アルジェリアを旅する⑤ 知っておきたい豆知識 〜お金/食文化/オススメツアー会社〜

2023年6月18日、天気晴れ。

アルジェリアを旅する

アルジェリア東部コンスタンティンから首都アルジェに帰ってきた昨夜。
短い滞在でも訪れた街は全てが大切な場所になるもので

「ただいま」

と思えるのがなんだかとっても嬉しいことです。

そして迎えたアルジェリアツアー最終日。
予定には

『空港へ送る』

とだけ書いてある本日は、迎えの車が来るまでは完全にフリー!
滞在期間中最初で最後の自由行動ができる日になります。
もちろんツアー会社のFancyellowには感謝の気持ちでいっぱいですが、やはりどうしてもパッケージ型の決まった旅というのは性に合っていないところもありまして。
好きな時間に、好きな所に行ける!
これぞバックパッカー一人旅の醍醐味です。

ということで最後にアルジェの街を散策スタート。
これまで書くことができなかったアレコレを少しずつ紹介しながら進めたいと思います。

コーヒー文化

どこの街でも少し歩けばそこにオシャレなカフェがあるアルジェリア。
ホテルのビュッフェにもコーヒーマシンが設置されているように、この国ではコーヒーが非常によく飲まれています。

ツアーでお世話になったドライバーやガイドのみなさんも、朝の挨拶を終えると二言目は

「コーヒー飲まない?」

またしばらくすると

「コーヒーはどう?」

とカフェのお誘いをしてくれるんです。

アルジェリアのコーヒーはエスプレッソが定番。
小さいカップにちょびっと入ったコーヒーをみなさんゆ〜っくり時間をかけて飲みます。

「えっ?まだ入ってるの!?」

と驚くぐらい本当にチョビチョビ飲むのがアルジェリアンスタイル。
ちなみにコーヒーはブラック派の私ですが、エスプレッソはそのまま飲むと酸味を強く感じるので砂糖を入れた方が美味しいです。

こちらは首都アルジェのガイドをしてくれたザキさんが連れてきてくれたFÉMOKA COFFEE
メインストリートにもたーくさんのカフェがあるアルジェですが、細い路地を入った所にあるこのお店のコーヒーがベストだそうです。
豆へのこだわりが感じられるお店で、独自にブレンドした香り豊かなコーヒーをいただくことができました。

街中を走る路面電車

首都アルジェにはとてもキレイな地下鉄が走っていることは既にお伝えしましたが、なんと路面電車も走っているんです。
北アフリカのチュニジアモロッコに続き、アルジェリアでも登場した路面電車。
もちろんバスやタクシーなどもあるので、北アフリカの旅では移動手段に困ることはありません。

さらにアルジェリアのスゴいところは地方都市にも路面電車が走っていること。
なんと岩の上にできた橋の町コンスタンティンでもその姿をお見かけしまして。
路面電車専用の橋までかけられているのにはビックリです!
ただ今回の旅では利用する機会がなかったのが残念。
次回への楽しみに取っておきたいと思います。

硬水のペットボトルウォーター

さぁ、あまりに素晴らしすぎて非の打ち所がなかった今回のアルジェリアツアー。
入国してから今日まで何一つ大変だったことは無く、治安の心配も忘れてしばし羽を伸ばさせてもらいました。
が、一つだけ。
あえて一つだけ言わせていただきたいことがあります。
それは・・・

「水の味がなんかヘン!」

なんです。
水道水ではなくペットボトルの水なんですが、個人的にな〜んか違和感がある味で。
そこで思い出したのは『硬水』を代表するペットボトルウォーター「エビアン(evian)」。
とっても似てるんです。
そこで調べてみると、水1000mL中に溶けているカルシウム&マグネシウムの量によって水の硬度というものは決まるそうで、計算方法は

硬度=(カルシウム量mg/L×2.5)+(マグネシウム量mg/L×4)

で出ます。
硬水に分類されるのは1Lに301mg以上の鉱物(ミネラル)が含まれる水です。
・・・すみません、何を急に科学的なことを語り出してるんだと思われるかもしれませんが、個人的に激アツポイントなので続けさせていただきます。

エビアンホームページより

エビアンは
カルシウム80mg/L
マグネシウム26mg/L
(80×2.5)+(26×4)=304
ギリギリ硬水となります。

ifriホームページより

そして気になるアルジェリアの水。
例えばコチラのifriというペットボトルウォーターは
カルシウム99mg/L
マグネシウム24mg/L
(99×2.5)+(24×4)=343.5
出ました、エビアン越えの大記録です!!

もちろん一つだけでは根拠が薄いので他のも調べます。
もう計算式は書きませんが、アルジェリアで人気のAriafという水は脅威(きょうい)の364mg/L!
はい、結論が出ました。
アルジェリアのペットボトルウォーターは硬水なんです!
これまで旅してきた他の国では一度も感じたことのなかったこの違和感。
その正体が数値としてはっきり出たのでスッキリすると同時に、自分は硬水が苦手なんだということを知れて面白い学びになりました。

【要注意】お金事情

まさか水について熱く語ることになるとは思ってもいませんでしたが、最後は大事なお金の話です。
実はお金に関して気をつけないといけないことが何点かあるアルジェリア。
幸運なことに今回の渡航に際し事前に現地在住の日本人の方に連絡をいただき、イロイロと教えてもらうことができました。
押さえるべきポイントは、アルジェリアでは

『クレジットカードがほぼ使えない』

ということです。

支払いで使えるのは高級店のみで、街中にあるATMではお金を引き出すことができないそうで。
なんなら機械からカードが出てこないというトラブルも発生しているとのこと。
ということでアルジェリアに来る際は現金を持参!
それもドルではなくユーロがベストです。
私も教えていただいた通り、今回は大量のユーロを準備してきました。

しか〜し!
ツメが甘かった。
ツアーの費用は高額なのでクレジットカード払いができると思っていたのですが、現金でしか払えないとのことで慌てて手持ちのユーロを数えますが・・・足りない!!
実はこの事態が発覚したのはアルジェリア入国初日。
そこからずーっと気にはしていたもののツアーを楽しみすぎてつい後回しにしちゃっていまして。

気付いたら今日、出国日当日でした。
なのでアルジェリアで過ごす最後の時間はクレジットカードが使えるATMを大捜査!
雲一つない快晴のアルジェの街を汗だくになりながら歩き回り。
聞き込みなどもしながら探し続けること1時間。

結果的に日本のクレジットカードも利用できるATMを見つけて無事にお金を引き出すことができました〜!
アルジェの中央郵便局へ通じるメインストリートにあるBNP PARIBAS銀行です。
これでツアー費用もちゃんと払えるのでホッと一安心。
ただ、やはり何があるかわからないのでアルジェリアに来る際は十分なユーロの準備を忘れずに!

アルジェリアの通貨はアルジェリアンディナール。
2023年6月現在は1000ディナールが1000円ちょっとなのでとてもわかりやすいのが特徴です。
ただアルジェリアンディナールをユーロやドルに換えることはできないので、換金は計画的に!

お金の心配がなくなったので恒例のサッカーユニホームも安心して購入することができます。
アルジェリアはアフリカ屈指のサッカー強豪国!
首都にはサッカー用品店がたくさんあり、簡単にユニホームをゲットすることができます。
かなり本格的な一枚をゲットできて大満足です。

食文化

そんなこんなで気が付くとお昼過ぎ。
空港へと向かう時間が着々と近づいてくる中、最後にアルジェリアの食納めです。

美味しそうなパンが並ぶベーカリーに出会えるのはフランス植民地の歴史をもつ国の特権。
味はもちろんのこと見た目も色鮮やかで、思わず気分が上がります。
さらに注文したサンドイッチはその場でトーストしてサクサク&温かい状態で提供してくれるんです。
なんという幸せ〜!

カフェやパンなどのフランス食文化も楽しめるアルジェリアですが、北アフリカならではの伝統料理も外せません。
コンスタンティンで訪れたのは家庭的なアルジェリア料理をいただけるレストラン。
ここで出てきたものがなかなかの衝撃で

まずはこちら。
なんと春巻の登場です!
「ブレック」という名前のジャガイモとひき肉が入ったコロッケのようなこの春巻き。
味はみなさんの想像通りですが、そこにパリパリ食感が加わることでこれがクセになります。

北アフリカならではのタジン鍋を使った料理も!
こちらはオリーブのタジンです。
オリーブ好きの私にはたまらない一品ですが、温かいスープでいただくというのはこれが初めて。
少々不安もありながらとりあえず一口食べてみると・・・

「ウマイ!!」

オリーブの塩気がやさしい味のスープによく合うんです。
新たな食の発見に食べる手が止まらず!
あっという間に完食してしまいました。

レストラン「SAPORI」

全体的にやさしい味付けで日本人の舌に合うアルジェリア料理。
バリエーションも豊富で食に飽きさせられることがないのはさすが歴史ある北アフリカです。
そして中でも一番衝撃を受けたのは首都アルジェでいただいた

この一皿!
麺を使ったアルジェリアの伝統料理「レシュタ」です。
まさかアフリカに麺料理があるとは考えもしていなかったのでビックリ!
しかも盛り付けも美しすぎて・・・こんな料理見たことないぞ〜と興奮が抑えられないままいざ、実食!!

柔らかめに茹(ゆ)でられた麺にはあとがけで入れる鳥の出汁が効いたスープがよく絡(から)み、じっくり煮込まれた鶏肉と野菜は口の中でトロけ・・・

「なんじゃこりゃ〜!!」

アフリカの食のイメージを覆(くつがえ)すアルジェリアのグルメの世界。
実は自然や世界遺産だけでなく、食にも連日感動しっぱなしだったのでした!

ツアー会社 Fancyellow Travel Services

しっかり最後まで観光を堪能(たんのう)したところで、約束通りの時間にホテルに迎えに来てくれた車。
乗り込むと一気にアルジェリアの旅の終わりを実感します。
いやー、本当にステキすぎる国でした。
世界遺産や美しい景色ももちろん素晴らしいのですが、何よりこれほどストレスフリーで心ゆくまで旅を楽しむことができるのがアフリカでは本当に貴重で。
極度に観光地化されていないからこそのありのままを感じることができるアルジェリア
そして忘れていけないのが5泊6日のツアーをアレンジしてくれた旅行会社Fancyellow Travel Servicesの存在です。

空港へ行く前に最後に事務所に行ってご挨拶。
ビザ取得に向けて動き出した半年以上前から今日まで、大変お世話になりました。
日本人向けの旅行アレンジに特にチカラを入れているみなさん。
アルジェリアへの旅行を計画する際は是非利用してみて下さい!

ちなみに彼がFancyellowの社長オマールさん。
さよならの前にエスプレッソをご馳走していただいちゃいました。
ココロが温まる幸せな一杯。
固い握手で再会を誓(ちか)い、いざ空港へと向かいます。
メルシーボークー!!

空港での手続きも非常にスムーズに進み、出国スタンプが押されるとこれにてアルジェリアの旅が終了。

「もっといたいよ〜!!」

という思いもある半面、新しい旅が始まることへのワクワクも同じくらいありまして。
飽(あ)きることなきアフリカ54ヶ国を巡る旅。

アルジェリアの大地に別れを告げて、いざ次の国へと向かいます。

「またね、アルジェリア〜!!」

と心の中で叫んでいたわけですが、出発からわずか1時間で飛行機は着陸。
アルジェリアとの別れを惜(お)しんだあとに待っていたのは懐かしい国との再会です。
別れがあれば出会いある。
やって来たのは2019年にアフリカ1ヶ国目として訪れた始まりの国

「チュニジア」

です!!

DAY359.5へ続く

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