2023年6月19日、天気晴れ。
目次
チュニジアを旅する
4年ぶりの訪問に入国直後からテンションが上がりっぱなしだった昨日。
あの頃と同じ街を歩いているのに見え方や感じ方が全く違うことがなんだかとっても不思議で。
一度目では味わえない特別な感覚にさっそくワクワクが止りません。
まぁそれでも目が冴(さ)えて眠れないなんてことはなく、逆に久しぶりにガッツリ寝たなぁ~という感じでゆっくりと始まった本日。
アルジェリアではツアーに参加した関係で毎朝お迎えがありましたが、今日からはまた自分のタイミングで起床します。
この二度寝ができる幸せ。
だからといっていつまでもベッドの上にはいませんがね。
アフリカ初心者にオススメのチュニジア感動ポイント
今回のチュニジア滞在はわずか4日間。
あんまりこの国に居続けるとアフリカ54ヶ国制覇の旅が進まないので、短い期間でギュッと濃厚な旅を楽しみます。
ということでまずは首都チュニスの散策から!
昨日に引き続き今日も改めて見直したこの国の感動ポイントの数々も紹介しながら、4年ぶりのチュニジア旅スタートです。
昨夜お世話になったHotel Dar Aliは首都チュニスから南へ向かう鉄道駅の近くにあります。
1泊70ディナール(約3100円)はチュニスだとかなり安い方ですが、それでいて雰囲気が良く部屋も広々清潔なので人気の宿。
ちなみにチュニスを歩くとそこら中に『HOTEL』の看板があります。
Booking.comに載っていないもっと安く泊まれる宿もたーくさんありますが、アフリカ旅では宿予約サイトでしっかり評価&口コミも得ている場所を選んだ方が無難です。
実はこのあと宿選びで失敗しまして・・・
その話はまた明日お伝えしたいと思います。
⑥豊富な移動手段
そんな宿から歩いて5分でやって来たのは懐かしいチュニス駅!
前回はここから列車に乗って南へ移動しました。
また行きたいなぁ~とも思うわけですが、真逆の北を目指すのが今回のチュニジア旅。
後ろ髪を引かれる思いですが、駅の様子だけ見てお別れです。
「だったら北にも鉄道で行けばイイのでは?」
と思われるかもしれませんが、ここで押さえておきたいのがチュニジアの交通事情。
南に砂漠、北には山があるチュニジアには様々な移動手段があり、それらの特徴を理解することが充実した旅の計画につながります。
長距離の移動手段である鉄道と乗合バスについてまとめると
・鉄道
南部に行くのに便利な移動手段。
運賃は高め(といっても1000円はしない)だが、ゆったりとした移動ができる。
北部にも行けるが山が広がるため少し遠回りになる。
・乗合バス(ルアージュ)
どこにいくにも便利な移動手段。
運賃が安い上に、チュニジアはアフリカでよくある一人席に二人を詰め込むようなことをしないので長距離移動も苦ではない。
この他にも大型バスがありますが、使い勝手が難しいので割愛させていただきます。
結論、チュニジアではルアージュが最強です!
安い上に快適で時間も早いという3拍子が揃っているのでこれに勝る乗り物はありません。
もちろん風情のある鉄道旅もオススメ。
エンターテインメントとして楽しむのが良きです。
加えて首都チュニスには2種類の電車が走り、さらにタクシーやバスもあるのでこれでもかというくらいに移動手段が用意されているチュニジア。
それも全てはこの国の整った交通インフラがあるからこそです。
山と砂漠の国によくぞここまでしっかりした道路&鉄道を走らせたなと。
チュニジアで移動手段に困ったり苦しんだりすることはまずありません。
さぁ、こちらはチュニスのメインストリート。
前回の旅でも当然来ているこの街の中心です。
しかし、当時の私はこの街のことを何一つ調べていませんでした。
事前情報がありすぎると旅が面白くなくなるというのは今も変わらぬ考えですが、無さすぎてもそれはそれでその国や街を楽しめないわけで。
結果、チュニジアの旅を終えてから後日知った衝撃の事実。
「チュニスが世界遺産だとー!?」
新しい街並みばかりに気を取られていた4年前の能天気な自分です。
東西に延びるメインストリート。
この街のシンボルである時計塔がそびえるのは東側です。
その反対の西側にあるのが
フランス門と呼ばれるこの街のランドマーク。
そしてここから始まるのが世界遺産
『チュニス旧市街』
になります。
世界遺産「チュニス旧市街(メディナ)」
ローマ帝国によって征服されたのちに、アラブの人々がこの地にやって来たことによってイスラム文化が導入された7世紀から建築が始まったチュニスの旧市街。
外敵から街を守るように街は城壁に囲まれていました。
今はフランス門をはじめとしたいくつかの門や外壁の跡が残っているだけですが、内部の迷路のように入り組んだ細い道が広がる旧市街は健在です。
一歩足を踏み入れるとそこは活気に満ちたイスラムの世界!
煌(きら)びやかな通りを歩いていると自然と気分が高まります。
服に金銀アクセサリー、陶器や革細工などの手工芸品は見ているだけで楽しいもの。
しかし、一般的に人が密集する市場の様な場所はゴミが散乱していたり、治安が悪かったりします。
なので気をつけて歩くわけですが・・・なんでしょうこの安心感は。
人はたくさんいるのにカオスな感じはなく、とても整ったテーマパークのような旧市街。
さらにそこにオシャレな隠れ家的飲食店もありまして。
入口がわかりづらいコチラのお店Café du Souk。
一見ココにお店があるなんて思えないわけですが、中に入ってみると
ウソでしょ~!
ステキすぎる空間に感動必至です。
こんなところでコーヒーをいただいたら、そりゃもう最高の異国ムードを味わえます。
⑦8つの世界遺産
新市街と旧市街の両方が楽しめるチュニス。
そんな首都の世界遺産も含めてチュニジアには全部で8つの世界遺産があります。
- チュニス旧市街(①)
- カルタゴ遺跡(⑨)
- エル・ジェムの円形闘技場(⑤)
- イシュケル国立公園
- ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡
- スース旧市街(③)
- ケルアン(④)
- ドゥッガ
歴史的な観光名所が多いのもこの国の魅力の一つです。
しかもこの国の面積は日本の半分以下!
先ほどお伝えしたとおりチュニジアは交通インフラが整っているので、各地の世界遺産に簡単にアクセスできるんです。
ビザの取得も不要なのが嬉しいチュニジア。
北アフリカに残るローマ帝国時代の建築物や街並みを気軽に楽しめるオススメの国です。
ということでチュニジアに再びやって来たからにはまだ見ぬ世界遺産を見に行くぞー!・・・と言いたいところですが、今回の旅の目的は違うんです。
チュニスの旧市街をグルッと歩いて回ったら、いよいよこの国の『とある場所』を目指して移動開始!
前回の旅とは真逆の首都チュニスから北に向かって動いていきます。
まずはルアージュ乗り場へ。
⑧整った交通インフラ
チュニスのルアージュは方面別に乗り場が異なるのが旅人には多少厄介(やっかい)なポイントですが、地元の人に聞くとみなさん親切に教えてくれます。
「アッチだよ!」
の数珠(じゅず)つなぎで助けていただきながら到着したのはバブサドゥーン(Bab Saadoun)というエリアにある北行きのルアージュ乗り場です。
実はここまで結構迷いながら歩いてきたので停車する白いワゴン車が目に入った瞬間ホッと一安心。
これであとは満席になるのを待つだけ!
と思っていたら10分もしない内に席が埋まりまして。
首都発のルアージュは利用者が多いので比較的短い待ち時間で出発できるのも非常に嬉しい点です。
チュニスの街をあとにしたルアージュは一路北へと進んでいきます。
どこまでも続くしっかり整備された高速道路。
座席の座り心地もイイ感じなので移動は全く苦ではなく、むしろ快適なドライブとして楽しめるチュニジアのルアージュ。
これならあと数時間は乗っていられるなぁ〜と思いながら車窓からの景色をボーッと眺めていたその時でした。
「着いたぞ!」
えっ、もう??
だってチュニスを出発してから1時間しか経っていないんです。
が、地図アプリで現在地を確認するとたしかに目的地である
『ビゼルト』
という街にいることが判明。
あまりの早すぎる到着に驚きを隠せません。
まぁ移動距離は70kmなので日本であれば1時間で到着してもビックリするようなことではありませんが、ここも一応アフリカ。
久しぶりに実際に移動をしたことでチュニジアの交通インフラの整い具合に改めて感動させられたのでした。
すごいよ、チュニジア!!
そんなこんなでやって来たチュニジア北部の都市ビゼルト。
想定よりだいぶ早く着いてしまい、この時まだ時刻は午後2時過ぎ。
この移動の真のゴールはもう少し北に行った所になるのでそこへ行こうかとも考えましたが、焦っても良いことはないので本日はこの街でステイすることに。
正直ほとんど期待していなかったチュニジアの北の端の街。
しかしこれがステキな雰囲気が漂う港町で。
この街の様子は後日お届けしたいと思います。
そして遂に『ココ』まで来ました。
地図で現在地をチェックする度に気持ちが高まります。
一体何に興奮しているのか?
それはこの地図を引きで見ていただけるとわかります。
ご覧下さい!
アフリカ大陸で最も北に位置する国チュニジア。
そのチュニジアの北部の大都市ビゼルトに私は今いるんです。
そう、この移動の最終目的地は一番北!
ずっと行きたかった
『アフリカの最北端』
を明日は目指します。
DAY361へ続く
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