セーシェルを旅する⑤ アルダブラゾウガメの楽園「キューリーズ島」〜プララン島から行く日帰りツアー〜

2019年8月16日、天気晴れ。

セーシェルの歩き方

プララン島の滞在は本日で3日目!ということで、まずはお世話になったこちらの宿La Residence D’Almeeの紹介からスタートです。既に説明した通りとにかく宿代が高いセーシェル。バックパッカー的にはかなーりきつい出費が毎日続くわけですが、この国では野宿は法律違反になるのでここ仕方がないと割り切るしかありません。いくつかのホテル予約アプリを駆使(くし)してとにかく一番安い宿を探します。そして見つかったのがこちらの宿!1泊約9500円でも一番安い宿でした。

セーシェルの宿は基本的に家族やカップル向けなので、部屋が広いのはもちろんですが、キッチンもしっかりついています。今回はこれが大活躍!宿代を削(けず)ることはできませんが、食費は削れるぞということで、セーシェルに来てからは自炊(じすい)を続けています。本当は外食したいのも山々ですが…時には我慢も必要だということです。

こちらの宿はオープンしてからまだ1年も経っていないとのこと。オーナーはとても親切なご夫婦で、これからレストランを併設(へいせつ)したり部屋数を増やしたりしてもっとたくさんの観光客を呼びたいとおっしゃってました。※2022年現在は完成済みです。立地もよく、安くて、そして何より居心地が良いこちらの宿。これからますます人気が出るだろうなと!今晩も泊まりたかったのですがすでに予約がいっぱいでした。ということでチェックアウトをして本日も行動開始です!!

さぁ、やってきたのは早朝の海。本日はツアーに参加します!ツアーとなるとお金もかなりかかるのでどうしようかと迷うわけですが、やはりプララン島に来たからにはここはケチケチしてはいけないところ。本日向かうのはプララン島の北に位置する「キューリーズ島(Curieuse island)」です。

☆マークのアンセ・ボルバート(Anse Volbert)の海沿いのレストランや宿などに行くとツアーを申し込むことができます。

豊富なマリンアクティビティーが楽しめるプララン島。その中でもボートに乗って近くの島を巡るツアーはかなり人気なので、事前予約が必須(ひっす)です!そして今回選んだキューリーズ島とサン・ピエール島(St. Pierre Island)巡りはその中でもおそらく一番人気のツアーになります。料金は1150セーシェルルピー(約9100円)。昼食も入ってこのお値段なので、ツアー料金は比較的良心的です。私はda Lucaというレストランで予約しました。ツアーのスタート地点もこのレストラン。集合は朝8時半です。

ということで、ビーチからボートに乗り込み出発!キューリーズ島にはわずか10分ちょっとで到着です!!

⑥キューリーズ島

Curieuse Island is a small granitic island 1.13 sq mi (2.9 km) in the Seychelles close to the north coast of the island of Praslin. Curieuse is notable for its bare red earth intermingled with the unique coco de mer palms, one of the cultural icons of the Seychelles, only growing on the two neighboring islands.Wikipediaより】

キューリーズ島の日本語の説明がないので英文を引用しました。大事なことは昨日プララン島で見たココデメール(フタゴヤシ)がここキューリーズ島にも生息しているということ!セーシェルの中でもプララン島とキューリーズ島にしか生えていないココデメール。国のシンボルになっているこのヤシの木を見ることができるのはこの2つの島だけなんです。なので今日もココデメールを見にやってきました!…というわけではないんです。この島は国立公園なので入島料40セーシェルルピー(約300円)を支払いましていざ、島の中に入ると

じゃん!なぜかWikipediaの文章では全く触れられていないこのカメの存在!キューリーズ島はセーシェルの固有種であるこのカメの生息地になっているんです!

アルダブラゾウガメ

アルダブラゾウガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科アルダブラゾウガメ属に分類されるカメ。アルダブラゾウガメ属の模式種。セーシェル(アルダブラ環礁)固有種。セーシェル国内ではCuriuese島・Fregate島などのセーシェル諸島、国外ではタンザニア(ザンジバル諸島Changuu島)、モーリシャス(モーリシャス島)仏領レユニオンなどに移入。【Wikipediaより】

アルダブラゾウガメというこちらの大きなカメ。カメ界の中でも非常に有名なこのカメは、日本でもその姿を見ることができる動物園があります。そのルーツはセーシェル!

ここキューリーズ島はこのアルダブラゾウガメの保護区になっています。島にはアルダブラゾウガメがたーくさん!!

そんなアルダブラゾウガメのことを教えてくれるのはとても元気なガイドのお姉さんです。とにかく長生きの彼ら。この彼で175歳!ここにいるカメで一番の長老は252歳だそう。話ができるなら彼らが生きてきた世界の歴史を教えてほしいくらいです。ちなみにオスかメスはお腹の膨(ふく)らみや甲羅(こうら)の形を見て判断できます。

楽しみにしていたエサやりタイム!ムシャムシャと葉っぱを食べる姿がまぁ〜カワイイ!!といってもこの子の方が私よりずっと年上なんですがね。

こちらが子どものアルダブラゾウガメ。かわいい〜!!小さくても一生懸命動くその姿がもうたまりません。

アルダブラゾウガメを見るのは実はこれが2度目!以前、タンザニアのザンジバル島に訪れた際にアルダブラゾウガメの存在を初めて知りました。なので今回はそんな彼らのホームにおじゃましたような気分です。ココデメールと並んでセーシェルのシンボルとなっている彼ら。観光客の相手は大変かもしれませんが、これからものんびりゆっくり長生きしてもらいたいと思います。いやー、かわいい!!

島内トレッキング

アルダブラゾウガメと触れ合ったあとは島の中をトレッキング!高低差はそこまでなく、道もちゃんとしているので散歩気分で楽しめます。

ここからはカメではなくカニゾーンのスタート!

足元を見ると小さなカニが。色鮮やかなカニは見つけやすいですが、

基本的に見つけづらい!!ガイドのお姉さんが「コジマ!見えるか!?」と声をかけてくれるのでなんとか気付けますが、えっ!?どこ!?の連続。ちなみにこの写真には10匹以上のカニが写っています。

カニ探しをしたり、植物の豆知識などを教えてもらったりしながらのトレッキングは探検気分!自然の景色もたっぷり堪能(たんのう)しながら歩くことおよそ1時間。

クレオール料理

ゴール地点ではボートで先回りしていたドライバーさんたちがすでにお昼ご飯の準備をしてくれていました。よっしゃ〜!なんてったってこれがセーシェルに来てから初めての本格的な外食!!それが島で食べるバーベキューというなんとも贅沢(ぜいたく)な感じで、もう我慢できません!!

魚〜!!ここは島国セーシェル。とんでもなく美しい海に囲まれた国の魚介料理が美味しくないわけがない!!

久しぶりのガッツリ飯。…美味しすぎました〜!!異なる文化が混ざり合って生まれた独自の「クレオール」と呼ばれる文化を持つセーシェル。醤油(しょうゆ)に似た食文化かあるこの国の料理は日本人の舌にも合う味付けです。おかわりもできて大満足!!

シュノーケリング

お腹もいっぱいになったところで、午後はボートに乗ってこれまた近くのサン・ピエール島へ!となるはずだったのですが場所を変更。やって来たのは海のド真ん中。シュノーケリングができるスポットに到着!…が、泳ぐのが苦手な人間にとって陸地から遠く離れたポイントに放り出されるこのシチュエーションは本当にキツイんです。…怖い。ただ、ライフジャケットはプライドが許さない!必死になればなんとかなる理論を自分に言い聞かせて、いざ入水です!!

まぁ〜すごい!!頑張って泳がなくても魚がそこら中にたーくさん。もちろん常に不安と隣り合わせのシュノーケリングです。この瞬間もドキドキしながら泳いでいるわけですが、それでもこの魚の世界を見れるなら何度だって勇気を出して海に潜(もぐ)れちゃいます。もちろん無理はしない範囲で!

シュノーケリングで魚もたくさん見て、大大大満足だった今回のプララン島から行く日帰りツアー。コスパ的にも1万円を切る値段でこの内容というのはかなりお得です。予定されていたサン・ピエール島はここ最近波が強く魚があまり見られないということだったので、先ほどのポイントに変更したとのことでした。ちなみにこちらがサン・ピエール島。非常に小さいこの島ではスキューバダイビングがオススメだとか!プララン島周辺にはまだまだ魅力的な島がたくさんあるようです。

ということでプララン島に戻ってきました。8時半に集合して、解散は15時半。7時間のセーシェルの大自然を満喫できる楽しいツアーでした。夕方になるとアンセ・ボルバートのビーチには人がたくさん!

帰ってきたのにこれまた美しい海が目の前にあるという夢の国状態がずーっと続くセーシェル。現実はどこへやらという感じになるわけですが、そんな旅もいよいよ残すところあと3日となりました。明日はいよいよプララン島から移動です。まだ見ぬセーシェル最後の島へと胸を高鳴らせながら、今夜も自炊でお金を節約したいと思います。

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