リベリアを旅する⑤ 北部の観光名所の滝を見に行こう!Part2 〜大自然を満喫するクパタウェフォールズ〜

2023年6月5日、天気晴れ。

リベリアを旅する

やっとシエラレオネで刺された蚊のかゆみが消えたと思ったら、今度はリベリアでブヨ系に刺されまして。
昨日、移動中に一度だけ車を降りた際にやられたんです。
しかも一気に4ヶ所!
雨季の西アフリカの旅では虫除けスプレーを常に塗っておくことが大切だなと改めて学びました。
そんなパンパンな腕で迎えた本日。
リベリアの旅の最後にやって来たのは北部の町グバーンガ。
今日はここからこの国の観光名所の滝を目指します。

とその前に今回お世話になっている宿の紹介を。
ホテル予約サイトで検索してもほとんど情報が出てこない西アフリカ諸国の地方都市。
仕方ないので毎回Google Mapsの宿マークの中から地道に良さげなところを探します。
まぁこんな田舎町にそんなに期待できるような宿があるとは思えないわけですが・・・

あった!!
こちらのPassion Hotel 2
2というだけあって1もあるそうですが、駐車場になんとJICAのステッカーが貼ってある車が停まっていまして、それだけで好感度UPです。
ただ、そうなると心配なのはお値段。
案の定1泊75USドルという地方だろうが宿代が高いのがリベリアになります。
この町に2泊するのでさすがにちょっと高いなぁ〜と思っていると

「25USドルの部屋もあるよ!」

立派な本館の隣にあった平屋の別館。
エアコンは壊れていますが、清潔感のある整った部屋でココに即決です。
何より館内全域で使えるWi-Fiがこの部屋でも利用できるので、これで1泊25USドルは超お得!

朝食もついているので、しっかり食べていざ出発です。

まずは移動手段の確保から。
滝までは車でも行けるそうですが高いということなので、ここはバイクを選択します。
が、どんなバイクでも良いというわけではありません。
グバーンガの町から片道30kmほどの移動になり、後半はおそらくオフロードが予想されます。
なので信頼できそうなドライバーさんに出会いたいなぁと思いながら歩いていると

目が合った瞬間に

「この人だ〜!」

と感じたんです。
バイクの状態も問題なく安心して乗れそうな感じだったので、滝を見に行きたいと伝えるとすぐにOKをしてくれたドライバーのイジゲルさん。
となると次は値段の交渉ですが、なんと往復1500ドル(約1200円)で行ってくれるというからビックリ。
直感を信じて彼にお願いすることにしました!

目指す滝の本当の玄関口となっているのはフィーブというグバーンガから10kmほど首都方面へ戻ったところにある町になります。
ホテルもあるにはありますが、本当に小さな町なので滝へ行く場合はグバーンガを拠点にするのが◎

メインロードを外れて案内表示の通りに道を曲がるとそこからは予想通りの未舗装がスタート。

といっても比較的整えられているのでそんなにガタガタ揺(ゆ)れることはなく、大自然の中を気持ちよく駆け抜けて行く感じです。
※これまで数々のオフロードを経験してきた私の感覚ですのであまり信用しないで下さい。

途中途中に案内表示があることからも、リベリアがこの滝を観光地として推していることがわかります。
それにしても同じような景色が続くので一体あとどれくらいで着くかが全く読めず。

「もうすぐかな!?」

と思っても止まる気配の無いバイク。
まだかなまだかな〜と期待がどんどん高まる中、グバーンガを出発してからちょうど1時間でした。

急に現れた落ち着いた雰囲気の開けた場所。
ここがリベリアが誇る人気の観光スポット

『クパタウェフォールズ』

です。

④クパタウェフォールズ

モンロビアから車でわずか3時間のクパタウェフォーは、地元の人々にとってお気に入りの水泳やピクニックスポットです。手つかずの自然が広がる至福の世界が広がり、混雑もしていません。流れる水の方へ黒い岩をよじ登ったり、途中で冷たい水に入ったりするなど、 忘れることができない壮大な冒険が待っています。

Liberia AMAZING DISCOVERIESより

「えっココが?」

パッと見だとわかりませんが、確かに流れ落ちる水の音が聞こえるんです。
では、入場料5USドルを払って中へ!
※英語が「Kpatawee」なのでクパタウェと表記させていただきますが、実際はKを発音せずに「パタウェ」となります。

なんとここにはテント泊も可能なキャンプサイトがあります。
コテージタイプの宿泊施設や開放的なレストランもあり、自然の中での時間を楽しむことができるクパタウェフォールズ。
そしてもちろんこの場所の一番の見所はすぐそこに流れる滝です。

生い茂る木々の緑の中を激しく音を立てて落ちていく滝。
アートのような美しい景色が広がります。

何とも言えない風情がありまして、心が洗われるような感覚になるクパタウェフォールズ。
都会の喧騒からだいぶ離れた奥地にあるまさに秘境の滝です。
しばし時間を忘れてボーッと眺めていたいなぁと思うわけですが

この滝をアトラクションとして満喫するのが地元流の楽しみ方!
基本ココでは自己責任でどんなことをしてもイイとのことです。
なのでイジゲルさんの案内で上流の方へ進んでいきます。

滝行のように水を浴びるだけでなく、なんとプールのように泳いでもOK!
これぞアフリカならではの大自然のアクティビティーという感じです。
が、現在は雨季の真っ只中。
水量はかなり多いのでこの中を泳ぐのはさすがに危険だろうなと。
サンダルで水辺を歩くだけでも結構滑るので注意が必要です。

そんな感じでビビりながら上っていく私に対して、どんどん先へ行くイジゲルさん。

「こっちに来なよ〜!」

と言ってくるので、笑顔で手を振ってごまかしました。

1時間ぐらい滝を楽しんだあとはのんびり休憩タイムです。
ノドが渇いたのでレストランで何か飲もうと思い、イジゲルさんにも聞いてみると

「ビール!」

という答えが返ってくるのはアフリカならではだなと。
ジュースでも飲もうかと思っていたのですが、彼がそういうなら昼から乾杯です。
このあとまたオフロードを運転していただくので、しっかりガソリンを入れてもらいます。
もちろんココが日本だったら絶対に止めますがね。

美しい滝と昼からビールでココロもカラダも癒されたところで再びバイクに乗ってグバーンガへ帰ります。
ちなみにこのクパタウェフォールズは

『首都モンロビアから片道3時間で来れる』

というのがアピールポイント!
完全に車を貸し切らないといけないので費用はかかりますが、都心から日帰りでも行けてしまうリベリアのオアシスです。

帰りもピッタリ1時間でグバーンガの街に戻ってきまして、これにてイジゲルさんと行くクパタウェフォールズツアーは終了。
彼のおかげで行きも帰りも、さらに滝も思いっきり楽しむことができて本当に感謝でした。

「テンキ!」

ということで明日は出国に向けて動くのでリベリア旅の実質ラストの一日が間も無く終わります。
入国当初に抱いていたこの国に対する緊張感はすっかり消え、今は別れが寂しいなぁと思うくらいになり・・・
それも全ては旅を通して出会った人たちのおかげです。
ただの国名だった「リベリア」がそこにたくさんの思い出が詰まっていくことで

『特別な意味をもつ言葉』

になっていく感覚は旅ならではの喜びだなと。

伝統料理「ポテトグリーン」

よくわからないことを考えたところで、最後の夕飯を食べにやって来たのはローカルレストラン。
食べ納めはリベリアならではの料理でと思い注文したのは

コチラ!
部屋が暗いので何とも不気味な色に写ってしまっていますが、おそらく緑色っぽいこの料理はその名も

「ポテトグリーン」

煮込んだサツマイモの葉に香辛料や油を加えたソースを肉や魚などの具材に絡めたリベリアの伝統料理です。
実はこの中にも大きな鶏肉がゴロゴロ入っています。
一口食べると口の中に広がるネットリとしたソースの独特のウマミと辛味。
いや、辛味の方が強いかなぁ〜。
やはり西アフリカの料理はどれを食べてもとにかく辛いのが基本になります。
なので白いご飯が自ずとススムんです。
そしてこの辛いポテトグリーンを食べ切ったところで、サービスの袋水を飲んだ時のたまらない幸福感。
リベリアの味を堪能(たんのう)させていただきました。

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