コモロを旅する⑤ グランドコモロ島帰還 〜出国前PCR検査とサッカー代表ユニホーム〜

2022年5月31日、天気晴れ。

モヘリ島出発

まさかにまさかが重なって、最終的にものすごく明るい気持ちになって迎えたまさかのモヘリ島で迎える三度目の朝。コモロの旅も気が付けばあと2日で終了です。アフリカ36ヶ国目「南スーダン」のビザが奇跡的に取得できたことで既にワクワクが止まらないわけですが一度深呼吸。先のことに浮かれすぎず、今はコモロで過ごす残りの時間を大切に!

空港スタッフさんが用意してくれた宿で用意していただいた朝食。昨日の内に飲み物の希望を聞かれたのでコーヒーをお願いしたのですが、東アフリカのみなさんの定番は紅茶。それもただの紅茶ではなく生姜が効いているのが一般的です。用意された2つのポットを見ればその人気の違いは一目瞭然。生姜好きの方にはたまらないのかもしれない東アフリカの朝の味です。

6時45分に迎えにくると言っていたスタッフのシャラフさんでしたが、宿に来たのは7時半前。そして一言

「We are late!」

そりゃそうですよねともう彼の言動にも全くイライラしなくなった自分の変化に思わずニヤリ。ここで”I am”と言わないあたりがまた面白いなぁと感じるところです。

ということで24時間ぶりに空港に戻ってきました。昨日は見かけなかったスーツケースなどの荷物を持った乗客の方の姿を見てホッと一安心。これが本来の空港前の様子なんだなと。

そこからは順調に全ての物事が運び、予定通りの時刻に飛行機はモヘリ島を出発しました。搭乗前の乗客へのアルコール消毒を担当していたシャラフさん。昨日は非常に失礼な態度を取ってしまいましたが、最後はごめんなさいとお礼の気持ちを込めて握手と笑顔でお別れすることができました。メルシーボークー!!

グランドコモロ島帰還

そしてモヘリ島でのイロイロな思い出に浸(ひた)る余裕もなくわずか20分で帰ってきました、グランドコモロ島!あまりにあっという間すぎて相変わらず移動した実感が湧(わ)きませんが、外に出て立派な空港を見て確信です。戻ってきました。このたった20分のために1日待ったのかと思うと複雑な気持ちになりますが、これもまた人生(旅)。時には急がず遠回りも必要なのかもしれません。

ちなみに到着したのは入国した時と同じ国際空港でしたが、今回は検疫などはなく一瞬で空港の外へ。モヘリ島で行われた抗原検査も今回はありませんでした。

タクシーに乗って首都モロニの中心地へ。思い出すのは数日前、予約したホテルが見つからず、一文無しで4時間この島を歩き続けた日のことです。あれがもう遠い過去のことのように感じられるから不思議なもの。また一つ、コモロの旅でココロもカラダも強くなりました。

無事にモロニの宿に帰ってきたところで時刻は午前11時。1日1フライトのモヘリ島の空港は既に本日の業務を終了していますか、まだ今日は始まったばかりです!さぁ、どうしようかと考えた結果、出国まで72時間を切ったということでPCR検査を受けにいくことに。宿のスタッフさんの話ではその日の内に結果が取得できるということでしたが、念には念を入れて早めに検査です。そしてこのPCR検査がこのあとまたまたとんでもない「まさか」を生み出すことになります。人生はドラマの連続です。

PCR検査

気になるコモロでPCR検査が受けられる場所ですが、スタッフさん曰(いわ)くなんと今いる宿Hotel la Grilladeのすぐ後ろにあるとのこと。地図で見ても病院系のマークも何もついてませんが、本当にあるんですか??

と思いながら行ってみると、確かに医療関係組織のような雰囲気のある建物が。さっそくゲートをくぐって中に入り、そこにいた方たちに聞いてみます。

「PCR検査を受けたいです!」

「ココじゃ受けられないよ!」

やっぱ違いましたか~となりましたが、ココにいる方たちが検査を受けることができる本当の場所を知っていたので良かった。『スタジアムの近くにある警察署の周辺』という情報をゲットしました。ここから2kmちょっとしか離れていないので、モロニの街の景色を楽しみながら歩いて向かうことに!

今日も天気が良いコモロ。汗をダラダラかくほどではありませんが、島国ならではの太陽の日差しがイイ感じに肌に照りつけます。歩いていればそりゃノドも乾くぞということで、コモロでずっと気になっていた飲み物を購入。地元の方が飲む姿をよく見かける薄い黄色のこのドリンク。さっそく買って飲んでみると…ウマイ!ハチミツレモンのようなスッキリした甘さと味でゴクゴク飲みたくなるやつです。疲労回復効果があるタマリンドからできた「タマレ」は一杯150コモロフラン(約40円)。コモロのソウルドリンクで暑さも吹っ飛びます!

海沿いの市場を眺めたり、ツーリストセンターにお邪魔したりしながら1時間ほどの散歩を楽しんで、ようやく到着したスタジアム近くの警察署。ここの警察の方に聞けば検査の場所がわかるはず!ということで入り口近くに立っていたやさしそうな制服姿の方に声をかけます。

「PCR検査を受けたいです!」

「ココじゃないよ!」

完全にココで受けられると確信していたところに見事に決まったカウンターパンチ。訳がわからず、一体どういうこと〜!?誰を信じればいいんですか~!?状態です。が、違うと言われたらそうなんだと納得するしかありません。「じゃあどこなんですか?」とたずねてみると、『Ecole de Sante』という道の名前を教えてくれた警察のおじさん。Google Mapsで検索してみると…

さっきの場所じゃん!!えっ、本当に!?やっぱり宿のスタッフさんが正解だったってこと!!?もう何が何だかわからず疑心暗鬼モード突入です。といってもみなさんに言われた通りに動くしか選択肢はありません。

せっかくならと思い、来た時とは別の道を通って戻ってきた先ほどと同じ建物。2時間ぶりに帰ってきました。さぁ、もういい加減にしていただきたいですよ。ココでPCR検査、受けられるんですよね!?

「だからココじゃないよ!」

もーーう!!どういうことーー!?そしてここで救世主搭乗。オレに任せろという自信たっぷりな感じで声をかけて来てくれたお兄さん。スマホの翻訳機能を使ってしてくれた彼の説明によると、この建物はマラリアを担当する医療施設とのこと。そしてPCR検査を担当しているのはエイズの担当医療施設だそうで。そしてその建物がどこにあるのか?

『スタジアムの近くにある警察署の周辺』だというんです。…さすがにもう歩くのはやめようとなり、タクシーに乗って向かうことに。ドライバーさんに詳しい場所を説明してくれたお兄さんのおかげで、今度こそ目的の建物に間違いなく向かうことができます。そして到着したのがなんと

警察署の周辺も周辺。なんと隣にありました!さっきココの前歩いたじゃんか~!!と思わずツッコミを入れます。これぞ灯台下暗し。まぁおかげでたーくさんモロニの街を歩くことができました。

検査料と結果確認方法

ゲートをくぐると明らかにPCR検査の受付だとわかるデスクを発見!ついにゴールに辿り着いたぞ〜ともうすでに検査を終えたかのような気分になりましたが、こっからが本番です。

問診票の紙への記入は全てスタッフさんが行なってくれるので、紙を持って支払いを済ませます。料金は結構お高めな30000コモロフラン(約8600円)。検査自体はいつも通りアッサリ終了しました。

検査結果は専用のオンラインサイトで確認できます。そしてここで大事なことを!今日、私はたまたま出国の2日前に検査を行いましたが、これが見事に吉と出ました。コモロのPCR検査の結果が取得できるのは翌日の夕方18時頃!宿のスタッフさんは勘違いしていたようです。国が検査を一括管理するスタイルの場合、結果取得までに時間がかかることがまたまた証明されました。早めに行動しておいて本当にラッキー!あとは結果を待つのみです。…このPCR検査が巻き起こす波乱の展開はもう少し先のことになりますのでお楽しみに。

コモロサッカー代表ユニホーム

PCR検査を終えるといよいよコモロとの別れを実感し始めます。まだ来たばっかりのようにも感じますが、振り返ってみるとかなり濃い出来事がチョコチョコあったなと。そして出国の前に恒例のサッカー代表ユニホームの購入を!地図で検索しても出てこなかったコモロのサッカー協会ですが、街中を歩いていたら偶然発見。メイン通り沿いの目立つところにあるんです。しかし、ここでは販売していないとのこと。ただ全く問題はありません。

マーケットや道路脇のお店など、モロニの街の至る所で売られている色鮮やかな緑が映えるサッカーユニホーム!コモロカラーをオシャレに取り入れたデザインに痺(しび)れます!!

コモロの街を歩いているとこの緑のユニホームを着た男性をとにかく見かけます。各お店に並んだユニホームもお土産用ではなく、地元の方に向けて販売されています。サッカーと自国への愛を感じるコモログリーン!

デザインもたくさん種類があるので選ぶのが大変でしたが、一番人気のこちらをチョイス。コモロのサッカー代表ユニホーム、ゲットです!

最後に、今日でアフリカ旅は通算300日目となりました。いつもブログをお読みいただきありがとうございます。今後もアフリカの魅力を届けられるよう努めていきますので、旅にお付き合いいただけると嬉しいです!

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