのがこちら!
先日も紹介したハイビスカスの花から作るセネガルの飲み物
「ビサップ」
です。
ペットボトルで半分凍った状態で出してくれました。

シャーベットのような感じで冷たく、そしてスッキリとしたさわやかな美味しさ!
アセロラジュースにも似てるんですが、この味はビサップでしか味わえない独特のものだと思います。
甘すぎないのでそれもまたゴクゴクいけちゃうポイントです!

そしてお店の方にお願いして、先ほど買ったマンゴーをカットしてもらいました。
いやー、ありがたい!
デザートにマンゴーをまるまる1個の食べられるこの幸せ。
たまりません!!
こうしてセネガル最後の夕食が終わりました。

そしてこのシンディアの町からすぐのところにあるのがセネガルの国際空港です。
次のアフリカ5ヶ国目はまたまた飛行機で向かうことになります。
そして以前空港で寝るのはもうキツイという話をしましたが、明日のフライトは朝6時ということで、またまた仕方なく空港で夜を過ごすこととなります。
「どうなることやら!?」
「そしてアフリカ5ヶ国目はいったいどこへ!?」
旅はまだまだ続きます。

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