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DAY14 モロッコを旅する④ 「絶景のサハラ砂漠の中にある村 メルズーガ」

2019年4月28日、天気晴れ。

フェズを8時半に出発する夜行バスに乗ってモロッコの大地を南下した一晩。窓の外は真っ暗ですが、バスの中からでも見える星たちのかがやきに胸が高鳴ります。そして、ここで海外のバス旅を経験したことがある人はだれもが知っていることを書いておきます。夜のバスは寒いんです。自分もこれまで何度も乗っているのでもちろんわかってました。が、これから向かうところを考えると、きっとあたたかいからだいじょうぶだろう!…と言う考えがあまかった。夜はどこだって寒い。このことを改めて学んだ夜行バス。バックパックの中にはダウンジャケットだってねぶくろだって入っているのに、預けてしまったからどうしようもない。この経験をもう二度と忘れないとちかう寒い夜をしのぎ、たどり着いた場所が⑤メルズーガという村です。

あたりは真っ暗。それもそのはずでなんととうちゃくしたのは朝の5時!予定より1時間も早く着いてしまったのは良かったのか悪かったのか。バスを降りる場所でこの町でお世話になるホテルの人にピックアップしてもらうことになっていたので、そのまま路上に座って待つことに。…犬がウロウロ。…これ、むかえにくるよね?…もし来なかったら…。はだ寒さと暗さで不安がつのりますが、今日の一日の行程は昨日「フェズの歩き方」を作ってくれたステキなオーナーの紹介してくれた友人がアレンジしてくれることになってました!「彼はいいやつだ!」とオススメしてくれた人なので、絶対に来てくれるはず!!そう信じて待っていると、バスとうちゃく予定時刻ピッタリにむかえにきてくれました。もうこれだけで心から感謝です!

泊まる場所はこの彼のホテルとは別なのですが、着いたらそこにはステキなソファーがあり、気づいたらそこで1時間以上気持ちよくねてしまっていました。夜行バスではあまりねれなかったので。そして起きたら彼が

「朝ごはんを食べますか?たまごとトマトのタジンでいいですか?」

えっ?あっ、もちろんいいです。

「飲み物はコーヒーでいいですか?」

あっ、はい。お願いします。

…何にそんなにおどろいているのか。もちろん、宿泊客でもない自分にこんな親切な対応をしてくれることもそうなのですが…。これ、全て日本語の会話です。カタコトの日本語を話すレストランの店員さんはこれまでもいましたが、彼は明らかに日本語を理解してりゅうちょうに話してるんです。どうしてそんなに日本語が上手なの?と聞くと、なんと彼は日本で仕事をしていたそうなんです。納得!日本人のモロッコ観光を手伝う仕事もしているらしく、電話がかかってくると「もしもし」から始まって日本語の会話をするからビックリ!そして、出てきた朝食のタジンがパクチーがきいてる本当にしみる味でビックリ!1時間の仮眠と美味しい朝食で一気に心も体も回復したところで、メルズーガをまんきつする一日がスタートです!!

絶景のサハラ砂漠の中にある村 メルズーガ

先ほどの地図を見てください。メルズーガはモロッコの南東に位置する村ですが、その色は大地の黄色。そう、ここは世界で一番大きな砂漠であるサハラ砂漠の中にある村です!モロッコといえばこのサハラ砂漠のイメージがありました。ですが、これまでの旅でモロッコ北部には豊かな緑があることを知りました。今日はいよいよ南部!ここはガッツリ砂漠地帯!!

午前中はドライバーさんにおねがいして、メルズーガの街を回りました。モロッコの黒人さんの音楽「ギナワ」を聞いたり、美しい砂漠が一望できる場所に行ったり!特にサハラ砂漠地帯を移動しながら生活する人々「ノマド」の住居はきょうみ深かったです。必要最低限の環境の中にしっかりと生活していくための工夫がたくさん!中でいっしょにお茶を飲ませてもらい、ついでにターバンも巻いてくれました。暑さや風から顔を守る役割があるとのこと。たしかに、今日一日だけでも顔がかなり日焼けしました。ちなみに、ウェルカムドリンクはミントや生姜の効いたティーを出すのが文化のようです。暑いけれどティーはホットです。でも美味しく飲めちゃう!これぞスパイスの力。

メルズーガの村を見て感じることは、人と砂漠が共存しているということです。先生が2年間生活していたナミビアにも「ナミブ砂漠」という世界最古の砂漠があります。ゆうだいな砂漠の感動的な美しさに心がふるえるのですが、ナミブ砂漠付近では人は基本的に生活をしていません。砂漠といえばわかるように、水は少なくて暑い気候のため、人が生活するにはあまり適さない環境です。なのでナミブ砂漠はその自然そのものの美しさというのが印象的でした。対して、モロッコのメルズーガのサハラ砂漠では、人々が家を建てたり、ノマドのように場所を変えたりしながら砂漠とともに生きる姿が見られます。この地に多く住むのはチュニジアの旅でも紹介したベルベルの人々。砂漠の気候に合わせて自分たちの文化や暮らしをつくってきたベルベル人の生きる力強さを感じさせられました。

午前中を終えて夕方まで少しのんびりしている間は、宿でお手伝いをしている男の子2人とソファーに座っておしゃべり。モロッコのこと、日本のこと、2人の学校のことなど、楽しく話をしました。2人は15歳。英語の勉強が好きだそうです。将来の夢は左のブライヒムが「サハラ砂漠のガイドさん」、右のモハメッドが「サハラ砂漠の地理学者」。2人ともこの地が好きなんだってことがすごく伝わってきました。明日からは30kmはなれた学校で一週間勉強。土日だけメルズーガに帰ってきてお手伝いしているそうです。すごく頼もしい2人に未来を感じました。

そして先ほども書きましたが、今日はこの人と出会えたことが本当にうれしい!!彼の名前はボハイク ユセフさんです。本当に日本語がペラペラな彼。会話していても「申し訳ありません」などのぜつみょうな日本語を正しく使うんです。東京で建築の仕事をしていたことがあり、12年間日本にいたとのこと。実は今回荷物置き&仮眠でお世話になったホテルの経営は彼の仕事ではなく、友人の代わりに手伝ってるだけだというのです。彼の仕事は今でも建築で、今日も村で建設中の建物を見せてくれました。そしてもう一つが日本人を対象にしたツアー会社!…そもそも、なぜ彼は日本に行ったのか!?

「モロッコに来る日本人が、旅行中に困ったり助けを求めてくる姿をよく見ました。だから私は助けたいと思いました。そして日本語を勉強しようと思ったので日本に行きました。」

日本人にモロッコを安全に旅してほしい。その思いが彼を動かす原動力になっていることに良い意味でしょうげきを受けました。こんなすてきな人がモロッコにいることをぜひ知ってほしいと思うと同時に、日本の英語教育にも彼のような「何のために言語を学ぶのか」という動機が何よりも大切であることを自分もふくめて理解しておかなければと感じます。だれかを助けたい、だれかのためになりたい。こんな風に思って一生けんめい日本語を学んで、それを今実際に使って、今日も3組の日本人旅行者のモロッコ旅行のツアーのサポートをしているユセフさんです。

「メディナは危ないので何かあったら連絡してください。」

モロッコ旅行に行く際はぜひ、彼の電話番号をメモして行ってください。ツアーも全部を組んでもらうこともお願いできますし、困った時に電話をすれば、日本語でやさしく教えてくれます!現地の人とのこうしょうも!日本人にモロッコを楽しんでほしい。彼の仕事の姿勢に大いに共感するとともにたくさんのことを学ばせてもらいました。出会えてよかった!!ちなみに、彼の会社「HAMADA TRAVEL」は「浜田さんの旅行会社」という意味ではありません。「ハマダ」というのは黒い岩の砂漠を意味する言葉です。こちら!

彼がなぜ会社の名前にこれを選んだのか。それは次に彼に会う時に聞いてみたいと思います。

ちなみに、メルズーガの村付近では、日曜日は電気がとまります。お昼の3時ごろから復旧するのですが、日曜日はATMも使えなくなります。今日はどうしてもお金を降ろす必要があったので、となりの町まで行ってきました。その途中で見つけたのがラクダ注意の標識!今までいろんな動物注意を見てきましたが、これは初めてでした。発見できてラッキー!

さぁさぁ、なんかもう自然と人とで心がいっぱいなメルズーガですが、本日のメインイベントはここから!今回ユセフさんにおねがいしてオーガナイズ(イベントの予約や調整のこと)してもらったのがサハラ砂漠をまんきつするためのアクティビティーです。それがこれだー!!

ラクダに乗ってサハラ砂漠の夕日を見に行ってきました!!その景色がこちら。

砂の丘と書いて「砂丘」といいます。この美しい砂丘は当然ですが人がつくったものではなく、この地に吹く風の力がつくりあげています。自然の偉大な力と、照りつける太陽のかがやきが生み出すそうだいな景色を、ラクダの背に乗ってゆっくり歩きながらたんのうする時間。たまりませんでした。

人生で初めて乗ったラクダ。かしこくてかわいくて乗り心地も最高でした。予想以上に背が高かったので、視点も高くなりサハラ砂漠がより大きく見えた気がしました。そして、ラクダがしゃがむ時がスリル満点。前足から曲げるので、ガクンと前のめりになるしゅんかんにドキッとしますが、何回もやっているうちに楽しくなってきます。

残念ながらきれいな夕日は見れず、じゃっかんの砂嵐に見まわれましたが、砂漠の新たな一面をはだで感じることができたのでよし!

そのあとはこのラクダツアーに参加した全員で夕食を。この旅で初めてたくさんの人といっしょにごはんを食べたり、そのあとはベルベルの伝統音楽を聞きながら夜を過ごしたりしました。日本人の観光客が多いらしく、先生のことを「日本人!」と呼ぶラクダガイドのお兄ちゃんたち。とても親切でていねいに接してくれる彼らのおかげで、とても楽しくこのツアーに参加することができました。それと、本当にいろいろな日本語を知っている彼ら。日本語にきょうみをもってくれていることが日本人としてうれしく感じました。そしていっしょにツアーに参加した様々な国から来た人たちも「あなた日本人なの?」から始まり「日本に行ったことがあるよ!」「日本に行きたいんだ!」「あなたが住んでるのはどんなところなの??」という会話で日本に関心を示してくれる方が何人も!自分が日本人であることを改めて認識すると共に、外国の人に対してしっかりと自分の言葉で日本を伝えられるようになることも大事なことだなと考えさせられました。これからこちらの方もがんばっていこうと思います。

サハラ砂漠で過ごす夜でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれの32歳。神奈川県横浜市出身。 2009年小学校の先生としての生活がスタート。 2015年から約2年間、青年海外協力隊としてナミビアへ。 2019年3月、先生として成長するために先生を辞める。 2019年4月からアフリカ54ヶ国訪問の旅をスタート。