2021年5月21日、天気晴れ。(※2025年3月更新)
目次
アフリカ27ヶ国目「ナミビア」へ

眠い。
日本を出国してから22時間の飛行機移動。
現在はコロナ対策で機内では3シート分を一人で使うことができるので、足を伸ばして横になれるものの、やはりそこは飛行機の中なので快眠はできませんでした。

そして寒い。
南アフリカに入国した午後2時頃は短パン半袖でも全く問題ない気温でしたが、夜9時を過ぎてお店が閉店する頃になるとどんどん冷えていく空港。
早速持ってきたダウンジャケットと寝袋を出してくるまります。
アフリカは暑いだけではないということはわかっている”つもり”でしたが、その知識は身をもって経験することで改めて理解することができます。
ちなみに5月はアフリカ南部の冬の始まりです。

深夜0時を過ぎるとパタっと消えた空港を行き交う旅行者の姿。
日中はある程度飛行機が飛んでいたヨハネスブルグのORタンボ国際空港でしたが、コロナの影響で深夜便は一切飛んでいません。
なので空港はものすごくシーンとしていて。
まぁ誰もいないのでベンチで寝ていても安心は安心なんですが、逆に怖くなる孤独感(こどくかん)。
ちなみに、空港の全入り口には24時間体制で検温のための警備の方がいるので、空港の治安はコロナ以前よりはるかに良い状態です。
が、やはり静かすぎて怖い不思議な夜を過ごしました。
南アフリカ出国

それでもなんだかんだで寝ることができて体力回復!
さぁ、いよいよアフリカ27ヶ国目「ナミビア」へ向けて出発します。
早朝4時を過ぎると人々が空港に現れ始め、チェックインカウンターも賑やか(にぎやか)になってきました。
一度南アフリカに入国しているので私もここで再度出国の手続きをします。
PCR検査の陰性証明書を確認されるたびに軽くドキッとしますが、これがこれからの旅のカタチなんだなぁと少しずつ納得している自分がいます。
しっかりルールを守った検査を受けていれば引け目を感じることもありません。
「陰性です!」
と胸を張って見せればOK。

ということで無事に出国手続きを終えて早朝6時に飛行機に搭乗。
窓の外が少しずつ明るくなっていくとアフリカで迎える久しぶりの夜明けに旅の始まりを感じました。
来たぞ、アフリカ!

ヨハネスブルグからナミビアの首都ウィントフックまではわずか2時間ほどのフライトになります。
青年海外協力隊物語-0-

2015年7月7日。
日本での派遣前訓練を終えて青年海外協力隊として私が初めてアフリカの地を踏んだのが今から6年前のこと。
そしてその派遣国が
『ナミビア』
でした。
それまでバックパッカー旅とは無縁で、外国のことなどほとんど知らなかった私がアフリカでの約2年間の生活を決断したことは今思えばよくそんな思い切ったことをやったなという感じです。
そしてこの経験があったからまさに今があります。
世界の広さを知り、知らない世界があることにワクワクし、公務員を辞めてまでもアフリカをもっと旅して知りたいと思うようになるとは当時の私は知る由もありませんでした。
私のアフリカの原点、それがナミビアです。

協力隊時代は『ナミビア=アフリカ』でした。
任地であったナミビア北部の小さな村での生活が私にとっての全てだったわけです。
が、その2年間の活動の合間にはアフリカ南部の他の国に訪れる機会もいただきました。
この時の衝撃は今でもハッキリと覚えています。
「『アフリカ』って一つじゃないじゃん!」

そこに広がっていたのは隣の国なのに全然違う世界。
ナミビアと全く違う
『アフリカ』
でした。
そしてナミビア国内でさえも東西南北で違う文化風習があるんです。
これは日本でも当たり前のことですが、とかく『アフリカ』に対してだけは全て均一(きんいつ)の砂漠、動物、黒人といったイメージを抱いていた私です。

他の国を訪れたことでさらに広がった私の中の世界。
「もっと知りたい!」
それが今、私をアフリカへと突き動かす原動力です。

任期を終えてナミビアの地を離れたは2017年3月19日。
その時から「いつかもう一度ナミビアの地に戻ってくる」とは思っていました。
教員生活を終えて定年退職したあと、60歳ぐらいかなぁ~なんて思っていたわけです。
が、まさかこんなに早く帰ってくることになるとは全く予想していませんでした。
窓の外に広がるのはナミビアです!
ナミビア入国

午前8時40分。
飛行機はナミビアに到着!
4年ぶりのナミビアです!!
「ウォーーーー!!」
まだ入国してないわけですがもう興奮が止まりません。
「帰ってきたぞーーーー!!」

空港でさえ懐かしいと感じるこの感覚で街へ、さらには任地だった北の村へ行ったらどうなるのか!?
もうワクワクが止まらない中、新しい入国ゲートに向かいいざ入国審査です。

PCR検査の陰性証明書を見せ、検温をして、あとはいつも通りの入国審査。
この時期に来る観光客ということで多少、いや実はイロイロあったんですが、それでも非常にしっかりとした対応をしてくれた入国管理官の方。
なんと出身がナミビア北部だったので、私が任地の村を訪れることを伝えると仕事用の固かった表情からニヤリと笑顔がこぼれました。

ナミビアは90日以内の観光であればビザは不要です。
また日本を経つ際の成田空港でのチェックイン時やヨハネスブルグの空港でも帰りの航空券(リターンチケット)を持っているかを確認されましたが、チケットの所持がナミビア入国の絶対条件にはなっていません。
PCR検査陰性証明書さえあれば入国可能です。(2021年5月21日時点)
※2025年4月1日より入国にビザが必要になります

さぁ、ここまではコロナの影響が大きかった2021年当時の様子をお伝えさせていただきましたが、ここで時計を進めまして2025年、現在のナミビア入国に関する超重要な最新情報をお伝えします。
非常に残念なお知らせなのですが、なんと2025年4月1日より、ナミビアの入国にビザが必要になることが決定しました。
しかもそのお値段がなんと約90USドルというから開いた口が塞(ふさ)がりません。
観光大国ナミビアの強気すぎるこの政策。
空港でアライバルビザが取得できるそうですが、それにしても高すぎる・・・
詳しい情報は駐日ナミビア共和国大使館のホームページでご確認下さい。

ということで、ついに!
ついについにやって来ました!!
「ナミビアだーーーー!!!!」
私の原点にしてアフリカ27ヶ国目に選んだナミビア。
コロナによって中断された旅を再開するのはこの国から!
と決めていました。
当初はアフリカ54ヶ国目として最後に訪れようと考えていたのですが、コロナによって学んだことの一つ。
【やりたいことはやりたいと思った時にやる】
会いたい人に会いたい時に会う。
食べたいものを食べたい時に食べる。
これまでは当たり前にできていたことがどれほど貴重なことだったかをコロナによって気付かされました。
だからこそ、行きたい国には行きたい時に行く!

空港到着時からすでに懐かしい思い出がよみがえり、帰って来たことへの喜びと興奮が止まりません。
コロナの影響でもしかして入国できないかも!?
なんて少し思っていたわけですが、もうそんな不安はとっくのとうにどこかに吹き飛びました。
空港から市街地への移動手段

最後にナミビア入国の際の注意点を一つ!
このナミビアの国際空港であるホセアクタコ国際空港は首都ウィントフックの街の中心から40kmほど離れた所に位置しているので、この国に来ると一番最初に絶対に必要になるのが『街までの移動手段』です。
国際免許を持っている場合は空港で車をレンタルすることも可能ですが、身軽なバックパッカーはタクシーを頼るしかありません。
ただ、この空港で旅行客の到着を待っているドライバーのみなさんの設定料金はまぁ高いんです。
基本となる空港の公式タクシーの1人乗車のお値段がなんと650ナミビアドル(約5000円)!

さすがに入国早々移動のためだけにそんなには払え(はらえ)ないぞということで、ここで頼りになるのが個人タクシードライバーさんです。
事前に予約しておけば空港まで迎えにきてくれるだけでなく、お値段も安く設定してくれます。
お世話になる宿の方に空港からの送迎の確保をお願いするといいかもしれません。
ちなみに今回お世話になったのは協力隊時代に何度もお世話になった運転手さんに紹介していただいたサイモンさん。
とても信頼できる方で、快適なドライブで市内まで送っていただけました。
お値段は350ドル。
「サンキュー!!」

ということで懐かしい宿に到着。
いやー、帰ってきました。
そしてここからアフリカ27ヶ国目ナミビアの旅がスタートします。

「ただいまーーーー!!!!」
DAY193へ続く
コジマ先生
ナミビアから再スタートするアフリカ旅、楽しみにしています。僕は中学一年になり、サッカー部に入りました。
改めて小学校ご卒業おめでとうございます!
中学校生活がスタートしましたね。文武両道で充実した日々にして下さい!アフリカの地からいつでも応援しています!!
こんにちは!
旅行記を読むのが大好きでとても楽しく拝読しました!
私は現在南アフリカに住んでおり、今度連休があったらナミブ砂漠に行きたいと思ってきます。
そこで、大変厚かましい質問なのですが個人タクシードライバーさんのインターネットでの見つけ方を教えていただくことはできますか?
お忙しいところ恐縮ですがお返事いただけますとありがたいです!
こんにちは!
ブログ読んでいただけて嬉しいです。
個人タクシードライバーの見つけ方ですが、一度利用された方のレビューがある方が良いかと思います。私が今回お世話になったサイモンさんは、青年海外協力隊時代に大変お世話になったドライバーさんの紹介でした。なので信頼度も高いという判断でお願いすることにしました。結果、本当に素晴らしい方でしたよ。
ナミビアでは個人のドライバーさんにナミブ砂漠まで行ってもらうことも可能なので、検討してみてください。