2020年3月17日、天気くもり時々雨。
目次
②ゴマ
ゴマはコンゴ民主共和国東部の都市、北キヴ州の州都。キヴ湖の北岸にあり、東には国境を挟んでルワンダのギセニと接する。大地溝帯の西リフトバレーにあり、活火山のニーラゴンゴ山の火口の南約13から18kmに位置する。(後略)。【Wikipediaより】
昨日たった4kmの移動を経てやって来たルワンダの隣国(りんこく)コンゴ民主共和国の国境の街「ゴマ」。たった4kmでこれほどまで環境が変わるか!?と驚きを隠(かく)せないのが正直なところです。どちらが良いというわけではなく”違う”という事実が不思議で仕方がありません。
国境を越えてからガラッと変わった街の雰囲気(ふんいき)。これは気をつけないといけないぞ!と意識が高まったわけですが、それに加えて人々のコロナウイルスに対する意識の違いもすぐにその言動から感じ取ることができました。危険を感じることはありませんが…これはなかなか厳しい目が向けられているなぁと。
コロナウイルスの世界での感染拡大は人々の態度にも徐々(じょじょ)に変化を与えています。もし何事もない平穏(へいおん)な日々だったらゴマの人々をもっと近くに感じることができたのかもしれないと思いますが…今日はどこか遠かった。そしてこの状況(じょうきょう)が好転するとは思えない世界の現状…。ということで、本日ついに日本への早めの帰国を決断しました。
だいぶ前から帰国を視野に入れていたので落ち込(こ)んではいません。帰国は3日後!いよいよ明日から始まる2日間の登山がアフリカ54ヶ国制覇の旅-第4章-のラストを飾(かざ)ります。心配事は尽(つ)きませんが、今はもう山登りに全集中!!目指すは「ニーラゴンゴ山」の頂(いただき)です!!!!
ニーラゴンゴ火山ツアーへの参加方法
ではここで少し時間を巻き戻します。すでに懐(なつ)かしいルワンダの首都キガリ。『千の丘』のこれまた美しい景色が一望できる建物からニーラゴンゴ登山の物語はスタートしました。
①ツアーの予約をする
ニーラゴンゴ山へ入山するには必ず現地のツアーに参加する必要があります。ツアーの窓口となる会社はかなりの数あるようですが、今回私がお世話になったのはGORILLA ADVENTURE TOURSです。
ゴマの街にも国際空港はありますが、ルワンダの首都キガリの方が飛行機の便数も多く、実質のニーラゴンゴツアーの空の玄関口となっています。そのためこのツアーは基本的にルワンダ発で組まれます。今回私は自分自身でゴマの街まで行ったのでルワンダからの往復の送迎代はかかりませんでした。ツアーの費用の内訳は次のとおりです。
- 入山料:300USドル
- ガイド料:50USドル
- ゴマからの往復の送迎代:135USドル
合計で485USドル(約52000円)。いつもの通り私は個人で申し込んでいるので割高です。会社によって値段も違うのでいろいろ調べてみるのもいいかもしれません。そしてこれ以外にかかるオプションとして
- 首都キガリからの往復の送迎代
- コンゴ民主共和国入国のビザ代
- 夕食代
- ポーター料
などが必要に応じて加わります。そしてニーラゴンゴ山のある国立公園内ではマウンテンゴリラを見ることができます。登山に加えてこちらのゴリラツアーにも参加することも可能です。こちらは400USドル。ちなみに3月はシーズンオフでなんと半額の200USドルでツアーを行なっている会社もあるそうです!!ということで私は山登りツアーだけの支払いを済ましてこれで予約完了!!
②買い出しをする(持ち物)
時間が戻ってゴマの街で迎える登山前日の本日。午前中にホテルで朝ごはんを食べていると、担当のガイドさんから
「コジマ!明日の準備はオッケーか!?買い出しは必要か!!?」
と連絡(れんらく)が入りました。予約が完了してからすぐにガイドさんとメッセージのやり取りが始まったのは非常に安心ができました。そして私が待ち望んでいた買い出しの提案(ていあん)をしてくれるガイドさん。なんと車まで出してくれるというのでもちろんありがたくお願いすることにしました。
食料編
まずは食料の買い出しです。私は夕食のオプションを選択(せんたく)していないので1泊2日分の食事は全て自分で用意していきます。
まぁここでオシャレな登山をする場合はミニガスコンロを持っていって食材を調理するのかもしれませんが、私の場合はとにかく栄養が補給(ほきゅう)できればオッケー!オシャレさは求めません!!なのでビスケットなどで済ませます。そして何より大事なのは命の水!ということで今回私が持っていった食料は
- バナナチップス
- ピーナッツ
- ビスケット
- プリングルス
- 水5L
- オレンジジュース
以上です。プリングルスはご褒美(ほうび)!登山に食事の楽しみは必要不可欠です。
衣類編
登山でもう一つ大切なのは衣類!実は今回のアフリカ旅ではコンゴ民主共和国に来る予定は当初はありませんでした。登山をする想定も全くなかったので、愛用のノースフェイスのジャケットやトレッキングシューズも持ってきていません。ただだからといって購入(こうにゅう)するお金の余裕(よゆう)もないので、基本的には今あるものでなんとかするぞ!と思っていたのですが、絶対に必要だと言われたものが一つ。
レインコートです。ニーラゴンゴ山は天気もコロコロと入れ替わるようで、防水対策が必要とのことでした。なのでこれだけはゴマの街で買うことに!これで私の衣類関係は当日着ていくものも含めて
- Tシャツ(2枚)
- 長ズボン
- ダウンジャケット
- 靴下(2足)
- 下着(2枚)
- スニーカー(スタンスミス)
- 帽子(キャップとニット帽)
- レインコート
以上です。ちなみに後日談ですがTシャツはもう1枚あってもよかったです。登山中は日差しがなくてもかなりハードで汗をかきます。
その他
とりあえずこれで買い出しは終了!あと持っていくべきものとしては
- 寝袋 (標高が高く寒いのでマスト)
- タオル
- 歯ブラシ
ぐらいです。山の上にはシャワーもないので、とにかく最低限の食料と防寒防水対策、そして何より大事な登って下る体力さえあればオッケー!これにて準備完了です!!
あとは明日の朝7時にガイドのマイケルさんが迎(むか)えに来て、ニーラゴンゴ登山がスタートとなります。果たしてどんな絶景が待っているのか!?楽しみになってきました。そして今日は最後にコンゴ民主共和国の2つのモノを紹介したいと思います。
乗り物「チグドゥ」
ゴマの街も国境の街ということで人や車、そしてバイクで道路は混み合うわけですが、その中に一際(ひときわ)目を引く面白い乗り物があるんです。こちらの写真の左側にその乗り物を手で押す男性の姿が!
こちらの木製の二輪車は荷物の運搬(うんぱん)に使われる「チグドゥ」という名前の車になります。大きな木製のキックボードのような感じですが、人を運ぶためのものではありません。大量の重い荷物を乗せて運ぶ人たちの姿がゴマの街の名物になっているようで
ゴマのお土産屋さんにはこのチグドゥのおもちゃが並んでいました。なかなか珍しい(めずらしい)ご当地の乗り物です!
通貨「コンゴフラン」
コンゴ共和国からコンゴ民主共和国に入国した際に驚いたことが一つありました。アフリカ54ヶ国制覇の旅-第4章-で巡ってきた中部アフリカの国々では「セーファーフラン」が共通通貨として流通していました。違う国に入国するたびにその国のお金に換金(かんきん)しなくていいというのは便利(べんり)ですが、紙幣(しへい)コレクターの私的には残念な気持ちもあり…。ということで同じコンゴの名がつく国から国への入国なので当然通貨はセーファーフランだと信じきっていたところに、近くのお兄さんから思いもよらぬ声がかかりました。
「両替するぞ!!」
…怪しい(あやしい)。怪しすぎる!もしかしてこれは私を騙(だま)しているのでは…!?
と思っていたのですが、実はコンゴ民主共和国はセーファーフランが流通していない国だったんです!これはまさかでした。この国ではセーファーフランは使えません。「コンゴフラン」という独自の通貨が流通するコンゴ民主共和国。ちなみにこの国では街での買い物や宿の支払いなどでもUSドルが使えるのでコンゴフランに両替をしなくてもなんとかなります。
ということであとはしっかり寝(ね)て明日に備える(そなえる)のみです!待ってろ!ニーラゴンゴ火山!!
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