2020年2月13日、天気くもり。
【二度あることは三度ある】
物事は繰り返し起こる傾向(けいこう)があるものだから、失敗を重ねないようにという戒め(いましめ)。
【三度目の正直】
物事は一度目と二度目はあてにならないが、三度目なら確実であるということ。また、二度の失敗の後に成功することをいう。
〈故事ことわざ辞典より〉
どちらにしても結果は3回目にしかわからないということです。つまりまずは3回やってみる!どっちに転ぶかはわかりませんが、とにかく失敗を恐れ(おそれ)ずに行動しないと何も始まらないということです。話は5日前のサントメ島の旅がスタートした先週土曜日(DAY147)に戻り(もどり)ます。
初日ということで首都サントメの街を思いっきり歩き回ったこの日。サントメはそこまで大きな街ではないので1日あれば歩いて一通りグルッと回ることができます。そして、早速この先の旅のことを考えて大使館の場所もチェックをしておこう!ということでやって来たのは第一希望の赤道ギニア大使館です。土曜日だったので大使館は開いていませんでしたが、とりあえず場所がわかったのでこれで後日すぐに来ることができるぞと。そして実はこの赤道ギニア大使館のすぐ近くに気になる場所がありました。地図で確認して行ってみると…やはり!とっても立派なサッカー場が!!そしてその隣(となり)には
FIFAの旗(はた)発見!!キターーー!!これはもう間違いないやつです。アフリカ54ヶ国制覇の旅と同時にすすめているアフリカ54ヶ国のサッカー代表ユニホームを全て揃える(そろえる)という完全に自己満足な企画。この日首都サントメを歩き回ってわかったことが一つありました。それは、この国はユニホームが売ってない!!ということです。これまで20枚以上のユニホームを集めてきたことで培(つちか)われた私の身につけたユニホーム探しのセンス。そのセンスを駆使(くし)して街中を探し回りましたが、全く反応しないんです。これはまいったぞと。そして最後の頼みでやって来たこの場所になびくFIFAの旗!!ここだ!ここしかない!!ここも土日は休業のようで閉まっていたので後日来ることにしたのでした。
そして火曜日(DAY150)です。あの朝一からプリンシペ島に行けないことが決定した火曜日です。プリンシペ島行きの飛行機のチケットが取れず、赤道ギニアのビザは取得できず。うまくいかないことが続いてからの!そのあとやって来たのはあのFIFAの旗なびく「Centro Nacional de Futebol」という施設でした。今日は開いてます!人もいるぞ!!ということで早速おじさんに声をかけます。ユニホームがほしいんです!!
「ココには無いよ。あそこに行けばあるかもしれない。(地図アプリを見ながら)えーっと場所は…。よし、この彼が車で送っていくよ。」※おじさんがポルトガル語で話していたことをおそらくで訳しています
ホントですか!?オブリガーーード!!ついに手に入るぞーーー!!なんと本当に車で送っていただきやって来たのは何度も通っていた道沿いにあるいくつかのお店が入っているエリアでした。
その中にあるこちらの「Qua Tela」というお店にある!ということで入ってみると
サントメ・プリンシペならではのお土産が買えるオシャレなお店です!そして国旗の描(か)かれた帽子(ぼうし)やTシャツなどもありました。しかし。ユニホームは無かった…。そして先ほどのおじさんが言っていた「ココには無いよ」という言葉がよみがえります…。ココに無くて、ここにも無い。つまり。これは。完全に。詰み(つみ)です。サントメ・プリンシペのユニホームは手に入らないという現実が突(つ)きつけられたのでした。
いやまだ諦め(あきらめ)ない!!ココには無いと言われましたが、希望はココにしかないんです!!ということで車で送ってもらった道を再度歩いてまたまたこの場所にやって来ました。しつこいと言われても構いません。アフリカ54ヶ国のユニホームを揃えたいんです!!先ほどとはちがうおじさんに声をかけます。ユニホームがほしいんです!!今度は嘘(うそ)じゃないです!!これまで集めた各国のユニホームの写真を見せて本気度もアピールしました!!
「明後日。木曜日のこの時間にまた来なさい。」
そして迎えた本日でした。何回同じ写真を載(の)せるんだ!?と言われてしまいそうですが、これが3度目の訪問です。そう、3度目!いよいよ今日で決まります。はやる気持ちを抑え(おさえ)きれずに約束の時間よりも早く来てしまったので、警備さんの部屋で待たせてもらうことにしました。
「ユニホームは無いんだよ!」「ビールをおごってくれ!」「彼は今日は来ないよ」的なことを何度も警備のおじさんに言われましたが、とにかく先日の彼を信じて待つことにしました。途中でお祈り(いのり)をして回っている女性たちがやってきたり、そのお祈りの中に日本語のパートがあって驚(おどろ)いたりといろいろありまして、さぁいよいよ約束の時間になりました。
来てくれたんです。ちゃんと約束の時間に!そして建物の中に初めて入りました。彼が鍵を開けて入った部屋がコチラ。…すごく良い部屋に通されました。そして彼はゆっくりと話し始めました。
「これを私から受け取ったと言ってはいけないよ。外できるのもだめだ。それが約束できるかい?」
はい!もちろん!!!!ということで三度目の正直で、サントメ・プリンシペのユニホームをゲットしました〜!!チョーーー嬉しい!!本当に信じて良かった〜!!そしてこのおじさん。失礼ですが一見ただのおじさんなんですが、なんとサントメ・プリンシペ代表のテクニカルディレクターという役職の方なんだそうです。このあとモロッコに会議で行くんだ!と言ってサヨナラをしたおじさん。こんな出会いがあるんだとただただ感謝でした。また忘れられない一枚を手に入れました。オブリガード!!
誰得(だれとく)情報でしたが、ここまで書ききることができて私は満足しています。ただ、これで終わっては本当にただの欲しいものが手に入りましたというお知らせなので、しっかりサントメ・プリンシペ旅の役立つ情報も書いておきたいと思います。サントメ・プリンシペのSIMカードについてです。この国は自国の通信会社「CST」がネット関係を全て担って(になって)います。
とにかくオシャレなCST!街の中心にある店舗(てんぽ)に行き、SIMカードが欲しいと伝えるとパスポートの確認のみですぐに手に入れることができます。
SIMカードまでやたらオシャレなCST!お値段は80ドブラ(約380円)と、他の国に比べると少しお高めですが、このスタイリッシュなデザインに免じてよしとします。その場で使用したいデータ容量を900MB、3GB、6GBから選んでチャージすることもできます。ちなみにら900MBで110ドブラ(約530円)です。
ということでユニホームゲットがあまりに嬉しすぎて明日次のアフリカ22ヶ国目に行くというのに今日になって勢い(いきおい)でSIMカードを買ってしまった本日。外に出してはいけないユニホームがリュックの中に入ってるというのがすんごく嬉しくてずっとニヤニヤしながらその後ずっと街を歩いていました。そしてお腹も空いたので以前紹介したアートギャラリーに併設(へいせつ)されたレストランでご飯をいただくことに!
サントメ・プリンシペに来てから魚ばっかり食べてますが、やはり島国の魚はハズレがありません。実は先日牛肉をいただいたのですがまぁ残念な感じで…。島国に来たら魚!これは間違いありません。そして付け合わせはやっぱりバナナ!ここのバナナは輪切りを揚げた(あげた)タイプでこれまたホクホクで美味しかったです。いやー、もうサントメ島に思い残すことはありません!やり切りました!!
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