チュニジアを旅する① 首都「チュニス」と青い街「シディブサイド」〜電車の乗り方&北アフリカの食文化〜

2019年4月17日、天気曇りのち晴れ。(※2023年4月更新)

チュニジアを旅する

昨日は夕飯も食べずにたくさん寝てしまったので、起きた時にはすっかり飛行機移動の疲(つか)れもとれてバッチリ回復。
シャワーを浴びたり、ブログを書いたりしているとようやく日が昇ってきたようで、外が明るくなってきました。
ホテルの朝食は写真で見るとオシャレに見えますが、フランスパンと菓子パンという非常にシンプルな感じです。
が、それはそれでおいしい!
ここチュニジアはフランスの領土(保護領)だった歴史があり、食文化にもフランスの影響があるため、今日の午後に行ったレストランでもフランスパンが出ました。
フランスパンとコーヒーさえあればおなかもいっぱいになります。
ということで朝から早起きして今日からいよいよチュニジアを旅していきます。

チュニスの鉄道の乗り方

今日は電車で移動することに。
首都チュニスには方面やエリアごとに鉄道がいくつか走っています。
こちらは首都チュニスから北へ向かうTGMという路線のチュニスマリン駅です。

「えっ、海外で切符なんて買えないよ!?」

と心配になる方もいるかと思いますが、大丈夫(だいじょうぶ)。
海外で乗り物に乗る時はとにかく笑顔で質問して、それから行きたい場所の名前を伝えればなんとかなります。
アラビア語の国でもなんとかなるもんです。
駅員さんはとても親切な方でした。
ちなみにこの電車は約45分で17駅を通過するのですが、お値段は1.3ディナール(約50円)。
しかも往復です!
本当に合ってるのか心配になる値段でしたが、無事に行って戻ってこれました。
一等席と二等席があるようで、二等席を選びましたが、なんの表示も確認もなかったので自分がいったいどっちの車両に乗ったのかはわかりません。

さぁ、この電車が面白かった。
電車に乗るだけでその国の文化というものはわかるものです。
気付いたことを挙げると

  1. 切符のチェックが無い
  2. 出発の合図は汽笛のリズムの変化
  3. 扉(とびら)は走行中でも開けられる
  4. 満員の時は扉を開けてしがみついて乗る
  5. でも全然苦しそうではなく、むしろ楽しそう
  6. 「次は〜」という車掌(しゃしょう)さんのアナウンスは無い
  7. 駅の看板が見えづらいので初めて乗る自分は今どこ駅なのかがわかりにくい

決してキレイな電車ではないですが、乗り心地はよかったです。
で、こういう時も助けを求めます。

「今どこ駅ですか??」

と路線図を指差しながら伝えればこたえてくれる人がいます。
私はアラビア語は全く話せないので、英語とジェスチャーで伝えます。
そうするとわかってくれるもので、おじさんが丁寧(ていねい)に

「ノー、お前が降りる駅はここじゃない」

と、駅に到着する度に教えてくれました。
身振り手振りでです。

『言語を使わなくてもコミュニケーションは心と心で取れるもの!』

おじさんにシュクラン(アラビア語で「ありがとう」)!
そしてやって来たのは首都チュニスから20kmほど離れたところにある港町

「シディブサイド」

です。

シディサイド

シディ・ブ・サイドは、チュニジアの自治体。
首都
チュニスの北東約20kmにある観光地である。
人口は
5,409人(2004年)。
カルタゴチュニス湾を見下ろす断崖の上にあり、地名は聖人であるアブー・サイードにちなむ。
チュニスから
TGMを利用して行ける。
Wikipediaより】

電車に40分ほどゆられて終点から3つ手前の駅で降りてやってきたのがシディブサイドという街です。
この街の説明はもう写真を見てもらった方が早いのでご覧ください。

街を歩くともうパッと目に入るその色づかい!

これがいわゆる

『青いベンチ』

というやつですね。

絵の中のような不思議な感覚になるシディブサイド。

なんとゴミ箱も!

そして植木鉢(うえきばち)も!!

もうわかりますね。
とにかく街のいたるところに

「青」

そして青と白がまぁ色鮮やか(あざやか)で、散歩しているだけでその美しい街並みに感動しっぱなしでした。
ちなみにこの青ですが、シンプルな絵の具の青ではないなと感じますよね。
なんとも魅力的(みりょくてき)なこの青は

「チュニジアンブルー」

と呼ばれています。
写真は『チュニジア』でネット検索すると一番に出てくるシディブサイドの有名なレストランCafé des Délicesです。

ちなみにさっきの電車の切符もチュニジアンブルー!

スイーツ「バンバローニ」

さぁ、そんな青の街シディブサイドを歩いていると美味しそうなものを発見。
こういう食べ歩きは旅の楽しみの一つです。
ここは揚げドーナツ(バンバローニ)と三角パイが売っているお店。
三角パイの方は中身がアーモンドやゴマのような感じで甘くて美味しい味を堪能(たんのう)しました。
そして何と言っても主役はアツアツフワフワのドーナツに白い砂糖が美しくまぶされたバンバローニ!
一口かじったあとにそのあまりの美味しさに写真を撮ってなかったことを後悔(こうかい)するレベル。
これはもう誰もが好きなたまらないやつです。

シディブサイドの行列ができるバンバローニのお店。
本当に絶品でした!
メルシー!!

シディブサイドを満喫(まんきつ)したあとは3駅分歩いてチュニジアの北の街を観光です。
広い公園があったり、テーマパークのような場所があったりと、かなりにぎわっている様子でした。
終点の街ラマルサ(La Marsa)にはショッピングモールも!
そしてこの街に着くともう目の前には人生初となる地中海が広がっていました。
海沿いならではのオシャレな街の様子もうかがえました。

さぁ、電車で戻ってきたところで、次は首都

「チュニス」

を散策です!

②チュニス

チュニスは、チュニジア共和国の首都であり、同国のチュニス県の県都でもある。
また同国の商業・工業の中心地で、アフリカ有数の世界都市である。
2014年のシンクタンクの発表によると、世界第81位の都市と評価されている。
北アフリカではカイロ、カサブランカに次ぐ第3位である。
人口約83万人(2004年12月現在)。
(後略)
Wikipediaより】

とにかく人が多い。
もちろん旅行客の方もいるとは思いますが、たくさんの人が歩いていて、外のテラスでお茶を飲んでのんびりしてる人もいて、首都の活気を肌で感じました。

街並みもシディブサイドとはまたちがった雰囲気(ふんいき)があり、こちらも歩いているだけで楽しくなります。
ではチュニスの写真を何枚か。

人以外にもう一つ多かったのが車。
とにかく車が道路脇(わき)に停めてあって歩くのが大変!
と思っていたんですが、どうやらこれは停めていい場所らしいんです。
首都の人々の交通手段はタクシーが人気。
日本のように距離ではなく決まった値段で乗れるのはいいですね。
ちなみに路面電車も走っていました。

伝統料理「クスクス

さぁ、もうお腹が空いたということでチュニジアの地元料理を食べに行きます。
で、こういう時に美味しい店を知りたかったらネットで探すのも便利ですが、地元の人に聞くのが一番。

「でも信頼できる人に聞かないと・・・」

なので私はいつも宿の人に聞くことにしています。

紹介してもらったのがこのお店RESTAURANT SFAXです。
そしてわからないフランス語のメニューでもなんとか店員さんに伝えて注文できたのが

こちら!
地中海沿いの国だからこそ食べられる魚と、北アフリカの伝統料理

「クスクス」

です。

クスクスは、デュラム小麦粉の粗挽粉から作る粒、またその食材を利用して作る料理である。
発祥地の北アフリカ(マグリブ近辺)から中東にかけての地域と、それらの地域から伝わったフランス、イタリアなどのヨーロッパ、およびブラジルなど世界の広い地域で食べられている。【Wikipediaより】

つぶつぶのパスタのようなもので、面白い食感の料理クスクス。
とにかく食べた感想は

「美味しすぎる!」

出てきた大盛りのクスクスに最初は驚いたのですが、美味しくて全部食べてしまいました。
もちろん満腹。
魚の向きが日本と違うところが気付きポイントでしたが、もう一つ大事なことを忘れていました。
アフリカのレストランでは水は注文するものになります。
すっかり日本の生活に慣れていたので出てくるものだと勘違いしていた私は、飲み物無しで完食させていただきました。
それくらい美味しかったってことです!

そして実はここでハッピーなことがありました。
ついとなりの人の料理も気になってしまう自分。
どうしてもチラチラ見てしまうわけです。
するとそんな私を気にしてくれたとなりのイスラム教の教えで肌をヒジャブと呼ばれる美しい布で隠した女性が

「食べたいの?」

と聞いてくれたんです。
名前も知らない見ず知らずの外国人の私に自分の食べているものをすすめてくれたこの女性のやさしさには驚きと共に嬉しい気持ちにさせられました。
シュクラン!!

クスクスでお腹が満たされたところで、食後は何か飲みたいと思い、近くの店でコーラを買うことに。

「いくら?」

と聞くと

「1.35ディナール」

だと。
1.35ディナール・・・50円!?
ちなみに先ほどのお店で食べた料理のお値段もなんと8ディナール(約297円)!
物価の安さにもビックリしたのでした。

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