DAY172 コンゴ共和国を旅する⑥ 再び首都ブラザビルへ9時間バスの旅 -コンゴ共和国の環境への取り組みとSIMカード-

2020年3月4日、天気晴れ。

さぁ、一昨日と同じように本日も早朝5時半に宿を出発してバス乗り場へ向かいます。今日は来た道を通って首都ブラザビルへと戻る(もどる)一日です。ちなみにまだ辺りが暗い中を歩くのは安全上はあまりよろしくないことなので注意が必要です。明るいバス乗り場の光が見えるとようやく一安心!他の乗客のみなさんの姿があると一人じゃないぞと思えるのでもう一気に気が楽になります。よし、これであとはバスに乗るだけです。

ポワントノワールでお世話になったのがこちらの「Résidence ARCHANGE」です。地図を頼りに探したのに見つからず、2時間ほど歩き回ってようやく辿り(たどり)着いたという出会いはまぁ最悪だったこのホテル。ですが、内装(ないそう)は非常にキレイで24時間態勢(たいせい)で警備の方も常駐(じょうちゅう)しているので快適(かいてき)に過ごすことができました。

ベランダからは沈む(しずむ)夕日もバッチリ見えるこのホテルはこれからイロイロと改善していくのかなぁという印象を受けました。Wi-Fiもまだありませんが、きっとそのうち!

ちなみにコチラが宿の正しい場所です。1泊10800セーファーフラン(約1930円)で泊まれるポワントノワールの安宿になります。場所さえ知っていればもう問題はありません!

ということでバスに荷物を預けてあとはもうバスにひたすら乗り続ける本日。もう出発する前から9時間かかるぞ!とわかっているのは見通しをもてるという意味ではありがたいですが…9時間。なかなか精神的には先が思いやられる数字です。

ポワントノワールからブラザビルに向かう方はかなりたくさんいて荷物の積み込み作業に時間がかかった関係で出発したのは結局(けっきょく)7時を過ぎたころでした。朝の景色を眺め(ながめ)ながら、いざ首都へ!サヨナラ、ポワントノワール!!

ここからは行きと同じように豊かな緑が永遠と続きました。もう飽き飽き(あきあき)したか?と思われるかもしれませんが、自然の景色というのはずっと見ていることができるから不思議です。キレイな景色を見ながら考えごとをしたり、ただ単にボーッとしたり。私の旅はなんだかんだで四六時中忙しく動いているので、こうして座ってのんびりできるのは特別な時間でもあります。まぁ9時間は長いですが、今日はバス内でブログを書くのもやめて頭を空っぽにして瞑想(めいそう)することにしました。

ではここでコンゴ共和国で見つけたいろいろなものを少しずつ紹介していきたいと思います。

コンゴ共和国カラーのウォータータンク

コンゴ共和国に入国してから国を縦断して横断してといろいろ動いてきましたが、その移動の際にもチラホラ…いや、この表現よりももう少し多い頻度(ひんど)で見かけたのがこの非常に目立つウォータータンクでした。緑・黄・赤の日本の信号機と同じ並び(ならび)の3色ウォータータンク。

これはコンゴ共和国の国旗の色の並びになりまふ。このウォータータンクが国中に普及(ふきゅう)しているコンゴ共和国。安全な水を一人でも多くの人に!という国の取り組みを感じたところです。ちなみに!これで皆さんは「コンゴ共和国の国旗=信号」でまた一つアフリカの国旗を覚えることができたかと思いますが、実は同じ配色で

こんな国旗もあるんです。「マリ」という国の国旗になります。こっちの方が信号っぽい…というクレームは受け付けません。

No more ビニール袋

さぁ、ウォータータンクの普及(ふきゅう)にビックリしたコンゴ共和国でしたが、それをさらに超えるこの国の取り組みがあります。街を歩いていると、人々が持っている黒い袋(ふくろ)が気になりました。とにかくやたらと黒い袋を持つ人がいるので、何だろうなぁと思って目をやると、それはいわゆる日本でいうところのレジ袋でした。お店の名前が印刷されているものもあれば無地のものもあり。そうかぁ、コンゴ共和国は黒い袋なんだなぁと。そして私もアフリカ布を買った際にその黒い袋に入れてもらうことになりました。

そしたらその素材。なんとビニールではないんです!薄い(うすい)生地で編まれた袋だったんです。そしてよくよく街を改めて見ると…すごいことに気づきました。コンゴ共和国にはビニール袋が無いんです。どこの誰を見てもビニール袋を持っている人がいません。

そういえば!この国を歩いていると他の国となんか違うぞという感覚をもっていたのですが、その正体の一つはきっとゴミの少なさだと感じました。もちろんゴミ一つないなんてことはないのですが、スッキリしているんです。何かとゴミになりやすいビニール袋が無いというのは大きいのかもしれません。ちなみに、このレジ袋を廃止(はいし)する取り組みをしている国は他にもあります。が、言い方は失礼ですがまさかこのコンゴ共和国が既(すで)に全面廃止をしているとは想像もしていませんでした。コストもかかるはずです。しかし、それをわかった上でもビニール袋を廃止したのは環境への取り組み以外のなにものでもありません。日本は2020年7月からレジ袋の有料化がスタートします。有料化です。廃止ではありません。有料化で満足をしていいものか…。コンゴ共和国では既にビニール袋は使わないのが『当たり前』になっています。

やっぱりパンはフランスパン

この国もフランス植民地の歴史をもつ国になります。ということでパンはやっぱりフランスパン!早朝から大量のパンを乗せたリヤカーが街に現れます。が、なんとそのパンをボトボトと落としてしまった一台のリヤカーを見かけてしまいました。…もちろん入れ直して営業再開。フランスパンはまわりがカチコチですからね!問題ありません!!

コンゴ共和国のSIMカード

もうアフリカ旅ではすっかり必需品(ひつじゅひん)となってしまったSIMカード!なんでも便利になればいいってもんじゃないでしょ!?と思う自分も未だにいますが、やはりネットは使えた方がいい!何かあった時に助かるので安心感にもつながる旅のお守りです。コンゴ共和国の通信会社は「MTN」と「airtel」というアフリカの有名所がバッチリ揃っています。今回はMTNにお世話になることに!パスポートだけですぐに購入することができました。SIMカードは300セーファーフラン(約60円)とお安いですが、5GBで16000セーファーフラン(約3000円)とデータはなかなか高めの設定です。まぁ、お守りの値段に文句はつけれません。

さぁ、バスに揺(ゆ)られて本日も9時間。ブラザビルに戻ってきました!ポワントノワールも特別市ということで賑わい(にぎわい)をみせる街でしたが、やはり首都は違うなという印象です。そしてここまであまりにバスでボーッとし続けてしまったので実は何も食べていませんでした。なのでもうおなかが空いたぞと。外を見るとやはりパンが一番に目に入るのですが…とんでもないものを発見!!

肉といったら「とり肉」

なんということでしょう。美しすぎるとり肉たちがキレイに並べられて焼かれているではありませんか。これをバスの窓から見つけてしまって、降りると同時にダッシュで来てしまいました。食べ物は逃げません。

鳥ももや鳥むね肉などの王道の部位から、なんと砂肝(すなぎも)まで!それが特製のタレに漬(つ)け込んであるのでもうかぶりついただけで気絶しました。しあわせすぎる〜。バスの9時間を乗り越えた自分への贅沢(ぜいたく)すぎるご褒美(ほうび)でした!お腹いっぱい食べて1300セーファーフラン(約240円)。コンゴ共和国といったらとり肉!間違いありません!!

ということで首都に戻ってきたところで、なんともうコンゴ共和国の旅も6日目が終了!そんなにいたか!?と思うわけですが、移動にかなりの時間を使ったんだなぁと振り返って気づきました。さぁ、いよいよ次の国!アフリカ25ヶ国目に向けて動き出す時です。そしてここから先のことが今日の時点で予測不能!果たしてここからどんな旅が待っているのか。コンゴ共和国編、最終章へと突入(とつにゅう)です!!

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