アフリカ22ヶ国目「赤道ギニア」入国!〜まさかのビザ無しで入国したキセキの話〜

2020年2月17日、天気くもり時々雨。

赤道ギニアのビザ

さぁ、サントメ・プリンシペをあとにしていよいよこれから向かうのはアフリカ22ヶ国目の国になります!ですが今回はその前に、乗り継ぎ(つぎ)のために間に一つ国を挟む(はさむ)ことになっています。実はこれがまだ訪れていない「赤道ギニア」という国なんです!せっかく寄るんだったらそのまま旅をすればいいのにと思われるかもしれません。ですがこの国の入国にはビザが必要で、さらにそのビザの取得が少し大変だという情報を手にしていました。調べた中にはビザ代が8万円もしたという話もあり、これはなんとかもっと安く手に入らないかなぁと思い、先日サントメプリンシペの赤道ギニア大使館を訪ねたわけです。しかし、在住者でなければビザは発行できないということで残念ながらビザ取得ならず。ということで今回赤道ギニアにはビザが無いため入国はできません。乗り換えのために空港に一泊(いっぱく)するだけの通過国となります。まぁそれでも空港の雰囲気(ふんいき)を感じれるということでワクワクしていたら…あれ?まだ離陸(りりく)してから1時間も経っていないのに着陸態勢(たいせい)に入ったよ!!?えっ!?どういうこと??

なんと前回訪れたガボンの首都リーブルビルに戻って(もどって)きていました。着いてからmaps.meのGPSで居場所(いばしょ)を確認してその事実を知ったのでビックリ!3日ぶりに飛行機が飛ぶというだけでもう安心しきってましたが、ルートの確認はしていませんでした。ここリーブルビルを経由(けいゆ)して赤道ギニアに向かう便だったようです。リーブルビルで降りるお客さんやここから乗ってくる方の搭乗(とうじょう)が完了するのを飛行機に乗ったまま待ちます。

コロナ禍の飛行機旅

そしてリーブルビルの出発を前にフライトアテンダントの方から赤道ギニアの入国書類を受け取りました。トランジット(乗り継ぎ)のみですが提出(ていしゅつ)が必要とのことだったので記入をしていると…!!なんで2種類あるのかなぁと気にはなっていたんです。しかもホッチキスでわざわざ留(と)めてある書類の記入というのは初めてでした。

A4の紙2枚にわたる用紙は2020年2月時点で中国を中心にアジア地域で深刻な問題となっているコロナウィルスに関する調査書だったんです!まさかこんなところで「coronavirus」の文字を見るとは思ってもいなかったのでビックリしました。今回の旅で訪れたガボンやサントメ・プリンシペの入国の際は一切コロナウィルスに関する調査はありませんでしたが、赤道ギニアは念には念を入れてもうこのように予防策を取り入れています。コロナウィルスが世界レベルの大問題になっているんだということを実感した瞬間(しゅんかん)でした。

コロナウィルスのこともあり、これはちょっと赤道ギニアに着いたら面倒(めんどう)なことが起きるかもしれないなぁと心配になりますが、特に何かができるわけでもないので飛行機が着陸するのを待つのみです。そしてここでなんと機内食が!!このリーブルビルと赤道ギニア間のフライトはそんなに距離がないのでおそらく無いだろうと思っていたところに出てきたのでまぁ嬉し(うれし)すぎました。サントメ島で飛行機を待っていた3日間はいつでも出発できるように無駄(むだ)にお金を換金(かんきん)せずに残っている現金のみで過ごしていたのでまぁ質素な食事をしていました。そんな空腹のところにハムチーズサンドの登場!!沁(し)みました〜。

赤道ギニア着陸

そして飛行機に乗ることおよそ1時間。赤道ギニアの首都マラボの国際空港に到着しました!とりあえずここまで来れたことにホッと一安心です。そしてすぐに切り替え!ここで私が必ずやらなければならないことがありました。本当は3日前にこの空港から飛行機に乗るはずでしたが、フライトキャンセルによりそれがかなわず。なのでその代わりの飛行機を用意してもらう必要があるわけです。ということで早速(さっそく)空港の方に事情を話します。この国はスペイン語なのでこれまたコミュニケーションが難しい(むずかしい)ですが、ここは気持ちで伝えるしかありません。なんとなくわかってもらえているような感じで、私のパスポートをバトン代わり渡してスタッフさんが次々と入れ替わり。最後は今回利用しているCeiba航空のスタッフさんまでつながりました。

ここで待ってるように!と言われて通されたのは搭乗ゲート。よし、ここまで来た!!これで航空会社のスタッフさんがチケットを用意してくれて、明日の朝のフライトでアフリカ22ヶ国目に行けるぞ〜!!よっしゃーー!!ちなみに心配だったコロナウィルス関連の聞き取りなどは全くありませんでした。

それからロビーで待っているとまた別のスタッフさんがやって来て明日出発するということを教えてくれました。いやー、本当にこれで行けます。良かった〜。で!これだけでスタッフさんの話は終わりませんでした。スペイン語なのでわからなくてもとりあえずウンウンと頷く(うなずく)ことしかできないのですが、彼も私にわかるように簡単(かんたん)な英語やジェスチャーを交えながら何かを伝えてくれるんです。聞き取れた「ホテル」という言葉。そして手をつかった「行って戻ってくる」という動作。え?ホテルに行って空港に戻ってくる??とてもありがたい話ですが一つ問題があります。

「私はビザを持っていません!!!!」

だから入国できないと必死に伝えます。もし入国したら不法入国ですから捕(つか)まってしまいます。だから無理です!が、しかし。彼は言うんです。

「問題無い!大丈夫だ!!」

ウソでしょ!?いいんですか!?そりゃ入国できるんだったらしたいですが…本当にいいんですか!?本当の本当にいいんですか!!?

赤道ギニア入国!?

いいんです!!!!ということで、なんと赤道ギニアの空港の外に出ちゃいました!!入国審査は一切受けず、用意してくれたドライバーの彼のあとにトコトコとついていったらあっさりと外に出ちゃいました。もうドッキドキです。いきなりそこら辺でビザチェックを受けて不法入国がバレて捕まるのではないかとヒヤヒヤ。ですがそれよりも喜びの方が上でした。

空港で一夜を過ごすだけと思っていた赤道ギニア。ビザが8万円もする赤道ギニアに。そのギニアの地に今足を踏み入れてる自分!特別措置(そち)ですが、気持ちはもう赤道ギニア入国!!ウォーーーー!!興奮(こうふん)冷めやらぬ中、まずはホテルへ向かいます。

赤道ギニアの夜の道路を走っていることや、ドライバーの彼の車がトヨタの高級感溢れる(あふれる)レクサスだったことにも感動が止まらず。

そしてホテルに着いてその感動は頂点に達しました。えっ?ここ!?

ウソでしょーーーー!?なんだこれは!?夢か??赤道ギニアの空港に到着してからあれよあれよと流れに身を任せていたらなんと今はこんなにステキなホテルの部屋にいるんです!!もうスゴすぎて自分でもよくわかりません。そしてなんとドライバーの彼からもう一つとんでもない情報を伝えられたのです。紙に数字を書くドライバーさん。この時間に迎え(むかえ)に来るから!と。

「16だ!シックスティーンだ!いいか?16だぞ!!」

16って、16ですよね?夕方の4時ってことですよね??「いいか?」ですって?

いいよーーーーーーーーー!!良すぎるよ!!完全に明日の朝発の飛行機だと思っていた私。このホテルで寝(ね)るだけ寝てすぐに空港へ戻って出発!だと思っていたんです。それがなんと明日の夕方の4時に迎えに来るというんです。…旅、できちゃうじゃん!!マジかーー!!サントメ島での3日間の滞在延長のあとに待っていたまさかまさかのとんでもないサプライズ。ということで明日は赤道ギニアを旅しちゃいます!!

これはキセキです。

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