2020年3月8日、天気くもり。
目次
キンシャサの歩き方
まず本日のタイトルを見て「えっ?もう!?」と思われた方がいるかと思います。はい、もうなんです!一昨日コンゴ民主共和国に入国をして、昨日は首都キンシャサを散策(さんさく)したばかりですが、もう出国です。なぜ??詳しくはあとでご説明します。ちなみに話は変わりますが本日3月8日は『国際女性デー』という記念日になります。コンゴ共和国やコンゴ民主共和国ではこの日のための3月8日(8 Mars)がデザインされたアフリカ布が売られていて、今日は街でもこの特別な布で仕立てたドレスを着る女性の姿を見かけました。
キンシャサのホテル事情
さぁ、名残惜しい(なごりおしい)ですがお世話になった宿をチェックアウトです。HOTEL GEORGES INNは1泊50USドル(約5300円)のかなりお値段のするホテルになります。が、なんとこれがホテル予約サイトBooking.comだとキンシャサの宿泊施設の最安値!この街は宿泊費がかなりお高めになっています。そんな中で一番安く泊まれるのがこのホテル。
もうベットがフカフカだし、Wi-Fiもバッチリだし、洗面台が広くて手洗い洗濯(せんたく)がしやすいしで完璧(かんぺき)すぎる部屋に感動!!
さらに極めつけは屋上のバー&レストランです。気持ちのいい風を感じながら飲食ができる最高のスペース!ここで飲むビールが美味しくないわけがありません。お値段は高いですが、その分だけのしあわせな時間を過ごすことができる宿でした。
そんなステキなホテルのマネージャーさんがこれまたすごいステキな方でした。英語が話せる彼なので頼もしい存在としてキンシャサ滞在をいろいろと助けていただき、本日も空港に向かうためのタクシーの手配をしてくれました。「50USドルぐらいかかるかもしれない」と言いつつ、運転手さんと交渉(こうしょう)して30USドルで話をつけてくれまして、本当に感謝しかありません。ちなみにここ以上に安い宿がキンシャサにあるそうです。が、治安が悪いと言われている街を旅する上では少しでも安心できる宿に泊まるというのは精神的に非常に大きい支(ささ)えになります。今回キンシャサを楽しむことができたのはこのホテルのおかげ!最後にもう一度硬い(かたい)握手をしてお別れをしました。メルシー!!このとき時刻は10時50分。キンシャサを経つフライトまで2時間半でした。
キンシャサ国際空港へ
これで首都キンシャサも見納め!ということで街の様子をしっかりと目に焼きつけます。
キンシャサ名物① ロボット信号
キンシャサを離れる前にぜひ見ておきたいと思っていたものにもこの道中で出会うことができました。キンシャサ名物の「ロボット信号」です!
十字路の中央に立つ存在感抜群(ばつぐん)のロボットは警察の代わりに交通整備を行うだけでなく、内蔵(ないぞう)されているカメラで交通状況を記録しているそうです。この一昔前の戦隊もののロボットのようなフォルムが私にはたまらなくドストライク!!街の中心から空港へと向かう道には全部で三体いました。いつの日か合体してほしいものです。
がしかし。ロボット信号機に浮かれていられたのはここまででした。もうこの時点ですでに宿を出発してから30分が経過。キンシャサの街は車が多くて思うように進むことができません。宿から空港まではおよそ30km。やっと半分まで来たというところでした。
キンシャサ名物② 大渋滞
そしてここからさらにとんでもない大渋滞がスタートしたのです。フライトまで残り2時間。
交通事故や渋滞が問題になっているキンシャサはその解決のために高架橋(こうかきょう)を建設しているのですが、現在はその影響で4車線が急に2車線になるポイントがいくつもあります。そのためにとんでもない渋滞が発生しているわけです。…改革には痛みが伴う(ともなう)というのがよくわかるこの大渋滞。ようやく4車線に戻って渋滞を抜けたぞ〜!!と思ったらまた2車線になるというのの繰(く)り返しで…。さすがに焦り(あせり)始めました。
キンシャサ名物③ 賄賂
さらにはまたまた渋滞に捕(つか)まっていたその時でした。交通整備をしていた警察が私が乗っている車に近づいてきてドライバーさんに何やら話かけました。すると次の瞬間(しゅんかん)ドアを開け、さらには車の鍵(かぎ)を抜いて無理矢理車を停止させたのです。ドライバーの彼は何かを必死で伝えています。しかし、そんなのお構(かま)いなしという感じで首を横に振る警察官。…最悪のケースを考えました。降ろされるかもしれない…。ですが、警察のターゲットは運転手の彼だったようで私のことはチラチラ見る程度(ていど)で声はかけられませんでした。賄賂(わいろ)の支払いを要求する警察官。「シルブプレ!シルブプレ!!(お願いだ!お願いだから!!)」と警察に頭を下げるドライバーさんでしたが、しばらく粘ったのちに最後は泣く泣くお金を渡していました。そしてお金を受け取ると何事もなかったかのように去っていった警察官。…なんとも虚(むな)しくやり切れないキンシャサの現実を見せつけられました。
悔(くや)しくて仕方ありません!私を空港まで送るために頑張って(がんばって)くれている彼になんてひどいことをするんだと。彼が払った(はらった)分のお金はそのあとすぐに運賃とは別で渡しました。もうとにかくメルシーを伝えたかった!最後までよろしくお願いしますと。
空港到着
結局30kmの距離を進むのにかかったのはなんと1時間半!!これがキンシャサの大渋滞です。きっといつの日かあの高架が完成したらこの移動ももっと早くなるのかもしれませんが、当面この状況は続くのだろうなと思います。キンシャサの国際空港へとタクシーで向かう際はものすごい時間の余裕(よゆう)をもって動いてください!!ということで到着したのは12時20分!飛行機の出発時刻は13時25分!!大ピンチ!!!そして改めてここはコンゴ民主共和国。先ほどの出来事でもわかるようにとにかくいろいろある国です。なので私のアフリカで培った(つちかった)察知能力はこの空港を目の前にした瞬間(しゅんかん)にもう感じ取っていました。…ココは気をつけないといけないぞと。しかしフライトまで残り1時間…!!果たしてどうなる!?
DAY176.5へ続く
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