アフリカ41ヶ国目「リベリア」入国!〜ビザの取得方法とアフターコロナの陸路国境越え〜

2023年5月31日、天気晴れ。

アフリカ41ヶ国目「リベリア」へ

シエラレオネに入国してから

『筋肉痛ニモマケズ 蚊ニモマケズ』

・・・いや、両方とも負けてますね。
なんとか我慢(がまん)しているだけです。
そんな状況で最後に襲ってきたのは日焼け!
昨日の時点で真っ赤になった太ももでしたが、今朝になっても熱が引くことはなく。
4時間半の半ズボンでのバイクドライブはまさに無謀以外の何ものでもありませんでした。
運転手のスパラジさんがこんなに暑いのに長袖長ズボンの理由が今ならよくわかります。
加えてオフロードの道を走ったことで背中にもガタが来てまして・・・。
それでも気合いで乗り切ろう!
と思える自分はまだイケるはず。
西アフリカの旅は己との戦いの連続です。

そんなボロボロのカラダを思いっきり回復してくれたのが、お世話になったDohas Hotel
館内にはどこでも使える無料Wi-Fiが飛び、併設されたレストランは安いのに美味しいという感動クオリティー!
極めつけはシエラレオネで初めての超強力な水圧のシャワー!!
しかもこれで1泊690レオン(約30ドル)だから感動が止まりません。

ちなみにこのホテルは部屋の名前が全てアフリカの国名になっています。
確認したら部屋は全部で57だそう!
未承認国家や昔の王国の名前も入っていました。
そんな私の部屋は

南スーダン

アフリカも40ヶ国旅してくるとこれまで出会ってきた国との思いがけない再会というものがあります。

シエラレオネ到着時に乗ったフェリーの名前はブルキナファソの革命家

トマサンカラ号

フリータウンの北にある環状交差点の中央にはなんとあのエジプトの三大ピラミッドを建てた

メンカウラー王
(しかも本物の彫像)

こういう小さなことに気付いて喜べるのが本当に嬉しものです。
さらにそこから生まれる

「なぜ?」

がアフリカへのさらなる興味を高めてくれます。
旅(人生)とは学び続けるということ!

ということでホテルで熟睡して最高のコンディションで迎えた本日。
いよいよシエラレオネとのお別れの時です。
アフリカ41ヶ国目へ行くわけですが、今回は3年ぶりの陸路国境越え!
向かうのはシエラレオネの隣国

『リベリア』

です。

リベリア

リベリア共和国、通称リベリアは、西アフリカにある共和制国家。
北はギニア、西はシエラレオネ、東はコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。首都はモンロビア。
アメリカ合衆国で解放された黒人奴隷によって建国され、1847年に独立し、現在のアフリカの中ではエチオピアに次いで古い国である。
しかし、1989年から2003年にかけて断続的に2度も起きた内戦により、戦争一色の無秩序な国と化していた。
現在もその影響で世界最貧国の1つとなっている。

Wikipediaより

2020年からのコロナパンデミックによって入国にはPCR検査やワクチン接種など様々な制限が発生しました。
旅をする際はその都度ネットで調べるわけですが、出てくるのは空港での入国条件のみ。
陸路国境に関する情報は出てきません。
そのためこの3年間は全て空路での移動をしてきました。

そして現在。
入国の制限も多くの国で解除され、ついに陸路入国も可能になっただろうということで、今日はリベリアへ車で向かいます!
スタート地点は昨日やってきたシエラレオネ第2の都市

『ボー』

とにかくその名前が面白いので気になるわけですが、ホテルのスタッフさんにこれからリベリアに行くことを伝えると

「それなら朝早くに行くべきだ!」

と教えていただきまして。
この時すでに午前11時。
リベリアまでは150kmほどなのですぐに行けるだろうと油断していましたが、国境に向かう場合は朝早くが鉄則のようです。
なので急いでホテルを出発。
スタッフの方が捕まえてくれたバイクタクシーで乗り場へ向かいます。
テンキー!

首都フリータウンの車乗り場がだいぶカオスだったので少し心配でしたが、ボーは非常に穏(おだ)やか。

「リベリアに行きたいです!」

と近くのお兄さんに伝えるとすぐにドライバーが見つかり、受付カウンターに案内されるので20ドルを支払えばあとは乗客がいっぱいになるのを待つだけです。
そしてここで

「リベリアビザを持っているか?」

と確認されます。


リベリアビザ

リベリアはアライバルビザを運用していないので事前に取得する必要があります。
今回は東京の市ヶ谷にある在日本リベリア大使館で取得しました。
ホームページを見ると必要なものが基本的な5つほどしかなく、これで取得できるなら楽勝だなと思いながら大使館を訪問すると

「これでは全然足りません!」

一蹴です。
ホームページのものだけでは不十分とのことでした。
・・・ビザはいただくものですから、大人しく退散。
後日改めて『全て』揃えて出直しました。

ビザ申請に必要なもの

  • 航空券のコピー
  • 黄熱予防接種証明書(イエローカード)のコピー
  • パスポートのコピー
  • 申請書【2部】※現地連絡先は空欄でOK
    (ホームページからダウンロード/個人写真の背景は『白』と注意を受けました)
  • ホテルの予約確認書類
  • 銀行口座等の残高証明書類
  • 申請費用8000円の振り込み証明書
    (ホームページ記載の指定口座に申請当日に名義をアルファベット名にして振り込み)

申請の際は担当官による軽い面接もあり、その際にコロナのワクチン接種を確認されました。

受け取りは申請日の3日後。
(土日はカウントしません)
申請時にもらった領収書を渡してビザゲットです!


よし、車が移動した!
と思ったらやって来たのは倉庫。
乗客の方の荷物である玉ねぎの積み込みが始まります。
屋根上にも玉ねぎをいっぱい乗っけましてこれで出発!

かと思いきや、次は乗客の数に関する揉(も)め事が発生です。

「玉ねぎを乗せたから重すぎて車体の後ろが引きずってる!」

・・・なっが〜いやり取りのあと結局6人いた乗客が私含めて4人になることに。
降りていく2人の姿を見てなんとも複雑な心境になりました。

文章で書いてるとあっさりしていますが、なんともう車に乗り込んでから4時間半が経過しています。
が、未だスタート地点にいるという現実。

「・・・いいねぇ〜!」

思い通りにいかないこの感じ!
これぞアフリカ旅の楽しさです。
この状況を面白いと思える余裕がある限りは問題ありません。

そして15時半。
車内でお祈りをするという初めての経験をして、ついに!
今度こそ本当に出発です。
よっしゃ、行くぞリベリア〜!!

予想通りリベリアへの道路もバッチリ舗装されていました。
途中で何度か検問があり、パスポートの確認から質問までされる入念な感じで。
国境に向かっているんだなぁと少しずつ緊張感が高まっていきます。

快適なドライブで過ごすシエラレオネ最後の時間。
あっという間でしたが西アフリカの旅のスタートにはもってこいの国だったなと思いながら、窓の外に広がる景色を目に焼き付けます。

なんて言ってるその時でした。
急にイヤな金属音が聞こえてくると同時に減速し始めた車。
・・・パンクです。
出発前の祈りは届かなかった〜!
まぁ大量に積まれた玉ねぎのことを考えると当然の結果といったらそれまでなんですがね。

停車してくれた別の車に乗っていた人たちにも助けてもらいながら新しいタイヤに付け替えます。
タイヤがパンクするのは特別なことではないアフリカ。
どんなに玉ねぎを積もうが、ちゃんとその上にタイヤを乗っけてあるあたりに用心深さが感じられます。

タイヤ交換が完了したところで再出発です。
現在地を確認するとまだ国境までの道のりの半分も行ってません。
まだ何かイヤな音が聞こえてくるんですが、まぁきっと大丈夫なのでしょう!

国境が19時に閉まるということで急ぎたところですが、その後も検問がちょくちょくありその度に停車。
車体の調子も明らかに良くない中、なんとかダマしダマし走り続け・・・。
日も沈んで辺りが少しずつ暗くなりかけてきた頃でした。

シエラレオネ出国

Google Earthより

間に合った〜!!
なんとか国境がクローズする20分前に到着することができました。
ホッと一安心です。
ただ、本番はここからになります。
ちょっとピリピリした雰囲気が辺りに漂う中、まずはシエラレオネの出国審査です。

審査官から軽く質問を受けて手続きが無事終了。
まわりにいる警備の方からカワイイ賄賂(わいろ)の要求があったり、紙幣を大量に持ったおじさんたちから両替の声かけがかかったりしますが特に問題なく通過できます。

さぁ、シエラレオネカラーに塗られたゲートを通って橋を渡ります。
一歩進むごとに実感する一つの『旅の終わり』と新しい『旅が始まり』。
いざアフリカ41ヶ国目へ!

リベリア入国

橋を渡り切るとすぐの所にある建物内でパスポートチェックがあったあとに、正式な入国審査所に案内されます。

「Welcome to Liberia.」
(リベリアへようこそ)

という嬉しい一言から始まった入国審査。
住所だけ聞かれたので宿の名前を伝えるとそれでOK。
スタンプが押されてこれで入国完了です!

もしかしたらあるかなぁと思っていたコロナ関係の書類確認は本当に皆無(かいむ)だったので、改めて長いコロナ時代の旅が終わったんだなぁと感じた3年ぶりの陸路国境越え。
イロイロと込み上げる思いがありますが、何はともあれアフリカ41ヶ国目

「リベリア」

入国したぞーーーー!!
と叫びたいところですが、な〜んか緊張感のある国境で。
明らかに違う国に来たぞということが感覚的にわかるんです。
これはちょっとまだ気を許すことはできないなぁと思いながら歩いていると車を発見。
入国はできたので、あとはここから140km先の首都モンロビアに向かうだけなんですが・・・

「運転手はどこだ??」

車だけがソコにあって、ドライバーの姿がありません。
それと他の乗客のみなさんの姿も。
全く予想できないアフリカ41ヶ国目リベリアの旅はココから始まるのでした!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です