リベリアを旅する④ 北部の観光名所の滝を見に行こう!Part1 〜西アフリカ名物のビンで売られるガソリンの話〜

2023年6月4日、天気晴れ。

リベリアを旅する

リベリアに来てからパッとしない天気が続いていましたが、目が覚めて窓の外を見ると明るい日差しがさしていました。

「晴れてる〜!!」

やっと太陽が顔を出してくれまして、それだけでテンションが上がります。
西アフリカの海岸沿いの国に来たらやはり海は見たいものですが、それも晴れていてこそ。
長閑(のどか)な景色が広がる港町ブキャナンの朝です。

今回お世話になったのはこの町で最高級のホテルHotel Buchanan Liberia
正直この町には何か特別なものがあるわけではありません。
それでもせっかく来たからには楽しみが一つ欲しいなぁということで、ホテルで贅沢をすることにしました。
お値段1泊100USドル!
さすがに私も最初にこの数字を聞いた時は一瞬怯(ひる)みましたが・・・たまにはイイよね〜と言い聞かせて即決。
さぁ、思いっきり羽を伸ばすぞ〜!!

と思っていたのですが、残念ながらクオリティーは期待をだいぶ下回る結果でした。
部屋は広くていいのですが、温水が出ないシャワーにほぼ使い物にならないWi-Fi。
館内レストランの食事も高い割には出てくるのはシンプルな料理。
これで100USドルかぁ・・・
まぁクヨクヨしてても仕方ないので切り替えます!

リベリア北部へのアクセス方法

それでは本日も国内移動をしていきます。
昨日は海岸沿いを移動したので、今日は内陸へ。
先日リベリアサッカー代表ユニホームを買うために訪れた事務所のスタッフさんに教えてもらったこの国の観光名所になっている滝を目指して動いていきます。
向かうのはリベリア北部の

「グバーンガ(Gbarnga)」

という町です。

Google Mapsでも『グバーンガ』と表示されるこの町の名前ですが、そのまま声に出しても伝わらないのがリベリア。
こちらは

『バンガー』

で通じました。
なのでホテルのスタッフさんにバンガーへの行き方を聞いてみます。
(以降表記はグバーンガとさせていただきます)

「一度モンロビアに戻らないといけないよ」

地図で見るとブキャナンからグバーンガに続く道があったのでてっきり直通の車があるかと思いきや、道がオフロードなので行く人はいないとのこと。
なのでグバーンガに行くためには来た道を戻って首都を経由しないといけないんです。
マジかーとなりますが、それでも時間はあるので・・・

どのくらい時間がかかるかわかりませんがグバーンガ行きを決意!
決めたからにはもう揺(ゆ)るぎません。
ホテルに別れを告げて、バイクに乗って首都行きの車乗り場に向かいます。

到着するとバイクのまわりに5人ぐらいの男性たちが立ち塞(ふさ)がって客引きがスタート。
バイクの運転手さんも訳がわからず笑ってしまうカオスさです。
誰の話を聞けばいいの〜という感じですが、そこに通りかかったあと乗客一人で出発するという車。
すぐに飛び乗って客引きの嵐から逃れることに成功しました。
現在時刻は午前10時。
車は首都モンロビアに向かって出発します。
(ブキャナン→モンロビア:1000リベリアドル)

雨降りの曇天(どんてん)だった昨日から景色が一変。
太陽に照らされて輝く一面の緑に心を奪われます。

そしてまたまたリベリアの国際空港を通過。
やはり空港からモンロビアの中心地までは1時間かかるということをもう一度確認です。
出国までにまさか2回も空港を視察することになるとは思っていませんでしたが、おかげでかなり安心して出国当日を迎えられます。
待ってろ〜!

そんなこんなであっという間に帰ってきましたモンロビア。
外から来ると改めてこの街がこの国最大の都市であるということがよーくわかります。
降ろされたのは人と車、バイクが行き交う熱気のすごい市場のド真ん中!
これは早めに車を捕まえたいぞ〜と思っているとすぐにグバーンガ行きの運転手から声がかかり無事に車をゲットです。

が、なかなか乗客が集まらずしばらく車の中で待つことになったのですが、暑い。
目の前でアイスが売られているので思わず買いたくなりますが、甘いものを食べるとセットでノドが乾くのでここは袋水で我慢です。
雨はイヤですが涼しいのはよかったなぁ〜と。
人間とは常に無いものねだりをする生き物ですね。

そのあと車を乗り換えるなどイロイロありまして、結局1時間ほど経ったところでようやくモンロビアを出発です。
(モンロビア→グバーンガ:1200リベリアドル)

ホテルのスタッフさんたちが教えてくれた通り、首都から北へと伸びる一本道は完璧に舗装されていて、終始快適なドライブが楽しめます。

ちなみに北部にもたーくさん広がっていたゴムノキ農園。
一度教えてもらうと木を見ればすぐにそれがゴムノキだとわかるようになる自分の成長が嬉しいもの。
ゴムノキといえばリベリアです!

ビンで売られるガソリン

そしてここでリベリアならではのコトをもう一つ紹介したいと思います。
街中や都市間、至る所で見かけるのが店先にキレイに並んだハチミツ色のような液体が入ったビンです。
こちら、私も西アフリカを初めて旅した際に見た時はジュースかなと思ったのを今でも覚えています。
見た目が甘そうなこの液体の正体は

ガソリン!

「大丈夫なの〜!?」

と心配になりますが、ガソリンがビンに入って売られているのは西アフリカでは当たり前の光景になります。
バイクが主流の移動手段となっている西アフリカ。
いつでもどこでもさっと道端で給油ができるのが便利なようです。
そんなビン入りのガソリンですが、リベリアは他の西アフリカ諸国とはかなり違った特徴がありまして。

一つは『車もビンで給油する』ことです。
基本的にビンのガソリンはバイク用になります。
タンクの蓋(ふた)を開けてジュースでも注ぐ感じでサッと給油できるのが売りなんです。
が、リベリアではなんと車もこのビンで給油します。
漏斗(ろうと)を使ってうまいこと入れるんですが、指にガソリンが触れても全く気にしていないのが心配になるレベルで。

ただ、これには理由があったんです。
それは『ガソリンスタンドのガソリンをみんなが買い占めてしまう』から〜!
この事実に気づいた時は驚きでした。
ガソリンスタンドは街中にもちろんあるリベリア。
ですが、どこもまるで廃墟(はいきょ)のような感じで、営業している気配がありません。
なんならそのガラガラのガソリンスタンドにも並ぶビン入りのガソリン。

「一体どういうこと〜!?」

ガソリンスタンドもありつつ、ビンでも売られているというのが西アフリカの一般的なスタイルです。
しかし、リベリアはビンオンリー!
日々価格が高騰(こうとう)傾向にあるガソリンを買い占めて、それを各々売って収入を得ているんです。
こんな国、他では見たことありません。
長引いた内戦により未だ不安定なリベリアの経済。
地元の人たちにとってガソリンを買って高く売るというのが一つのビジネスの形になっています。
以上、リベリアの特殊すぎるガソリン事情でした。

首都を出発してから2時間半。
モンロビアから180km北上してついに

「グバーンガ」

に到着しました!

③グハーンガ

バルンガ(Gbarnga)は、 リベリア共和国ボン郡にある都市。
グバルンガとも表記される。
モンロビアの北東に位置し、人口34046人(2008年)と同国で2番目に規模の大きい都市である。

Wikipediaより

・・・英語の地名を日本語表記にするのは本当に無理があるのだろうなと感じるグバーンガの説明です。
まぁ何はともあれ予想以上に整っていたリベリアの道路インフラのおかげで日が沈む前に辿り着くことができてよかったぁ〜!

第2の都市といわれているグバーンガですが、哀愁漂う田舎町という感じです。

入国してからこの国のことを知れば知るほど好きになっている自分がいます。
今日もまた新しい景色にたくさん出会えた一日でした。
リベリアの旅もいよいよラストスパートです!

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