リベリアを旅する③ はびこる汚職と主要産業ゴムノキ 〜賄賂要求を上手に断る方法〜

2023年6月3日、天気雨。

リベリアを旅する

華金の概念はここリベリアにもあり、昨夜は遅くまで外から爆音が。(写真は昨日の夕飯です)
まぁ疲れのおかげで眠れないなんてことはないんですが、ようやく静かになったのがなんと朝の5時半だからビックリ。
無音になると逆に違和感さえ感じるのが面白いものですが、おかげでゆっくり二度寝ができそうだなと思っていると・・・
また外から音が!
寝ぼけた頭では最初何の音かわからなかったのですが、だんだん強く大きくなっていくテレビの雑音のようなノイズ。

「雨だー!!」

ものすごい音を立てて降る雨はなかなか収まる気配がなく。
結局やみそうにないぞということで、バックパックにレインカバーを付けて宿を出発することにしました。

とその前に国内移動のための情報を集めます。
お世話になった宿MARYLAND GUEST HOUSEでとても親切にイロイロ気にかけてくれたボレンさん。
次の目的地である『ブキャナン(Buchanan)』への行き方を聞くと

「何を言っているの?」

という反応が返ってくるので一瞬戸惑いますが、ここがリベリアであることを思い出します。
リベリア英語独特のクセは地名にも現れるようで、何回か伝えていると最終的に

「ビキャナン」

で思いが通じ、行き方を紙に書いて教えてくれました。
さぁ、2日間滞在した首都を離れて国内移動開始です。

「テンキ!」
(リベリア英語で「ありがとう」)

バイクの半分ほどの値段で利用できる乗り合いタクシー。
向かう方面がわかっていて尚且つ長距離を移動する場合はとても便利です。

ボレンさんにもらったお守りの紙を頼りにやって来たのは車がごった返す交差点。
そこから少し歩いた所にあったこのガソリンスタンドで車が見つかるそうなんですが、客引きの気配がありません。
確かに紙には『spガスステーション』と書いてあるのに、看板には『np』の文字。
これは間違えたか~と思っていると

「ビキャナン!?」

後ろからやって来た車に声をかけられまして急いで乗車。
どうやらビキャナン行きの車はこの通りで待っていればゲットできるシステムのようです。
自分が乗って満席になった車はそのまますぐに出発。
モンロビアから東へ進んでいきます。

リベリアの国際空港について

あいにくの天気ですが、ドライブが始まると自然とテンションが上がってきます。
ちなみに今日の移動には実はビキャナンに行くということとは別にもう一つ目的がありました。
『旅の始まり』と同時に『旅の終わり』についても考えておかないといけないアフリカ旅。
今回は陸路でリベリアに入国しましたが、出国は空路でいきます。
空港といえば空の旅の玄関口。
まだ見たことのないリベリアの空港にワクワクする気持ちももちろんあるんです。
が、このリベリアのロバーツ国際空港にはやっかいなポイントが2つありまして。

ポイント❶ 首都から離れた場所

一つ目はその場所。
首都モンロビアから約50km離れた所に位置しているんです。
まぁ都心から成田国際空港への距離と比べたら短いわけですが、電車が走っているわけではありません。
なので事前にどれくらいの時間がかかるか知りたかったので、空港の先にあるビキャナンに行くことに。

この予行練習が吉と出ます。
モンロビアを抜けると急に悪くなった道路コンディション。
ガタガタの道が続き、空港までは1時間ほどかかることが判明しました。
イメージがもてればもう怖いものはありません。
(現在モンロビア⇄空港間の道路工事が行われているので、その内道路状況は改善されるかと思います)

ポイント❷ 賄賂の巣窟

しかし、私が懸念しているのはどちらかというともう一つの方でした。
昨日、モンロビアの街を歩いていると突然車の中にいた男性から声をかけられました。
相手が乗っているのは立派な白い車です。
これまでの旅の経験からこれは止らずにスルーした方が良いなと判断。
聞こえなかったふりをしてその場を通り過ぎようとしたのですが、後ろからドアが開く音と共に

「ヘイ!」

こうなるとさすがに立ち止まらざるをえません。
マジか~と思いながらとりあえず挨拶をすると身分証を見せてきたその男性。
興味がなかったので詳しくは見ていませんが、入国管理関係の官庁で働いているようでした。
そして

「身分証を見せろ」

というのでパスポートのコピーを渡すと、コピーではダメだとのこと。
本物はホテルにあることを伝えますが、『相手の弱みを握る』ことが彼のねらいだったのでもう意味がありません。

「わかった、10USドル払いなさい」

やっぱりね~。
最初からわかっていました。

『悪い警察の被害に遭ったら通報しましょう』

という大きな看板が街中にあるリベリア。
2015年に行われた世界各国の汚職事件などの調査をする国際NGOの報告によると、なんとリベリア国民の7割が賄賂の支払いを経験したことがあるとのことです。
アフリカでも最悪と言われているこの状況。
さらに汚職が発生しているのは警察のみならず裁判所や医療機関、教育界など多岐に渡っているそうで。
まぁそんなリベリア名物の賄賂要求を経験することができました。

賄賂要求を上手に断る方法

なんて素直に払いませんよ~!!
ここでこれまで数々の賄賂の支払いを回避してきた私のテクニックをまとめます。

  • 堂々とする
    (自分に非がある際は素直に認めて払うしかない場合もありますが、悪いことをしたという自覚がない場合はとにかく毅然とした態度を見せます)
  • 「公的な領収書を発行して下さい」と伝える
    (これがかなり効きます)
  • 「友達なら支払う必要はありませんよね?」と言う
    (『My friend』という表現を使ってきたらこの一言でカウンターを入れます)
  • 絶対にその場から動かない
    (『事務所に行こう』などと言われても絶対に行かない&乗らない)

あの手この手でとにかくお金を取ろうとしてきますが

「NO!」と「Why?」

で対応。
相手も粘ってきますが、最後は向こうが折れます。
だって最初から正義は我にありですからね。
※自分に非が少しでもある場合話は別なので注意して下さい。

ということでさっそくそんなことがありまして。
となってくると心配なのは賄賂の巣窟(そうくつ)になりやすい空港です。
これまでも数々の空港で賄賂要求を受けてきました。
出国前でナーバスになっているところに

「Give me money.」

は本当にイライラするので勘弁していただきたいのですが・・・
リベリアの空港でその願いが受け入れられることはおそらくないでしょう。

「敵はロバーツ国際空港にあり!」

遠くに見えた本丸の姿。
来たる日の戦いに向けてメンタルを整えたいと思います。

空港を過ぎると道路が一気に良くなって車もスピードUP!
まわりの景色も緑が豊かになります。

「この木は日本にあるかい?」

辺り一面に広がっている木々を指差しながらそう聞いてきたドライバーさん。
そもそもこれが何の木かもわからなかったので教えてもらいました。

ゴムの木

ゴムノキ(ゴムの木)とは、ラテックス(ゴム質を得ることのできる樹液)などからゴムを資源として採取できる樹木の総称である。
したがって、様々な種類が存在する。

Wikipediaより

アフリカで初めて見るゴムの木。
アメリカのタイヤメーカーが契約した農業用地になっていて、ここで採れたゴムは日本のブリジストンタイヤの原料としても使われているそうです。
大きくなるまでには5年かかり、常にゴムが産出できるように計画的に行われているゴムの木栽培。
ゴムはリベリアにとって重要な産業の一つになっています。
※晴れた日に撮影したリベリアのゴムの木の様子は次回の記事に載せます。

ただ今日はずーと曇り空なのでなんかパッとせず。
外の景色はなかなか楽しめません。
そんな時はやはり食です!

どこに行っても見かけるのが焼きトウモロコシ。
移動中は車が減速するたびに売り子さんがイイ感じに焼けたトウモロコシを持ってきてくれます。
カタめの粒で歯応えしっかり。
一本食べればお腹はほどよく膨(ふく)れ、これでお値段50ドル(約40円)。
自然の恵みでココロも満たされます。

その後もずっと雨がパラついた本日。
モンロビアから走ること3時間で車は目的地のブキャナンに到着しました。

②ブキャナン

ブキャナンとは西アフリカリベリアにある町でグランドバッサ郡の中心地。
首都モンロビアに続く主要な港町である。
モンロビアから南東部、ウォーターハウス湾に位置し、人口は約34270人。
町の名はアメリカ合衆国第15代大統領ジェームズ・ブキャナンの名から。
ブキャナンの港は主にアメリカやドイツなどの援助により建設され、深い水深を持つ。
鉄鉱石の輸出地として1963年にブキャナンの港は開港され、他にもゴムや木材、ダイアモンドの主要搬出港町として、そして外国企業が進出して栄えて来た。

Wikipediaより

残念ながら港を見に行くことはできませんでしたが、モンロビアとは違う街に来たことに一人大満足。
思えばリベリア入国からここまで少し気持ちが落ちていたところがありましたが、ようやくこの国が自分の中で特別ではなくなってきた感じで。
かなり特殊な国ですが、それもリベリアの魅力として楽しもうではないか!
と吹っ切れた気がした一日でした。
今夜はちょっとリッチなホテルで贅沢します。

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