2019年7月15日、天気晴れ。
目次
エチオピアを旅する
ついに朝から太陽の光が輝いた本日。なんだか清々しい気分になり、エチオピアの国内移動が始まるという日にふさわしい朝になりました。シャワーを浴びて宿を出発。2日間お世話になったのはMad Vervet Hostelです。1泊240ブルと安さ重視の宿ですが、十分くつろぐことができました。※宿の場所はBooking.comの地図で確認してください。maps.meは間違っています。
午前8時にはもう街が動き出す首都アディスアベバ。まだ少し寒い朝の街を歩いていると、美味しそうなエチオピアンコーヒーを飲むおじさんが。「ここに座りな!」と誘(さそ)っていただいたので、宿を出たばかりでしたがコーヒータイムにすることに。朝の一杯のコーヒーは心に沁(し)みる美味しさです。そして、お代を払ってその場を去ろうとするとそれを遮(さえぎ)りコーヒーをご馳走してくれたおじさん。
「これがオレたちの文化なんだ!」
エチオピアの人の温かさはこの純粋なウェルカム精神にあるのかもしれません。忘れられない一杯、ごちそうさまです。アムセグナル!
安全に楽しく旅を満喫するためのテクニック5選
朝一からホッコリする話から始まった本日はエチオピアを旅する際に覚えておくと役立つポイントを5点ほど紹介したいと思います。
夜間の外出には注意
まずは悲しい話から。昨夜、宿でのんびりしていると下の階から日本語が聞こえてきました。やはりエチオピアには日本人旅行者もいるんだなぁと思いながら部屋でゴロゴロしていたんです。するとそのあと部屋に戻ってきた同室のアンゴラ人の旅行者が「日本人がいるぞ!」と教えてくれたのですが、次の一言は
「パスポートを盗まれたってさ。」
男性2人で旅をしているようで、1人が財布(さいふ)ごと盗まれたとのこと。マジかぁ〜と私も自分事のように残念な気持ちになるわけですが、それが『深夜の1時の出来事』だと知るとなんとも複雑な気分に。覚えておいてください。アフリカに限らず、海外旅行中は深夜、いや夜になったら基本的に警戒レベルをガッと上げてください。むやみに外に出ない!さけられる危険は回避(かいひ)することが大切です。
SIMカードを買う
エチオピアはインターネット環境があまり良いとは言えません。宿のWi-Fiも通信速度はスローな印象。旅をする上であると非常に便利なネットなので、エチオピアに着いたらEthio TelecomでSIMカードを買うことをオススメします。カード代も含めて530ブル(約2000円)で一週間ネット使い放題のプランがあります。実は私は今までケータイをSIMフリー(海外の通信会社のカードを使えるようにすること)にしていませんでした。が、今やどんなスマホも簡単な作業ですぐに海外で使えるようにすることができます。4年前の青年海外協力隊時代には考えられないことでした。時代はどんどん進んでいるんだなぁ〜なんてことを感じます。写真は空港から歩いて20分ほどの所にあるEthio Telecom Bole Medhanialem支店です。
ちなみにSIMカードの初期設定にはWi-Fiへの接続が必要になりますが、Ethio Telecomのお店ではできません。通信会社なのにWi-Fiが使えないということからもわかるネット環境の悪さ。しかし、文句も言ってられないのでSIMを購入したら向かいにあるこちらのお店へ!南部アフリカを中心に展開しているレストラン「スパ(Spur)」です。Wi-Fiが無料で使用できるということで、青年海外協力隊時代にナミビアで何度もお世話になったこちらのレストランがこの国にもありました。これでエチオピアでのネット環境はバッチリ整います!
「ダナキルツアー」を申し込む
エチオピアに旅行に来る目的の一つには「ダナキル」を訪れることがあるかと思います。ダナキル?はて、何のこと??という方は、今後の私の旅を楽しみにしておいて下さい。さぁ、このダナキルですが、行くためにはツアーに参加する必要があります。簡単には行けない場所だということです。そしてそのツアーの申し込みができるのが首都アディスアベバのこちらのショッピングモール(Nega City Mall)の5階にあるETT (Ethio Travel & Tours)。ダナキルツアーを取り仕切る最大手の会社です。このオフィスで全ての手続きができます。3日間のツアーで300USドル。スタッフさんはすごく親切で気さくな方たちでした。そして、なんとここで申し込むと、ダナキルツアーの出発地点であるメケレ(Mekele)という街までの移動手段を無料で用意してくれるサービスがあります。これはかなりお得!その様子もまた後日ご紹介します。
ただ!ここで気をつけてほしいことが一つ。このオフィス近くにある公園「メスケルスクエアー(Meskel Square)」は、国内移動のバスの出発地点になっていて、観光客が多く訪れる場所になっています。今回私はここを歩いている時に声をかけられました。
「君が中国人か日本人かと彼と話してたんだ!」
と言ってきた2人組の男性。これ、よく考えると絶対にどちらかは当たります。そして当ててくれた1人に対してありがとうとなり嬉しくなるわけです。今振り返ると上手いやり方だなぁ〜と。結果から言うと、ダマされたということはありません。彼らは私をETTのオフィスに案内してくれて、紹介料的なものを会社から受け取っていました。あっ!こういうことなんだとそこで理解。私にお金を追加で要求してくることはありませんでした。が、念のために用心はした方が良さそうです。
ビザを手に入れる
エチオピアをはじめ、東アフリカの国はほとんどが渡航(とこう)の際にビザが必要になります。ということで、日本で事前にビザを取得するというのも手ですが、もし取り忘れても安心してください。ここは『アフリカの首都』アディスアベバ!アフリカ各国の大使館が一堂に集まっています。街中にたくさんある大使館への案内表示もあるので、地図を見なくてもたどり着け…るのは旅の上級者だけかもしれません。事前に地図で場所を確認おくと◯。第二の故郷であるナミビアを見つけてニヤリとしたわけですが、今回の私の目的はナミビアではなく、右の白い看板(かんばん)でした。
ソマリランドのビザ取得方法
「ソマリランド」というアフリカ54ヶ国にはその名が入っていない国の大使館になります。この国についての詳細はまた後日に書きますが、そんなソマリランドのビザは日本では取得できません。なのでここアディスアベバでの申請となります。やって来たのはソマリランドの大使館ではなく外交使節と呼ばれる建物。知る人ぞ知るソマリランド。申請(しんせい)の際にはいろいろと質問をされるという情報があったのでかなり緊張していたのですが、全くされず。必要なものは
- 申請書類(もらってその場で記入)
- 証明写真
- パスポートのコピー
最後に近くの銀行から指定口座に100USドルを振り込んだら10分ほどでビザを発行してもらえました。本当は4時間後に取りに来てくださいと言われましたが、急ぎの事情を伝えるとすぐに対応してくれたソマリランド外交使節の職員さん。アムセグナル!ということでソマリランドのビザゲットです。
国内移動手段の選択
私は旅中の移動手段は基本的にバスを使用します。公共のバスに乗って時間よりも安さを優先するスタイルです。これまで各国を旅する中で国内移動の際に飛行機を使ったのは島国のカーボベルデのみで、あとは全て乗り合いバスやタクシーでの移動でした。が、ここエチオピアはどうやら少し勝手が違うようです。国内を走る高速バスはあるのですが出発は早朝5時頃。そしてそれ以降はバスが出ないそうなんです。暗くなってからの高速バス移動は国が禁止しているとのことで。つまり高速バスは1日1便。ならばゆっくりでもいいので地元の乗り合いバス的なやつで!と思ったわけですが、調べてもほとんど情報が出てきません。山の国エチオピアなので道はあまり良くないことが想像ができ、時間もかなりかかるだろうなと。…なので!今回は思い切って飛行機での国内移動を決意!!値段は高くつきますが、安さよりも時間を優先するという考えに至(いた)りました。限られた時間の中で旅を満喫(まんきつ)するためには、時にはこういう考え方も大事です。
エチオピアの国内線はもちろん我らがエチオピア航空(Ethiopian Airlines)。エチオピア航空のホームページは日本語にも対応しているので、ネットで簡単に予約が取れます。私もこの飛行機移動を決断して昨日の夜に予約を完了しました。ただ、国内線は予約はできますが支払いはオフィスに行かないといけません。でもたくさんあるのでご安心を。受付の方もすごーく丁寧(ていねい)に対応してくれます。ちなみに、日本からエチオピアに来る際にエチオピア航空を利用している場合はなんと割引サービスが!少しですがそれでもありがたいです。
「ラリベラ」へ
ということで、飛行機に乗ってテイクオフ!アディスアベバの街並みを見下ろしながら改めてこの都市の大きさを感じつつ、エチオピアの大地を大移動します。向かうのはこの国の山奥。バスだとまさかの2日もかかるところへ飛行機だとわずか50分!アディスアベバから北へと進みます。ここでようやくお昼をむかえた本日。朝からエチオピア航空のオフィスに行き、ソマリランド大使館へ行き、書きたいことがありすぎてもうこの文量。…さすがにここから午後の出来事を書いていくともうパンクしそうなので、書きたいのは山々ですが写真で少しだけ紹介。詳しくは明日にしたいと思います。
アディスアベバから景色は一変!
子どもたちは今日も元気!
そして今夜もインジェラをいただきました!ココのインジェラは絶品!!
やって来たのは「ラリベラ」という町。まぁとにかくすごいところにやって来ました。明日はこの町を巡ります!
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