2019年7月13日、天気雨のちくもり。(※2023年5月更新)
目次
アフリカ9ヶ国目「エチオピア」へ
アフリカの国の中で、唯一(ゆいいつ)日本から乗り継ぎ無しの飛行機一本で行けるのがエチオピアです。
今回はその直通便を利用して成田空港から出発。
しかし直通便といっても成田を出発してからおよそ2時間後、韓国のインチョン空港に着陸をしてここで乗客を追加してからエチオピアに向かいます。
この際に面倒ですが一度飛行機を降りて手荷物検査。
チケットが再度発行されるので、改めて搭乗するかたちになりますが、座席はさっきと同じ場所です。
ということで改めてエチオピアへ出発した深夜1時。
今回はなんと1番後ろの席ということでリクライニングをおもいっきり倒して
「さぁ眠るぞ〜!」
と思っていたら、なんとここでガッツリの機内食が出てきました。
「さっきの飛行機でも食べたのにまた!?」
と思わざるを得ないわけですが、出されたものには感謝をしていただきまして、そのあとようやく眠りの世界へ。
エチオピア入国
そして飛行機に乗ることおよそ12時間。
乗り継ぎを入れても日本から15時間ほどで到着したのがアフリカ9ヶ国目
「エチオピア」
です!
ただ、いきなりの洗礼でなんと雨が。
しかもしっかり降ってるやつです。
エチオピアは只今雨季になります。
新型コロナウイルス感染症に関する水際措置
2023年5月現在、エチオピアは全ての入国者に対して、「出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書」及び「ワクチンの接種証明書」のいずれも提出を求めていません。
コロナ関連の手続きは何もいりませんのでご安心を。
しかし、次に書く『ビザ』の取得は必須です!
【2023年最新版】ビザに関する情報
このあと説明するアライバルビザですが、2023年5月現在は運用が停止されています。
つまり空港でのビザ取得はできないので、エチオピア渡航に際しては事前のビザ取得が必須です!
現在はオンラインでビザの申請が可能になっています。
エチオピア入国管理局e-Visaウェブサイトからビザの取得が可能です。
また、エチオピア入国に関する最新情報は在エチオピア日本大使館のホームページからご確認下さい。
アライバルビザの取得(2023年現在停止中)
エチオピアは入国にビザ(査証)が必要な国になります。
空港でアライバルビザを取得することが可能ですが、エチオピアはアフリカの中でも旅行者の多い国なのでかなり混みます。
今回は40分程度並びました。
窓口での質問は
「何日間滞在しますか?」
だけ。
50USドル(現金)を払って非常にスムーズにビザが発行されました。
が、注意点が一つ!
この空港での申請では
『シングルビザ』
しか取得できません。
- シングルビザ・・・1度しか入国ができないビザ
- マルチプルビザ・・・期間内であれば何度も入国ができるビザ
海外旅行をする際は基本的にはシングルビザでOK。
『エチオピアに来て、観光して、さぁ帰ろう!』
の場合は入国は1回だけになります。
しかし今回の私の旅の計画は
『エチオピアに来て、観光して、そこから他の国を回って、またエチオピアに来てさぁ帰ろう!』
パターン。
シングルビザでは2回入国することができないので、帰りは空港で一夜を過ごすことが決定です。
ビザの申請が終わるとパスポートに入国スタンプが押され、あっという間に入国手続きが全て終了。
ということで1ヶ月ぶりのアフリカ旅がここエチオピアの首都からスタート!
この空港は首都の街の中にあり、中心地まですぐに歩いて行けるというかなり珍(めずら)しいロケーションになっています。
いつもだとここでタクシーとの値段交渉が始まりますが、それも必要ありません。
なんとも軽やかな気分でいざ、街の中心へと向かいます。
エチオピア
エチオピア連邦民主共和国、通称 エチオピア は、東アフリカに位置する連邦共和制国家。
Wikipediaより
首都はアディスアベバ。
アフリカ最古の独立国であり、現存する世界最古の独立国の一つである。
また、インド・ヨーロッパ語族言語とアラビア語のどちらも公用語となっていない、アフリカで唯一の国である。
エチオピアの人口は、2020年時点で1億1,496万人となっている。
およそ3,000年の歴史をもち、80以上の民族がそれぞれの文化を持って共存している多民族国家である。
北隣のエリトリアが1993年に分離・独立したことで、海に面する国土を持たない内陸国となった。
他に陸上の国境を接する国は、東がソマリア、北東がソマリランドとジブチ、北西がスーダン、西が南スーダン、南がケニアである。
先ほどまでの雨はやみましたが、空は完全なくもり空。
この旅中に晴れ間が見れるのか心配になってきましたが、まぁきっとなんとかなるだろうと信じるしかありません。
今日は久しぶりのアフリカということで、まずは感覚を取り戻しながら宿を目指して首都アディスアベバの街を少し歩いてみることに。
標高が高い山の国
さっそく見えるアレコレが気になって気になって仕方ありません。
「あんなものが売ってる!」
「えっ!?こんなの今まで見たことない!!」
なんて感じでテンションが上がります。
が、心なしかドキドキもして。
1ヶ月ぶりのアフリカに少なからず緊張(きんちょう)していることもあって心拍数(しんぱくすう)が上がっているのかもしれない。
・・・なんて思っていたのですが、重い荷物を背負って歩いていると軽く息苦しささえ感じるようになってきまして。
今まで話では聞いていましたが
「これがウワサの!」
と思いすぐにiPhoneを出してコンパスアプリを起動しました。
方位だけでなく高度(標高)もわかる便利な機能のコンパスアプリ。
普段はあまり使わないと思いますが、山登りの際には非常に役立ちます。
そしたらやっぱり。
「なんと標高2320m!!」
富士山でいうと6合目になります。
そりゃ少し息苦しくなるわけだと納得。
到着してからずっと吐く息が白いくらいに涼しいを越して寒いくらいの標高が高い山の国エチオピア。
実際に来てみると本当に山の中を歩いているような感じです。
ですが街並みは首都を感じさせる高い建物が並びます。
メインの通りはスッキリ整って落ち着いた高級感が漂う雰囲気。
建物に入る際にはボディーチェックが行われ、カバンの中身もチェックされます。
街並みにワクワクして、途中少し寄り道をするも向かうは本日の宿!
地図を頼りにBooking.comで予約した宿へ向かいます。
飛行機移動の疲れもあるのでもうそろそろカラダを休めたいぞと思いながらたどり着いた地図が示す場所。
そこに明らかに宿ではない違う建物があるんです。
「エチオピアでもそうなの!?」
よみがえるのは西アフリカの旅での大変だった思い出。
ただ自分も旅の経験値がアップしています。
宿が見つからないハプニングはもう慣れたもの!
すぐに地元の人に助けを求めます。
「そんなホテルは知らないよ」
ですよねぇ~。
地図はココを示してますが明らかに無いですもんねぇ。
ということでお礼を伝えて去ろうとすると、そこからなんと一緒に探してくれるということで、近くを歩き回りいろんな人に声をかけてくれたおじさん。
もちろん誰に聞いても答えは
「知らない」
でしたが、それでも地図を見てなんとか私を助けようとしてくれるやさしさが嬉しすぎて。
結局宿は見つかりませんでしたが、次におじさんが言った一言は
「コーヒーを飲もう!」
でした。
コーヒー文化
世界有数のコーヒー豆の産地として有名なエチオピア。
首都アディスアベバを歩いているといたるところにエチオピアンコーヒーが飲める場所があります。
観光客向けではなく、地元の人のための憩(いこ)いの場といった感じで、道端に並ぶ小さなお店たち。
正直宿が見つからず気分はかなり落ちましたが、せっかくなのでコーヒーをいただくことに。
おじさんはしゃべりながらもまだスマホで宿のことを調べてくれて、お姉さんは現地語をいろいろ教えてくれながらコーヒーを淹(い)れてくれました。
砂糖がたっぷり入った甘いエチオピアンコーヒー。
温度は熱すぎずちょうどいい感じで、心にしみるやさしい味。
そえられたハーブを入れると風味が一気に変わります。
心落ち着くしあわせなコーヒータイム。
ちなみになんと
「ここはいいよ!」
とおじさんが奢(おご)ってくれました。
いきなりの嬉しすぎるエチオピアの歓迎(かんげい)でした。
「アムセグナル!!」
(エチオピアの言語『アムハラ語』の「ありがとう」)
実はこのあとも
「アムセグナル」
の連続だった本日。
まだまだ紹介したいことがたくさんあるのですがまた明日にしまして、最後に一つだけ。
予約していた所とは別の安宿を見つけて無事にチェックインをしたところで、気付けば一日中宿探しのために歩き回りお腹が空いたぞ!
となったので宿の近くを歩いて見つけたレストランへ。
そこで食べるのはもちろんこちら!
伝統料理「インジェラ」
インジェラは、エチオピアで主食として食べられている食品である。
Wikipediaより
起源は古く、史料の中には紀元前100年にはすでに存在していたと記すものもある。
本来はエチオピア北部の高原地帯の食べ物であり、19世紀末のエチオピア帝国の拡大に伴ってエチオピアの南部地域にも広まっていった。
イネ科の穀物であるテフの粉を水で溶き、その後、概ね3日間かけて醗酵させて生地とし、これを巨大な鉄板で薄いクレープのように片面だけを焼き上げて、インジェラは作られる。
エチオピアと言えばコレ!
という伝統料理
「インジェラ」
です。
見た目がクレープのような薄い生地の主食。
肉などと一緒に食べるわけですが、実はこの料理はその味が非常にクセがあることで有名なんです。
作る工程で生地を発酵(はっこう)させるため、なんとこのクレープは見た目からは想像できませんが酸っぱい味をしています。
今回私も初めて食べましたが、本当に酸っぱくてビックリ!
肉といっしょに食べるとそれなりに酸っぱさが和らぐかなぁという感じでした。
が、酸っぱいの主張はかなり強めです。
このインジェラは何回か食べていかないとその味の本質にたどり着けない気がするので、今後の旅中も積極的に食べていこうと思います。
ただその酸っぱさよりも地元の人のやさしさで胸がいっぱいになった人生初のインジェラ。
レストランに入るとすかさず声をかけてくれて
「いっしょに食べよう!」
と自分たちが注文したインジェラをシェアしてくれたみなさん。
日本のことやエチオピアのことで話が盛り上がり、アディスアベバの街歩きの注意点や観光のオススメポイントも教えてくれまして。
「楽しみながらも気をつけるんだよ!」
とっても楽しくて幸せな時間になりました。
「アムセグナル!」
本当にステキな人たちとの出会いで幕を開けたアフリカ54ヶ国制覇の旅-第2章-。
これからもたくさんの人との出会いを大切にしたいなぁと感じるエチオピア初日でした!
いやー無事に着いて楽しそうで何よりです!
インジェラの味の本質にたどりつけますように☺️読んでるとエチオピアが蘇ってきて、コーヒー飲もうもあるあるー!!ってなる!
ブログわくわくしてます