ガボンを旅する① 首都「リーブルビル」Part1 〜アライバルビザと現金&SIMカードの準備〜

2020年2月3日、天気くもりのち晴れ。

ガボン入国

深夜2時半。32時間の飛行機移動はずっと座りっぱなしだったので、空港の部屋で横になれるというのは非常にありがたいことです。ガボンのビザもおそらく取れるだろうと思うと安心して一気に眠りの世界へ。もちろんアフリカには「絶対」という言葉は存在しません。これは日本でも言えることではありますが、アフリカでは特に。ですが、きっとなんとかなる!全ては信じることから始まります。

朝6時。空港警察の方の宿直室も兼(か)ねていた部屋のようだったので、ドタバタと朝から忙しく準備をするみなさんといっしょに私も起きることに。「7時半に迎えに行くから!」といってくれた昨日のお兄さんの言葉を信じて待ちます。そして実は私以外にも同じようにビザの取得を待つ人たちが。全てフランス語のやり取りだったので私にはどうして彼らがすぐにビザを取得できないのかはわかりませんでしたが、なかなか手続きが大変そうだということはその様子から判断できました。ビザ(入国査証)が取れることは当たり前ではないということを初めて知った今回の出来事。7時半を少し過ぎたところで私は呼び出しがあり、他のみなさんより一足早く部屋をあとにしました。

アライバルビザ

昨日と同じビザの申請(しんせい)カウンターに行くと約束通り彼がいました。時間通りに呼び出されたのも驚き(おどろき)でしたが、なによりちゃんと覚えていてくれていた!それが本当に嬉(うれ)しくて。フランス語で書かれた申請書類の記入方法も丁寧(ていねい)に教えてくれまして、10分ほどで発行されたガボンのビザ!やったーー!!正直昨日は「なんでそんなに質問するの?」「すぐに発行してくれればいいじゃん!」なんて思っていた自分がいました。が、彼らは責任をもって仕事をしているんだなと。まだ誰もいない静かな空港で早朝から入国管理の仕事を行なっているスタッフさんたちの姿を見て、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。メルシー!!

では、ガボンのアライバルビザ取得に必要なものをまとめます。事前に日本にあるガボン大使館にメールで問い合わせた際の回答とバッチリ同じものが要求されましたので、メールの内容(英語)を日本語訳したものを引用させていただきます。

  • 有効期限が6ヶ月以上残っているパスポート
  • ホテルの予約確認書

ホテルは初日分の予約だけで問題ありませんでした。が、ガボンのビザの有効期限は申請した出国日までとなります。必ず正しい滞在期間を申告(しんこく)してください。

  • 出国の飛行機予約確認書

※このあと陸路で移動することを伝え、3月末の日本への帰国便のチケットを提出(ていしゅつ)する方法でも受け付けていただけました

  • ビザ代 70€(ユーロ)

※米ドルが使えません!ユーロのご用意を。

またガボン入国には「イエローカード(黄熱病予防接種証明書)が必要なのでお忘れなく。ビザ申請用紙はカウンターで直接渡されますということでこれにてついにアフリカ20ヶ国目「ガボン」入国です!!

ガボン

ガボン共和国(ガボンきょうわこく)、通称ガボンは、中部アフリカに位置する共和制国家。北西に赤道ギニア、北にカメルーン、南と東にコンゴ共和国と国境を接し、西は大西洋ギニア湾に面している。首都はリーブルヴィルWikipediaより】

まずは7時間空港内に待機していたのでもう外の空気を吸えたことで生き返った気分に!ちなみにこのガボンの国際空港がなかなかイイ感じなんです。Wi-Fiが無料で簡単(かんたん)にアクセスできて通信速度も良くて便利。寝させてもらった部屋に電波が届(とど)かなかったのは残念でした。そしてもう一つ!空港を出たあとのお決まりであるタクシーの客引きが無いんです。静かな朝の空港の雰囲気に不思議な気持ちになります。

が、そんなムードに浸(ひた)っていたのもあっという間。すぐに感じる蒸(む)し暑さ!雨季の真っ只中というのもあるかもしれませんが、このムシムシ感はなかなかだなぁと思って少し歩いていると

海だ〜!残念ながら今日は曇っていましたが、それでもやはりテンションが上がります!ガボンの海にガッツリ面したところに位置するのがこの国の首都「リーブルビル」です。

リーブルビル

リーブルヴィルは、アフリカにあるガボン共和国首都で、同国北西部に位置する。人口は73万人(2013)。ガボン川大河口に面し、ギニア湾にも近く、交易の中心地である。リーブルヴィル周辺の地域はかつては不毛の地であり、長い間ムポンゲ族が居住していたが、1839年フランスに支配され、1843年交易都市としてガボン(現在のリーブルヴィル)が建設された。解放奴隷が多く送られ、1848年、彼らにより名前がガボンからリーブルヴィル(フランス語自由都市」の意)へと変えられた。(後略)。【Wikipediaより】

Wikipediaでは「リーブルヴィル」と表記されていますが、わかりやすくこのブログでは「リーブルビル」とさせていただきます。ほぼ赤道の真下に位置する一年中ずっと25度前後の気温のリーブルビル。そりゃ暑いわけだと!ものすごい湿気と暑さが写真では伝えられないのが残念です。まだ日本を出発してから2日も経っていませんが、すでに日本の冬が恋しくなっています。それくらい暑いです。

空港でタクシーの客引きもなかったことだし、32時間も飛行機でずーっと座りっぱなしだったということで、まずは空港からリーブルビルの中心街の方へ歩くことに!その距離およそ8km。久しぶりのアフリカに順応(じゅんのう)していくためには自分の足で歩いて街を感じるのが一番です。

さっそくいろんな出会いや発見もあった本日。ということで今日はガボン入国後にやっておきたいこと3つのことを紹介します!

①お金を下ろす

当然ですがまずはお金が必要です。がしかし!アフリカの空港あるあるの一つに『ATMが使えない』というのがあります。カードを入れて暗証番号を入力。希望の金額をタッチしたのに…ピーピーピーという音とともにカードだけが虚(むな)しく返ってくる。これは何度やっても慣れない怖い体験です。「もしかしてカードが壊れた!?」「えっ、本当にこのままずっと使えなかったらどうやって旅すればいいの!?」と毎回焦(あせ)ります。が、大抵(たいてい)の場合はATMにお金が入ってないというパターン。なので、ATMがありそうな大きめなスーパーや銀行を目指して歩きます。そしてやってきたのは巨大なショッピングモール。

見つけたBGFI銀行のATMにカードを入れていざ勝負!!…カシャカシャカシャカシャ。この音が聞こえた瞬間(しゅんかん)の世界が一気に明るくなる感じもアフリカあるあるかもしれません。キターーー!これでもう大丈夫だーーー!!と思いながら、出てきた紙幣(しへい)を見てビックリ!…なんだこれは?私の知ってる「セーファーフラン」ではないぞ!?えっ、どういうこと!?と思いすかさず近くのカメラ屋のお姉さんに教えてもらいました。

「『セーファーフラン』は西部アフリカと中央部アフリカで違(ちが)うんだよ!」

西アフリカでも流通しているセーファーフラン。当然同じ紙幣が出てくるかと思っていたのですが、全く違うデザインに驚きと共に感動!ちなみにレートは同価値になります。10000セーファーフランがおよそ1800円。お金をゲットしたのでもうこれで怖いものなしです!!

②SIMカードをゲットする

ネットがどこでも使えるというのは安心に旅をする上ではかなり重要なこと。アフリカだとLINEなどの連絡手段が使えないと思われている方がいるかもしれませんが、バッチリ使えます!Wi-Fiだってとんでます!アフリカも立派なネット社会です。ということでお金を手に入れてやって来たのはガボンの通信会社「Gabon Telecom」。そのまんまの名前なのでわかりやすいです。店員さんにSIMカードがほしいと伝えてパスポートを渡すとあっという間に手続きを完了させてくれます。SIMカードは1000セーファーフラン(約180円)。ついでに4GB分のデータを10000セーファーフランで購入しました。すぐに使えてとっても便利!おかげでブログも更新(こうしん)できます。

③バダムを食べる

最後3つ目はこちら。バダムを食べるんです。バダム?なんだそれは!?空港から中心部に向かう道は海沿いの一本道です。ギニア湾の波の音を聞きながらの散歩は気持ちがいいもの!海沿いに生えている木の緑がまたなんともイイ感じに映えるわけですが、この木に小さな実がついて、それがそこら中に落ちているんです。…気になる!

するとその実を集めている方を発見。身振り手振りでこれは何ですか?と聞くと

「バダムだよ!」

と教えてくれました。その様子をじっと見ていると、バダムの実を砕(くだ)いて中から種子を出してくれました。

「食べてみな!」

シャキシャキ食感のアーモンドのような甘いバダム。これはなかなかクセになりそうです。

彼はバダムを集めて商売をしているとのこと。空港から歩けば必ず出会えるガボンの自然の味。ごちそうさまでした!

キレイな生け花を作っている方も発見!初めて見るアフリカの生け花に感動です。今日は街を少し歩いただけですが、他の国では見たことのない新しいアフリカとの出会いがたくさんあるガボン。面白い国にやって来ました!

公用語はフランス語

ということでリーブルビルの雰囲気(ふんいき)を肌(はだ)で感じた本日。この国の公用語はフランス語なのでコミュニケーションを取るのがなかなか難しいです。が、私がなんとか伝えたい!と思っていると、相手もそれを察してくれて近くにいる英語が少し話せる同僚や友人の方を呼んできてくれるんです。中には「おそらくこのアジア人はフランス語がわからないんだろうなぁ」と察して最初から英語で声をかけてくれる人も!本当に温かい方がたくさんいるリーブルビルです。

久しぶりのアフリカ、そして飛行機旅の疲(つか)れもあったので今日は早めに寝て明日に備えることに。明日は今日以上に思いっきり歩き回りたいと思います!それにしてもガボン、暑いです!!

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