コンゴ共和国を旅する④ 長距離バス移動600km〈ブラザビル→ポワントノワール〉

2020年3月2日、天気晴れ。

コンゴ共和国を旅する

日中は人がたくさん行き交う道路も朝の5時半だとさすがにガランとしています。それでも車はすでに走り始めていて、新しい1日が少しずつ始まるという街の目覚めを感じた本日早朝。宿をチェックアウトして向かったのはバス乗り場です。

お世話になった宿「Le Parisien」は昨日ブラザビルを案内してくれたヴァネルさんも働いている1泊3000円ほどで泊まれる安宿になります。少し中心地からは離れますが、この値段でもちゃんとホットシャワーとWi-Fiが利用できるのでとっても便利です。宿から20分ほど歩けば今回利用する長距離バス乗り場にも到着します!

高速バス「OCEAN DU NORD」

コンゴ共和国の国内を走る主流バス会社の一つ「OCEAN DU NORD」。今日はこのバスに乗って西に約600kmほど離れたところにある海沿いの街「ポワントノワール」を目指します。もう私は移動感覚が麻痺(まひ)しているので「600」という数字を見ても”へえ〜”ぐらいにしか感じませんが、改めてその距離を調べると東京都⇄兵庫県間と同じくらいでした。これをバスでと考えるとなかなかですね。朝早くの出発にも納得です。ということで6時に集合!

ここ以外にもいくつかあるコンゴ共和国の長距離バス会社。今日の道中もいわゆる小さな乗り合いバスをいくつか見かけましたが、基本的に地元の人たちの国内移動手段もこの長距離バスが主流のようです。チケットを封筒(ふうとう)に入れてくれるなど、対応が非常にしっかりしている印象のOCEAN DU NORD。チケットは当日朝でも購入することが可能です。が、万が一に満席なんてこともあり得るので、旅をスムーズに進めるためには事前予約をオススメします。ブラザビル⇄ポワントノワールは15000セーファーフラン(約2700円)。荷物を預ける際には引換券(ひきかえけん)を渡(わた)されるので安心して乗車できます。

ちなみにOCEAN DU NORDのバス乗り場は首都にいくつかあります。私が今回やって来たのは地図アプリで検索しても出てこない★マークの位置にあったガレージ。同じ時刻にそれぞれの場所からポワントノワール行きのバスが発車するそうなので、それだけ利用者が多いということです。

バス乗り場の前では朝からドーナツを揚(あ)げたりサンドイッチを売ったりするお店が営業を開始しています。ちょうどお腹が空いていたのでありがたすぎました。

朝ごはんを軽く食べたらバスに乗車。座席番号の指定はないのでどの席に座ってもオッケーです。今日は乗客もそこまで多くはなかったので一人で二席分利用できる余裕(よゆう)がありました。シートもしっかりしているのでまぁ快適!!

ブラザビル出発

そして朝7時。もうこの時間になると先ほどまでの静けさが嘘(うそ)のよう!朝の街の活気を感じながらバスはポワントノワールに向けて動き出しました。

学校へと向かう子どもたち。その奥に見えるのはコンゴ川。雄大(ゆうだい)な自然を感じるアフリカの通学路です。さぁ、首都ブラザビルに別れを告げてバスはどんどん進んでいきます!

と思っていたら1時間も走らないうちにバスが停車。ここで改めて朝食タイム!長距離移動の前にはしっかりと腹ごしらえが必要のようです。

ウェルカム態勢(たいせい)でバスの到着を待ち受けているお店の方たち。朝から食べ物や飲み物がバッチリ準備されています!美味しそうに焼けたトリ肉を見かけたらそりゃもう我慢(がまん)できるはずがありません。

2度目の朝ごはんでお腹もいっぱいになったところでバスは再出発!するとここでさらにパンと飲み物の車内サービスが。…このタイミングで!?とも思いますが、ありがたくいただきます。そして手渡されたのがなんとグレナディン(ザクロのシロップ)味のファンタだからビックリ!ジブチで初めて飲んでその味にハマってしまった美味しすぎるファンタとのまさかの再会でした。コンゴ共和国ではコーラを超える人気ぶりを見せるグレナディン味です。

コンゴ共和国の車窓から

首都を出発して2時間ほどするともうそこからはずーっと続く美しい緑の世界。とってもキレイな自然の風景に心が癒(いま)されます。

小さな町に到着する度に少しだけ停車するバス。すると物売りの人たちが走って近くにやってきて商売を始めます。旅行者を乗せたバスの到着は彼らにとって大チャンス。毎回バス周辺がものすごい熱気に包(つつ)まれます。

そんな道中、窓の外によく見かけるのがこの特徴的な葉の形をした植物!これは一体何かというと

こちら!西アフリカの主食でおなじみの「キャッサバ」になります。土の中にたくさんの芋(いも)が育つわけです。そしてこのキャッサバがコンゴ共和国だとこのサイズ!例えるなら小学校の図工の時間に使う粘土(ねんど)5個分ぐらいの大きさもあるんです。カメルーンのキャッサバはヘビのような細長いスタイルが主流でしたが、国が変わるとボリュームもこんなに変わります。

さぁ、そんな景色を楽しみながらのバス移動を楽しんでいたのですが、それもさすがに6時間を超えるとキツくなってきます。さらにポワントノワールまで残り150kmほどのところから急に始まるクネクネ道!バスは思うようにスピードを出せなくなるのでゆっくりゆっくり進みます。これは思っていた以上に時間がかかるなと。

そして長い長い山道の運転を終えてようやく地上に降りてくると、たくさんの人で賑(にぎ)わう街が広がり始めました。

魚たちのたくさん並ぶ通りを見ると、海沿いの街にやってきたんだということを実感!もうゴールはすぐそこです!!

ポワントノワール到着

夕方4時半。首都ブラザビルを出発してからなんと9時間半!ついにポワントノワールに到着しました。長かった〜!!かなりの長時間移動でしたが、バスの乗り心地が良かったのが救い(すくい)でした。ということでこの街を歩き回るのは明日にして、今日はもう宿へと向かいます。が、歩いているとやはりいろんなところに目がついついいってしまうんです。何よりすぐに気がついたのは

タクシーが青い!!首都は緑色で北部は赤茶色だったタクシーが青一色になったポワントノワール。コンゴ共和国のタクシーはご当地カラーがちゃんと決まっていることがこれでハッキリしました。色鮮(あざ)やかなブルーの車がたくさん走るこの街はなんだか涼(すず)しげです。

夕方のポワントノワールの景色を目で楽しみながら宿を目指して歩きます。学校や仕事終わりの人が行き交う1日の終わりを感じる時間帯。

街の様子を感じながらバス乗り場から1時間ほど歩いてようやく本日の宿の近くまでやって来ました。これで落ち着いてのんびりすることができる!と思っていたのですが…久しぶりに出ました。”アフリカあるある”の一つである『宿の場所に宿が無い』パターンです。マジかよ〜。ホテル予約サイトBooking.comの示す場所に重い荷物を背負って歩いてやって来たのに、そこにホテルらしき建物が無い時の絶望感。それはもう言葉にならないわけで…。ウソだろ。もう疲れ(つかれ)たよ…。

と、こんな時に助けてくれるのが地元の人たちなんです。私が困っていることを察してくれたおじさん。フランス語が通じないとわかると、遠くの方で遊んでいた英語が話せる少年を呼んでくれたんです。そこから彼が私の代わりにホテルに電話をかけてくれまして、正しいホテルの位置がわかりました。もう本当に感謝しかありません!!

そしてもう間も無く日が沈むという頃になってついにホテルに到着!…しなかったんです。実はこのあとにもう一悶着(もんちゃく)。カラダもココロも完全に疲れ切ってしまって…。

そんな私を地元の人たちがまたまた救ってくれるんです。もう嬉しすぎてあったかすぎて。ホテルに到着したら絶対に文句を言ってやろう!!なんて思っていたのですが、彼らのやさしさのおかげでココロがいっぱいになったのでもう怒る(おこる)のはやめておきました。これも宿の場所が違ったからこそ生まれたステキな出会いだなと!とっても疲れましたが、とってもしあわせな気持ちになったのでした。ということで宿に到着。今夜はグッスリと眠れそうです。

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