南アフリカを旅する② 港湾観光都市「ケープタウン」Part2 〜テーブルマウンテン登山完全ガイド〜

2019年10月26日、天気晴れ。

南アフリカを旅する

日頃の行いが良いからだとは全く思っていませんが、この快晴ぶりを見たらそれはそれはもう自分持ってるなと思わざるをえません。ケープタウンに到着した日からずっと曇天(どんてん)続きだったので、ようやく眺めることができた日差しを浴びたケープタウンの街。いやー、何とステキな朝なんでしょう!こんな日はもう早起きだって喜んでしちゃいます。

そんな快晴の本日。これまで雨の影響で足止めをくらっていたのでイロイロとやりたいことがある中で何をするかと悩んだ結果、やはり天気の良い日はステキな景色が見えるであろうところに行きたい!ということで本日は山に登ることを決めました。ケープタウンの街にそびえる岩山「テーブルマウンテン」に登ります!

テーブルマウンテン登山

テーブルマウンテン、あるいはテーブル山は、南アフリカ共和国西ケープ州のケープ半島北部にある山。約3kmわたり山頂がほぼ平坦なことから名づけられた。垂直に切り立った崖が特徴の山で、テーブルマウンテン国立公園を形成している。頂上にはロープウェイやハイキングで上れる。Wikipediaより】

飛行機の中からも、街を歩いていても、どこからでもその存在がはっきりとわかるテーブルマウンテン。やはりケープタウンに来たらこの山のテッペンからの景色は見ておきたいもの!ロープウェイとハイキングの2択ですが私は迷わずハイキング一択。それではテーブルマウンテン登山を開始します!

登山準備

まずは登る前に買い出しです。絶対に欠かせないのは水!そして必要に応じて軽食も準備します。そこまで長時間のハードな登山ではありませんが、ちょっとしたお菓子があるとテンションがあがります。ケープタウンの中心地にはスーパーがあり、朝から営業しています。テーブルマウンテン近くになるとお店が少なくなるので買える時に早めに買っておくと◎。ちなみに!ここ南アフリカの軽食で一番オススメしたいのは水の後ろに写っているかわいいおじさんがトレードマークのBAKERS。通称「おじさんクッキー」です。その中でも赤チェックのバタークッキーは絶品!お値段は24ランド(約180円)とお高めですが、この味を一度知ってしまうともうアフリカで他のクッキーには手が出せません。そのとなりのチョコチップ入りも捨てがたいですが、未体験の方はまずはシンプルなバタークッキーを是非!

Kloof Nekの分岐点(バス停)

①がケープタウンのメインストリート(Long Street)の終点。本日の1枚目の写真に写っている南アフリカ国旗が描かれたビルのある場所です(1階はマクドナルド)。ここから②のテーブルマウンテンへと向かう道に入る分岐点(ぶんきてん)Kloof Nekへと向かいます。方法は2つ。一つはバスです。ケープタウン市内はバスMy Cityでの移動が便利(べんり)。距離によって値段は異なりますが1回13ランド(約100円)ほどで乗ることができます。わかりやすい路線図もあるので初心者でも比較的安心して乗れるかなと。そして二つ目、徒歩です。①から②までは3kmほどなので歩くことも十分できます。

が、この3kmはゆるやかな上りになっていて、分岐点に着く頃には少し息が上がります。私の足で40分ほどかかりました。ちなみに写真に写っている山はテーブルマウンテンの向かいにそびえるもう一つのシンボル「ライオンズヘッド(Lion’s Head)」。こちらも登ることができます。

ライオンズヘッドを右手に見ながら歩いて到着したこちらがKloof Nekの分岐点(バス停)になります。ここを左に曲がるといよいよテーブルマウンテンエリアに突入です!

ロープウェイ乗り場

分岐点を曲がるとすぐのところにバス停があります。このバス停からロープウェイ乗り場までもまだ少し距離があるので無料バスが運行。ただ、乗ってもいいですがかなり混んでいます。歩いた方が早いかもしれません。

ロープウェイ乗り場までも上りが続きます。この時点でも結構上ってきたなと感じる振り返った時の景色。ケープタウンの街があんなに小さく見えるんです!

それにしても晴れて本当によかった!快晴です!!

分岐点から15分ほど歩いて辿り着いたのが先ほどの地図で③の場所に位置するロープウェイ乗り場。さぁ、ここからいよいよ登山がスタート!と言いたいところですが、ここはまだ登山口ではないのでこの乗り場を通り過ぎてこのまままっすぐ進んでいきます。ちなみに、実はこの乗り場地点からの登山道もあるにはあるのですが、そちらは超上級者向け。直訳(ちょくやく)すると「非常に危険なロッククライミングルート」があります。私のような短パンにスニーカーでは決して登れないレベルですのでご注意を!

バス停にもたくさんの人がいましたが、比にならないほどのものすごい登山客の数に圧倒されるロープウェイ乗り場前。いったい何人いるんだ!?と思わず笑ってしまうレベルの大行列。1km近くは続いていたように思います。テーブルマウンテンは南アフリカを代表する非常に人気の観光スポット。そしてここに来る大多数の方はロープウェイを利用して登るので、待ちは覚悟が必要です。ロープウェイは往復360ランド(約2700円)。営業時間は朝8時半から夕方6時までです。詳しくはホームページをご確認ください。チケットはネットでも購入できます。

登山道入り口

一方、ハイキングは0円です!入山料はいりません。待ち時間もなしということで、ロープウェイ待ちの行列を通り過ぎてまっすぐ進むこと約20分。右手にこちらの茶色い小屋が見えたらようやく登山道の入り口に到着です。宿を出発してからここまで1時間半。もうすでにかなり歩いて…いや、登ってきました。ですが、本番はここから!いよいよ本格的な登山がスタート!!

④が登山道入り口。こう見るとロープウェイ乗り場からかなりの距離がありますね。そしてここから⑤のテッペンを目指して登っていきます。

ここで注意です。標高は1086mとそこまで高いわけでもなく、Wikipediaには「ハイキング」と書かれています。が、実際はそんなにやさしい感じではありません!なので、ここまで来てやっぱりやめておこうと思った方はそのままUターンしてロープウェイを待つ列に並びましょう。

登山開始

ここからはもう登るのみです。しっかりと階段状の岩の登山道があるので道に迷うことはありません。が、たまに水渡りゾーンがあるので、汚れてもいい靴で。

登り始めて15分ほどでこの標識が出てきます。左です!

その後もどんどん上っていきますがだんだんとキツくなっていく傾斜。山ならではのクネクネとした道を登っていくので、常に目指す先と登ってきた下の景色が見えます。下を見ればもうこんなところまで来たか!上を見るとまだあんなに遠いのか!この繰り返しです。

テーブルマウンテンはとにかくひたすら登る山。平坦な道はほとんどありません。

登山開始から1時間ほどするとようやく目指していた岩壁(がんぺき)のあたりまで来ます。ここまで来ればあと少し!と思いたいのですが、まだもう一踏ん張りという感じです。それにしても景色がまぁ〜キレイ!気持ちの良い風も吹いて一瞬疲れを忘れかけます。

そこからさらに登って登って登り続けることおよそ30分。目の前に見えたのは天にでも続くかのような岩と岩の間の道。間違いなくこの先がテッペン。ラストスパートで最後の力をふりしぼりいざ頂上へ!

登頂

ここは天界?これまでの厳しい傾斜がウソだったかのような平坦(へいたん)なエリアが突然(とつぜん)広がります。空がものすごく近い〜!

今日は快晴だったので太陽も眩(まぶ)しいです。いわゆる一般的な山の頂上のイメージとは違う平らな空間に不思議な感覚を覚えながらまずは少し歩いてみます。山頂ロープウェイの方面に進むこと10分。

絶景ポイント

下に広がったのはこの景色です!これが臨港都市ケープタウン。海に囲まれた街であることやその発展具合がよーくわかります。その海に浮かぶ小さな島は「ロベン島」。あのネルソンマンデラが収監(しゅうかん)されていた収容所があった島です。負の歴史があるこの島も今は世界遺産に指定され、博物館という形で歴史を後世に語り継(つ)いでいます。そして左下に見えるのがスタート地点のロープウェイ乗り場。

登ってきたなぁ〜という感じです!!登山前は山頂にかかっていた雲もキレイに晴れました。ライオンズヘッドの姿もバッチリ見えます。

テーブルマウンテン国立公園の頂上エリアにはこれまたたーーーくさんの観光客の方がいるので、写真を撮るときは安全な範囲(はんい)で少しだけ断崖(だんがい)の近くまで行くといい感じにケープタウンを独り占めにしてるぞ感を楽しめるかと思います。本当に壮観な景色!

お弁当を持ってくれば絶景を眺めながらのピクニックもできるテーブルマウンテン国立公園。さすがに大量の食料を持っての登山はハードなので、この場合はロープウェイの使用をオススメします。

さらになんとこの山頂のロープウェイ付近では無料Wi-Fiが使用できます!しかも通信速度がかなりイイんです!!Twitterで動画がサクッと投稿(とうこう)できるくらいの優秀さ。これには驚きました。テーブルマウンテンを登り切った感想をリアルタイムで発信するのもいいかもしれません!

山頂にはお土産屋さんやカフェなどもありますが、かなり混むのでのんびりするなら外の岩場が○。ただ、快晴でも風がかなり吹くので寒いです。防寒対策はしっかり準備しておきましょう。

下山

さぁ、登ったあとには下りがあります。ということで来た道を戻ることもできるのですが、やっぱりロープウェイにも乗ってみたい!とんでもない行列だったら潔(いさぎよ)く諦められたわけですが、下りのロープウェイの待ち時間は15分ほどだったのでチケットを購入。片道の場合は200ランド(約1500円)になります。

このロープウェイには特徴があります。それが360度回転する!というもので、まわりの景色を楽しめるシステムになっているんです。が、ここで発見がありました。やはり乗ってみないとわからないこともあるわけです。

回転したのはおよそ270度!乗りながらグルグル回転するんだろうとワクワクしていたのですが…あれ?もう…着くよ!?はい。なんとこちらのロープウェイの所要時間。3分です!1時間半汗をかき、息を切らしながら登った道のりをたったの3分で下りました。いやー、衝撃(しょうげき)。もちろん後悔は全くしていません!強がりではありませんよ。でも、そのあまりの速さにビックリしてしまいました。つまり、待ち時間さえ無ければサッと上って頂上でご飯を食べてサッと下ってくるなんてこともできるテーブルマウンテン。

しかし今日の様子だけで判断すると、上りのロープウェイの待ち時間は常に長いのだろうなと感じました。狙(ねら)うなら早朝ですが、そうなると今度は太陽の関係で今日見たような青い海を見ることはできないと思います。

ということで、私の結論!負担(ふたん)にならない程度のお弁当を背負ってハイキングで山に登り、上で景色を楽しみながら美味しいご飯を食べ、ロープウェイで帰ってくる。これがイイかと思います。ちなみに早朝に登れば山頂で日の出を眺めることもできるそうです。テーブルマウンテン、美しい自然と山登りの楽しさ、ケープタウンの絶景を心ゆくまで堪能(たんのう)させてもらいました!

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