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DAY181 ルワンダを旅する⑤『ムサンゼ』の小さな町で活動する青年海外協力隊の方のお話

2020年3月13日、天気くもり。

昨日やって来たのは「ムサンゼ(Musanze)」というルワンダの北に位置する街です。来るまでの道の途中の景色もどことなくこれまでのルワンダで見てきた自然の様子とは違うなぁと感じましたが、本日宿の外に出るとそこには大きな山の姿が!

③ムサンゼ

ルヘンゲリ(ムサンゼの旧名)は、ルワンダ北部州の都市。かつてはルヘンゲリ県の中心都市であった(ルヘンゲリ県は2006年、北部州に再編された)。ルワンダ北西部、ヴィルンガ山地の南に位置し、ルホンド湖やブレラ湖、火山国立公園なども近くにある。人口は71,511人(2002年)。【Wikipediaより】

『千の丘』から一変!ルワンダ北部にそびえるあの山はなんと火山!!また違う自然の美しさを感じるムサンゼの街です。

今回ムサンゼにやって来たのはこのあとの旅の最終目的地と首都キガリの間に位置する街だったから!というのもあるのですが、実はもう一つ理由がありました。このムサンゼの近くの町で青年海外協力隊として活動する方から連絡(れんらく)をいただいたんです!以前からTwitterで存じ上げていた方がまさかのムサンゼ周辺にいる!!ということで、これは是非(ぜひ)ともお会いしたいなと。さらに!活動の様子を見せてほしいですというお願い(ねがい)を快く(こころよく)オッケーしていただくことができまして、本日は活動先にお邪魔(じゃま)させてもらえることになりました。ムサンゼでも主要な移動手段であるバイクに乗って早速(さっそく)向かいます!

キガリやフイエとは違う景色の美しさにまたまた感動しながら進んでいくこと10分。到着したのは「ニャンゲ(Nyange)」という小さな町にある学校でした。

Deaf People Training Center

難聴(なんちょう)の子どもたちのための学習支援施設。ここで活動をしているのが協力隊員の津田さんです。

まだ特別支援教育が十分に整っていないルワンダでは聾学校(ろうがっこう)の数が少ないため、耳の不自由な子どもたちの多くは公立の学校に通って教育を受けることになります。他の子どもたちが聞こえていることが聞こえない。当然ですがそれは学習に大きな支障をきたします。勉強がしたくても聞こえないからわからない。そもそも勉強をするチャンスすら得ることができない。耳が聞こえないために教育を受ける権利を失ってしまう子どもたちがいます。そんな子どもたちを支援するために活動をしているのがこちらの施設です!

英語の時間

教育を受けるためのベースは文字です。アルファベットの指文字や手話を覚えれば自分の意思を伝えたり相手の発信を理解したりすることができるようになります。

が、それだけではダメなんです。意思の疎通(そつう)のためには相手にも同じように指文字や手話を使ってもらわなければならないんです。彼らが通う学校の先生たちは指文字や手話を使って授業はしてくれません。そのために読唇(どくしん、相手のくちびるや顔の動きで話された言葉を理解すること)の力をつけたり、手話だけでなく文字を書いて意思を伝える方法も学ぶ子どもたち。彼らにとっては読み書きの能力がとても重要になってきます。

手話表現を文字で表したり、文字や絵で表わされた事柄(ことがら)の意味を手話で表現したりする練習を通して、彼らは視覚情報と自分の知識を結(むす)びつけていきます。

文字の読み書きができない人が世界には約7億5000万人います。日本の教育を受けた私たちからすると想像することはまずできないかと思います。私もナミビアでの協力隊時代に算数と理科の指導を子どもたちにしましたが、何よりも大きな課題だったのは子どもたちが英語での読み書きが十分にできないということでした。頭ではわかっているけれど英語だと答えが書けない。そもそも問題が読めないから何を言っているのかわからない。その中でどうすればテストで点を取れるようにしてあげることができるのか…。懐(なつ)かしい研究の日々が蘇(よみがえ)ります。

文字が読めるだけで、文字が書けるだけで変わる世界がある!この子たちにとってはそれが本当に大きな意味をもちます。派遣前は音楽を指導をする予定だったそうですが、今は英語を担当している津田さん。

この英語の時間が子どもたちにとってものすごく充実(じゅうじつ)した楽しい時間なんだなぁということが彼らの学びに対する姿勢(しせい)から伝わってきます!!

教育には目の前の人の世界を広げるチカラがあると思います。私も現在は「コジマ先生」としてこのブログの読者の皆さんの世界を少しでも広げられたらと思いながらアフリカを発信しています。とっても小さい変化かもしれませんが、知る前と知った後ではきっと見える世界は違うのではないかなと!この子たちの世界を広げていく津田さんの授業。参観させていただいた私の世界も広がりました!!

体育の時間

さぁ!参観をさせてもらったあとは私も飛び入りで子どもたちの体育の時間に参加することに!!ランニングから始まり体操(たいそう)にボール運動と休む間も無くカラダを動かす充実した内容にビックリ!!子どもたち以上に楽しんでしまいました。

給食の時間

そしてカラダを動かしたあとはお楽しみの給食です!!トウモロコシを豆やキャベツなどと一緒に煮た「イビゴオリ」というルワンダの食べ物。やさしい味で塩気もちょうどいい感じにきいているので、食べる手が止まりませんでした。寮の管理人さんが作ってくれる美味しい給食!ごちそうさまでした!!

洗濯の時間

この施設で寮(りょう)生活を送っている子どもたち。金曜日の本日の午後は洗濯(せんたく)の時間でした。

自分の着たものは自分で洗う!こういう生活力には私も見習わなければならないことがあります。洗った服は外で天日干しです。

まぁそれにしても元気で明るい子どもたち!私を見つけるとみんな自己紹介をして名前を教えてくれます。私も覚えたコジマの「K」の手話で名前を伝えます。そしてお互い(たがい)ニッコリ!心が通じる嬉(うれ)しい瞬間です。そして小さい子たちのこのとびっきりの笑顔!私の見えないところにたくさん課題はあるのが現実ですが、それでも今この瞬間はすごく平和でしあわせだなぁと感じました。その現場で実際に現実と向き合いながら活動を進めていく青年海外協力隊。改めてその存在の大きさを肌(はだ)で感じるのでした。

職業訓練の時間

最後はこちら。今日の午後は洗濯でしたが、月曜から木曜まではこの時間が職業訓練の時間になるそうです。社会的自立を目指すためには、手に職をつけることは非常に大切になってきます。

職業訓練の時間では籠(かご)を編んだり、アフリカ布で商品を作ったりします。そして自分たちで作ったものを実際に売ることも大切!津田さんはこのお店のレイアウトや商品開発にも取り組んでいました。ただ作るだけではなく、売れるものを作る!実践的な職業訓練は子どもたちにたくさんの気づきをもたらすだろうなぁと感じました。

そして私の目にとまったのは壁(かべ)に並んだ木彫(ぼ)りのゴリラでした!ムサンゼの北に広がる森林地帯に生息するのが現在絶滅危惧種に指定されている「マウンテンゴリラ」です。日本では『猛獣狩りに行こうよ』の遊びで8文字の動物として登場することがあるマウンテンゴリラはこのルワンダを象徴(しょうちょう)する動物になっています。そのマウンテンゴリラの木彫りの人形!!一つ一つ味があってとってもかわいいんです。ということでお土産に買うことにしました!

ムサンゼで一番元気でオシャレなクラフトショップがニャンゲの小さな学校の中にありました!

ということでDeaf People Training Centerにお邪魔させていただいた本日。子どもたちに元気をもらい、津田さんの活動に刺激(しげき)をもらい、ゴリラのお土産も手に入り、もう胸が言葉に表せない気持ちでいーっぱいになりました!そしてこのもらったパワーで自分にできることはなんなのか。大きなことはできませんが、まずはこうしてブログで発信!この子たちの笑顔が一人でも多くの人に届きますように。


あとがき

学校を参観させていただいた翌週。コロナウイルスの感染拡大を受けて全世界に派遣されている青年海外協力隊及びシニア海外協力隊の一時帰国決定のニュースが流れました。仕方がないとわかっていますが、何とも言葉にできない思いが込み上げてきました。一時帰国前の最後の金曜日にこうして学校訪問をさせてもらえたことに改めて感謝をすると共に、一日も早いコロナウイルスの終息と協力隊の皆さんが安心してそれぞれの任国任地に戻ることができる世界が戻ってくることを心から願います。

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ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれの33歳。神奈川県横浜市出身。 2009年小学校の先生としての生活がスタート。 2015年から約2年間、青年海外協力隊としてナミビアへ。 2019年3月、先生として成長するために先生を辞める。 2019年4月からアフリカ54ヶ国訪問の旅をスタート。