2019年7月25日、天気晴れ。(※2023年10月更新)
エリトリアを旅する
エリトリアの国土は隣国エチオピアに比べると小さく、日本の3分の1ほどの大きさになります。
なので国の中心に位置する首都アスマラからは100kmほどの移動でエリトリアの主要な町を訪れることができます。
が、ここも山が多い国!
たった100kmですが移動には3〜4時間かかります。
ということで昨日やってきたのはアスマラから北に100km進んだところにある
「マッサワ」
という町。
そして昨日も書きましたがこの町、とんでもなく暑いんです。
③マッサワ
マッサワは、紅海に面したエリトリア中部の都市の1つである。
Wikipediaより
人口は36,700人(2004年)。
マッサワは夏季には高い湿度を記録し、年間の平均気温が最も高い都市群のひとつである。
紅海に面しているエリトリアの中でも観光に力を入れた町マッサワ。
そのためオシャレなホテルがあちこちにありますがまぁ高い!
中には見るからに高級そうなリゾートホテルも。
ということで昨日この町に到着してまず大変だったのは宿探しでした。
夕方4時にも関わらず40℃を超える中、バックパックを背負ったまま歩き回りました。
ホテル情報
maps.meで宿の場所を調べてまずやってきたのはこちらのSeghen International Hotel。
見るからに立派で、聞く前からもう却下(きゃっか)でしたが、念のために確認すると1泊780ナクファ(約5460円)とのことでした。
「はい、次いきます!」
2件目は1件目のすぐとなりにあるAWET HOTEL。
いい感じに古めの建物なのでこれは期待できるぞ!
ということで値段を確認すると1泊600ナクファ(約4200円)だそうで。
んー、ちょっと受け入れられないお値段設定かなぁと。
エアコンは使えて部屋もまぁそれなりな感じなんですがね。
でも、このレベルでこの値段。
「これがマッサワか・・・」
いや、まだあきらめません。
「安い宿を教えてほしい!」
と町の人にとにかく声をかけていくとバス乗り場にホテルがあるというなんとも不思議な情報をゲットしたんです。
「バス乗り場?」
maps.meには宿マークは付いていないが・・・
ここで選択を迫(せま)られます。
もう一度書きますが、この時気温は40℃オーバー!
その中を重い荷物を背負って歩き回っていたのでもうすでに汗だく状態でした。
バスステーションまではまだ1kmくらい離れています。
「早く楽になりたい」
「でも安宿に泊まりたい」
いや、そもそもバス乗り場に宿なんて無いかもしれないけど・・・
葛藤(かっとう)の末、いざバス乗り場へ。
途中すれ違う地元の人たちにバス乗り場に宿があるのか聞いてみても、いまいち確信のもてる返答は得られず。
これでもし無かったら2件目に戻るしかないぞ~!!
と思いながらやっとのことでたどり着いたのがこちら。
バスステーションの格安ホテル
マッサワのバスステーション。
そこになんとも表現しづらい廃墟(はいきょ)のような建物がありました。
活気などまるでなく、ホテルがある気配なんてありません。
そんな建物の1階にはこじんまりとしたレストランが。
ダメ元でおじさんにホテルがあるか聞いてみます。
「あるよ!」
なんと本当にありました!!
ボロボロな雰囲気は否(いな)めませんが、部屋はしっかり個室になっていてエアコンもちゃんと付いてました。
これで1泊480ナクファ(約3360円)。
正直まだ高いし
「このクオリティーで!?」
とは思ってしまいますが、おそらくここがマッサワの中でも最安値だと判断。
しかももう本当に暑すぎてこれ以上歩けないということで、こちらに2泊お世話になることに決めました。
ちなみにシャワーはなぜか知りませんがお湯です。
おそらく沸(わ)かしてるのではなく暑さのせいだと思います。
今こそアフリカといえばの水シャワーを思いっきり浴びたいのに・・・
逆に熱いお湯が出てきた時のショックはなかなかです。
そして室内のエアコンは効きすぎて困るくらいのすごいやつでして。
夜はつけっぱなしだとあまりに寒くなるのでスイッチを切ります。
そうすると1時間後ぐらいに暑さで目が覚めてしまい、またスイッチを入れます。
寒さで目が覚めて、切る。
暑さで目が覚めて、入れる。
・・・寒い。
・・・暑い。
寒暖差の激しい夜を過ごして迎えた本日でした。
ちなみにホテルの1階にあるレストラン。
これが安くて美味しい当たりなレストランでした。
食べたのは魚のライス。
ピリ辛で暑くても食欲をそそる一皿。
これで約300円はありがたいです!
紅海
さぁ、この町に来たらもうこれを見ずには帰れない!
これまでもアフリカを囲む様々な海と出会ってきましたが、この海を有するのはアフリカ54ヶ国中わずか3ヶ国という名前は非常に有名な
「紅海」
マッサワはその紅海にガッツリ面した港町で、海に浮かぶメインの島までは長い橋がかかっています。
そこを歩けばもう見える紅海。
いやー、キレイ!
こういう町中の入江のような場所の水は大抵汚れていてゴミが落ちているイメージですが、このマッサワの海は透き通っていて泳ぐ魚も見えるくらいでした。
それにしても、誰も歩いていない1kmほどのこの橋。
なぜなら暑いからです。
本当に暑いんです。
マッサワの町にもたくさんの教会やモスクが見られます。
エリトリアは国内移動中にも見事な建築がたくさん見られます。
歴史を感じさせるモニュメントも。
ケレンの町からの帰りにも戦車の残骸(ざんがい)を見かけましたが、マッサワには3台の戦車が当時のままの形で町の入り口に飾られています。
戦いで命を落とした英雄(えいゆう)たちのための記念碑(きねんひ)です。
町の中心に構えてあり、その存在感はかなりのものがあります。
『あの戦争を忘れない』
ここでも国の強い意思を感じました。
まぁそれにしても何度もぼやいてしまい申し訳ありませんが本当に暑いマッサワ。
実はエチオピア滞在中、地元の方にこれから紅海沿いの国に行く予定であることを伝えると
「お前は本気か!?」
と言われたんです。
暑いぞと。
暑すぎて何もすることなんか無いぞと。
その時は
「そんなでもないでしょ〜」
と冗談半分に聞いていましたが、マッサワに到着してからこの言葉が決して間違いでなかったことを痛感しています。
自分の考えが甘かった。
紅海に面した
エリトリア・ジブチ・ソマリア
の3ヶ国は夏になるととんでもなく暑くなるそうで、今は正にその夏のど真ん中!
毎日この暑さが続くというマッサワの人たちの話に正直驚きを超えて呆然としてしまう私です。
ビーチリゾート
ですが、そこに紅海あり。
この暑さは全て海をエンジョイするためにある!
ということで、タクシーに乗ってマッサワの町から8kmほど離れたところにあるビーチ(Gurgusum beach)にやって来ました。
到着すると目の前に広がったホテルに併設(へいせつ)されたザ・海水浴場!
やっとたどり着いた灼熱(しゃくねつ)の中のオアシス。
もうそのまま海へ直行です!!
お風呂とまではいきませんが、ぬるい温水プールのような海。
それでも十分に気持ちいい〜!!
非常に遠浅で安心して泳げるのがいいところです。
塩分も濃いめなのか、エチオピアのダナキル砂漠の塩湖とまではいきませんが比較的体も浮くような気がしました。
人生初の紅海!
水もすごくキレイです。
入場料はかかりませんが、パラソルは100ナクファでレンタル。
こういうところはしっかりしてます。
海を眺めてのんびりするという幸せな時間が首都からわずか100kmほどの移動で手に入るエリトリア。
ビーチは様々な国からの観光客で非常ににぎわっていました。
イタリアやスウェーデン、そしてエチオピアからも。
こんなに人がたくさんいて盛り上がっているビーチをアフリカで見るのもかなり珍しいなと感じました。
ここはシャワールームもしっかりと備えており、完全に観光客向けのビーチになっています。
そして実はここから今日は頑張りすぎました。
行きはタクシーでやってきたこのビーチ。
帰りも・・・と思ったのですが
「節約できるところはしたい!」
と思い、時間もあったのでマッサワの町まで歩いて帰ることにしたんです。
が、これがヤバかった。
いくら歩くのが好きな私でも、とんでもなく暑い中、永遠に続く砂の道を歩いていくのはかなりきつかったです。
まだ?
まだ??
地図を見ながら歩きますが一向に着かない。
もう終盤は気力で歩き続けた感じで、ようやく町についた時には息は完全に上がり軽い熱中症状態。
すかさずレストランに入りコーラを注文。
「生き返った〜!」
と言いたいのですが、さすがに簡単には回復せず。
暑い時は無理をしてはいけないということを身をもって学んだのでした。
ちなみに、本当は水が飲みたかったわけですがコーラをチョイス。
その理由はまた今度です。
DAY74へ続く
初めまして。エリトリアの情報を収集していて本ブログにたどり着きました。私は今年の5月よりアスマラに住んでいるのですが、もしアスマラに再度いらっしゃることがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。お食事でもご一緒させていただけたら嬉しいです。
アスマラに住んでいらっしゃるんですね!うわー、ご一緒したかったです。実はもうすでにアフリカ11ヶ国目となるジブチに来てるんです。もしアスマラに行くことがあったら必ず連絡しますね!ちなみに、ブログに書かれていることでコレは違うぞ!というところがありましたら是非教えてほしいです。