ケニアを旅する⑥ アンボセリ国立公園へ行こう!Part2 〜キリマンジャロ×動物の感動サファリツアー〜

2023年12月9日、天気晴れ。

ケニアを旅する

サファリの朝は早いです。
朝の涼しい時間帯は動物が活発に行動するので、その姿を狙(ねら)って夜明けと共に動いていきます。
バズーカのようなレンズを付けたカメラを持つ御一行が5時台に宿を出発するのをベッドで横になりながら確認した私は二度寝です。
7時発を提案してくれたガイドのタイトスさんに感謝。
動物を見たい気持ちは当然ありますが、まだ昨日の電車移動疲れがあったので、ここは焦らずゆっくりすることを選択しました。

アンボセリ国立公園サファリツアー2日目

ツアー予約サイトViatorで手配したGracepatt Ecotours Kenyaが催行してくれる1泊2日のアンボセリ国立公園サファリツアー。

  • 出発地(ナイロビ)からの行き帰りの送迎代
  • 宿泊料金1泊分
  • 1日目の昼食&夕食代
  • アンボセリ国立公園の入場料
  • ゲームドライブ料金(2回分)
  • ガイド料

が込みでお値段795ドルです。※2023年12月時点
ジュースやアルコール類と2日目の朝食は料金には含まれません。
朝食をレストランでのんびり食べていたら朝の絶好のチャンスを逃すことになるのでね。

今回用意していただいたホテルは国立公園近くにあるAA Lodge
大自然の中にあるキャンプ感満載のコテージが気分を高めてくれます。
昼食&夕食はビュッフェスタイルで、野菜がたくさん食べられるのが嬉しいポイントです。

そして夜になると満天の星空が広がります。

もっとのんびりしたいと思わせてくれるステキなホテルですが、荷物をまとめたら早々にチェックアウト。
ランドクルーザーに乗り込んで、ツアー2日目がスタートです!

キリマンジャロ

「君は本当に本当にラッキーだよ!」

本日もこれでもかというほどクリアに見えるアフリカ最高峰キリマンジャロ。
雨季終わりの12月にこんなにハッキリと山の姿を拝めることは滅多にないそうです。
キリマンジャロを確実に見るなら乾季の1~2月か6~9月がオススメとのこと。
飲み水を求めて動物が積極的に移動するのも乾季なので、アンボセリ国立公園に限らず、サファリを訪れる場合は雨の少ない時期を選択するのが無難です。
もちろん雨季には雨季の良さがあるので、いつ行っても最高の感動が待っていますがね。

早朝のキリマンジャロはなんとも言えない神々しさが感じられます。
これぞスワヒリ語で「輝く峰」を意味するキリマ・ンジャロの名にふさわしい佇(たたず)まいです。
もうこの景色だけで朝から大満足!

で、そこに動物たちが当たり前のようにいるからあら不思議。
まるで動物の世界に迷い込んだ気分になります。

雨季でもたくさんの動物に出会えるアンボセリ国立公園。
正直、昨日でだいぶお腹いっぱいになったと思っていたのですが、

「スゲーーーーーー!!」

一晩寝るとまた新鮮な気持ちで楽しめます。

アフリカゾウ

朝方はキリマンジャロ側から姿を現すアフリカゾウ。
水辺を求めて群れが移動する光景に目は釘付けになります。

可愛すぎる家族の行進!

ちなみにケニアを代表するビール「タスカー(Tusker)」はラベルにも描かれている通り、ゾウを意味する英語です。
かつては象牙の輸出が盛んに行われていた歴史もあるケニア。
この国にとってゾウは特別な意味をもっています。

朝一からゾウの大群との出会い大興奮したところで、ここからは進路を変更。
ゆっくりと出口のゲート方面へ進んでいきます。

アフリカ最高峰のキリマンジャロ山ですが、アンボセリ国立公園もそれなりに大きな面積を有するサファリです。
なのでしばらくするとキリマンジャロの姿は見えなくなってしまいまして。
突然の別れに少しさみしい気持ちになります。
が、そんな気分を紛(まぎ)らわせてくれるのが

まだまだいるサファリの動物たち!

なかなかお目にかかれないチーターの登場には思わずテンションが上がりました。

小高い丘の休憩ポイントでは山の上からの景色を眺めることができます。

動物を保護するために、車外へ出ていい場所が限られているアンボセリ国立公園。
敷地内では開放感のあるランドクルーザーに乗ってはいますが、やはり自分の足で歩いて感じる大自然は特別です。

視界360度に広がる動物たちの世界。
どこまでも続く雄大な景色に胸を打たれます。
左下の方に見える黒い点々は

カバですね。
陸地に上がったカバはそのフォルムが可愛すぎてたまりません。

この場所から最後にう~っすらとキリマンジャロの裾野(すその)を見納めたところで、ラスト1時間半。
最後に私にライオンを見せようとタイトスさんが頑張ってくれます。

が、百獣(ひゃくじゅう)の王はそんな簡単に姿を現してはくれません。
あっちへこっちへ車を走らせては周囲に目を配るタイトスさんですが、見つけることはできず。

サファリの奥地へどんどん進んでいくと、正直ライオンよりも帰り道のことの方が気になってしまう小心者の私です。
もちろんタイトスさんにとっては無用な心配なのですが、あまりに頑張ってくれまして。

「もう十分満足しましたよ!」

と言おうと思ったところで目の前にゲートが見えました。
ホッと一安心です。

ゲートの外に出たところで最後に待ってくれていたのはシマウマたち。
やはり何度訪れても新鮮な感動が味わえるのがアフリカのサファリです。

ちなみに今回はキリマンジャロの麓(ふもと)に広がるアンボセリ国立公園に訪れましたが、ケニアにはもう一つ有名なサファリがあります。
それがナイロビの南西方面に位置するマサイマラ国立公園。
どちらかというとマサイマラの方が人気が高いかもしれません。
ただ、キリマンジャロと動物のコラボレーションを見ることができるのはアンボセリだけ。
マサイマラにするか、アンボセリにするか。
ケニアを訪れる人を悩ませる究極の選択です。
(写真は昨日の夕方遠くにチラッと顔が見えたライオン)

首都ナイロビへ

休憩ポイントで遅めのお昼ご飯をいただき、あとはひたすら快適なドライブで首都へと戻っていきます。
動物の世界から少しずつ現実に戻っていくこの感じも意外と好きです。

そして遠くに見えてきた都会のビル群。

「いや~、帰ってきた~~!!」

ケニアの旅の終わりを感じ、感傷的な気分になっていたその時です。

「ココからはナイロビだ。気をつけろ。」

タイトスさんの一言で一気に気持ちが引き締まります。
そうでした。
帰ってきたのは地元の人でも油断は禁物なケニアの首都ナイロビです。
モンバサの海とアンボセリ国立公園の大自然で完全にリラックスモードに入っていましたが、ココで切り替えます。
特にスマホには気を付けろとタイトスさん。
全開だった窓を閉めて、ランドクルーザーはナイロビ市内へと入っていきます。

やって来たのはケニアの旅の最初にも訪れた絶景スポットKICC
旅の最後にどうしてもナイロビの夜景を見たかったので、この場所をツアーの終点に設定してもらいました。
ということで、これにてアンボセリ国立公園ツアー終了!
お値段はそれなりにしましたが、大変満足で本当に参加して良かったです。
ドライバー&ガイドを務めてくれたタイトスさんには感謝しかありません。

「アサンテサーナ!!」
(スワヒリ語で「ありがとう」)

絶景スポットKICC(夜景 Ver.)

午後6時半。
少しずつ暗くなっていくナイロビの景色を最上階から眺めます。

思わず言葉を失う大都市ナイロビの夜景。
つい6時間前まで明かりがほとんどない大自然の中にいたのですが、それがまるでウソのように思えてくるから不思議です。

アフリカの観光大国ケニア。
わずか6日間の滞在でしたが、振り返ってみると多種多様な刺激の連続で、強烈なパンチで頭を思いっきり殴られたような感覚を覚えています。
これがケニアなんだなと。

初めて訪れる際はナイロビの治安への心配が強く働いてしまうかもしれません。
ですが、正しい知識を身につけて行動すれば危ない目に遭(あ)うリスクを避けることはできます。
現地在住の日本人の方もたくさんいるので、心配な方はSNS等で連絡を取ってみるのもよいかもしれません。
※KICCは夜7時過ぎ頃まで開館しています。夕方はものすごく寒いので防寒対策を忘れずに。

早くも次訪れる時が楽しみなケニア。
マサイマラ国立公園にも行きたいし、ナイバシャ湖でバードウォッチングもしたい!
ケニアのやりたいことリストにワクワクしながらナイロビのカフェで時間を潰(つぶ)していると時刻は夜10時になりまして。
閉店と共に配車アプリUberで車を呼びます。

「危ないから建物の中で待ってて。車は私が見つけるから。」

結局最後までこの街に対する警戒心が消えることはありませんでしたが、ナイロビが危険なだけの街ではないということもよ~くわかった初めてのケニア滞在。
建物の警備員のお兄さんに送られながら、車に乗り込んで空港へと向かいます。

DAY396へ続く

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