アフリカ25ヶ国目「コンゴ民主共和国」入国! 〜コンゴ川を渡る陸路国境越え完全ガイド〜

2020年3月6日、天気晴れ。

コンゴ共和国 出国

フェリー乗り場が見えてきました。いよいよコンゴ共和国を出国です!次なるアフリカ25ヶ国目はわずか6kmほど先にあるコンゴ川の対岸。なのであっという間に着くだろう!…とは思っていませんでした。事前の下調べでこのコンゴ川の国境越えはなかなかに大変だという情報を得ていました。川を越えるといえば忘れもしないモーリタニア→セネガルの国境ロッソ。あの悪夢が蘇り(よみがえり)ます…。ですがアフリカ旅を通して自分もレベルアップをしています!さぁ、越えるぞコンゴ川!!気合を入れていざ国境越えスタートです!!!!

①港への入場料を払う

タクシーで港までやってくるとゲートで入場料500セーファーフランを請求(せいきゅう)されます。が、ゲートを潜る(くぐる)と100mも進まない地点で車を降りることになるので、ゲート手前で降りて歩いていくのがいいかと思います。約90円ですがこれは払わなくてもよかったなぁと。いきなりこの国境越えの洗礼(せんれい)を受けました。

②フェリーチケットを買う

タクシーで港の中に入ると停車する前からたくさんの人たちに囲まれます。…もうここからは警戒(けいかい)レベルを一気に上げます。が、この国境のルールがわからない私は彼らにある程度(ていど)お世話になるしかないのでなんとなくついていくことに…。車を降りてすぐのところにフェリーチケット売り場があるので、そこでチケットを合計3枚買います。

  1. フェリーの片道券:11000セーファーフラン
  2. 川の通行料:200セーファーフラン
  3. 1200セーファーフラン

この支払い最中もずーっとたくさんの人たちに囲まれているので注意を!彼らはチップを求めてとにかく何でも手伝おうとするので必要のないことは「大丈夫!!」とハッキリ伝えることが大切です。チケットを購入したら警察の方に見せて、港のさらに奥へと進んでいきます。ちなみに港には警察の方がたーーくさんいるので、写真撮影も要注意です。

③出国審査

パスポートを渡して必要書類の記入をします。そしてここで2000セーファーフランを要求されました。…何のお金かはわかりません。ですが、いっしょに出国審査をしていたおじさんもわざわざ10000セーファーフランを渡しておつりをもらってまでこの代金を払っていたので私も従う(したがう)ことにしました。この支払いに関しては領収書もないので…まぁ次に進みます!

出国スタンプも押されてとりあえずこれで出国審査は完了。あとはフェリーの出発時間を待つだけ!だったのですが、ここからがなかなか進みませんでした。おそらくいくつかのフェリー会社があり、準備ができたフェリーから出発するという感じなのですが、会社によってはずーっと出発しないフェリーもあるようで。港のスタッフに文句を言っている人や、出発を諦め(あきらめ)て寝て過ごす人の姿も見かけました。私も「いつになったら??」と思いながら待つことおよそ1時間。警察の方に呼ばれてようやく順番がやってきました。

④パスポートチェックと税関

最後にもう一度乗客全員のパスポートチェックがあり、税関の方にまたまた謎(なぞ)の1000セーファーフランの支払いを先ほどと同じ理由で済ませます。いただいたこの紙…領収書ではないなぁと思うわけですが…仕方ないです。

⑤フェリー乗船

そしてついにフェリーに乗船!港に着いてからここまでで合計2時間。けっこうかかりましたが、これにてコンゴ共和国を出国です。かかった費用は全部合わせて15900セーファーフラン(約2900円)でした。

そして今回改めて思ったことは、言葉がわからないというのは本当に大変なことなんだなぁという当たり前のことでした。内容を理解したくてもチケットに書かれている文字が読めず、質問したくてもできない。それでもフェリーに乗れたので終わりよければ全てよし!ですが、やはり少しでも自分でちゃんと理解して旅がしたいと素直にそう感じました。フランス語、勉強したいと思います。いや、します!!

ということでコンゴ共和国を出国してホッと一安心。と思っているとアフリカ25ヶ国目「コンゴ民主共和国」がもうすぐそこまで近づいてきました。

コンゴ民主共和国 入国

フェリーの出発は2時間待ちましたが、乗船時間はわずか10分!コンゴ川を渡る楽しい時間はあっという間に終了してコンゴ民主共和国に到着しました。出国の疲れ(つかれ)が完全に残っていますが、再度気合を入れ直していざ入国審査へ。

⑥パスポートの回収

コンゴ民主共和国の港もすごい数の人で溢れ(あふれ)かえり、フェリーを降りるとあっという間に人に囲まれます。本当に神経を休める暇(ひま)がありません。そして建物に入る前にすぐにパスポートの確認が行われるのですが、ここでなんとパスポートを回収されてしまいます。不安になりますが、制服を着ている方なので預けることにしました。

⑦体温チェックと入国書類の記入

コンゴ民主共和国は2020年3月時点で日本の外務省がエボラ出血熱の感染症危険情報を発信している国になります。そのため入国の際に健康チェックが行われます。が、サーモグラフィーで体温が確認されるだけで終了。渡された入国書類を記入して次へ進みます。(この時点ではコロナウィルスに関する質問は一切ありませんでした。)

注意1 私服の人は信じない

そしてここからがカオスな時間の始まりでした。まずイエローカードの提示(ていじ)を求めてきた男性。まぁ必要なチェックだと思ったので渡したのですが、そこからの行動がなーんかおかしいなぁと思ったんです。制服も着ていないし…!?そう、この彼はただのタクシードライバーだったんです。あまりに堂々(どうどう)とした態度で当然のように入国管理所にいるのでつい信じてしまいそうになりました。この国境での一つ目の注意は『私服の人は信じない』です。ということでイエローカードを返してもらいこれでオッケー!とはいかなかった。そう。これは”一つ目”です。

注意2 制服の人も信じない

肝心(かんじん)の入国審査はいつ始まるんだ??と思いながらパスポートを持った警察の方のあとをついていくと

「ここで待っていなさい!」

と言われました。またまたフランス語のためなんとなくで理解しましたが、まぁ警察の方が言うんですからこれは従う(したがう)しかありません。そうしてしばらく待っているとその彼が戻ってきました。するとパスポートを開いて見せてきて…なんと入国スタンプがもう押(お)されているんです!入国審査を受けてもいないのに!!そして次の瞬間(しゅんかん)私の疑い(うたがい)は確信に変わりました。…この人、警察じゃない!!二つ目の注意はレベルが高いですが『制服の人も信じない』です。入国スタンプを押したということで私にお金を要求してきたその彼。先ほどまでの威厳(いげん)はもう一切感じられませんでした。うん、これは払わなくていいやつだ!とすぐにわかったので、そこからはもう聞く耳を持たずにやり過ごしました。そしてこういう時に使える一つの手段が相手に領収書の発行を求める方法です。先ほどのコンゴ共和国の出国の際にもらったチケットなどを見せて「お金を払う必要があるなら領収書を下さい!」と主張を続けます。そうすると大抵(たいてい)の場合は相手も諦めます。もちろん簡単にはいかないので長い闘い(たたかい)にはなりますがね。

ということで何はともあれ入国スタンプが押されたのでこれでアフリカ25ヶ国目「コンゴ民主共和国」入国です!いや〜、疲れた。たった6kmの川を渡ることがこんなに大変だとは…。ですが、越えました。もう達成感しかありません!!辿り(たどり)着いたのはコンゴ民主共和国の首都「キンシャサ」です。

ただ、入国してもまだ心の底からは安心できません。このキンシャサは治安の面で非常に注意が必要な街になります。この時もう時刻は夕方5時。一刻も早く宿に着きたいということでバイクタクシーに乗って宿へ向かいます。

すると先ほどまでいたコンゴ共和国の首都ブラザビルとはまるで違う景色が目の前に広がりました。なんだこれは!?同じ”コンゴ”という名前が付く国なのにここまで違うのか!?さっそく衝撃(しょうげき)の連続です。

そしてなんとなんとホテルがこれまたものすごかった!詳しくは後日紹介しますが、とりあえず屋上にレストランがあり、そこからこんなステキな夕日が眺(なが)められるホテルです。これがキンシャサだと一番安い方の宿になると言うからこれまたビックリ!コンゴ民主共和国はまた私の知らないアフリカを見せてくれそうです。

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