ジブチを旅する② タジュラ湾に浮かぶ「ムシャ島」〜美しい海の広がる島への行き方〜

2019年7月31日、天気晴れ。

ジブチの歩き方

ジブチのショッピングモールでの出会いを一つ。オシャレなアフリカ布を扱うお店を見かけるといつも気になって中に入るわけですが、そこで出会ったのがこちらの2人の店員さんでした。私が日本から来たことを伝えると「日本、大好きだよ!」と興奮しながら話をする彼ら。「日本の映画をアラビア語の字幕で見てるよ!」と動画を見せてくれたり、「『進撃の巨人』は最高だ!」と日本のアニメのことを熱く語ってくれたりしました。まさかジブチの人たちからこんな話を聞くとは思っていなかったのでビックリ。私のことを見ての第一声も「中国の方ですか?」ではなく「フィリピンの方ですか?」だったのは、アジア人の顔の違いを理解しているからだろうなぁと思います。写真のポーズもきっと彼らのアジアのイメージなのかなと。ジブチをすごく身近に感じた出会いでした。

そして、ジブチの街を歩いているとさらに驚かされるのは「こんにちは」と声をかけられることが多いこと!これはモロッコの時も経験してビックリしたのを覚えています。モロッコは”観光大国”ということでたくさんの日本人が毎年訪れるので、日本語が話せる人が多いのも納得(なっとく)でした。が、ここジブチに来る日本人観光客はまずそんなに多くないはずです。なのになぜ??その理由の一つにはジブチにある日本の自衛隊唯一(ゆいいつ)の海外拠点の基地の存在があるかと思います。その他にも国際協力や支援の面で様々な関わりがあるようで、私が知らないだけで、ジブチと日本は非常に強く結びついているようです。

ムシャ島への行き方

そんなジブチは本日ももちろんとんでもなく暑いです。一日中部屋の中で…なんて考えもよぎってしまいますが、今日は朝から準備をして外へGO!真夏のジブチに来たのなら海に入るしかありません!!ということで今日はジブチ市の海に浮かぶ「ムシャ島(Moucha Island)」へ行くことにしました。ただ、やはりエリトリアに続き情報の少ないジブチ。一体どこからどうすればムシャ島に行けるのかが今朝の時点でまだわかってませんでした。現地の人に聞いても「ムシャアイランド?」とハテナが頭の上に浮かんでいるのがよくわかる反応ばかり。地元の人は行かないのかもなと思いながら、そのあと何度もいろんな人に聞き、ようやくムシャ島行きの港の情報をゲット!英語じゃないので確信がもてない不安を抱えつつ、いざ港へ。

…が、ここで問題が。ジブチ市はガッツリ海に面した街のために港が複数あるんです。なのでお目当ての港がどれなのか確証が持てず。とりあえずタクシーの運転手に「ムシャ!ムシャ!」と言って、あとは信じるしかありません。そしてやって来たのは、昨日訪れたショッピングモールの近くにある港らしき場所でした。ココ??なんとも言えない小さな海沿いのエリアという感じで信じがたいわけですが、そこにいたお兄さんに聞いてみると「ムシャ島?ココだ!」というので中に進んでみると

それらしきボートがズラッと並ぶに船着場が!これでようやく安心です。さぁ、ということで改めてムシャ島に行きたいと伝えると

「君は1人か?」

…そのパターンですか。そう。こういう時に一人旅というのは厄介(やっかい)なんです。エリトリアのマッサワの町からグリーンアイランドへ向かう船も8名様以上という条件があったように、1人だけのためにボートを動かすことはなかなかしてくれません。もしくはとんでもないお金を要求されるかです。今回もダメか…といつもだったらなるわけです。が、なんと奇跡(きせき)的に間も無く出発する観光客たちが乗っているボートが目の前に停まっていたんです。なので表情で伝えます。乗せて下さい!!

みなさんにウェルカムしていただきました。ありがとうございます!!やったー!!というかこれは本当に偶然(ぐうぜん)で、もし自分があと5分遅く港にやって来てたら今日ムシャ島に行くことはできなかったと思います。こういう”たまたま”というやつが人生には起こるべくして起きるから本当に不思議です。中東の会社で働いている同僚(どうりょう)仲間で遊びに来たという仲の良い7人組のみなさんにお邪魔(じゃま)して、いざムシャ島へ!乗船料は往復10000ジブチフラン(約6100円)でした。

久しぶりのボートにテンションが上がります。進んでいくとどんどん変わる海の色にも興奮(こうふん)が止まりません。ウォー!スゲー!の連続。この世には透き通ったエメラルドグリーンの海もあるんだという自然の色の美しさに心を奪(うば)われました。そして首都ジブチから50分ほどかけてたどり着いたのが「ムシャ島」です。

ムシャ島

ムシャ島は、ジブチ沖の小さな珊瑚島です。タジェラ湾の中心にあります。島はジブチ地方の一部です。島の総人口は約20人で、夏の間はかなり増加します。1840年から1887年までイギリスが島を占領していました。【Wikipedia英文和訳より】

英語版しかなかったのですが、非常にシンプルな情報です。島ですからね。

ただこの島の何よりの魅力はWikipediaには載っていないその透明な海の美しさです!

見てるだけでは当然満足できないので、入ってみますとこれがまぁいい感じの水温!暑すぎる灼熱の国だからこそ気持ちよすぎるジブチの海です。先日買ったシュノーケルもデビュー!魚がいっぱ〜い!!…と言いたかったんですが、あまりいませんでした。魚たちには少し水温が温かすぎるのかもしれません。それでもキレイな海なので海の中にいるだけでしあわせな気分になります。

泳ぐも良し、眺めるも良しのステキなムシャ島の海です。ただでさえ暑いのにたっぷり太陽の日差しも浴びまして、しばらくしたらまた海に入るというのが最高に気持ちいい!

しかしここで一つ注意事項が。この島には飲食物を変えるようなお店が一切ありません。レストランも無いということで、持ってきたものでしのぐしかない…ということを私はムシャ島に着いてから知りました。情報は本当に大事です。そして私が持ってきたのは飲みかけの1.5Lのペットボトルの水一本のみ!…一人だったらこのピンチは乗り切れなかった。一緒に来たみなさんはガッツリ買い出しをしていたので、たくさんシェアしてもらっちゃいました!バーベキューの準備までしてきてた彼ら。何を焼くのかなと思えば、すぐそこにいた漁師さんから買った新鮮な魚です!

塩とスパイスで味付けをして焼いたシンプルな焼き魚。これがまぁ最高!海の命をありがたくいただきました。バーベキューも楽しめるムシャ島です。

場所によってはシュノーケリングで魚が見れたり、スキューバーダイビングができたりと、他にも楽しい要素がいっぱいあるというムシャ島。今回は行って帰ってのシンプルな日帰りツアーでしたが、宿泊もできるとか!まだまだ知らないことだらけのムシャ島ですが、最高の海を満喫できたので今日はもう大満足でした!

ちなみに、帰りも同じ港に着いたということで、ショッピングモールに寄ることにしました。もうノドがカラカラだったので、先日来た時に目をつけていたカフェへ。日本でも流行りそうなオシャレなカフェを見つけたのはこの旅ではジブチが初めてです。頼んだのは珍しくキャラメルマキアート!普段日本で生活している時は甘い飲み物はまず飲まないタイプですが、アフリカにいるとどうしても甘いものを欲(ほっ)するんです。砂糖はエネルギーですからね!キャラメルの甘さがカラカラのカラダに沁みました。

グレナディン味のファンタ

そして甘いつながりで最後に紹介するのはジブチに来てからずっと気になってた赤いファンタ!アフリカではファンタは非常に人気の飲み物で、どの国にもあるのは王道のオレンジやブドウ味になります。そんな中、ジブチの人たちがよく飲んでるのがこの赤いファンタ。はじめはイチゴ味だと思っていたのですが、今日スーパーで手に取ったらなんと『グレナディン』という味だということが判明!…どんな味だ?と気になったので、これまた普段は買うことのないファンタを購入(こうにゅう)しました。そして飲んでみると…メチャメチャ美味しい〜!!グレナディン(grenadine)というのはザクロのシロップで、イチゴとはちょーっと違う疲れたカラダにちょうどいいあま〜い味でした。

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