コンゴ民主共和国を旅する③ 絶景のマグマ「ニーラゴンゴ火山」Part2 〜山頂到着&マグマ編〜

2020年3月18日、天気くもりのち晴れ。

ニーラゴンゴ登山

ニーラゴンゴ山を登り始めて4時間。到着した場所が今日のキャンプサイトではなかったという衝撃(しょうげき)の事実を知り、もはや気力で登るしかない山頂への最後のアタックがスタートしました。霧(きり)が晴れると景色に感動すると同時に目標までの遠さを痛感して心が折れそうになりますが…もう上るしかない!!とにかく足を一歩ずつ前へと動かします。

たーだここからどんどん皆さんとの距離が開いていきました。ものすごい斜面(しゃめん)を重いバックパックを背負って上っていくのはかなりハード!あと少しなのにものすごく遠い山頂。ポーターさん(荷物持ち)を頼まなかったことをマジで後悔(こうかい)しました。いやー、キツイ!!

そんな私を鼓舞(こぶ)してくれるのは私よりはるかに重い荷物を持っているポーターさんです。「オッケー!ゆっくりゆっくり!」と後ろからかけてくれる声にものすごい背中を押されました。そう!山登り(人生)は自分のペースでいい!!急ぐことはない!!また一つ山で大事なことを教わりました。

そしてついにキャンプサイトに到着!!間違いなくここが今日の寝床(ねどこ)です!!いや〜、着いた〜〜!!もうこれ以上登れませんということで腰(こし)をおろそうとすると

「こっちだ!こっち!!」

山をいっしょに登ってきた皆さんに声をかけられました。ゆっくりしたい気持ちもありましたが、まぁ呼ばれたので階段を登っていくと…

山頂到着 (標高3470m)

ビックリしました。なんと火口がすぐそこにあるんです!!以前訪れたエチオピアのエルタ・アレ火山のキャンプサイトは火口からだいぶ離れた場所にありました。万が一火山が噴火(ふんか)するかもしれないと考えると当然のことです。が、なんとこのニーラゴンゴ山のキャンプサイトは目の前が火口!!まさかこんなすぐマグマを見ることができるとは思っていなかったので驚きです!!登山の疲れ(つかれ)が一気に吹っ飛びました!!

もくもくと煙(けむり)を上げる溶岩の湖、マグマ。写真だと距離感が伝わりづらいかもしれませんがかなり近いです!!マグマ特有のガスがあまり出ていないようで煙でむせるようなこともなく、ずっと見ていられるニーラゴンゴ山のマグマ。ですが寒い!標高3470mということでまぁーそりゃ寒いはずでした。

火口の反対側を見るとすぐそこにキャンプサイト。…本当にビックリするシチュエーションですが、今日はここで一泊します。

シンプルにマットが2つあるだけの部屋になりますが、疲れたカラダを横にするには十分!ただ寒いですのでやはり寝袋は必須(ひっす)です。荷物を置いて一気にリラックスモード!あとは暗くなるのを待つだけです。

サービスで出してくれたあったかいコーヒー。これがまぁ沁(し)みます!火を起こして暖炉(だんろ)も用意してくれるのがありがたすぎました。持ってこれるなら持ち物にユニクロのヒートテックがあってもいいかもしれません!それくらい寒いです。

そしてマイケルさんもついに山頂に到着しました!!もう第②ポイントの時点でヘトヘトだった彼ですが、なんとか登りきることができました。

「最後はスパイダーマンになって登ったよ〜。」

ラスト200mは手をついて四つん這い(ばい)で登り切ったそうです!彼にとっても初めてのニーラゴンゴ登山。登頂できた喜びをコーヒーの乾杯(かんぱい)で分かち合いました!

日没

夕方6時。登ってきた時はずっとモヤがかかっていた山がキレイに晴れ、あたりも暗くなるといよいよ

赤い溶岩湖がその姿をついに現しました!!赤く血走るようなその様子に

もう大興奮です!!スゲーーーー!!ついに始まったニーラゴンゴ火山の絶景タイム!!!!

マグマ絶景タイム

この景色を言葉で表現することがまぁ難しいわけですが、とにかくスゴイの一言に尽き(つき)ます。暗くなってくると燃え盛る炎の色がどんどん変わっていきました。

写真では何度も見たことのあったニーラゴンゴ火山の絶景ですが、実際に目の前にしたときの感動は想像を軽く超えました。地球の命を感じる赤い閃光(せんこう)。

そしてとにかく近い!近すぎるんです!!こんな距離でマグマを眺め(ながめ)られるというのが信じられないくらいです。この瞬間(しゅんかん)も寒いのですが、もうずっとマグマから目が離せなくなります。

ガイドの方曰く(いわく)、今日は煙が少なくてとてもよくマグマが見えたそうです。もう本当にずーっとマグマに心を奪(うば)われて、気がつけばあっという間に2時間以上経っていたという感じです。

それにしてもiPhone11のカメラがこれまたスゴくてビックリしてしまいました。ニーラゴンゴ火山の絶景をしっかり伝えられる写真が撮(と)れるかどうか心配していたのですがこの通り!夜の撮影(さつえい)もナイトモードがあればバッチリです。

「コジマのカメラで撮ってくれ!」

マイケルさんの写真もiPhone11で撮ってあげました。すごい!すごい!と感動するマイケルさん。いやー、本当にいっしょに登り切ることができてよかった〜!!

マグマの絶景に魅了(みりょう)された本日。感動と興奮によってつい先ほどヘトヘトになって登ってきたことはもうすっかり忘れてしまっていました。こんなすごいマグマを目にするのはもうこの先ないのではないかなと!ということでアフリカ54ヶ国制覇の旅-第4章-の締(し)めくくりにふさわしい絶景を目に焼きつけました。そしてやっぱりかなーり寒いということで燃え盛るマグマとは対照的に寝袋の中で震(ふる)えながら一夜を過ごしたのでした。

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