ソマリランド(ソマリア)を旅する⑥ ソマリランド出国!〜未承認独立国家の治安とお金とビザの話〜

2019年8月11日、天気晴れ。

ソマリランドの歩き方

ソマリランドに入国してから今日で一週間。気持ち的にはソマリランドに慣れたものの、やはり心のどこかでは治安に対する不安からずっと気が張っていたんだなと思います。ホテルに帰ってくると一気に緊張(きんちょう)がほぐれて、そのまま倒れるように眠りにつくという毎日でした。でも、来てよかった!本当にそう思います。来る前のイメージと今では全くソマリアに対する印象が違います。ここに来なければソマリランド(ソマリア)は私の中でこの先もずっと「危険な国」という認識だけだったと思います。最後まで来るかどうか迷ったわけですが、このタイミングで来れて本当に良かった。「アフリカ」に対する意識がまた一つ大きく変わった一週間でした。ちなみに今日は日曜日!日曜日のハルゲイサの街はシーンと静まり返っていました。路上のお店はどこも閉店。エリトリアもそうでしたが日曜日はしっかりと休むというオンオフのメリハリがすごくいいなぁと感じるところです。

ホテル「Oriental hotel」

ということで今日の気分はまるでソマリランドからの卒業!たくさんの思い出が走馬灯(そうまとう)のようによみがえってくる中、朝からソワソワした気持ちで出国の準備をしました。ソマリランドで浴びる最後の水シャワーで気持ちを引き締め、4日間ありがとうございました!!的な感じでホテルをチェックアウト。お世話になったOriental hotelは心が落ち着く居心地(いごこち)の良い場所でした。Wi-Fiもバッチリ使えて1階のレストランも美味しくてコスパも良くて本当に当たりなこのホテル!彼がホテルのフロントマンです。ツアーのことから何から何まですごく親身になって対応してくれたステキなナイスガイ。ソマリランドを楽しむことができたのは彼のおかげです。本当にサンキュー!!

さぁ、まだ飛行機まで時間はありますが、今日は早めにホテルを出発します。なぜなら、ここはソマリランド!事前の情報では出国の際にいろいろとまたやっかいなことがあるそうなんです。荷物検査ではパソコンの中身を見られたり、撮った写真のデータをチェックされたりするとのことだったので、これは早めに行っておいた方がいいなと。が、まだ時間的には余裕(よゆう)があったので空港までの7kmを歩いて行くことに。タクシー代は高いのでこういうところでしっかり節約です。

若者たち

バックパックを背負って、さらに今日も相変わらず良い天気ということで汗をダラダラかきながら空港まで歩くわけです。が…これでソマリランドともお別れかぁ。と思うと自然といろんなことが振り返りたくなります。ソマリランドで出会ったたくさんのステキな人たちとの思い出。ハルゲイサに着いた初日にはいきなり若者たちから声をかけられました。アフリカ旅でたまに見かける一眼レフを片手に自分たちの写真を撮り合う若者たち。オシャレをしてポーズをキメて撮影会をしている様子を見て、ソマリランドでも同じようにやってるんだなぁ〜と思っていたら「一緒に写真撮ろ!」と誘われてしまいました。もちろんオッケーしまして、そこからはかわりばんこに2ショット撮影会スタート!アフリカの若者に興味を持ってもらえるというのは素直に嬉しいものです。彼らにとって私は珍しいアジア人。楽しい若者との交流でした。

通貨「ソマリランドシリング」

路上でよく見たのは大量のお札をこれ見よがしに積み重ねる両替商の人々!ソマリランド独自の通貨「ソマリランドシリング」です。しかし、これは国際的には認められていないものになります。ソマリランドではUSドルが使用可能なので、旅をする分にはソマリランドシリングに両替をしなくてもなんとかなります。ソマリランドシリングで請求(せいきゅう)された場合もUSドルで支払い可能です。

が、それでも小さなショップ等で買い物をする場合はソマリランドシリングが便利!そして両替できるのは道端(みちばた)にいる彼らだけ。ということで、モノは試しです!各国の紙幣には興味があるので私も両替をしてみました。ルールがあるようにも思えず不安な両替でしたが、3回ほど両替をする中でダマされるようなことは一度も無く、1USドル8000ソマリアシリングのレートがしっかりと守られていました(2019年8月現在)。人生ゲームのおもちゃのお金のやり取りをしているかのような不思議な感覚が面白かったです。

ソマリランド出国

さぁ、町の中心から歩くこと1時間半ほどで見えてきたハルゲイサの空港 Egal International Airportの入り口です。ついに出国…!思い出に浸って心が和んだところでしたが、ここからは緊張感が走ります。いったいどんな厳しいチェックが待っているのか…。ですが、オドオドしているのも変なのでそこは堂々と!やましいことは何一つ無いので、とにかくなるようになる精神でいざ、空港へと入っていきました。

が、しかし!まずその雰囲気のギャップにあれっ?となります。まるで庭園のようなオシャレな外観!ここ空港だよね!?と思わずにはいられません。

ですが、やはりそこはソマリランドの空港でした。中に入るとすぐに荷物チェックがありました。キタぞ。ついに厳しい検査が始まる…!!と思ったら一瞬で終了。パソコンは電源を入れるように言われましたが、ちゃんと起動することが確認されるとすぐにオッケーが出ました。あまりに拍子抜けな感じで、逆に良いんですか??という感じに。…あれっ?

その後、カウンターでチェックインを済ませて搭乗券をゲット!完全に重量オーバーだったバックパックの重さを計られることもなく、非常にあっさりと終わりました。出国審査でも特に質問されることはなく、出国のスタンプを押していただき。2度目の手荷物検査も非常にスムーズに終了。まぁいろんな意味で驚かされたわけですが、何よりビックリしたのが空港警察の方たちのフレンドリーさ!とにかく気さくに声をかけてくれる人たちばかりなんです。こんなに安心できる出国審査はかなり珍しいなぁと。しかもそれがソマリランドの空港だっていうのがなんだか信じられない気分でした。

ビザ情報

さらに!出国審査を全て終えてやってきたロビーがこれまたステキな雰囲気なんです。こじんまりとしたスペースですが、とても居心地の良いロビー。そして、ソマリランドグッズを取り揃えたお土産屋さんがあるのですが、これがまたオシャレ!センスのあるデザインのポスターやTシャツ、小物などが買えるイイ感じのショップです。ということで、私の予想を最後にまた思いっきり覆した(くつがえした)ハルゲイサの空港。出国に関しては非常に安心して利用できる素晴らしい空港です!ちなみに、ソマリランドのビザですが、今回私は事前にエチオピアにあるソマリランド大使館で取得をしましたが、なんとアライバルでもビザが取れるらしいです!現地の方から聞いた情報で、私自身が取得したわけではないので100%の確証はありません。が、この値段を聞いたらビックリしたので情報として載せておきたいと思います。

  • エチオピアのソマリランド大使館でビザ取得【100USドル】
  • ハルゲイサの空港でアライバルビザ取得【60USドル】
  • ジブチ-ソマリランドの陸路国境でアライバルビザ取得【31USドル】

…別に損(そん)をしたとは思いません。何事も経験が大事です。経験したから学ぶんです。ただ、私が超えてきた陸路国境でまさかビザが取れるとは…。しかもそれが31USドルという安さだったとは…!はい、切り替え切り替え。おそらくこれまで取得した中で一番高いソマリランドのビザ。これも一つの思い出です。

搭乗直前にまたまた最後の荷物チェック。これが一番厳し目でバックパックの中身を直接確認されました。が、やはり検査官は親しみやすいしっかりした方で、特に何も引っかかることなく終了しました。うん、信頼できる感じがあって本当に素晴らしい!厳しいというよりも”セキュリティー意識が高い”という印象を受ける空港でした。

ということでついにソマリランドとのお別れです。いやー、最後の最後までいろんな意味で驚かされたソマリランド!長かったようで短いし、短かったようで長いソマリランドの旅だったな〜と。この国に来たことでますます他のアフリカの国々への興味も高まりました。まだ見ぬアフリカ、まだ知らないアフリカがたくさんある!それが本当に嬉しくて仕方ないです。

エチオピア到着

イスラム教の信仰が強いソマリランドでは飲めなかったビールを機内で一週間ぶりに飲み、1人でメチャメチャ感動していると1時間ほどであっという間に飛行機はエチオピアに到着しました。上空から眺める(ながめる)2週間ぶりのエチオピアの景色にホッと一安心すると同時に、いよいよアフリカ54ヶ国制覇の旅-第2章-もあと1ヶ国で終わるんだなぁと思い、しんみりした気分になりました。

今夜はこの旅3度目のエチオピアのボレ国際空港ステイです。ソマリランドで過ごした一週間が遠い過去のことのように思えてくるこのエチオピアの空港のガヤガヤ感。スパッと気持ちが切り替えられるので、これはこれでイイのかもなぁなんて思いながら、いよいよ明日から始まるアフリカ13ヶ国目の旅に向けて胸がトキメクのでした。

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